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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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前にもブログで書きましたが、資生堂の市販で買える純粋レチノール(エリクシールから、6月21日発売されたやつ)、医薬部外品として、効能認可を取ったものです。

 

IMG_20170729_232135 資料が暗くなってしまいました。。詳しくは、資生堂のHPをご覧ください。

_20170729_232237  サンプルくださいました。

今回の学会発表で、このエリクシールでの実験データの結果を発表されてました。

とても綺麗なデータです。写真も素晴らしい!(写真で違いがわかるというのは、生で見ると、もっと違いがわかるということです。)

エリクシールは、ようは市販なので、誰でも買えるということです。

それでここまではスゴイですね~。

 

私の知る限り、おそらく市販のシワ用化粧品では、これが一番かな。

ここまでちゃんとデータを出しているのって。科学者の集まりですから(笑)。科学の結晶ですね。

 

化粧品の商品は別としても、やはりシワに効くのは、市販では、一番はレチノールだと思います。

この辺は、科学者なら、結構認める事実だと思いますよ。

 

ただ、純粋なレチノールを商品化できるのか、という問題と、容器などもとても大事で、酸化してしまっては、レチノールもくそもありません。効果は出ません。

市販のいろんな化粧品で、レチノールが裏の成分表見たら入っているものって、わりとあったりしますが、この容器、こりゃダメだ。。というものが大半。。。

 

笑っちゃうのが、なんかオーガニック化粧品や自然派化粧品、漢方化粧品、と言っておいて、いかにも自然のものでとても効果が出るようにしてます!天然植物エキス配合!だから効く!(効くわけありませんが)、とかなんとか散々書いておいて、成分表に、「レチノール」と平気で書いてあることです。

で、そんなことは、どこにも宣伝されていなくて、効いているのは、天然エキスでもなんでもなくて、わずかなレチノールやんっ!という、ツッコみどころ満載な化粧品って、結構あります。

そういうのをお持ちの方は、裏の成分表確認してみてください。

結構ツルツルになる、しっとりする、などと思っている自然派化粧品っぽいのは、平気で入っているもの多数。

でも残念なことに容器が無茶苦茶なので、レチノール酸化しまくり。。。

 

で、エリクシールは市販ですが、クリニック専売品は、もっと濃いです。なので、効果はさらに全然違います。

その分、副作用というか、レチノイド反応(赤くなったり、乾燥したり、皮がめくれたり、ひりひりしたりなど)が出ます。

どこまでの反応が出るのかは、人によって違います。

 

いきなり、本当の高濃度(クリニック用のでね)をつけたら、誰でも出ますが、大勢の人は出ないんだけど。。という濃度で出たら、それは、あなたの栄養失調です。

お肌のビタミンAが足りないから、濃いのが入ってきて、細胞びっくりしたんです。

メーカーにクレームを付けるまえに(かぶれた!とかね)、あなたの栄養状態を見直しましょう。

 

漢方化粧品に入っていて、知らずに使っていた患者さんが、顔が真っ赤になって、ガサガサに皮がめくれた!と初診でおっしゃっていたことがあり、完全にレチノイド反応でした。

市販のひどいのは、というか大半? 安全テストとかなんにもしてないのにもありますし、すぐに効かなくなるから(容器が悪くて酸化するから)最初から、濃い?のを入れているのかもしれません。

無農薬野菜の宅配だったか、そういうセットに一緒に入っていた漢方化粧品のチラシだったので、信用して買ったそうです。。。

漢方の自然派化粧品だと思っていたら、無茶苦茶ケミカルでした!という話。。。

(ケミカルが悪いわけではありません。自然派化粧品のほうが、経皮感作というアレルギーの問題を無視している、というか知らない会社が多い。ま、知っていたら、そんな化粧品ばんばん作れませんけどね。テストにお金かかって仕方がないから。)

 

 

ちなみに私が使っているのは、医療用のレチノールです。

なので皆さんが買える市販のとは全然違います。

レチノールならなんでもいいでしょ、とまた質の悪いレチノールを買わないように。

下手したら、かぶれるだけですよ。効果ないか。

効けば効くほど、危ないので、医師の診察と説明が必要です。だから、クリニック専売品なんです。

 

で、レチノール使うくせに、日焼け止めを塗らない、というのは、論外の話です。

朝塗る場合は、紫外線カット(ちゃんと日焼け止めを塗ること)は当たり前ですよ。

守らない人は、レチノール使っちゃダメですよ。余計にかぶれますよ。

今朝フェイスブックに載せたコピペです。

昨日の続きです。

 

