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    柴 亜伊子
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他院でのトラブルの事例

うちに来られる患者さんで、一番多いのは、やっぱり肝斑の方なんですが、他院でなんかひどいことされて、反って悪化して、来られる方も結構いらっしゃいます。

患者さんの立場から言えば、何も専門的知識がないところに、クリニックを受診して、そこの医者が、いいことばかり並べ立てて、「シミが消える」とか、「よくなる」と言われれば、やっぱり、やっちゃいますよね。

だって、ウソを言われてるとも思いませんよね。ウソつかれてると思われるようなクリニックに、最初から行きませんしね。

言われたことを、そのまま信じてしまった患者さんは、本当は、ひとつも悪くはないんですが、一番悪いのは、ウソをついた医者なんですが、世の中には、お金儲けのために、ウソをつく人がいっぱいいますから、やはり騙されないように、患者さん自身が注意しないと、そういう被害って、無くならないんですよね。

 

エステの違法行為と違って、クリニックでやられているのは、医師免許さえあれば、医療ですから、そういう意味であれば、エステよりもタチが悪いことがあるかもしれません。

 

先日来られた患者さんの実例をご紹介します。

ホントに他人事ではないので、みなさんの今後にお役に立てたら、と思います。

よくあるパターンは、肝斑があるとわかっているのに、そこのクリニックでは、まともな説明もせずに、トラネキサム酸も処方されずに、適当にフォトやレーザーを当てられて、悪化して、放ったらかし、というパターンです。

 

今回の患者さんは、肝斑と老人性色素斑というシミがあって、普通の保険診療しかやっていない皮膚科に受診されました。

基本、保険診療の範囲内で、シミに効くものはありませんから、保険のクリニックに行っても、適当にあしらわれるだけです。

そこでは、肝斑ではなく、「老人性色素斑」と言われて、ビタミン剤を処方されました。(トラネキサム酸も処方されたかどうかは、忘れました)しかも、保険で。

この皮膚科もおかしいんですが、「老人性色素斑」に、ビタミン剤もトラネキサム酸も効きません。

でも、とりあえず、薬を出せば、お金ももらえるし、とりあえず、患者さんはひとまず納得して帰ってくれるので、とりあえず処方する、というのは、よくある話です。

これだけであれば、保険を乱用されただけで、患者さん自身、すごい副作用が起こって困る、ということも、まあ、それほどありません。

 

ところが、ここで、薬をもらっているのに、別のクリニックに行かれたんです。

それが、産婦人科で、横にメディカルエステ(と呼ばれるような代物でしょうか。。)が併設されていて、そこに行かれたきっかけは、友達から、そういうクリニックがある、と聞かされえただけで、友達も行ったことはないそうです。

近かったから、という理由で、行ってしまわれたそうです。

行ったら、おそらく産婦人科であるドクターが、適当にフォトフェイシャルの話をして、実際に、光を当てるのは、そのエステの奥様(奥様と確認されたわけではないそうですが、院内かエステ内に何かの資格を取ったというものが表示されていて、それから判断すると、奥様だろう、ということです)だそうで、もちろん、その産婦人科のドクターも奥様も、シミの診断なんか、できるわけないんですよ。

で、その奥様に、「皮膚科で、老人性色素斑と言われた」という話もされたそうです。

それで、フォトフェイシャルを1回されたら、肝斑が濃くなって、それを言うと、「もっとやればよくなるから」と言われ、(もちろん、お金を払っておられます)5回前後されたんだっかな。あげくのはてに、イオン導入も(お金を払って)やられたそうですが、イオン導入で、ゴリゴリ、ぐいぐい押されたそうです。

(私がブログで、さんざん、イオン導入で、擦ったり、力を入れたりするクリニック・エステは、ろくでもないです、と言っていたこと、まさに、そのまま体験されました。)

 

そんなことをされて、もちろん、よくなるはずもなく、どんどん肝斑は悪化して、濃くなって、その奥様は、挙句の果てに、「(あなたが)老人性色素斑って言ったから。」と患者さんのせいにして、「他を受診したら?」と言われたそうです。。。

ドクターに会ったのは、その最初の1回目の簡単な説明の時だけだそうです。

 

ダメダメクリニックにも、ほどがある。

患者さんから、クリニック名を聞いて、ネットで、そちらのHPを拝見しました。

完全に、産婦人科で、その問題の奥様は、ナースでもなんでもなく、栄養士さんでした。

ドクターの管理下で例えフォトフェイシャルの治療をされたとしても、栄養士の資格では、はっきり言って、違法でしょう。しかも、ドクターの診察どころか、診断もされておらず、患者さんの言った他院の皮膚科医の診断を、そのまま鵜呑みにして、まあ、ムチャクチャです。

もちろん、スキンケアの話なんて、ありません。適当に、光を当てるだけです。

おかしなことをしているから、そりゃ、悪化しますが、自分で悪化させておいて、最後には、よそに行って診てもらえば?なんて、そんなことを言う人が、患者さんから、お金を取るな!と言いたいです。医療ですからね、万が一、何かあったら、それがちゃんと元に戻るまで、ちゃんとアフターケアはする!そういうスタンスでやらないなら、やったらいけないと思います。

 

一番悪いのは、この奥様を野放ししているダンナであるドクターで、妻が、自分が美容をやりたいから、とねだられて、自分はわからないから、放ったらかしで、というパターン、実は、とても多いんです。

