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    柴 亜伊子
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奈良県立医科大学形成外科教授就任祝賀会

Facebookにも書きましたがhttps://www.facebook.com/aikohifukaclinic/

私が形成外科を勉強していた時の、ひとつ上の先輩の桑原理充先生(私と同い年です。私は2浪して医学部に入っているので)が、このたび、母校の形成外科の病院教授に就任されました。

病院教授なので、扱いは、準教授と同じだそうで、教授の役職手当が出るわけではないそうです。。。

奈良県、ケチですね。予算がつかないのか、ないのか、出ないのか。。。

桑原先生が、どれだけ、奈良県民(特に、南側。北側は、大学関連以外もあるので)の形成外科に貢献されているのか、ご存知ない?

今、桑原先生、倒れると、ヤバいですよ。手術の件数も無茶苦茶増えているそうで。。形成外科が独立してできた当初の5倍とか。。もうちょっと手厚くしてあげてほしいものです。。奈良県の形成外科の発展のために。

美容をやらなくても、悪性腫瘍は今後も増えていきますから、再建外科である形成外科医はとても必要なのです。同じ再建するなら、少しでもキレイな傷跡になるよう、配慮もしたいでしょうし。

 

奈良医大は、美容をしているわけではなく、純粋な形成外科で、主に、悪性腫瘍などを切除した後の再建手術メインでしょうか。

大きな規模の大学病院の形成外科と違って、人数が少ない分、でも、手術は無茶苦茶多いから、若くても手術の勉強、いっぱいさせてもらえると思いますよ!若者よ、来たれ!奈良医大形成外科に!!

 

私は、医者になって、最初の3年くらい形成外科を勉強して、そのあと皮膚科に転科したんですが、この3年間は、大体桑原先生と一緒で、どちらかが、麻酔科研修(半年)に行っている間は仕事一緒にしていなかったり、桑原先生は、途中で、他の施設に研修に出たりとされていたので(病院が代わると、扱っている症例が全然違うことがあります)、まる3年一緒ではないか。。

でも、どんな仕事一緒にしたっけ?となると、なんか面白かったし、楽しかったな~という記憶ばかりです。

 

桑原先生は、少し口下手ですが、裏表のない、患者さんのことを一番に考える、とても信頼のできるドクターです。なので、頼まれると、自分のしんどさも顧みず、悪性腫瘍の手術は待ってくれませんしね、ついつい無理されるので、体のことが心配です。

まあ、そうやって地道に頑張って来られたから、形成外科医センターがまずできて、形成外科の病院教授に就任できたわけなんでしょうけど。

くれぐれもお体気を付けて、頑張ってくださいね! ご無理なさらず、と言ってもするんだろうな~と。。

 

水曜の夜に、橿原神宮そばで、祝賀会が開催されたので、行ってまいりました。

 

白井名誉教授が来ていらして、白井先生は、もう80歳を過ぎておられますが、ほんとに全然お変わりなく、とてもお元気そう。

腰も曲がっていないし、お肌の色つやもよく、とても実年齢には見えません。見た目は、私が大学で皮膚科を教わっていた頃と、あまりお変わりになっていないような。。。(10年以上前の話です)

 

私の中で、皮膚科医と形成外科医の違いというのは、手術するしないもありますが、

(皮膚外科医という皮膚科のドクターもいらっしゃるので、手術自体は違いにはならないかなと)

やはり、病理組織が(ある程度)読めるかどうか、でしょうか。

 

病理組織というのは、その部分を薄く切って、その断面を顕微鏡でアップして診るんです。細胞レベルで、その病巣部で一体何が起こっているのか、というのを診るわけです。

 

形成外科の時も、病理組織を診る(というか、皮膚科の先生に、こういう病理だったから、こういう診断なんですよと聞かされ)機会はなかったわけではありませんが、よくわからないのが本音でした。だから?という感じ。

腫瘍の場合、ややこしいのを診断をつけるのは、皮膚科のドクターで、診断が決まれば、切除範囲が決定します。(最低、これだけ、できものから離して取ってくださいと依頼がきます)

この場合、形成外科医の仕事は手術なので、診断や切除範囲を勝手に狭くはできません。

 

私が皮膚科医として大学にいたころ、まだ白井先生が、医局員に病理を毎週教えてくさっていて、1週間の間に、手術や生研で取られた皮膚の切片を全て診て、診断をつけていくという作業が毎週1回ありました。

 

これは、とても勉強になって、この時に得られた知識は、私は財産です。(もうだいぶ忘れたものもありますが。。)

 

なので、皮膚の状態を診ると、皮膚の中では、こんな病理になっているんじゃないのかな、と想像できるようになった感じです。

そういう想像ができていると、診断と治療に役立ちますし、無駄な薬は使わなくて済むし、と。

 

白井先生は、病理だけでなく、外来診察でも、なんじゃこりゃ?!という、皮膚の病気の患者さんが来られた時に、めったに使わない百科事典みたいなものがあるんですが、そこに載っている、すっごいマイナーな、こんな病気があるのか?!、と聞いたことすらないような病気をしっておられて、診断力はものすごかったです!

診断さえ決まれば、治療法は保険診療の場合、決まっていますから、間違いがないです。

 

今も現役で、週1くらいで(だったと思いますが)、働いていらっしゃるそうです。

 

ちなみに、白井先生があまりにお元気でパワフルなので、「先生、お肉お好きですか?」とお聞きすると、「お肉は結構好きですよ」とのこと。

やっぱり、お元気ですね~。

 

お肉に限らず、動物性蛋白質をしっかり摂らないと、体年年齢がどんどん老けちゃいますよ。

 

 

 

 

 

 

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