スクラップ &ビルト

壊すだけでもダメ。
古いのは壊さずに新しく作るだけ、というのはなかなか難しいのと、古いのも自然に壊れるレベルくらいには壊していかないと、古いのは邪魔でしょう。元気な若者に混じって、お年寄りがよれよれになりながら、仕事してたら周りも気を使いますよね?
仕事のペースもあわせてあげないといけないし。
若い人たちの仕事の量やスペードに付いていけないなら、引退してもらった方が仕事の効率は上がりますね。
人間の社会であれば適材適所で、お年寄りのスピードでもいい仕事があってみのんびり無理せずやってくれたらいいですよ~となりますが、これ、自分の体の細胞だったらどうします?
若くて元気な細胞にバリバリと働いて欲しくないですか?

あそこの調子が悪いから、ちょっとぱっと行って治してきて、とお願いしても、私も調子悪くてねぇ~
すぐには動かれないよ、最近膝も悪くて腕もそんなに上げられないんだよ、と細胞に言われたら?
いつ治るのかわかんないですよね。

だから、体は、スクラップ&ビルトで、常にドンドン更新しているんです。

でも、材料ないとね。
新しいコラーゲンは作れません。

筋トレもそうですよ。
材料入れてないのにやっても、筋細胞破壊してるだけで、筋肉つきませんよ。
かと言って、市販のプロテイン飲んでも、消化吸収できないと意味ないし、消化吸収できても、そのプロテインの中身はタンパク合成してくれる組成に果たしてなってますか?
(患者さんが飲んでる、市販のプロテイン、有名どころも含めて、ちゃんとそこまで考えて作ってあったのは見たことがないです。ただの一度も…。)

壊すだけでもダメ。
作るだけでもダメ。
壊さないのはもっとダメ?
(作らないなら、せめて壊さない方がまし、ですね。究極の選択ですが、最後の手段って感じで、これを、うまく機能しているとは言えない)

うまく働くように、体に任せるのが一番楽ちんです。
ホントにうまくやってくれます。
そのために、材料入れてあげましょう!

すみません、今日もフェイスブックのコピペです。

もう、すご~く眠いっ!!

(昨日遅かったから)

 

お知らせひとつあります。

 

クリニックの電話がかなり繋がりにくいことがございます。

ご予約の方は、留守番電話にメッセージをお残しくださいませ。折り返しお電話させていただきます。

土曜日の保険診療の当日ご予約は、かなり厳しい状況ですので、ご了承くださいませ。
(予約できる日もありますが、かなり厳しいことが多いです)

 

初診の方再診の方に限らずですが、例えば私が、資生堂を誉めたから、資生堂の商品全てを私が勧めているわけではないですよ。

アネッサのセンシティブスキン用を誉めたからって、アネッサの他のものは一切話にも上げてないでしょう。

ナビジョンをうちで取り扱っているからって、ナビジョンの全商品が私と考え方が同じではないので、すべての商品を取り扱っているわけでもないし、むしろ他院で買って使っている(ウチでは扱っていない)ものは、一旦止めてもらうことが多いです(肌ボロボロになってるから)

市販で売られているものは、全て買った人の責任です。
自分で説明書も読んで(当たり前ですが)、使い方も適応もわかって使う。
そうしなかった場合、全部自分に返ってくる。

クリニック専売化粧品は、それなりの効果が出るものがあります。
効果が出ると言うことは副作用も何かしらあることが多いです。
だから、診察の上、選んでもらわないといけないし、もちろん適応のない方もいるし(適応ないのに使うと悪化することも)、使い方、副作用含めて説明も受けなきゃいけないし、なにかしらあったら診てもらわないといけないし。
そこまでするからこその、クリニック専売化粧品です。
だからこそ効果が出るわけです。

化粧品の名前だけ覚えて、買えるところ探したって、何の意味もない。

他院で、何の説明も受けず、クリニック専売化粧品だけ買って使って、ひどい目に遭ってる方は大勢来られます。
わけわからんまま買わされた方も多いですが(こういう方は逆に高機能化粧品を使うのがイヤになってしまわれることもあります)、自分で名指しで買った方もいます。
「買ってるだけですから」と言われますが、それがおかしいとも思わないわけです。

本来診てもらってから購入すべき化粧品を、そうやってズルして買ったり、診察なしで売るようなクリニックに関わるから、いつまで経っても肌がボロボロなんですよ。

他力本願を止めない限り、そこからは上がって来られません。
そういう人に限って、私の本にも書いている基本を全然やってません…。
そんな高い化粧品を買う前に、やるべきことがたくさんあるし、やったら、人によったら高い化粧品は要らなくなります。
使ってもよく効くし、副作用も減ります。

美肌は自分の日々の努力です(もちろん栄養と)。
化粧品ではありません。
(質が悪い、自分に合っていない、使い方が間違っている、などは論外です)

化粧品に頼る前に、基本を見直して下さい!!

