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    柴 亜伊子
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ホーム > 医療 > ドクターショッパー



ドクターショッパー

今月の美STの付録の美容医療の特集のページだったと思うんですけど、「ドクターショッパー」という言葉が出てきたのを見られましたか?

この言葉の意味は、どうも、この治療はこのクリニック(この先生)、あの治療はあっちのクリニック、と、治療内容によって、クリニックを転々と変えて、まるで、いろんなお店で、服を、単品で買うように、自分で組み合わせて、美容医療を受けていく、というようです。

しかも、「これが賢いやり方です!」みたいに、推奨しているように感じたのは、私だけでしょうか。。。。?

結論から言うと、これ、医者からは嫌われてると思いますよ。適当にあしらわれるだけです。

 

「ドクターショッピング」という言葉は、一般の病気の時にも、昔からよく使われていました。

最近、よく聞かれる、「セカンドオピニオン」とは、意味が全く違います。

「セカンドオピニオン」は、一般的にいい意味で使われていて(マスコミ的には、推奨されてますね。)、「ドクターショッピング」というのは、あまりマスコミでは話題にはなりませんが、医療関係者からしたら、よく出てくる言葉です。

ドクターからすると、「ドクターショッピング」をしている患者さんというのは、はっきり言って、「ダメだ、こりゃ。」という場合に使うことが多いです。

 

例えば、なにか症状があったとして、どこか病院に行ったとします。

薬が処方されるなり、検査がされるなり、「しばらく様子を見てください」とか、「いついつ、検査結果と様子を診せに来てください」と言われたとします。

で、その後、それで治らなかった場合、その病院に行かず、違う病院に行くわけです。

症状がひどくなったり、変化があったりして、病状がわかりやすくなり、次に行ったところでは、診断がつきやすくなり、前に出されたこの薬が効かなった、という、情報もあるわけですから、もっときつい薬が出されて、今度はよく効いて、患者さんは、喜ぶ。

「後医は、名医」と言われる所以ですね。

 

でも、症状が変わったのであれば、最初の病院に行っていれば、その症状に合わせて、薬も変えたであろうし、検査も追加されたかもしれない。

最初の病院に行っても、ちゃんと治ったかもしれないわけです。

病院に行って、いきなり1回で、すぐ治る病気ばかり、ということはないですし、初期症状だと、はっきりせず、診断がつかないこともあります。これは、誤診とは、全く違うわけです。

まあ、それでも、病院を変えて、すぐに治る病気の場合は、それで何も問題はないわけで、初診料を2回も払った、ということくらいでしょうか。

(最初の病院であれば、再診料で済んでますから、安くて済んだわけです。これくらいなら、あまり「ドクターショッピング」とは言わないと思います。)

 

最初の病院のドクターが、あまり説明してくれなかった、聞きにくい雰囲気だった、受付がよくなかった、病院が古かったと、病院を変えたきっかけは、いろいろおありでしょう。

そういう不信感って、確かに、精神衛生上、良くないでしょうから、患者さんが変わりたいなら、仕方ないとは思います。

でもね、一般の病院の場合、外来は待っている患者さんであふれていて、よほどの重病でない限り、一人の患者さんにかける時間というのは、少ないわけです。

あまり大した(早急には命に関わらない、という意味です)症状でないなら、薬をとりあえず出して、「様子をみてください」とは、ほとんどの病院で、そうなると思います。

 

いわゆる「不定愁訴」というのがあって、例えば、しんどい・だるい、吐き気がすることもある、おなかが痛い、頭がいたい、のぼせる、微熱がある、などなど、どれも軽度で、いますぐ命に関わらなさそうで、「この病気!」とはっきり言うことができるほど、症状がそろうわけでもなく、女性に多かったり、ちょっと神経質というか、心配性の方や情緒不安定の方に多かったりするので、気持ちの問題、みたいに扱われたりします。

最近は、心療内科(こころのクリニック)が増えて、心療内科を勧められるケースもありますが、実は、こういう中に、本当の病気が隠れていることもあります。

それって、ある程度、その患者さんの経過を診ていないと、気づかなかったり、わからなかったりするんです。

不定愁訴の方の場合、最初は、様子を見てください、と患者さんが帰ったとしても、ちゃんと定期的に、この薬は効かなったとか、少しマシになったとか、こういうときはこうだった、と外来に通って(同じ先生で)、話をしてくれたら、病気が見えてくることがあります。

