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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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昨日の晩、ブログを書いた後に洗顔したら、赤みは消えていました。ウソみたいに、どこかぶれてたんだっけ?というくらい。キツネにつままれたようでした。

思い違い?かと思うくらいでしたが、スキンケアと、栄養療法のサプリメントをいつもより、大目に飲んで調節したのが良かったのかも。

プププ。嬉しい。

よ~く、見たら、これが名残?という部分はあるものの、いつもと変わらない、いつも以上に落ち着いて見えました。かぶれたおかげで、古い皮膚が捨てられて、新しく生まれ変わったようでした。ラッキー♡

皮膚にトラブルがある方は、絶対栄養療法(オーソモレキュレラー)したらいいのに、と強く強く願います。

 

さて、ちょっとまた栄養のお話に。

 

栄養解析をされた方・されていない方、患者さんみなさんにお聞きすると、「タンパク質、お肉は、結構食べていますよ。」と答える方もしばしば。

ところは、実際、検査してみると、いや、食べてないから!と言い切れるくらいの、タンパク不足!

私も含めて、タンパク質が足りている方は、今のところ、皆無です。

(うちのデーターより)

 

じゃあ、どうしてそんな思い違いというか、現状と検査結果の解離が起こるのか?

 

あと、よくあるのが、結果から、かなり糖質を食べていますね?となっているのに、「ホントに、そんなに食べていません。」という解離。

 

 

順番に行きます。

 

まず、お肉。(お肉だけではなく、動物性蛋白質)

 

よくあるパターンが、朝は、パン、もしくはごはん、あるいはヨーグルトやプリンやゼリー、スープ、などで、タンパク質がほとんど入っていないというパターン。

 

そういう方のお昼はというと、ひどい方だと、お菓子だけ、これまたパンのみ。調理パンのときもあれば、菓子パン、よくてサンドイッチ。

まだ良い方で、定食(社食やお店で。)

このパンやお菓子だけ、という方が、タンパク質が全然足りてないというのは、ご理解いただけますね?

たとえ、パンに、ソーセージや、卵がはさんであっても、量からしたら、ちょっとですよね?

また、ソーセージやベーコンなどの加工食品は、100%お肉でできているわけではないので、さらに、純粋なタンパク質量としては、下がります。

 

じゃあ、定食は?となると、

単品のどんぶりもの、パスタのみ、カレーライスなどと比べれば、まだおかずの種類が増えるので、マシでですが、いわゆるランチの定食って、ごはんは大目、おかずは、一見たくさんあるように見えますが、肝心の魚やお肉は、いうほどないでしょ?だって、お肉は魚は高いですもの。

でも、ごはんは安いんですよ。だから、おかずの味付けを濃いめにして、ごはんをたくさん食べさせる、というのが、安い定食屋さんの常です。そりゃ、仕方ないです。だって、安いんだから。

良心的なところで、1品ついているところもありますが、野菜系のおかずで、動物性蛋白質がついているのは、ほとんど稀。(しかも、味付けは、砂糖醤油とか甘めが多い)

このお昼に食べたタンパク質量、いくらくらいだと思います?

その前に、調理前の、お肉や魚は、100gあるかないかでしょう。ない場合も多いと思います。

 

朝もろくなタンパク質を摂っていない、昼もそれほど摂れていない、となると、晩御飯で、今日1日分を挽回しないといけません。

じゃあ、晩御飯に、メインを3皿、4皿、食べられますか?

というお話。

まあ、無理ですよね。

仮に、晩御飯に、おかず大目で食べたとしても、お肉300gも食べないでしょうし、魚も、2人前、3人前も、まあ食べませんよね。

(でも、みなさん、野菜は食べたりしているんだな。これが。あと、大豆製品ね。)

 

豆腐は1丁食べてます、納豆1パック毎日食べています、という方もいらっしゃいます。

 

それはそれでいいんですが、お肉ステーキ1枚に比べたら、栄養は全然ありません。というか、全く足りていません。

 

体重あたり、1日に必要なタンパク質量は、1~1.5g/kgと言われていて、たとえば、体重50kgの方であれば、必要なタンパク質は、1日50~75gの計算になります。

 

ステーキ1枚食べたや~ん!と思われるでしょうけど、実は、赤みの牛肉ステーキ100g食べても、これで摂れるたんぱく質は、たったの8g!