え0た   皆さんおなじみの「ビューティフルスキン」から、新しいミネラルファンデーションが出ます!

この7月21日から発売です。

「ビューティフルスキン ミネラルファンデーションF」

(色はヌーディライトだけです)

IMG_20170714_231517IMG_20170714_231550

うちでも発売いたします。 ¥4,571円プラス消費税です。

 

今までのミネラルファンデよりも少しお値段が上がりますが、容器も今までのサンプロテクション(粉の日焼け止め)と同じ容器なので、鏡がついて、パフも収納できるようになっています。

(今までのミネラルファンデは、鏡も収納スペースもありませんでした)

IMG_20170714_231532

容器よりも、この最大の目玉は、粒子にしたフラーレンが配合されているということです。

フラーレンは抗酸化力がとても強く、紫外線やPM2.5 などで発生する活性酸素を除去してくれます。

それが従来の、肌に優しい、本物のミネラルファンデに配合されて、本当の意味での「高機能性」ファンデーションとなりました!

だから、お値段お高めでも仕方ないかと思います。

 

こちらの会社(株式会社スキンキュア・ラボ)で実験設備の整った研究室を自前で持っておられるわけではないと思いますが、ちゃんとした研究機関と共同開発したり、データを取るのをお願いしたりすれば、科学的に証明がちゃんとされている、優秀でしかも安全な化粧品の開発・販売が可能です。

自分のところにないのであれば、外注をすればいいわけですが、当たり前ですが、どこの世界も外注は余分に経費がかかります。

だから、ほとんどの化粧品会社が、データもそんな取っていないのにてきと~にこんな感じで、と作ってしまうわけです。

だって、経費かけたら、儲けが減るでしょ。

儲けるために化粧品作ってんのに、経費かけてどうする?!という企業が多くて嫌にになることもありますが。。。

 

界面活性剤の入っていない、液体の日焼け止め(しかも紫外線吸収剤不使用)「ノンUVミルク」の時も、

いろいろとすごいデータを見せていただきましたが、今回のもスゴイですよ!

ご興味のある方は、クリニックで資料をご覧くださいね。

 

私も先にサンプルをいただいて試しましたが、これ、いいっ!!

 

私は普段は液体派というか、BBクリーム派なので、粉を朝や昼間から使うということはめったにありません。よほど塗り直ししないような環境にいないとけない時くらいでしょうか。

なので、今回試すのに、時間のある時しか無理でしたが

(粉をダマにならずに綺麗に塗るコツは、ちょっとずつのせていくことと(急いで大量にのせると、大体ダマになる確率100%!)、プライマーシルクは必需品です!)

 

ちゃんとプライマーシルクを塗っておけば、大体ダマにならずに塗れました。

言われて見れば、従来のものより若干しっとりしているような。。

塗り心地もいいし、なんかお肌が喜んでいるようないい感じ。

 

半年塗っていると、お肌が見違えように変わると聞きました。

でも、これ、変わるでしょうね~。もちろんこちらも界面活性剤ゼロですから。

 

色がヌーディライト1色のみですので、他の色を使っているという方(色が合わない場合も)は、混ぜて使ってみるといいと思います。(色にもよりますが)

これが売れたら、他の色も引き続き出てくると思います!!

なので、皆さん買ってください!!

 

もちろん従来のも販売されているので、ご安心くださいませ。

 

本当に安全・安心の化粧品というのは、世の中にちゃんと存在します。

消費者側が、ステマや広告に騙されることなく、ちゃんと選べるか、です、問題は。

 

添加物が本当に少ない化粧品は、メーカーを変えてクリニックにはいくつかご用意しています。

メーカーが変われば、添加物の考え方も変わるわけで、皆が皆、同じメーカーで合う保証はありません。

なので、うちではいくつか取り揃えています。皆さんが選べるように。

 

添加物が少ないほど一般的に安全ですが、少なければ少ないほど、塗り心地の問題や機能の問題、酸化するのか、しにくのいか、値段や塗り方の簡便さなどなど、似ているようで全然違います。

そういった本物の中から、自分に合ったもの(その時々で)をお選びください。

 

発売が楽しみですね!!