初診だけでは、決してわからなかったことです。

何度も外来で会ううちに、患者さんの人となりというか、性格や家庭環境もある程度わかるようになって(聴く時間ができてくるので)、それだったら、もしかして。。?と病気が見えてくるわけです。

しかも、ずっと自分を頼って、通ってきてくれているわけですから、情も湧くでしょう。自分がなんとかしてあげたいな、と思うのが人間でしょう~。人間ですもの~。

 

こういう不定愁訴の患者さんは、1回で良くならないから、と、ホントにすぐに病院をコロコロ変えて、病歴だけはどんどんたくさんの病院を回っていて、もうそれだけで、ドクターからは、「この人は、ドクターショッピングだな。」と思われてしまいます。思われたら、はっきり言って、ムチャクチャ、損でしょう。

まあ、そう思われたら、忙しい外来の中、なかなか時間をかけて話を聞いてもらう、というのは、心療内科や精神科でない限り、内科とかでは、難しいと思います。

(ごくまれに、最初から気づく先生もいらっしゃいますが、宝くじ並みにラッキーであることと、たまたまその症状が、トランプのカードみたいに、揃ってわかりやすかった、ということもあるのかもしれません。内科(総合診療科とか?)でも、最初から、時間をかけて話を聞いてくれる先生もいらっしゃるとは思いますが、かなり稀、とは思ったほうがいいです。特に、大きな病院になれば、なるほど。患者さんが多いので、おひとりに時間をかけていたら、外来がホントに終わらないわけです。

そういう意味では、開業医の先生のほうが、話は長く聞いてくれる気もしますし、家族ぐるみで付き合えば、家庭環境がわかっているので、親身にはなってくれやすいのかな、と思います。(開業医さんは、評判も大事ですからね。)まあ、私の独断と偏見ですけど。。)

 

不定愁訴でなくても、いろんな病気を持っていて、もうすでにどこかの病院にかかって薬をもらっているのに、全然違う病院にまたかかって、薬を飲んでることとか、今病院い通っていることを黙っていて、また薬をもらっている患者さんも、保険でよく見かけます。

あるいは、もらっている薬の名前もわかないし、それも飲んでいくつもりなのに、別の病気で、また薬をもらおうとしているとか。

(病識のない方・理解の悪い方に多いんですが。。。)

かかっていることを言わないから、薬がだぶって処方されていたり、多々あります。あるいは、飲み合わせのダメな薬が、お互い処方されていて、それぞれの薬がケンカして、効果がないばかりか、副作用がひどくなる、みたいな。。

専門家が誰も、その患者さんの全身の健康、という管理をしていませんからね。こういう患者さんは、一番たちの悪い「ドクターショッピング」です。ドクターからしたら、ちゃんと治療をしているつもりなのに、なんかおかしいな~、ということが起こって、発覚すればいいんですけどね。。発覚しないことも多いと思いますよ。症状がひどくなると、また勝手に、病院変えてますからね、こういう人は。

 

これは、あくまで、保険診療の病気のお話です。

で、美容医療の話です。

うちに来られる患者さんでも、過去に、他院でいろいろ美容医療をされてこられた方もいらっしゃいます。

過去はね、いいんですよ。美容医療は、病気ではないので、もう一旦それで、完結しているわけです。(副作用を引きずっている場合は別ですが。)

現在進行形の方が、たま~にいらっしゃいます。

そういう方は、予約の電話の段階で、他院との同時進行・併用治療は止めてもらうか、予約自体をお断りしています。

うちで、顔、体は、どこどこクリニックで、というのは、場所が違うからいいんですけどね。

 

以前勤めていたところとかは、他院との併用OKでした。というか、ダメ!とすると、患者さんが減るので、たいていの金儲け優先クリニックは、OKだと思います。

 

これの何がいけないのか?