ということは、1日に、ステーキ6枚くらいは最低食べないと、摂れた!とはなりません。

卵だったら、6~7個、豆腐だったら、14~18丁くらい?

まあ、無理な話ですよね。

 

豆腐などの大豆製品は、それはそれで大事ですが、お肉や魚などの栄養価が吸収率も考えると、全然足りません。また入っている栄養素も全然足りていません。

大豆ばっかり食べていても、ダメなんですよね~。

 

朝も昼も、タンパク質を食べていないのに、夜だけで無理なことがおわかりいただけたでしょうか。

 

 

次に、糖質です。

 

多くの患者さんの例ですが、

朝に、ヨーグルトやゼリーやプリン、お昼に、パン1~2個、もしくはごはん1膳、もしくは、お菓子。夜にごはんまた1膳。

こうやってみたら、量はそれほど多いわけではないかもしれません。

おかわりしたわけでもなく、3個や5個も食べたわけでなく。ふつうのお茶碗に、1杯食べただけであれば。

でも、タンパク質が全然食べていないのに、1日で食べた食べ物の量の中で占める割合は、炭水化物がダントツに多くないですか?

しかも、炭水化物って、食べなくてもいいくらい、いらない栄養素ですから。

なので、結果、「食べ過ぎ」「多い(割合が)」となってしまいます。

また、こういう方の場合、食べ方が悪くて、炭水化物だけ、という方がとても多い。

これでは、血糖値が上がりまくりです。

量もですが、組み合わせ方や食べ方自体が、大問題というわけです。

 

バランスがとても大事です。

食べた中での割合を、もっともっと蛋白質を上げていかないと!

「調子が悪い」では済まなくなりますよ。ホントに、おばあさんみたいになってしまいます。

お肉を食べてるお年寄りのほうが、よっぽど元気、ってことも実際あり得ます。

まだ、若いんだから、もっともっと元気に過ごしましょう!

食生活の見直しを!

 

 

 

キャンペーンのことは、明日書くとして、今日は、またまた食べ物の話。

(どんだけ、食べること、好きやねんっ!って。)

「オーソモレキュラー.jp モール」から、どなたでも買うことができる、糖質制限お菓子のご紹介です。http://www.orthomolecular.jp/shop/shop1/html/products/detail.php?product_id=4

ジャーンっ!!

糖質制限チーズケーキでーすっ!!

DSC_0326.jpg パッケージです。

DSC_0327.jpg 中身をどんどん開けていきます

DSC_0328.jpg ジャーン!可愛らしいですね。直径9センチなので、小ぶりです。すぐに食べれちゃいます。

DSC_0331.jpg  とりあえず、4等分。

私の切り方が悪くて、下が欠けちゃいました。

冷凍便で来たのを、5時間冷蔵庫で解凍して、その後、食べるんですが、解凍に5時間足りなかったようで、それでもアイスケーキみたいに、とてもおいしかったです。

もうちょっとちゃんと解凍したら、多分チーズの風味がすごくするんじゃないかな。

こちらのケーキ、糖質制限とは思えないくらい、普通においしいです。

感動~♡

クリニックで、まとめてちょっと買ったので、ご購入ご希望の方には、1個¥1.890(税込)でお買い求めいただけますよ。

正規料金そのままですが、1個だけ欲しい場合など、うちで買えば、送料代がかかりません。(まとめて買ったので)

1個だけ欲しんだけどな、送料がね、と思っていらっしゃった方は、どうぞお聞きください。

数に限りがありますので、ご注意ください。

でも、すぐに売り切れるようでしたら、すぐにまた注文しますので、ちょっとお待ちを。。

ちょっとまた、栄養療法オーソモレキュラーの話を。。すみません。宣伝です。

オーソモレキュラー.jp  http://www.orthomolecular.jp/

のHPの「医療機関クリニック検索」のところに、当院も載せてくださいました。

嬉ぴ~!

