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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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ナビジョンのお披露目会に行って来ました

この土曜日は、クリニックが終わってから、ナビジョンDRから新しく出た、「BBプロテクトUV」の新作発表会に行って来ました。

もう使っていただいている、うちの患者さんにも、すこぶる評判がいいです。

私も気にいっています。

資生堂の研究員の方から、このナビジョンの日焼け止めがいかに優れいているのか、という説明と研究結果が発表され、そのあとには、ビューティーアドバイザーの方が、実際に、BBプロテクトUVと、ナビジョンのスポッツカバー(クリニック用のコンシーラーみたいなものです)と、ナビジョンのスキンケアベールを使って、実際のファンデーションの付け方、というか、シミの隠し方を実演で教えてくださいました。

(ナビジョン製品で、シミをできるだけ隠したい方は、ご予約時に、説明希望とお伝えください。処置の時に説明させていただいて、パウダールームで試していただきますね。)

資生堂の研究所というのは、他の化粧品メーカーをホントによせつけないくらい、レベルが違います。まあ、予算も違うんですが、それだけ研究に予算を回すことができるというのも、またスゴイことです。

研究所は、その辺の大学病院顔負けの設備です。

いかに、資生堂の日焼け止め(ナビジョンシリーズ以外もです。市販で売っているモノも含めて)が、他社よりもすごいか、という証拠を見せていただけるわけです。

一方的ではありますが、やっぱりすごいな~、と思ってしまう単純な私。

初診・再診の方を含めて、うちの患者さんには、市販の安い日焼け止めは一切勧めていません。

そんなのものを塗るくらいなら、塗らないほうがマシ、というくらい、ひどいものがたくさんあります。

昔、「SPF120」とか「SPF150」の表示にある日焼け止めが売られていて、消費者センターが調べたところ、SPF30にも達しないお粗末な代物。。。粗悪品です。

こういうものが平気で売られていて、売っていた化粧品会社を軽蔑しますが。消費者をなんだと思っているんでしょう。金儲け主義にもほどがあります。

「SPFが高いほうが効く」「高ければ高いほどいい」「高いのさえ塗っておけば、あとはなにもしなくていい」と信じている方が多いので、こういう商品が出てくるわけです。

その後、SPF値は、50までしか表示できなくなり、それより効果が高いものは、「50+」という表示に変わりました。(日本国内の話ですよ)

いくらSPFが高くても、粗悪なものは、ガサガサになるか肌荒れを起こすか、悪い結果しかありません。それだけ肌にも負担をかけたにもかかわらず、紫外線もカットされていないという始末。。。

また、いい日焼け止めであっても、みなさんの塗っている量が、薄付きすぎるんです。

なので、ちゃんとしたメーカーは、ちゃんと日焼け止めの効果を出したいのなら、2~3時間毎に塗り直してください、と表示があるわけです。

塗り直しをするにしても、質の悪いモノ、ピーリング様の働きのする成分が入っているものなどで、1日に何度も肌につけたら、肌がおかしくなるのは当たり前です。

日焼け止めは、保湿化粧品と同等、もしくはそれ以上に質のいいモノを買って、塗らないと、一番大事と言っても過言ではありません。

「ただの保湿」でいいなら、化粧品自体は、それほど高いものでなくても売っています。

高いモノが決していいわけではありません。良いモノもありますが、何度もいいますが、市販の「高機能化粧品」は一切止めてもらってます。

(私の言う、「高機能化粧品」というのは、「美白」「アンチエイジング」「シワ」「シミ」「タルミ」「ニキビ」などの目的が書いてあるもの全てですし、つい買ってしまいたくなるような宣伝文句が書いてあるもの全てです。

ただの保湿目的のものに、そんな宣伝文句が書いてあること自体、私はおかしいと思います。

一部にそうでない商品もありますが、まず、信用できるところがそもそも作っているのか(大手だからとか、ネットの口コミで良かったからとか、そんなことは一切関係ありません)、成分表を全部チェックまでして、使っていいと信用できるものなのか、そこまでして、その「高機能化粧品」を使いたいなら、それはその方の自由です。

(信用できないところが作った成分表は、当然ですが、信用できるはずがありません)

ま、値段と、それ自体のもたらしてくれる「効果らしきもの」が、見合うかどうか、というのは、また別の問題です。

ネットの検索でヒットした、誰かが仕掛けているだけの、わけわからん化粧品を、よくもまあ、自分の顔に塗れるな!と、いつも私は感心してしまいます。

そんなどこの誰が作ったのかもわからないような化粧品まがいのものを。

最近、雑誌に、アラフォーの女性が、化粧品会社を起業して、オリジナルの化粧品を作って売るのが流行っているんでしょうか。。それとも、そういうのを扱う仲介業者みたいなところが仕掛けているんでしょうか。。

なんの知識もない人がいきなり作って、利益が出るほど、世の中甘くないですよ。

こんな勉強をしました、こんな苦労をしました、みたいな写真やエピソードが一緒に載っていて、そんなのもので勉強したんですか?!と、中身が全然ないことを露呈しているだけなのに、恥ずかしくないのかな、と、見ているこちらが恥ずかしくなります。。。ママゴト遊びみたいな感じ?お金はどっから出ているんでしょう?