 

患者さんさえ、いいなら、いけないわけではないんですが、例えば、医者が100人いたら、みんな治療の考え方は違います。治療法は、100通りあるわけです。

どれがいいとか悪いとかではなく、(まともな医療をしている場合)どれが、その患者さんの考え方に合うか、ですね。

これは、保険の病気治療も、美容医療も同じです。

特に、美容医療の場合、かなり大事になってくるのが、そのドクターの美的感覚というか、美意識、というか、何をおかしいと思って、何を美しいと思うのか、です。

その感覚が、患者さんの感覚と思いっきりずれていたら、どんなに治療が副作用もなく、できたとしても、結果は患者さんの満足とはかけ離れるわけです。

 

光・レーザー治療でも、シミ浮きは、どんどん出して当たり前と思って、説明もしないドクターもいます。説明を聞いていない患者さんは、知らなった場合、びっくりするわけです。レーザー後の赤みが出やすい処置でも、全然気にしていないドクターもいます。人によって、感覚が違うわけです。もちろん、患者さんも。

一番、顕著に美的感覚が出るのが、やはり手術とプチ整形で、マネキンのような不自然でも全くシワのないのが好きなドクターもいたら、シワが少々あっても自然なのが好き、と言うドクターもいるわけです。

ボトックスでも、眉毛を吊り上げたいドクターもいるし、レディエッセやヒアルロン酸も、いきなり、バーン!と入れて、プチ整形丸出し!にしてしまうドクターもいます。ホント、さまざまなんですよね。

そういう患者さんの好みを、ちゃんと聞いてから、施術をする、ということが一番大事だと思うんですが、「自然な感じに」と言っても、人それぞれ、「自然に」の程度が違うわけです。

 

でも、一人のドクターに顔をすべて任せた場合、そのドクターの考えるトータルバランスになりますが、パーツ毎に、ドクターを変えていると、切り貼りをした福笑いのように、とてもバランスが悪い。お金をかけたわりに、統一感がないというか、不自然極まりない、と私は思っています。

それぞれのドクターの美意識がケンカしているわけです。

まあ、そのアンバランスでも、患者さんの趣味に合っているなら、アリですけどね。

 

自分がいいんだから、いいじゃない!

確かにそうですね。

でもね、それぞれのクリニックによって、いろんな治療のやり方があって、この治療とあの治療は、これだけ間を空けましょう、とか、この強さ(この量)でやったから、これを足すのは、アリかな、とか、何か次の他のことをする際に、計画を持って、全体の調和を考えて、やっているわけです。

その微妙な調和を患者さんの自己判断で、というのは、医療を完全にわかっていない方には、やはり無理だと思います。

他院で、どんな治療をどんな強さ(量)でされたのか、なんて、わかるわけないんですから。連携しているクリニック同士なら、まだしも。

 

それと、はっきり言いますが、「ドクターショッピング」をしているとわかっている患者さんを、本気で親身になって、その人のために治療をトータルで考えてあげよう!なんて、医者は、いません。

どこで、何をしているのか把握すらできないのに、そりゃ、無理でしょう。誰が、親身になりますか。

ドクターショッピングの患者さんでも、自費診療ですからね、お金払ってくれるわけですから、「ハイハイ」と言って、快く引き受けてくれるクリニックは多いと思います。

だって、金づるですからね。断わらないでしょう~。

 

でも、うちは断わります。

責任持てませんからね。他院の治療が全貌がわからない以上、うちの治療とケンカするかもしれないし、悪化した時に、何が原因かわかりませんからね、エステはもちろんのこと、他院と同時進行・並行治療される方は、すべてお断りです。

 

他院から、うちの治療に変える、とか、切り替えは問題ないですし、(一定の期間、空けてもらうことがありますが)、私から、その治療は、うちでやらないから、他院でやってみては?とおススメしたような場合(例えば、手術とか、特殊なレーザーとか)、そういう時は、相手のドクターの許可も取ってもらいますが、同時進行(厳密に言えば、同時ではないですが)をすることが稀にあります。

かなり特殊なケースです。私が、それが必要と判断した場合です。

患者さんが、鼻から手術希望とか、うちにないレーザー希望とかは、そちらに行ってもらいます。うちでやることは何もありませんから。

 

ごくまれに、かなり詳しく他院で、いついつこういう治療を受けて、こうなりました、とホントに詳細に教えてくださる患者さんがいらっしゃって、(患者さん自体が、美容医療をかなりのレベルで理解されているので)、他院の治療内容がとてもよくわかり、うちの治療に支障がないことがわかるケースがあります。