実は、栄養療法オーソモレキュラーと一口に言っても、いろいろな派閥?というか、中心になってされている先生が違います。

日本で一番有名で、第一人者であられるのは、私は溝口先生だと思っていますし、溝口先生にご指導いただいています(栄養解析も全部、私だけの判断ではなくて、溝口先生に解析していただいています)。

簡単に読めてわかりやすいからと、溝口先生が書かれている一般書も、勉強として読んでおります。

でも、世の中には、「栄養療法」と言っても、違うグループ、というか、中心になってされているドクターが違ったり、そうなると考え方も違ったり、オーソモレキュラー(分子整合栄養医学)ですらなく、普通のサプリメント外来を、「栄養療法」とネットでひっかかるようにしているクリニックもあります。

そういう意味での商法登録でもないし、栄養療法=溝口先生、とは、ネット検索をかけると、ならない場合もあるそうな。

他の先生の考え方は、知らないので、何が良くて悪いのかもわかりませんが、何年も前から、溝口先生のご講演は聴いておりましたので、溝口先生を師事しております。

その方にとっての、最適な栄養の摂り方、というのは、ひとつではありませんから、違う考え方のほうが、合う方もいらっしゃるでしょうし、やっぱり違う、と違和感を覚えることもあると思います。

どこのクリニックで、栄養療法(溝口先生のオーソモレキュラーじゃなくても)を受けられようと、貴女の体に合えば、体がもっと元気になればいいわけですから、その辺は、何が合っているのか、様子を見るしかないと思います。

ただし、どのクリニックに行こうとも、貴女のことを、ホントに親身になって考え、アドバイスをしているクリニックに行ってくださいね。

栄養療法を、「なんとなくもうかりそうだから」と、商業優先になってるところもあるそうな。。そのあたりは、ご注意ください。

登録クリニックの載せていただいて、それで、栄養療法オーソモレキュラーが、世の中に広がるのに、なにかしらお役に立てれば幸いです。

いいことって、なかなか爆発的には広まっていかない場合があります。

(反対勢力とか。。?)

私も、全ての女性(もちろん、男性も)は、栄養療法をやるべき、と思っています。

サプリメントを飲まなくても、まずは一番大事な食事から、見直しを始めてほしいです。始めたら、絶対に、体調は、ちょっとマシになるとは思います!

実は、体はもっと楽になるようにできているんですね~。

だからこそ、溝口先生のオーソモキュレラーを、もっと知ってもらわないと!と思います。

これは、本当にいいことなので、みなさんもどんどん広めていってくださいね!

栄養療法オーソモレキュラーをやっていると、HPに書いてあっても、実際は、恰好だけで、あまりやっていないとか、抗生物質などの薬は乱用頻発するわ、食品添加物はてんこもりで、注意も説明もしないとか、「それでも、オーソモレキュラー?」と首をかしげてしまいます。

HPだけでは、なかなか見抜けないので、確かに難しいですが、実際に、行ってみて、親身度合いはわかるでしょうから、そのあたりも参考にされるといいのかもしれません。

それと、精神科・心療内科の薬は、独特なので、私から、これ減らせ、これ止めろ、などと言うことはありません。

わからないんです。どう減らしたり、止めていいのかが。

種類によったら、患者さんのほうで、完全に切れたまま、ほってあって、、勝手に切ったらいけないと思うので、すぐに精神科(処方してもらったクリニック)を受診するように勧めています。

それで行くかどうかは、患者さんの判断ですが。

うちで栄養療法をされても、減薬は、主治医の先生とよく相談の上、自己判断は絶対に止めてください。

お願いしますね。

他の話題にするつもりが、載せる写真をクリニックに置いてきてしまい、またまた栄養療法(オーソモレキュラー)の続きです。

そうそう、以前、「スムージーは勧めない」とブログに書きましたが、どなたかが、「すりつぶすのが良くない」とおっしゃってました、確か。どなただったか忘れてしまいましたが。

それからすると、野菜のすりつぶしたスープ(ポタージュ)は、おいしいし、私も大好きですが、ポタージュを飲んだから、これで栄養が摂れてる、とは安心しないほうがいいかもしれませんね。

体が弱っている時など、たんぱく質摂取が出来ない時・しにくい時などは、ポタージュやおかゆなどの糖質は、消化吸収がいいですからね(蛋白質ほど消化酵素の過程が必要でないから)、エネルギーになりやすいし、食物繊維もすり潰されていて、そういう時はいいのかもしれませんが。

さて、栄養解析をすると、やる前に、「ちゃんと結構食べていますよ」と言っていた方が、食べてない食べてない、全然食べてない!と暴露される場合があります。というか、如実に現れます。

血液検査は、ホントに正直ですね~。

真実がさらけ出します。

そう思うと、ウソ発見器ではありませんが、恐ろしいですね~。

こうやって、現実化することで、冷静に振り返って、自覚もできるし、反省もできるし、そのおかげで、今後の食生活の改善、、しいては未来は明るくなります!