スポンサーは?パパ?親?ダンナサン?税金対策に、赤字部門が必要ですか?

でも、そのお金、他に回したほうがよくないですか?奥様や娘さんの社会勉強ですか?

誰に迷惑かけているわけでもないですしね、失礼しました。

雑誌社も、ネタを提供してくれるありがたい方々、作っている方からしたら、雑誌で取り上げてもらって、恥ずかしさと引き換えにタダで宣伝してもらって(タダじゃないかもしれませんね。。。)双方利害が一致して、良かった、良かった。

今の時代、よく考えずに買う人が多いようで、おかしな化粧品でも、宣伝で工夫したら、ちょっと売れる時代なんですよね。恐ろしいことに。。

このブログを読んでおられる方々は、おかしなモノは買っていらっしゃらないと思いますが。。

なので、化粧品とは全然関係ない企業まで、化粧品を作って売る始末。。時代にのっかって、サッサと売って、儲けてしまわないとね!

ベンチャーが悪いとも言いませんし、新規参入はアリですが、質をなんとかしてほしいですね。

そういうところに限って、中身に大したものが入ってもいないくせに薬事法違反の広告で、バカ高い値段をつけて売っていて。。。買う方も悪いのでは。。?そんな宣伝信じて。。普通の人は、おかしいと気づきますよ。

化粧品というのは、ホントに博打で、当たればものすごくデカいので、手を出す人が多いんですが、ホントにあたるのは、ごくほんの一部です。

プラマイ、ちょいプラス、でも、手間暇考えたら、そんなに儲けていない、というなら、とてもラッキーでしょう。

いくらいい成分を配合して作って売ったとしても、それだけでは売れないし、ヒットもしません。

赤字だらけです。

成分にだけこだわっても、ダメなのが化粧品なんですね~。

当たらなかった場合は、莫大な借金だけが残るだけ。。。

素人が手を出すのは、まあ、私は勧めませんね。。

女性の夢なんですかね、自分で理想の化粧品を作る、というのは。

自己満足の化粧品なんて、誰も欲しくないですよ。自分のためだけに作っていたらいいんですよ。

添加物にこだわって、刺激のない化粧品が欲しい、まずは自分のために、というなら、ドラッグストアで、精製水とグリセリンを買ってきて、混ぜたらいいんですよ。1000円もしないで、大量に作れると思いますよ。

それなら、多額の借金をしなくていいですよ。

なんでも混ぜりゃ~いいってものではありません。

市販のものが濃度が薄いからと、濃くすればいいってものでもありません。

皮膚には適正な濃度というのもあるし、刺激になっていないのか、ということも確かめないといけないし、本当にどこまで入っていっているのか、なんて、どうやって確認するつもりなんですかね?無知って、恐ろしいですね。

(ほとんどの化粧品は、入りません。入ったら、エライことですよ。薬じゃないものが、おかしな添加物ごと、皮膚に侵入してくるわけですから、免疫反応などものすごく反応します。かぶれたり、アレルギー反応を起こしたり。

入っていい成分もあれば、濃度もそれそれでに、適度というものがあるわけです。)

よく患者さんから、「先生は、化粧品を作らないんですか?」と聞かれますが、今のところ、作るつもりはありません。

なぜなら、そこまでの勉強も全然足りないし、資生堂などプロの化粧品会社を超えるものが作れる自信もありません。

いいモノを作っても、それが「良いモノ」と証明するには、どこかの研究室を借りるなりして、実験をしてもらって、データーを出さないといけません。

どれほど莫大な費用がかかるか。。

今の私では、費用も知識も全然無理ですね。プロが作ってくれたものを買って使うほうが、よほど楽です。

餅は餅屋です~。

ハイドロキノンなどのクリニックで処方する自家調合のクリームくらいならしていますが、これは、薬みたいなものです。

ハイドロキノン以外でも、「化粧品」として何かを販売するなら、それはそれで大変なわけです。

クリニックをやっていると、たくさんのわけわからん企業から、「オリジナル化粧品を作りませんか?」という資料が、勝手に送られてきます。

実際、そういう企業も多いです。

「こんな感じで、適当に作って~」という場合もあれば、自分で成分いこだわって、「これとこれとこれでお願い」というものまで、ピンキリです。

そんな適当~な化粧品作ったって、私は、ドキドキワクワクもしませんからね。嬉しくありません。いりません。

化粧品って、化学薬品てんこ盛りと言えばてんこ盛りです。

肌に本当に優しい成分だけで作る(なにを優しいと定義づけるのか、という問題もありますが)、というのは、できないわけではありませんが、大量生産できるのかどうか、コストが上がる分、売値も上がります。