 

すみません、もう眠くて眠くて、Facebookで少し盛り上がったので、コピペしておきます。

全くのコピペだと申し訳ないのと、書き足しておかねばならないことを思い出しました。

 

どんな業種でもあるある、だと思いますが、その仕事のターゲットとなる方々(お客さんだったり、患者さんだったり、そこの商品を消費する方々)のことを考えて仕事している人と、自分さえよければいいや、と仕事している人と。

どの業界にもいますよね。

それは、「科学者」の中であっても同じだと思います。

医者もそうですから。

良心を売り飛ばすというか、わかっていて仕掛けるのと、無知で知りませんでした、というのでは、結果やっていることが同じでも、本質の悪質さというのは、かなり違うと思います。

知識量と知識をどういかすかという工夫と、行動力、経験値(いかさないといけませんが)がものを言う科学の世界。

この世界では(どこもそうでしょうけど)、一生勉強です。今までの常識が突然覆りますから、新しい情報も仕入れないといけないし、情報を鵜呑みにする前に、確認して、自分の頭でどういうことか考える。

とても大切です。

「科学」の世界で、無知も困りますが、「確信犯」も困りますね。

 

と、前ふりはこれくらいで。

 

以下、コピペです。(太字は新たに足しました)

 

患者さん新患再診の方含めて聞かれたので、書いておきます。

 

「科学者が作った化粧品」とかいうのがあるそうで、「科学者が作ったから、良いんですよね?」と聞かれました。

 

はあ~ッ?って感じですが、まともな化粧品会社の化粧品研究製造に関わっておられるのは、すべて「科学者」です。

 

化粧品は、香粧学と言って、一つの分野で、医学とも薬学とも違います。
でも、薬学の知識はベースに入ります。
(薬学部卒でないとダメではないでしょうけど、他の学部の場合は、薬学を自分で勉強する必要あると思います。)
薬学の知識だけでもダメ。

 

素人がテキトーに見よう見まねで作ったものは、「化粧品」ではないです。

なので、私はオリジナル化粧品というのは、販売しません。
所詮素人ですから、プロの集団に勝てるわけがないです。
化粧品開発に関わっておられる方に、こんな化粧品が欲しい!というお話はしますが、私が研究開発費をだすわけでもなく、好き勝手に要望を言っているだけなので、あちらも開発費を回収して利益も出さないといけませんから、ちょっと聞いてもらえることもあれば、全然実現しないこともあります。

そして優れた研究者(科学者)であればあるほど、現場の使っている医師や患者さんの声を聞きたがられます。
使う方の立場に立たないと、本当に良い化粧品は、作れないからです。
知識だけあっても、知識だけで、これは良いんですよ、成分がどうこう言っても、それだけでは全然ダメなんですよね。

 

だからこそ、質の悪い化粧品は、ステマ(ステルスマーケット。ようは、やらせです。昔からあります)に頼らざるをえません。

 

患者さんに言われて、一度そのサイトを見たことがありますが、椿油は酸化しやすいとか書いてあって(椿油は、オメガ9で、油の中でも酸化しにくいです。大島椿のアトピコのオイルに至っては、皮脂よりも酸化しにくいというデータもあります。だから安心して使えます。)、しかももっともらしく書いてあって、一体なにが「科学者」なんだろう…と思った記憶があります。
それからはみてないかな。

 

世の中には、誰かを仕立て上げて、ストーリーを作って、ブランドイメージを確立させておいてから、売り出す。
こういう商品は山ほどあります。
我々消費者は、企業(もしくは仕掛けた人)に踊らされているわけで、そこが見抜けるがどうかです。
昔よりも、見抜けない人が増えているから(栄養欠損がひどいから)、企業はウハウハでしょう。
そういう商品を見抜けるようになってほしいものですね。

 

先日来られた新患の方が、聞いたこともないような化粧品使っていて、どこでそんなの見つけたんですか?と聞くと、その「科学者」が薦めていたとのこと

(そのページの確認はしていません。患者さんの話より。

初診のスキンケア相談・肌荒れ相談の方の場合(それ以外でも)、今(場合により過去も)使っている化粧品を全てお聞きして、先に調べておきます。

ほとんどの方は、いわゆる大手化粧品メーカー、あるいは、ドラッグストアでよく売っているもの。

あとは、化粧品の口コミサイトなどで、1位など最上位側にランキングしてある、無名の、このサイトでしか有名ではないような化粧品(また、そこか、と連続します。ランキングも変動しますから~。)