素晴らしいことです!!

まあ、おそらく、みなさんが食べているとつもり、とおもっていらっしゃる以上に、ホントに栄養が足りていない。。。。

「結構食べているのに」とおっしゃる方から、食生活を具体的に聞いてみると、全然食べてなくて、ホントに検査通りでした。

「最近、食生活が乱れていて。。。検査するのを先延ばしにしようかな。。」と二の足を踏んでいた方が、あまりに乱れているとおっしゃるので、私もかなりひどいのかと思っていましたが、検査結果はそうでもなかったです。

(この方の場合、もともとがわりときっちりされていて、乱れている期間も短かったのと、すごいムチャまではされていないけど、自覚がありすぎたんでしょうね。)

こういう方は珍しく、大体できていない自覚があるか、ないか。

自覚があっても、ここまでひどいとは!と現実にビックリしてしまいます。

例えば、糖質ばっかり摂っているとか、その摂り方や摂っている量(ひどさと言いますか)、たんぱく質をいかに摂っていないか、たんぱく質の中でも、何をあまり食べていないか、加工食品やジャンクフードをかなり食べているのか、などなど。偏食具合や糖質・アルコールの摂取具合もばれっちゃったりします。

だからと言って、栄養解析の時に、詳細な問診票を書いていただくんですが、問診票を適当に書くのは止めてくださいね。

問診票と照らし合わせて、解析結果は出てくるので。

なので、体調や気になっている症状や病気のことなど、包み隠さず、全部正直にあ書いてくださいね。

ちゃんと書かないと、せっかくお金を出して、解析してもらうのに、違う結果になったらもったいないでしょ。

ここで、ちょっとおもしろい話をひとつ。

うちのスタッフで、野菜キライの子がいまして、緑黄色野菜は特に食べないようです。

お店に食べに行った時などは、出されたら食べるようですが、家ではほとんど食べないそうです。

栄養解析をしたら、必要な栄養素の上位に、「βカロチン」が入って来ていて、ギョーテン!ビックリ!!

スゴイっ!! なんで?! バレてるっ?!

ちなみに、問診表に、野菜を食べる回数や緑黄色野菜を食べる回数や量を書く欄はありません。

どの結果から、ここまでバレるん?!と(他の方で、ビタミンAが足りないという結果が出た方はたくさんいますが、βカロチンと名指しされたのは、彼女だけです。)

ちなみに、問診表に、野菜を食べる回数や緑黄色野菜を食べる回数や量を書く欄はありません。

どの結果から、ここまでバレるん?!と(他の方で、ビタミンAが足りないという結果が出た方はたくさんいますが、βカロチンと名指しされたのは、彼女だけです。)

不思議に思って、溝口先生にお聞きすると、「栄養素的にそうなっただけで((他の足らない栄養素を全部足していった結果)、システム上のプログラムによるもの」とのお答えでしたが、いえ、やっぱり、足らない栄養素を判断した結果ですから、真実を表したんでしょう。

確かに、彼女に足りないのは、βカロチンですから。

偏食をしていませんか、という結果も出て、、へえ?と思って聞いてみると、偏食だそうです。

血液検査は、正直ですね~。

自覚しているようで、本当に認識できるのは、やはり検査ならではですね。

検査まで食生活を変えずに元の状態を診てもらおうとしなくても、気が付いたら、

どんどん変えていってください。体のために。もちろん、肌のためにも。

時々、患者さんから聞かれるので書いておきます。

「糖質制限」と言っても、考え方はドクターによって、微妙に違います。

共通しているのは、「食後の高血糖を避け、血糖値の乱高下を起こさせない、血糖値の安定」、この3つは、おそらくどのドクターも共通していると思います。

それ以外のところで、ちょっとずつ違ったりします。

どの考え方がいいとか悪いとかではなく、何を目的にしているのか、どういう患者さんを想定しているかで、違ってくる、とお考えください。

例えば、糖質制限で有名な江部先生の糖質制限ですが、江部先生の場合は、ご自身も糖尿病であり、対象のメインは、糖尿病の患者さんです。

その結果、肥満・メタボ・ダイエットという感じで、患者さんの層が広がっているかと思います。

もちろん、上記のことに当てはまらない、健康な方も、どんどんウェルカムです。

ただ、やはり糖尿病メインのお話しが、どうしても中心になってしまうので、糖尿病以外の方には、スーパー糖質制限は、はなからあきらめしまう、ということもあるかもしれません。こんなの、無理っ!と、敬遠してしまう場合もあるかもしれません。