 

産婦人科・整形外科・内科など、皮膚科・形成外科を全然勉強したこともないドクターが、「美容は、儲かるんだろ?」という理由で、始めてるクリニックがとても多いです。

奥様のおねだりに負けるドクターも。。。

日本中を探せば、皮膚科・形成外科以外でも、自分でちゃんと勉強されて、真剣に美容皮膚科をされているドクターもいらっしゃると思います。

(私は知りませんが。。。どこかに、いるんでしょう、きっと。。)

美容医療を扱われるにしても、あまりリスクのない治療だけ扱っているクリニックもあるでしょうし。そういうのなら、それほど害はないと思います(多分。きっと。)

 

でもね、シミは甘く見てはいけません。

これを読んでおられる医療関係者の方・エステ関係者の方、シミの診断なんて、皮膚科・形成外科を専門でやっていても、100%確実につけられるものではないんです。

経験と直感と、知識による消去法というか、確率も考えて、今、見えていないシミのことも考えて、治療方針を患者さんに説明するわけです。

中途半端にシミ治療に手を出すと、とんでもないですよ。

肝斑があると思って、対処しないと、ホルモン周期とかで、肝斑がすごく薄くなる日もありますから、そういう日に来られると、見逃すこともありますし、まして、患者さんが、肝斑じゃないと言っていたから、なんて、そんな言い訳、医者がいう話じゃないでしょ。

内科で、患者さんが、ガンじゃない、って言ったから、と言い訳しているのと、同じでしょう~。

肝斑なのかどうか、あるのか、ないのか、可能性もないのか、そういうこと全部判断しないといけません。

他院で肝斑じゃないと言われた、と言って来られても、バリバリ肝斑のことも多々ありますし、肝斑と言われた、と言って来られて、ただのADM(遅発性太田母斑様色素斑)だったり、もちろん、最初診断された時と、時間もたてば、状況も変わってます。皮膚は、絶えず変化も老化もしてますから、同じまま、ずっと変わらない、なんて、ありえないわけです。

他院のドクターが過去に診断したのですら、信じないのに(経過として、参考にすることはありますが)、患者さんが自分で、「肝斑はないと思います」(こういう人、意外と多いです)と言っている場合なんて、はっきり言って、相手にはしません。その意見は無視ですね。

だって、学術的に、なんの根拠もないし(そもそも肝斑がなんであるのかも知らないわけで)、肝斑であるはずない、という希望的観測ですからね。

患者さんは、そう思いたいんだな、とか、この肝斑だったら、そう思うのも仕方ないな、と思うことはあっても、そのまま真に受ける医者は、ちゃんとやっていればいるほど、いません。

患者さんに、診断をする、というのは、無理ですからね。

皮膚の今までの変化は、詳しくお聞きしますけどね。診断をするにあたって、とても重要ですから。

 

肝斑治療は、安易に手を出すものではありません。

その先生の信念で、トラネキサム酸を処方しない先生もいらっしゃるし、独自のやり方で治療されている先生もいらっしゃいます。

でも、必ず、その治療の長所と短所を絶対説明されるはずです。

説明がなかったり、いいことだけ言っている、というのは、絶対おかしいし、(そんな医療はありませんから)、スキンケア(特に、日焼け止めの塗り直しと、摩擦の排除)の話もしないで、光・レーザーだけ受けさせるのも、これまたおかしなクリニックです。

説明すればするほど、お金ももらえないのに、時間がかかるだけですからね。金儲け主義のクリニックは、あまり説明されません。最低限度の説明すら、されないことがあります。

 

いくら患者さんが悪くないから、と言っても、そんなおかしなクリニックに、おかしなことされて、時間もお金も無駄にして、お肌悪化して、って、踏んだり蹴ったりですよね。社会勉強とは言っても、リスク高すぎです。

 

身を守るコツは、患者さん側が、やはり安易に考えない、ということが大事です。

(この患者さんの例にしても、後から冷静になって考えれば、引き返すポイントは、要所要所あって、不幸中の幸いは、奥様が、よそへ行けば?と言ってくれたから、ここで、止められたとも取れます。

人間の思い込みって、一度思い込んじゃうと、疑問も持たずに行ってしまうことがありますからね。誰でもですよね。

だから、誰にでも、起こる可能性があるわけです。)

魔法ではないので、いいことだけなんて、ありえないんです。

 

肝斑・シミ以外にも被害って多いですが、他院のトラブル後に、うちでお受けする治療のダントツが、肝斑・シミなので、ご紹介しました。

(こういう場合は、うちで治療していきますから、その日の処置をされたら、初診料はかかりません。)

ただし、日焼け止めを塗り直ししない・摩擦や刺激を止めない方は、いくら払われても、治療はお断りしています。他力本願は、絶対無理ですからね。患者さんの、普段の努力の賜物で、私は、それをちょっといい方向に早く良くなるように、手助けするだけです。

 

ちなみに、他院で、悪化させられて濃くなった肝斑というのは、落ち着くのに、ムチャクチャ時間はかかります。

悪化していないところや薄い肝斑は、早期になんとか目立たなくなりますが、濃いところはね、ホントにかかります。

くじけずに、日々の努力を続けていくしかないんですけどね。

 

 

 

カテゴリ:

医療