プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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しわ・たるみの治療で、美容医療でやることは、

大きく分けると、

①手術

②プチ整形と言われる、ヒアルロン酸などの注入やボトックス®注射

③光やレーザー、ラジオ波、超音波など

の3つです。

 

①②は、おおまかにいうと、外科的に近いというか、おまかせするしかない。

希望はもちろん言わなきゃいけませんが、患者さんの努力で、結果が変わるわけではない。

(実際は、やっぱりスキンケアできてなかったり、おかしなことを勝手に足していると、足を引っ張るほうに変わりますが)

 

形態を、外的な力で変えてしまうので、「整形」と言われてしまいます。

注射は、ヒアルロン酸もボトックスも必ずいつか元に戻るので、プチ整形と言われる所以です。

 

二重にするとか、鼻を高くするような、いわゆる「美容整形」と、

しわ・たるみを減らす、軽くする手術や注射も、「整形」と呼ぶのかどうかは、個人の感覚にもよるのかもしれません。

しわ・たるみのためにするのは、「メンテナンス」と言ったのは、神田うのさんでしたっけ?

まあ、メンテナンスではありますね。

どこまでするのかも、これも個人の価値観ですね。

 

それに引き換え、③は、内科的な、というか、外から、なにかで熱を加えることで(たいがい、熱に変換されたものがあたります)、コラーゲンを増やしたり、コラーゲンを収縮させたりと、中からの治療。

 

どれくらいの効果があるのか、維持できるのか、その人の細胞にかかっています。

これは、おまかせではなく、その方の普段のスキンケアや食事栄養による細胞の元気さによるところがとても大きい。

 

 

なので、③のほうが、個人差が出やすいとも言えます。

 

うちでは、①の手術はやっていません。

②の注射にしても、スタンダードから大きく外れるようなことはやっていません。

危ないし。

 

やはり、①と、②でも結構たくさんとか、スタンダードじゃない場所もガンガン触る、入れる、なら、私は、形成外科医であり、美容外科医の先生にお任せしたいと思います。

 

美容外科医=形成外科医 ではないですよ。

形成毛外科医の認定医も持っている(ここがポイント!)、美容外科医 に手術はしてもらいましょう。

(持っているから、大丈夫、というわけでもないですが、最低、ここがクリアしてるドクターから選ぶ)

 

美容外科医 という肩書は、医師免許があれば、勝手に誰でも名乗れます。

今のところ。

 

形成外科医は、最低でも学会に入っていないのに名乗っちゃいけないし、認定医ないと、看板にも書いちゃダメ、と私が形成外科で研修している時は言われましたが。。。今はどうなんでしょう。。

 

形成外科医は、美容外科との絡みもあって、学会がかなり厳しく、勝手に名乗れないようにしているはずですが。。

 

まあ、認定医をお持ちのドクターは、HPにもその旨、表記されているでしょうし、見たらすぐにわかることです。

逆に、一体、どこの誰が医者やねん、と診察・施術をしているクリニックでは、やったらダメということでもあります。

 

 

前ふりはここまでで、話を戻します。

 

で、糸の話。

 

たるみ治療で、顔、主に頬の中に(脂肪層)、糸入れて引っ張る?みたいな手術があります。

 

糸を入れるだけ、通すだけだから、手術じゃない、腫れない、出血しない、簡単、怖くない、などと書いてある宣伝を見られたことがあるかもしれません。

 

これ、立派な手術です。

 

皆さんが思っている以上に、実は出血します。

ドバドバ出るわけではないですが、そこそこ出ます。

皮膚はどこを刺しても、多少の出血があって当たり前。

 

たくさん糸を入れるなら、それだけ、出血と腫れがあって、当たり前です。

 

今は、吸収される糸を使っているクリニックがほとんどかと。糸入れてるようなところはね。

 

むか~し、吸収糸でない糸(と言っても手術用)を顔に入れるのが、わりと流行ったというか、流行らせたい人たちがたくさんいたというか、結構多かったです。

 

かなり下火になったとは言え、まだやっているクリニックもあるようです。

 

 

確かに、入れた直後は、麻酔で顔腫れているし、異物は入っているせいも相まって、腫れもひどいし、入れた異物反応のせいもあって、ハリが出たようにも一瞬見えると思います。

 

でも、糸がどこかに、しっかりと固定されているわけではないし、宙ぶらりんと同じような感じですから、すぐに戻るというか、重力には勝てないというか。。

溶けようが溶けまいが。

 

異物がはいってきても、溶けもしないし、追いい出せないとなると、その異物を自分のコラーゲンなどでくるんで、隠してしまいます。

(人間の体には、実際、そういう機能が備わっています)

 

溶ける場合も、長い時間かけて溶かしていかないと。半年とか1年とか?