また、糖尿病の方の場合、血糖コントロールがうまくいかないと、そのうち、いろいろな弊害が出てきて、全身の血管がダメージを受けますから、重篤な合併症を引き越す可能性が極めて高くなってしまうので、徹底した血糖管理を目指していらっしゃいます。

特に、糖尿病の方は、ちょっと糖質を食べるだけで、血糖値が急激に上がる方も多いため、徹底した糖質制限がベストになってくるようです。

(この辺は、健常人とは違います)

糖質を徹底して減らしていく以上、他のモノでカロリーを補う必要があるし、もちろん栄養を十分摂るのは当たり前なので、たんぱく質・脂質(野菜などはもちろんのこと)しっかり摂る、糖質も摂っていない上に、たんぱく質・脂質まで制限してしまったら、それこそ栄養失調になったり、脳も食え、食えと、すごい命令を出してきますから、飢餓感はハンパ無くなると思います。

糖尿病・肥満・メタボの方というのは、食べることが大好きで、糖質大好き!という方が多く、そして、運動はキライ、と悪循環にはまっていることが多く(私もそうでしたが、大体炭水化物の呪いは解けたと思います)、頑張って、糖質を制限していても、すぐにまた食べてしまう、なにかがきっかけとなって、また制限できなくなる、など、やはりなかなか大変です。。。

だから、糖尿病にもなるし、メタボにもなるし、肥満になってきているわけで、簡単にす~っと糖質制限できた場合はいいんですが、そんな方ばかりではないようです。

私も、ここまで来るのに、かなり時間がかかりましたからね。。よくわかります。

そういう方であっても、やはり最大限心配されているのは、合併症のことで、なので、血糖コントロールのため、「糖質制限ドットコム」と、糖質制限の食料品などが誰でも買えるように、サイトを立ち上げ、商品開発をいろいろな方とされて、販売もしておられます。

私もいくつか食べましたが、そりゃ、本物に比べたら、おいしくないです。お高いです。

でも、そうでもしないと、また炭水化物の呪いにかかったり、いらんものを食べたりと、中毒症状を取っていくのは並大抵のことではなく、なんとか、脳と味覚をごまかしてでも、多少の添加物などが入ってでも、「血糖の安定」という最大の目的のために、これらの食料品があります。ありがたいことです。

ここまで、糖質制限が実践されている食料品群のサイトは、まあないでしょう。

それとは別に、栄養療法(オーソモレキュラー)は、結果的に糖質制限と同じ感じにはなっていますが、血糖値の乱高下がなく、血糖が安定していれば、糖質を食べてはいけないわけではないです。

ただ、たんぱく質・ビタミン・ミネラル(もちろん良質の油も)を全然摂っていないのに、糖質を食べている場合ではないわけで、糖質を食べられる余裕があるなら、もっと蛋白質を食え!というわけです。

足りない栄養を補うように、大事な順番で食事をしていくと、先におかずでおなかがいっぱいになってしまい、その結果、糖質はほとんど食べていない、食べたけど、ちょっとだけだった、ということになっているわけです。

一見、江部先生の糖質制限と結果的には同じように見えますが、そうなるための考え方がちょっと違います。

一般的な栄養療法(オーソモレキュラー)の本は、対象が糖尿病の方メインにしているわけではなく、老若男女と言いますか、もっと健康に元気になりたい方全員です。

(それは、江部先生ももちろんそうですが、やはり話題が糖尿病メインかなと。)

なので、徹底した糖質制限ではなく、血糖のコントロールももちろんとても大事ですが、だからと言って、食品添加物は極力少ないほうがいいし、食べないにこしたことはありません。加工商品もできるだけ食べないでいてほしい。口から食べる栄養で、もっと元気な体を作るのが目的ですから、食べない方がいいモノはなるべく口にしない、というスタンスでしょうか。

栄養療法(オーソモレキュラー)の考え方では、なかなか口からの食事だけでは、必要な栄養素を補うところまでが難しい方が多いので、そのために、医薬品と同等に扱うようなサプリメントを食事の補助として使うことが多いです。