また使い心地が悪かったり、使いにくかったりと、いろいろと使う方に、我慢しないといけないことが出ることがあります。

添加物全てが、絶対悪いわけではないですし、どこで妥協して、どこのラインは許さないで済ますか、難しい問題です。

そういう意味では、資生堂のナビジョンは、良くできています。

女心わかってるな~!というのは、さすがに資生堂です。

そりゃ、いろいろ入っていますよ。でも、他の、いわゆるドクターズコスメ、というか、「低刺激化粧品」と言われる中では、断然使いやすいし、使っていて気持ちいいこともあるし、バランスがいいと思います。

これはね、なかなかマネできるものではありません。

一応、アレルギーテストもされているし、市販のものよりは、刺激がよりないようにしてあります(そのはずです。)

ちゃんと成分がどう混ざっているのか(くっついているのか、というか)まで、電子顕微鏡で確認されているので、普通の化粧品会社、というか、ベンチャー企業がマネはできません。まして、素人が適当に作った化粧品なんて、とてもとても。

(電子顕微鏡ですよ、電子顕微鏡!)

そうそう、最近、ジェル状の日焼け止めが、TVCMで、とても多いですね。

基本、患者さんには、安っい質の悪いジェル状の日焼け止めは一切止めてもらっていますが、資生堂のジェル状日焼け止めと、どこかの他社のモノとの、塗った場合のアップの写真を見せておられました。

ジェル状は、特に、皮膚に塗ったら、塗れていないところができるそうで、でこぼこについていると思ってください。(注:肉眼では絶対に見れません。)

資生堂のは、綺麗にピタッとついていました。

他社の商品のように、ちゃんとついていないところは、紫外線をバンバン通しているわけです。

日焼け止めをちゃんと塗っていたのに、すっごい焼けた!という経験、ありませんか?

(もちろん、環境・TPOに合わせて塗り直しをしていないなら、焼けて当たり前ですが)

それは、その日焼け止めの質が悪いんです。

塗っている量が足りていない、ということも、もちろんあります。これは、質のいいものでもそうです。

日焼け止めには、紫外線吸収剤がたいてい入っていますから、日にあたると、どんどん吸収して、効果は落ちていきます。吸収すればするほど、吸収する分が張っていきますから、吸収できなくなっちゃうわけです。

なので、日焼け止めが一見取れていないように見えていても、効果が無くなっています。そのため、2~3時間毎の塗り直しを言われる場合もあります。

ところが、資生堂の日焼け止めは、この光劣化がないそうで。

他のメーカーでも、光劣化のないモノはありますが、光劣化するのが多いのも事実。

同じSPF50でも、全く中身は違うわけです。

まだそれほど汗をかく季節ではありませんが、お天気によったら、汗ばむ日も出てきますよね。

その点、ナビジョンDRのBBプロテクトUVは、汗・皮脂に強いので、心強いですね。

梅雨が始まるまで、日本の湿度は、まだまだ低いです。

真冬よりはマシですが、気温も上がってくるので、カラッとした、過ごしやすいお天気ですが、湿度は低いんです。(だから、過ごしやすいわけで。)

CMで宣伝しているからと、大人が、安っい、ドラッグストアの、質の悪い、夏用の日焼け止めを、今の季節に塗るのは止めましょうね。お肌、ボロボロになりますよ。

(どの季節でも、止めてもらっていますけどね)

ナビジョン以外にも、うちで取り扱っている化粧品は、私が直接試して、まず自分が使ってみたいと思ったもの、実際使っているモノ、患者さんにもおススメしたいモノ、(私は脂性なので)私には合わなくても、こういう患者さんにはいいと思う化粧品を、おいています。

クリニカタナカの田中先生考案のドクターエビーゼであったり、野本真由美スキンケアクリニックの野本先生考案のビューティフルスキンであったり、とまだこちらは導入していませんでしたね。

ナビジョンで売っていない、チークやシャドウから導入しようと思っているんですが、導入しても、今、患者さんに説明して売る時間があるのか、という問題がありまして、バタバタしていて、まだ頼んでいません。

とりあえず、注文はするつもりですので、もう少しお待ちください。

本当の、ドクターズコスメもピンキリで、名前貸しみたいなバイトもありますし、はあ~?みたいな商品もしばしば。。。あんた、誰。。?というドクターも。。

この2大ドクター開発の化粧品は、私自身も使っていて、とてもお勧めです。

大手化粧品会社でもないですが、宣伝をバンバンしているわけでもなく、自分で確かめた、私にとって信用できるところの化粧品なわけです。

(化粧品なので、ネットでどなたでも買えます。危ない成分は入っていないので、ドクターが診察・説明が必要な商品ではありませんから、質のいいものを大勢の方に使ってほしい、という両ドクターのお心配りが素敵です~。)

カテゴリ:

スキンケア, 化粧品