○○のサイトで勧められていたと聞く場合もあり、調べると、はは~、こうやって誘導させて、皆ひっかかるのか、と実感する毎日です。

ところが、それは、全然知らないところで(そういうことも多々ありますが)、しかもスキンケア化粧品をもともと作っている会社でもないでした。。

あまりこういうパターンはない。

なんじゃこりゃ?!というのが、第一印象でした。

素人が作っている、なんちゃって自然派化粧品、みたいなのは、よくあります。)
成分には、流行りの食べ物エキスがわんさか入っていて、即刻捨てるように言いました。
経皮感作したらどうする気だッ?

 

今、化粧品香粧学では、ホントの科学者たちは、経皮感作について知っていて、気を付けるのは当たり前です。数年前からかな?もっと前ですね、茶の雫の後に、大変なことになったから。
そんな化粧品(?)を薦めている時点で、私はと「科学者」ではない、と思いました。

 

「科学者」とはなんぞや?

経皮感作の話はまだまだ続きます。

7月2日の「抗酸化・抗糖化」のセミナーでの発表で、資生堂さんより、抗酸化の資料をお借りしました。

お借りしたお礼というわけではありませんが、セミナーを聴かれていない方には、お伝えができないので、もっと知ってほしいと思って、今回書きます。

 

以前に、資生堂の研究者の方と話していた時に、たまたま知った研究成果でしたが、その成果を知って、すごいな~!と感動しました。

(資生堂の場合、こういうことがちょこちょこあります。)

こういうスゴイ研究を、あまり外に大声で言わないところも、資生堂らしいというか、下品でないというか、商売ベタというか、もっと表に全面的に出したらいいのに、と歯がゆく思うこともあります。

資生堂の肩を持っているわけではないですし、資生堂からお金をもらっているわけでもないですが、いつも資生堂の研究員の方々のお話を聴いたりすると、その研究のレベルのすごさにびっくりすることが多いです。

いつもいろんなことを教えていただいて、大変勉強になっています。

 

今回、その研究を知った時に、ぜひ今回のセミナーで紹介したいからと許可をいただき、資料をお借りしました。

 

抗酸化作用の強い「イチョウ葉」と「オリーブ葉」です。

これは、2010年にニュースリリースにも載っていて、学会発表も2010年に確かされていたはず。紫外線による真皮の黄ぐすみの抗酸化の論文は、2011年だったか。

(全然知りませんでした)

http://www.shiseidogroup.jp/newsimg/archive/00000000001186/1186_b6e17_jp.pdf

オリーブ葉のニュースリリースが見つからなくなってました。

。。なぜ。。?

論文は、アブストラクトは無料でPubMed で見られますが、全文はお金を払ってダウンロードしてください。

よくぞここまで!という綺麗な結果でした。

実験とか臨床の場ではよくあることですが、データはなんとかできても、一目瞭然の写真での成果と言いますか、現場で生で直接見たら全然違う!ということも、写真に撮るとわかりにくい。。。ということはよくあることです。

なにより大事なのが、同じ条件化で撮影しなければいけない、ということもあり、ほんとに苦労されたと思います。

(実際、かなり苦労されたようでした)

 

このどちらの成分も、市販のは知りませんが、資生堂のドクターズコスメのほうには配合されています。

そこまで意識して使ってはいませんし、そこまで細かいことは患者さんにも説明はしていませんが(そういう話になった時はしています)、そんな成分まで配合されているのかと思うと、ちょっと使っていてワクワクしちゃいますね。

「抗糖化」に関しては、一番手っ取り早いのは、糖質の過剰摂取をしないことですから、それさえできれば一番確実です。

糖化をさせない。糖化させるような材料を入れないことが一番です。

でも、「抗酸化」になってくると、活性酸素はどこにでもありますからね。

特に、皮膚の場合は、紫外線は避けて通れませんが、かといって、全身覆いかぶさる、誰かもわからないような恰好をしたり、毎日暗い部屋で昼間過ごすわけにいきませんから、「抗酸化」との戦いになります。

栄養も大事ですが、皮膚になかなか回ってこないことも多いので、皮膚に直接塗る、という選択が一番近道になります。

 