栄養解析をして、足りない栄養素を見極め、補う、というのが基本です。

一般書に書いてあることは、特殊な病気のことなどはあまり書かれていません。

持病をお持ちの方などは、必要な栄養素が違ってくることがありますから、だからこそ、栄養解析をして、個々に必要な栄養素を調べて、栄養指導と治療を行います。テーラーメイドっていうヤツです。

(江部先生は、サプリメント推奨派ではなく、食事でまかないましょう、ちゃんと食べていたら足りているはず、というお考えだったと思います。

ドクターの中でも、サプリメント推奨派と勧めない派に、分かれます。

勧めない派のドクターは、食事で(きちんと食べていれば)十分摂れるからいりません、という考え方で、推奨派は、必ずでどころのわかっている、品質の良いものを必ず使うように、というのが条件でもあります。)

オーソモレキュラーの、分子整合栄養医学というのは、今の医学会では、かなり特殊で、いえ、学生時代、ちゃんと生化学で習っているんですが、それが人間の体に直結していないというか、つながっていないというか、そういう風に習っていないというか(教育のせいにしたらダメかもしれませんが)、そもそも医師の医学教育の中で、「栄養学」というものがありませんでした。

生化学は、ただの化学構造の羅列で、ただやみくもに化学構造式と化学反応を覚える、という、受験の化学のもっと大量に小難しいバージョンのような、これがひとつひとつ、人間の体の中で起こっている、というのが結びつきにくく、血液検査で、数値が低いからって、何か問題でも?となってしまうことになっていくんですね。。

だって、そういうことを習わないし、普通の教科書にも載っていないんです。

栄養学って、とても大事で基本中の基本なのに、医者は習わずに、医者になってしまうんですね~。この年になって、やっと生化学の大事さを知るとは!

話を戻します。

栄養療法では、糖質制限も大事は大事なんですが、たんぱく質・脂質はもっと重要という位置づけですかね。

江部先生の本も読まれたらいいですし、溝口先生始め、栄養療法(オーソモレキュラー)をされている方々の本も読まれたらいいです。

どれを読まれても、とてもタメになりますし、必ず今後の人生に役立ちます。

情報は多いほうがいいので、できれば、両方読まれてください。

でも、最初の1冊はどちらから、と聞かれると、私の独断と偏見ですが、糖尿病の方は、江部先生からのほうがいいのかもしれません。だって、1冊ほぼまるまる糖尿病、というか糖質の話になったりしますから。最初に徹底して、糖尿病の怖さを知らせてもらうのもありかもしれません。

あと、糖尿病を診てもらう場合、どうしたらいいのか、なども書いてあったりします。

(いわゆる糖尿病専門医であっても、糖質制限反対派のドクターもいるそうで、患者さんが糖質制限をされたい場合、まあ、ケンカになるというか、うまくいきませんよね。そういうこともたくさん書いてあります。)

糖尿病ではない方の場合、特に女性には、栄養療法(オーソモレキュラー)は、ぜひご一読ください。絶対に目からウロコです。

いろんなことが役にたつはずです。

もちろん、男性も。

万人に合う食事療法はないので、人それぞれです。

いろんな本を読まれて、ご自分に一番合う(考え方が賛同できるとか、やっていけそうとか)のを選ばれたらいいとおもいます。

「合う」っていうのは、「都合がいい」という意味ではないですよ、自分の体が一番健康になれる(結果として)のが、「合う」っていうことです。

自分ではわからないという場合は、やはり専門のドクターにご相談ください。

間違ったやり方の場合、無理しすぎたり、ムダな努力で、苦労は水の泡となることも。。。

何を選ぶにしても、無理なく、もっと健康に!

