前回のケトン体の話がフェイスブックで反響が大きかったので、追加です。
人間のからだは、とりあえず生きていくのに、エネルギーが必要です。
そのエネルギーを何から得るのか?
2種類あります。
①ブドウ糖
②ケトン体
です。
赤血球は、ケトン体が使えないので、ブドウ糖が必要ですが、それは糖質を摂っていなくても、肝臓が糖新生をしてくれるので、それでもう十分です。
他の組織は、ケトン体で生きていけます。もちろん、脳も。
人類誕生から、農耕が始まるまでの間、毎日糖質を摂るなんて、人間はできませんでした。
狩猟に出かけても、獲物がいつ獲れるかどうかもわかりませんし、この時代、糖質なんて、安定確保できませんから、ブドウ糖になる材料を、食事から供給するシステムにからだは本来なっていません。
それが時代が代わり、今は、特に日本では、いつでも、しかも安く、値段の割にはそこそこ美味しい糖質が簡単に手に入るよう
になりました。
いつでも手に入り、しかも糖質三昧の生活をしていると、たえずブドウ糖が供給されてくるので、肝臓はわざわざケトン体を作る必要がありません。
食事の時間が空いて、食後もう何時間も経っていれば、糖新生しか糖を供給することはできません。
ブドウ糖がないなら、からだに付いている脂肪を燃やして、ケトン体を作って、ケトン体をエネルギーとして利用する。
このスイッチが、わりとすぐに入る方は、とても素晴らしいですね!!
ようは、ブドウ糖かケトン体か、どっちかが出ていれば、まあ、いいわけです。
でも、ブドウ糖を今まで摂り続けてきたせいで、耐糖能が悪くなり、ほんのわずかな糖質であっても、びっくりするくらい、血糖値が乱高下してしまうことももちろんあります。
断糖に近いぐらい、糖質制限して、糖新生もあまりしていない。。空腹時低血糖もとても低い。。。となっても、
ケトン体がばんばん出ていれば、脳もからだもとても元気です。
逆に、血糖値が高ければ、ケトン体を出す必要がありません。
どっちかがその時に応じてからだが自然に対応してくれているなら、全然OK。
昔の精製されていない時代の糖質の話じゃないですからね。
今の時代、糖質でエネルギー源をまかなうとなると、口からたくさん摂らないといけません。
しかも、今どきの糖質を、頻繁に、一日中ダラダラ摂る、なんてしたら、糖尿病、脂質異常症などのメタボ満載のできあがりです。
(女性は、痩せのメタボ、とても多い。)
ブドウ糖でならしてしまうと、ケトン体のスイッチになかなか変えられない人もおられます。
ケトン体は出てない、ブドウ糖も出てない、糖新生もしていない、となると、もうエネルギー源がないので、この場合は、とてもからだが疲れます。
眠かったり、ミスが多かったり、頭がボーっとしたり、無性に糖質が摂りたくなったり、などなど。。
特に、昼食を食べた後の午後や、夕方くらいが一番つらくないですか?
午後がうまく乗り越えていけるなら(糖質を食べても)、いいほうです。
糖質の処理に、栄養をたくさん使います。
今、糖質の種類や食べ方や量に気を付けても、今までのツケが溜まっていますから、そんな数週間や下手すると数か月では、本当になにも門だいなし!には、なってくれません。。。
血糖値が急上昇して、そのあと急激に下がるのであれば、こちは自室神経に多いに影響が出ます。。。
脳も体もボロボロなのに、糖質への依存と中毒は、止められない。。。。
特に、スポーツとか、消耗が激しい場合、空腹時間もかなり長くなりそうとか。
そう言う時に、ブドウ糖メインの回路だとすると、どこかで燃料切れが出ることがあります。
たまに、スポーツ選手で、途中いきなり失速!みたいなことあるでしょう。
それら全部、これだと思っています(独断と偏見で)
その点、脂肪を燃やして、ケトン体メインの回路にしてもらうと、ほんのわずかな脂肪からもエネルギーの確保ができます。
(太りたい方は、なかんか大変ですよね。。)
この本で、山田先生が、とてもわかりやすく解説してくださっています。
糖質を摂っていようといまいと、血糖値が高くなると、血糖値を下げるホルモンである、インスリンがたくさん出てきます。
これが、からだに実はものすごく悪い。。。
インスリンは、ほんとに必要最低限でいいわけです。
ケトン体が出ているぼうが、いろいろな恩恵が、各方面から発表されたりもしています。
ブドウ糖とケトン体で、メリットデメリットを考えると、断然、ケトン体です。
ただ、ケトン体だけ、出ていてもダメですがら、他の栄養のこともね。
極端な食事だと、家族はついていけなかったり、なにより自分のからだがついていけない。。。
そういう方は、やはり医療の力が必要です。
皆が皆、うまくいくわけではないんです。