資生堂の化粧品には、よくある、オーガニック化粧品やいわゆる自然派化粧品のような、植物や食べ物のエキス(口にするもの)が入っている商品というのがあまりありません。

入ってる場合には、詳細は書きませんが、かなり安全テストをされて、確認された上で、配合されています。

私は皮膚科医なので、こういうエキスが入ってきた時に、一番心配するのは経皮感作です。

皮膚に塗ることで、アレルギーを作ってしまって、その後、口から入ってきたら、一生アレルギー反応で苦しむことになる。。もう一生、その成分を口にすることはできない。。

最悪こうなります。

(代表的なのが、小麦成分が入っていた「茶のしずく」石けん事件です。)

私は心配になって(イチョウ葉もオリーブ葉も、サプリで飲むから)、問い合わせをしましたら、そこまで調べてるんですか?!と驚愕するくらい、検査されておられました。

人間のことですから、絶対ないとまでは言いきれませんが、そこまで検査してもし出たら、それは人間側の問題が大きいです。

そもそもアレルギー自体、人間側の問題なので。。

(皆がなるわけじゃないでしょう?)

 

でも、最近の、なんちゃってオーガニック(なんちゃって、じゃなくて、本家(?)であっても)や流行りの自然派化粧品なんて、調べてないでしょ?って感じです。というか、経皮感作すら知らないでしょ?と思います。

また、そこまで調べるのに、結構な費用と研究設備が必要ですから、ある程度の規模の会社じゃないと調べることはできません。

自社でできないとなると、第三者機関に外注するしかありませんが、これも結構な費用がかかるし、もしそれで経皮感作するかも、となったら、その商品自体販売中止です。

一体、どこの企業が、お金をかけてまで、商品自体売れなくなるかもしれないのに(しかもそこまでに莫大な経費をかけているのに)、やりますか?って感じです。

 

私調べですが、私から企業に問い合わせして、ちゃんと答えてくれて、しかも安心して使えると納得したのは(口にする成分を混ぜている商品を作っている企業)は、資生堂と大島椿だけでした。

もちろん、化粧品会社全部に聞いたわけではないので、聞いていないところでもちゃんとされているところはあると思います。

 

「天然だから安心」「食べられるものだから安心」というのは、はっきり言って、イメージだけの、どっかの化粧品会社が作り上げた幻想で、素人は騙せても、はあ~?という感じです。

もうそういうことを言っている企業は、一切信用していません。

そういう企業だから。無知も甚だしい。

昔はそれで通ったかもしれませんが、「茶のしずく」事件で、化粧品業界は震撼したはずです。

(カネボウの白斑の時もそうでしたが)

それでも無視というか無知って。。。そんな化粧品メーカーダメでしょ。そういうエキスを使うなら。

ケミカルなほうが皮膚には優しかったりするのです。

 

たかが化粧品、されど化粧品です。

 

わかっている企業が作るのと、素人が作るのとで、一見似ていても、大違いです。

たとえ、裏の成分表に同じ成分が書いてあっても(そんなことはないと思いますが、誰も調べませんから、勝手にマネして中身全然違うのに、成分表だけパチってくるとかね。)、

製造工程で全くの別物になりますから、裏の成分表だけでは全然読み取ることができません。

企業の信用問題ですけどね。ばれたら、終わりです。

 

ついでにですが、やっと資生堂の市販のに、レチノールが登場したので、ついでに載せておきます。

http://www.shiseidogroup.jp/news/detail.html?n=00000000002135&?rt_bt=menu-rd-bana_001

まだ売ってなかったのか?と思いました。

(クリニック専売には、とっくに入っているし、市販のと、クリニック用とでは、濃度などが全然違います)

他社でもレチノールは一般用でも販売されていると思いますが、他社との違いは、安全性(医薬部外品は、認可が厳しい。もちろん自社基準も)と効果かな。

レチノールは、とても酸化しやすいので、容器などもとても重要です。

現時点で、「シワに効く」となると、私の中では、レチノールがダントツです。(市販・クリニック用含む)

ただし、効けば効くほど、副作用も大きくなるので、勝手にまた個人輸入するだの、クリニック用を診察も説明もなしで使うだのして、どうにかなっても自業自得です。

濃ければいいというものではありません。

あと、患者さん診ていると、栄養状態の悪い方は、濃いレチノールを使った場合の副作用が普通では起こらないようなことが出ています。

代謝悪すぎ。。。代謝上げても、ついていけてないというか。。

こんな副作用まで出てくるんだなあと感心するくらい。

消えるのにも結構時間がかかります。。

効くものというのは、薬でもなんでもそうですが、うまく使わないと、デメリットだけが強調されて、メリットが消えてしまいます。

だからこそ、診察が必要なわけですが。

 