これも、個人の麺液量などにもよると思います。

 

先日、吸収しではない糸を、かなり前に入れられた患者さんが来られ、ご自身では、光・レーザーよりも注射になるかと思っていたとおっしゃってました。

 

糸の入っている層が浅すぎて、皮膚を引っ張ると、思いっきり、糸がどう引っ張っているのかわかります。

(引っ張らないと、顔が普通に動いている分には全くわかりませんでした)

一部、拘縮しているのか、変に噛んでしまっていて、そ部部分は陥没したみたいになります。

もう10年以上前の手術なんですが。。

糸が浅いところに入っているのは、わりとすぐから問題だったようで、そこでまたいろいろ注射(中身不明)をされて、余計にひどくなった経緯があります。

 

 

先日、そこに言いに行ったら、「抜きましょうか」と簡単に言われたそうで、もういろいろ噛んでいるのに、そんなに簡単に抜けるのか?!と患者さんも不信に思って、気になるけど、抜いてもらうのは(少なくともそこでは)止めた、とおっしゃってました。

 

おっしゃるように、糸の周りにコラーゲンが巻いていますから(異物反応で)、10年以上前のものがスッと抜けるとはあまり思えません。

抜けるのかもしれませんが、抜いて本当に大丈夫なのかどうか、それも結局抜いてみないとわかりません。。

今、やるのは、リスクが高いので、わざわざ今やらなくても、という選択はとても正しい。

 

若い時はまだ良くても、痩せている方は、年齢とともに、皮膚も薄くなり、脂肪層も薄くなって、余計に異物が目立つこともあります。

 

今回の方のように、引っ張らなければ、わからない、というのは不幸中の幸い。

 

吸収糸であっても、払った金額ほどの効果が出ているとは、私はあまり思えません。

そういうのばっかりを学会発表毎年するようなドクターならともかく、費用対効果は。。?といつも思います。

 

光やレーザーなどの③の治療 + ②の注入や注射をしても、まだ足りない、もっとシワ・たるみを改善したいとなると、私は糸よりも、もはやほんとの手術(フェイスリフトなど含めた切開・切除)が必要かなと思っています。

 

うちに来られる患者さんで、そこまでの手術を希望される方が今のところ、ほぼおられないので、美容外科を紹介するところまで至ってませんが。。

(シワ・たるみに関して)

 

吸収糸であっても、溶けるまでの間、光やレーザーを本当にあててもいいのか、というのは、正解がありません。

 

少なくとも、ラジオ波は、ダメ。

何が起こるかわかりません。

万が一、糸が溶けたら、異物反応の大きさはどうかと思います。

超音波も同様。

光やレーザーも理論上大丈夫と言えるものとわからないものも。。

大丈夫と言えるものも本当に大丈夫かとなると、人間の体、なにが起こるかわかりません。

 

 

金の糸の場合は絶対にしませんが、普通の糸の場合(吸収糸がまだ溶けていない場合も含めて)、一部の光・レーザーであれば、他にもう選択肢がなく、患者さんも希望されて、副作用合併症も説明して、100%安全とは言えない、保証がない、と了承の上、照射したことはあります。

 

たまたま、数人、数十人大丈夫だったから、絶対大丈夫、にならないのが医療の怖いところです。

人数が増えてくると、いろいろとわかってくる副作用合併症もあったりします。

 

 

異物を入れる場合、後から取り出す、というのは、簡単なようで、結構大変です。

無傷では済まないかと。。

 

今は、もうほとんど吸収糸かと思いますが(手術しないので、そこまで把握してませんが)、こういう糸を入れる手術の場合、コラーゲンが増える増える、とわりと言われます。

そりゃあ、異物ですから、まして吸収糸は、そこで消化されるので、異物反応 + 消化反応 で、結構な炎症反応が出るかと。

コラーゲンも増えるでしょう。

 

それを、「ハリ」と呼ぶのかもしれませんが、異物反応でできたコラーゲンって、ほんとにいいんでしょうか。。?

しかも、増えているのは、皮膚(真皮)ではなくて、脂肪層ですから。。

 

いつも疑問です。

 

オーソモレキュラー療法始めて思うようになったのが、侵襲性の少ない、光やレーザー治療で無理だったら(スキンケアや食事栄養はもちろんプラスして)、もう後は、むしろ手術したほうが侵襲性少ないかもしれない、と思うようにもなりました。

手術にも寄りますけど。

やるかやらないかは別にして。

 

糸をガンガン入れるクリニックって、もうとっくにかなり減っていると思っていたので(最後にされたのが、1年前だったかな)、まだあったんだ、とそちらのほうにちょっとびっくり。

特に、たくさん入れたほうが効く!とばかりに、本数増やして、値段もがっつり上げて、みたいな。

まだやってるんだ。。。

すすめる側の問題として。

まあ、外科専門って感じなんでしょうか。。皮膚科というよりも。

 

糸の手術、素晴らしい!と信念をもって、されているドクターであれば、それはいいと思います。

その場合は、その情熱も患者さんにも伝わるでしょうし。

 

美容クリ二ックって、ほんとに行ってみないとわからないこともあるし、自分で体験してみて初めてわかることもありますね。

難しいです。。

あまり説明されないところも多いし、初めての患者さんは、そういうものかと思いますよね。

医者だし、おかしなことはしないだろう。。という性善説のもと。

 

でも、その信じてくれた患者さん騙すようなことをしていると、業界全体として、不信感抱かれるので、良くないと思うんですけどね。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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