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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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敏感肌用シャンプー

ヘアケアも基本はスキンケアと同じです。

 

特に、シャンプー。

 

一番いいのは、やはりお湯のみで洗うこと。

 

でも、いきなりお湯だけで洗うのが心配という方は、敏感肌用の洗浄力のほんとに弱い、汚れだけを落とすようなものか、石けんシャンプー(石けん素地と水のみ。グリセリンくらいは入っていてもOK。必ずクエン酸やお酢など、石けんシャンプー専用リンスで、石けんのアルカリ性を酸で中和させること)をおススメしています。

 

よく皆さんが使っているのが、合成界面活性剤のシャンプー。

 

先日から時々書いている、「ラウレス硫酸ナトリウム」が入っていなくても、良くないものは良くない。

 

汚れをよく落とすとか書いてあったら、なにが入っているんだか。。。

 

そんなのに汚れをしっかり落としたいたいなら、それこそ石けんシャンプーはとてもいいです。

敏感肌用に比べると、脱脂力も洗浄力もあるので(なので、スキンケアの場合、ファンデや日焼け止めもよく落ちる。洗い方がちゃんとしていたら)、頭皮も乾燥や皮膚炎のある方は、よけいに乾燥する、なんかひりひりする、という方も、ごくたまにおられます。

 

こういう方は、やはりお湯のみか、ちゃんとデータの取っている、安全性の証明されているもの、

うちでは、石けんシャンプー以外には、ドゥーエとアトピコのシャンプーをおススメしています。

(ドゥーエのシャンプーは取り扱ってません。先に、アトピコを入れていたので、石けんシャンプーもあるし、そんなにシャンプーばかりうちでおいても。。欲しい方は、前もって言っていただければ、取り寄せますが、資生堂の「ワタシ+」でドゥーエ買えるようになったんじゃなかったかな。

ドゥーエは、取り扱い店舗がHPに載っています。

調剤薬局か取り扱いクリニックのみで、普通のドラッグストアには置いてません)

 

 

敏感肌と思った方で、よく買ってしまうのが、自然派シャンプーやオーガニック化粧品から出ているシャンプー。

 

これは、化粧品でもたびたびダメ!と言っている、食べ物や植物のエキスが入っているので、食物アレルギーにもなりやすく、地球に優しくてもヒトには優しくない。とてもかぶれやすいです。

 

敏感肌や荒れている時は、目で見えないくらいの細かいキズもありますから、そこからエキスが入りこむと、どんな悪さをするかわかりません。

 

お風呂場の洗剤に使うなどして、人体には使わないように。

 

 

以前、ヘアケア相談で来られた方が使っていたのが、某有名なオーガニック化粧品メーカーのもの。

頭がとても痒くて困っていて、頭皮は炎症を起こしてました。

ステロイド剤使うほどではないですが、そのシャンプー止めない限り、どんどん悪化するし、そのたびにステロイド使っても、根本原因止めてない限り、一生ステロイド塗る気か?!となります。

(そのうち、副作用で負けてきて、何がなんだかもうわからなくなる。。。)

 

当時、そのメーカー、シャンプーも何種類かありましたが、中に、ピーリング剤にあたるものが入ってました。

 

なにがオーガニックで、お肌に優しいやねん。。。と思いますが。。

(こういうところが、このメーカー、いつも信用できない)

 

で、その方、一度私のブログ読んだかして、石けんシャンプーに変えたそうです。

 

そしたら、すごく頭皮が脂っぽくなったそうで、我慢できずに、そのオーガニックのシャンプーにまた戻したそうです。。。

 

 

推測するに、

オーガニックでピーリング毎日毎日頭皮にやりすぎて皮脂を取りまくっていたところを(なので、乾燥しまくっていた。体ははんとかしようと、皮脂を一生懸命出すけど、また取られてしまう。。というジレンマ)、石けんシャンプーに変えて、そこまで皮脂を取るものがなくなって、いつもの癖で、ドバっと皮脂を出してしまった、というパターン。

 

これはしばらくすると、こんなに皮脂出さなくてもいいんやん?と体もわかるようになるので、皮脂量はコントロールされていきます。

普通に戻ります。

 

スキンケアのクレンジングや合成界面活性剤やアルコールやピーリング剤まみれの化粧品をたくさん使っていたのに、いきなり、椿油と純石鹸、それに例えば、ビューティフルスキンの保湿剤、みたいな、ほんとになにも入っていない、というくらい、添加物を究極まで減らすと、ごまかすものがすべてなくなりますから、素のままの状態が出てきます。

 

それで、どこまで肌がやられているのか、わかります。

 

今回の場合、それだけまだ頭皮から皮脂が出せるだけ全然マシです。

 

ひどい方は、出せなくて、皮脂腺回復させるまで結構な時間がかかることもあります。

 

 

あと、よく、ネットで、敏感肌用シャンプーなるものを買って使っている方も多いですが、ネットの世界で、そこまで本当にいいものなんて、ありません。

 

そこまでちゃんとデータを出しているなら、もっと医学会に出てきます。

でないと、そこまで敏感肌用というなら、アピールできないから。

医学会に出てこなかったから、眉唾ものと思ったほうがいい。

 

そりゃあ、あるかもしれませんよ。

ちゃんとしたもの。

 

でも、砂漠でダイヤモンド見つけるようなものです。

 

企業名や商品名をわかっていて、検索した、というならともかく、「敏感肌用シャンプー」「肌に優しいシャンプー」とか、こんな単語で検索して、ほんとにいいのが出てくるわけない。

 

検索上位は、ほぼすべて、スポンサー・広告で占められるでしょう。。

 

 

アトピコやドゥーエのシャンプーでもかゆいという方、ごくたまにおられます。

 

石けんシャンプーじゃないから、どちらも添加物はゼロでもないし、添加物の考えたやもっているデータは、企業によって違うから、一社の商品で、万人にOK、というわけではないです。

(なので、スキンケア化粧品は、うちでは、複数社のものを置いています。)

 

確かに、どちらも合っていない可能性もあります。

 

でも、そのネットで買ったシャンプーの中に入っている、合成界面活性剤で、頭皮が溶かされ、麻痺されて、もう感覚がなくなっていることも多々あります。

 

で、こういう方は、もっと落ち着くまでお湯だけで洗るのが一番いいんですが。。。できない方も多いしね。。。

 

 

頭皮にトラブルある時は、一刻も早くシャンプーを止めることです。

原因は、シャンプー以外かもしれませんが、髪の毛伸びるのが遅いですから、もうさっさと止めて、被害を最小限度に治まるようにしておかないと。

 

そもそも、その「敏感肌用」って、誰がいいましたか?

その企業の自称じゃなくて。。?

 

栄養状態が良ければ、ある程度の刺激には耐えられます。

 

 

 

 

カテゴリ:

ヘアケア, 化粧品, 学会で得た知識, 栄養・食事