私の勝手な想像ですが、市販のレチノール(資生堂の場合)は、安全基準をかなり厳しくしてあるはずですから、気になる方が使ってみるのはありかと思います。

ただ、もしなにかあったら、必ず即中止して、お客様センターに電話しましょう。皮膚科も受診してくださいね(レチノールがわかっている医者じゃないとちょっと難しいかも)。

安全にお使いください。

(お手入れが間違っている方、もうかなりバリア機能が破たんしている方も多いので、そういう方は、なにを使っても、なんでも起こり得ます。それは化粧品のせいではなく、ただの氷山の一角で、あなたの栄養状態とスキンケアが悪いのです。)

 

 

 

 

 

 

先日の、
小学館から発行されている「Precious」のWebバージョン「LIVErary.tokyo」というサイトの取材の第二弾です!
今回は、シワバージョン!

http://liverary.tokyo/entry/detail.php?id=32376

 

首のシワについてです。

 

ところで、他の女医さんの本と私の本も紹介してくださっているんですが、私だけ、自分の顔出してませんね。。

いいんです。それを売りしているわけじゃないので。。そんな人様にお見せできるような顔ではございません。。。

こういう写真は、もっと痩せてから撮らないとね、大変なことになる。。。

 

 

 

 

 

すみません、フェイスブックのコピペです。

今朝の分です。

顔の洗い方です。

以下、コピペです。

 

 

さて、今日は洗顔についてですが。

 

クリニックの洗面所には、泡で出てくる洗顔料がいくつか置いてあります。

やはり、しっかりした泡で、汚れとしっかりなじみやすくするということと摩擦を減らず口ためにとても役立ちます。

 

ドゥーエの洗浄力も、顔用の泡で出るムースタイプと、体顔用の液体とあるでしょう。
ムースタイプとの違いは、発泡剤が入っているかどうかです。
人に寄ったら、ホントに泡立てずに使ったり、それ泡~?みたいなのもありますから、メーカーのほうでしっかりと計算してくれてるわけです。汚れを取って摩擦を減らすための発泡剤です。
添加物が入る恩恵というのがあるので、そこは品質と合わせて、どのラインで自分が折り合いをつけるかでしょう。
だからこそ、化粧品選びは大切です。
発泡剤ならなんでもかんでもいいわけではないです。

 

その点、ドゥーエはしっかりした安全テストをされていますから、本当の安心です(個人で合う合わないは別の話ですよ)。

なので、発泡剤も要らないし、自分でちゃんとするから大丈夫!という方は液体を使われたらいいです。

泡で出てくる以上、容器代もかかっているわけで、その分値段は上がります。
当たり前ですね。

 

そんな数々のメーカーが作ってくれた泡を、顔にのせる前に、両手ですり潰している方多数…。
…(゜ロ゜)

 

泡なんて、顔にのせてなじませたら、結構早く潰れます。
だからこそタップリ必要です。
顔にのせる前に、ひどい方は延々とすりつぶすので顔にのるころには、ただの液体を練ったもの…。泡じゃないです。

 

いつどこでそういう習慣がついたのか知りませんが、きっと何も考えず習慣のまま、されているんだと思います。

診察の時に注意してますが、診察に来ない方は、ご自身で見直して見てください。
すべての皮膚の触り方を。

すみません、時間がなくなって、帰りにフェイスブックに上げたのを、コピペしておきます。

 

どうぞご参考に。

 

 

昨日もそうでしたけど、ゴールデンウイークは全国的にお天気良さそうですね。ゴールデンウイークの紫外線は真夏と同じと思って、紫外線対策課をしてください。
熱射病対策に、日陰になるべくいる、日傘、ツバのひろい帽子は有効です。これは、近赤外線対策にもなります。
かなり強い日焼け止めをこってりたっぷり塗ったら(質の良いもの)、かなり紫外線はカットできると思いますが、近赤外線までは防げません。
近赤外線は、皮膚の水分を飛ばして脱水状態にもしますから、お肌はカピカピというか、人によったら、シワシワになります。水気のなくなった果物みたいな感じ。
ものすごい熱量が入りますので、まさに炭火のそばの熱風は、近赤外線が出まくりです。
太陽に限らず、家電やたき火など熱の出る暖かいもの全て、その熱が近赤外線です。