そういう場合は、厳密に言えば同時進行ではないんですが、ちょっと間をおいて、うちでも治療をします。

まあ、これは、この患者さんがかなり頭がいいからできる話で、誰でもできるわけではありません。お互いの信頼関係もできている、との判断も、もちろん必要です。

 

うちでは、手術はやりませんから、手術でないと無理な症状の人が来てもどうしようもないです。

また、光・レーザー治療では、効果に限界があるので、だから、プチ整形まではうちで扱っているわけです。

ちょこっとだけ、変えたいな~、というレベルですね。しかも、できれば自然に。

患者さんとコミュニケーションを取ることで、全体のバランスを診させていただいているつもりです。

(もちろん、全部何でもお任せ!ではなく、患者さんの意思は、必ず必要です。その中で、できることをお手伝いします。)

 

ドクターショッピングとセカンドオピニオンは違いますが、何があったのかわからない、という意味では、他院の施術後(これから施術)のトラブルのセカンドオピニオンは、非常~に困るわけです。

 

肝斑に、きついことされて、悪化して、うちで治療を受けたい、というのは、全然困りませんし、まあ、これは、当たり前です。そのために、私は、肝斑治療に時間をかけてやっているわけで。

 

中には、いろんな施術で、ものすごい可哀想な、できることなら、なんとかしてあげたい、ということも多いのも事実です。

(こういう方は、うちでの治療を希望されて、来られることが大半ですが。。私の治療で、少しでもマシになるなら、やってみますか、やりたいです、と、問題にはならないんですが。。)

でも、うちでは治療もなにも受けずに、トラブルを早く治すスキンケアだけ(お金をかけずに)教えてくれ、とか、うちでは断っている処置を、他院では喜んでやるから、心配だから、説明してくれ、とか、はあ~?という相談が最近かなり多いです。

あのクリニックのあの処置は、どんなものだったんでしょう?と聞かれても、それは、そこで聞くことです、ホントは。その説明のためだけに、うちに時間を取られても困ります。

ブログでも何度も書いていますが、私は、ボランティアでクリニックをやっているわけではないですし、他院の尻拭いをなんで、2100円だけで、時間をかけてしないといけないのか、と思います。

うちに来たら絶対治る!良くなる!みたいに思って来られる方も多いんですが、私は、神様でも、魔法使いでもないんです。無理なものは無理だし、何もなかったようには、絶対できません。美容医療自体に、過大な期待をすること自体、考え方が間違っていると思います。

現状を少しでも、よくする、いい状態を長く保つようにする、見た目の老化を少しでも遅くする、というのが、本来のスタンスだと私は思います。

私の治療を受けたい、という方のために、クリニックをやっています。

他院がやろうとしていることなんて、知らんがな、という心境です。だって、うちは勧めていないんだから。

副作用をそこのクリニックが言わないなら、そこの先生に聞くほうが先だし、副作用はありませんと言うそこをおかしいと思うなら、止めておいたらいいでしょうし、はっきり言って、予約枠を押さえて、うちの患者さんを押しのけて、予約を取るつもりは全くありません。

他院のトラブルは、場合により、下調べをしたりと、時間もかかって、ややこしい、しかも話だけ聞きたい、となると、来てほしい患者さんではありません。

それでも、話を聞きたい、相談にのってほしい、というのであれば、予約規制という意味で、そういう方の初診料を上げさせていただきました。それでいいなら、どうぞ予約をお取りください。

受診の結果、うちの治療の適応があって、その治療をされた場合、初診料はお返しするわけですから、他の一般の患者さんと同じですから、本当に治療希望の方には、なんら変わりません。今までの2100円と同じです。初診は、カウンセしか枠は押さえませんが(できるかどうかが、診ないとわからないので)、もし当日時間が空いていて、当日処置になったら、初診料の2100円もお返ししていますからね。これは、全員の患者さんみなさん同じです。

ちょっと最近、そういう患者さんの予約や問い合わせが増えて、中にはお断りしても(電話の段階で、これは無理だ、と判断するくらい、もうレベルが違うわけですが)、受付に何度も予約を取るように言われる方まで出てきたので、規制させていただきます。

他の方の治療に支障が出ますので、ご了承ください。

 

 

 

カテゴリ:

医療