今、スムージー、流行っていますよね。

家庭用のジューサーも発売されて、数年前からでしたっけ?野菜の酵素を壊さずに、ゆっくりとすり潰す、値段がべらぼうに高いジューサーだったか、ミキサーだったか売り出されたのって。

私もカタログとか見てて、野菜のポタージュスープが簡単にできるのはいいな、と思っていましたが、デカいし、高いし、と買わないままです。

スムージー屋さんにまでわざわざ行くことはないですが、大丸やデパ地下で売っているフレッシュジュースありますよね。

通りかかって時間があったら、以前はよく飲んでいたし、野菜不足かなと思う時は、野菜たっぷりのヤツで、一番大きいサイズを頼んだり、果物のジュースは、おやつ代わりに飲むこともありました。

氷入りは体が冷えるので、氷抜きにしていましたが、ミキサーにかける時に氷は入っているし、野菜ジュースと言っても、なにかで甘味も足されてて、う~ん。。とは思っていました。

糖質制限にしろ、栄養療法にしろ、いろんなセミナーに行きましたが、みなさん、スムージーや、そういう野菜や果物のジュースは全く勧めておられません。むしろ、飲まないように、とおっしゃる先生もいらっしゃいます。

さて、どうしてだと思います?

まず、果物入りの場合。

果物に含まれている果糖という甘みは、ほとんど血糖値は上げないそうです。

血糖値を上げないのであれば、一見体にいいのかな、と思っちゃいますよね。

ところが、果物は品種や種類によっても様々ですが、果糖以外にもショ糖という甘味が入っていて、このショ糖は血糖値を上げてしまいます。

果物はヘルシーと思って、ばかばか食べていると、これ、実はすごい不健康。。ということに。

糖度にもよるでしょうし、種類によっても違うので、一概には言えないのかもしれませんが、日本の果物って、とても甘いですよね。素晴らしい日本の文化であり、技術だと思いますが、果物は実は太ります。

ショ糖があまり入っていない種類にすればいいんじゃない?と思われるでしょうけど、実は果糖は、食べた後に消費されなければ、とても皮下脂肪になりやすい糖類だそうで。。

昔、晩御飯の後、毎日果物を大量に食べていた時期があって、日本の果物はおいしいし、大丸が7時を過ぎるとダンピングをするのでデパートで果物を買って食べたら、そうそうスーパーの果物で満足できなくなってしまう体になってしまいます。

だって、ものすごくおいしいんですもの!

果物に入っている酵素が消化をよくしてくれる、と(まあ、よくはしてくれると思いますが)結構な量食べてましたね~。その結果、ますます太りましたね~。

夜に、大量に、晩御飯の後(糖質制限をまだしていない頃なので、普通に炭水化物を食べた後でした)に、と3重苦攻め。

そりゃ、太るだろう~。

糖質制限の世界では、果物を大量に食べることは勧められていません。

旬の果物を少量、そして、必ずジュースなどですり潰したものでなく、塊で食べましょう、という風に推奨されています。

ジュースに一番の欠点は、一度に、ものすごい量の果物を摂っていることになっているってわかります?

塊で食べたら、さすがに食べるスピードは、ジュースを飲むほどには早くはできないので、そこで時間がかかります。

時間がかかると、血糖値の上昇もややおだやかに。

ところが、ジュースになると、2個でも3個分でも、すり潰して、一気に胃の中に流し込むことができるので、(実際、スムージーなどは時間がない時に、みなさん一気に飲んでいませんか?)、ショ糖も一気に入ってきます。すごいスピードです。

1個1個は、それほど大したショ糖量じゃなくても、2個も3個もまとめて、となると、すごい量になってしまいます。

じゃあ、果物なしで、野菜だけでスムージー作ってみれば?となりますが、野菜も同じことです。

スムージーやジュースの場合、どこかでなにか甘味のあるものを入れないと、なかなか飲めませんよね。

野菜のみで作ったとしても、野菜にしては甘めのモノで作ってしまいませんか?

例えば、ニンジンとか。。

小松菜やホウレンソウだけのジュースって、まあ、飲めませんよね。

果物同様、野菜も品種改良されたものもありますが、ニンジンやカボチャ、トマト(トマトは一応フルーツでしたね)、玉葱、レンコンなど、甘味の多い野菜も数多くあります。(イモ類はカボチャもそうですが、炭水化物です)

糖尿病ではない方は、ニンジンやカボチャ、時にはじゃがいもなどのいも類、もちろんトマトも、食べたらダメではありません。

メインディッシュの付け合わせにちょっとついているとか、サラダにちょっと乗っかったてきたとか、そういうのは食べる順番が気を付けたほうがいいですが、まあ食べたらいいやん、と私は思います。

でも、ポテトサラダ、ニンジンサラダ、かぼちゃサラダなど、甘目の野菜ばっかりで作った料理は、糖質の多いお皿となってしまいます。

野菜は、まんべんなく。

じゃあ、甘味のない野菜だけで作る!となるかもしれません。

この場合も果物と同じで、そんな大量の野菜をいきなり胃の中に流し込むのって、自然ですか?