UVBも真っ赤っかの火傷みたいに(まさにsun burn)になることもありますが、この近赤外線の火傷のような症状は、知らない方も多いです。


普段、オフィスなどでもあまり日に当たらない方が、休みの日に、一日中太陽の下にいると(特に直射日光)、普段の倍どころか何倍もの太陽光を浴びていることになり、それについて耐えられるだけの皮膚じゃないので(皮膚作る栄養がないから)、火傷みたいになったり、日光アレルギーが出たり、なんかいろいろ出てきて、何がなにかわからなくなるくらいにひどくなることもあります。


紫外線は、帽子日傘しても、下からも横からも来ますが、せめて直射日光は避けましょう。こまめに日陰に。こまめに休憩を(建物の中)。


子供大人よりももっと弱いことは、言うまでもないです。


遊んでいて楽しいと忘れてしまいますが、栄養がなければないほど、後で大変な目に遭いますから、ほどほどに。


栄養はない、皮膚のバリア機能もボロボロ、スキンケアもむちゃくちゃ、日焼け止めもちゃんとしてない人が、ケミカルピーリングをやると、目も当てられませんよ。
医師の指導の元に、ちゃんと診てもらってやるならずまだしも、診察はない、スキンケアの指導もない、ナースか一般人かわからないようなスタッフがテキトーに塗って、お金を巻き上げられただけ、みたいなところでやったら、なるべくして副作用は出ます。


この時期は、油断によるというか、たまの旧家だから仕方ないのかもしれませんが、体も皮膚もトラブルは多いです。
皮膚のトラブルは、さっさと皮膚科へ。

 

すみません、フェイスブックに続きを書いたので、コピペします。

 

その前に、「肉食美肌」皆さん、認知していただきましたか?

肉食美肌印 こちらのスタンプ、よろしければ皆さんもどうぞお使いください!

単純明快!ゴロもいいし、忘れにくいと思いませんか?

皆さんの周りに方にも広めて、意味をあまり理解されなくても頭の片隅にでも残れば、その方もそのうち、「肉食美肌」?!

目指せ!日本中が「肉食美肌」!!

 

 

さて、顔ヨガ続きのコピペです。

 

結論から言うと、まぶたを持ち上げて目を大きく見せようとしてやっていた体操は、全く効きません。
眼瞼挙筋と言って、この筋肉は鍛えられません。
これが伸びてしまうと、眼瞼下垂と言って、まぶたが開けられなくなり、オデコの筋肉でまぶたを開けようとしますから、目と眉毛の間はドンドン離れていくし、オデコはシワだらけになっていきます。
この筋肉が緩んだせいの眼瞼下垂は手術するしかないですがねぇそれは健康保険適応です。でも弛んだ皮膚を取る整容的なものではありません。それは美容外科です。保険は通りません。

顔のマッサージと言い、顔筋体操と言い、名前を変えて(顔ヨガとか、コルギとか)、またブームが過ぎ去った頃にまた流行らそうと企てる輩がいて、また回ってきましたか…。
前は、10年くらい前でしたっけ?
顔筋マッサージ全盛期で、顔筋体操もDSまでソフト作って…。
あの時も、肝斑、シワ、たるみがえげつなく悪化させた患者さんだらけで、顔は真っ赤っかになってるし、擦りすぎと紫外線の影響で(こういう人に限って紫外線対策は全く何もしてない)、赤みがかるがしみに変わり、全体がどす黒くなって…。
そりゃあもう悲惨でして、まず止めさせるところから始めるわけですが、自分がいいと思ってきたことが、ひどくなっている根本原因だと受け入れられない人もいて、止めないくせにレーザーしたら良くなると思い込んでいる他力本願の典型例みたいな…。
こういう人は、いくら説明してもわかりませんからね、なるべくしてなってるなあといつも思います。
ここまで来てしまったんだから、いい加減気付いたらいいのにと思いますがねぇ栄養欠損がひどくて、また欲をかいて騙される、というレールを自分で引き続けるんですよね…。

また、続きを書きますが、顔筋の体操のことは、スキンケアではないので本には載せてません。ページ数が全然足りなかったので、第二弾ですか(^o^)。今の本がたくさん売れれば、第二弾、第三弾といくそうです。よろしくお願いします!

 

とりあえず、顔ヨガも顔筋体操もマッサージもコルギとかいうのも止めましょう。