イメージで、健康そう、ってだけですよね。

いきなり、ホウレンソウ何束分も胃の中に一気に入ってきたら、胃はビックリしませんかね。極めて不自然かも。。

いろいろな考え方がありますが、栄養療法では、食事はなるべく天然の自然の形に近いモノを、できるだけ摂りましょう、味付けもなるべくシンプルに、というのが勧められています。

たまの外食や、ほんのたまに、というのはいいと思いますが、毎朝、ジューサー大活躍という患者さんも多く、人によったら、はちみつも足されるし、果物は市販のリンゴ100%のジュースを足す方も。。。

最近は、食物繊維と搾り汁を分けるタイプがあるんでしょうか。

カスも戻して一緒に飲んでいる方もいれば、搾り汁だけ(食物繊維は捨てている)もいらっしゃいます。。。

野菜や果物から、食物繊維を抜いたら、なんのためやねんっ!というくらい、役他立たずかも。。

だって、ビタミンC以外のビタミンは、おそらくお肉食べているほうがよほど栄養価が高いです。

でも、食物繊維はお肉からは摂れないので、野菜の出番となります。

食物繊維は必ず摂りましょう。

腸の掃除もしてくれるし、血糖値の上昇を押さえてくれます。

じゃあ、野菜のポタージュスープは?同じやん?となるかもしれませんが、それはあまり話題に出てきませんね。

私が思うに、スープになると、いくらすり潰してあっても、熱いから、一気に流し込むこともないでしょうし、食べるスピードが違うからいいのでは?と思っています。

なので、ポタージュスープでも、一気に流し込むんだったら、アウトだと思いますよ。

だって、血糖値上がりますから。

一気に大量取れば、血糖値の上がり方は、急激になってしまいます。

特に、そういうことをやってしまう方というのは、私と同じで、今までそういうこともたくさんしてきて、血糖値が上がりやすくなっていて、やってしまうクセがついちゃっている方が多いんじゃないかな。。

私も今でも、いいホテルに泊まった朝食とか、いいレストランで、スムージーやフレッシュジュースを出されると、飲んじゃいます。

でも、一気飲みは止めました。

私は血糖値が上がりやすいので。

アンチエイジングで有名な白澤先生は、昔の本ではスムージーを勧めていらっしゃいましたね。(最新刊を読んでいないので、今は知りません。)

白澤先生は、食品添加物は勧めていらっしゃらないし、サプリメントもあまり推奨派ではいらっしゃいません。

各ドクターの好みと考え方もバラバラです。またどういう患者さんに勧めるのか、どうしていきたいのか、などで、食事やサプリの考え方も変わるし、正解はその個人によって違います。

だからこそ、いろんな先生の考え方を、ちょっとずつ、自分に都合のいいように組合わせてもダメですよ。

根底のところは同じでも、詳細が違ったりします。

(根底は、血糖値の乱高下を起こさせない、というのは、みなさん一致されているはずです。)

セレブやモデルの間で流行ってるという代物は、ろくでもないことが多く、医学的に完全におかしなものまで、流行ったりするから、WHO(世界保健機関)からコメントが出たりするんですよね。

そういう流行りもんって、誰かが仕掛けている時もあるし、たまたま(わかっていないけど、気に入っているなどで)流行っちゃうこともあるでしょう。

影響力の強さまで考慮してもらえるといいんですが。。

ほとんどの患者さんが、血糖の代謝に乱れが生じています。

そういう方が、フレッシュジュースやスムージーは、一応中身はお聞きしていますが、私は勧めていません。その分、他のものに変えましょう。

果物が食べたい時は、なるべく朝~昼間、必ず塊で食べる、量はほどほどに。なるんじゃないかしらん。。

もちろん、果物はなしでもいい、という方は、ビタミンCが足りていれば、とりあえずは足さなくてもいいんでしょうか。

どうしても飲みたいのは、ご本人の体調のことですから、お好きにされればいいですが、少なくとも血糖値を上げることにはなっているんだろうな~、くらいは思って、摂ってくださいね。

結果的に、同じことをしているようでも、やっていることは全然違います。

この「違い」に気付いているかどうか、が、一番重要になるんでしょうね。