プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2024年4月
« 12月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

最近投稿した写真

ホーム > 医療



まぶたに光やレーザーをあてるには、眼球を保護しないといけないので、プロテクターをつけないといけません。

アイシールドと呼ばれたり、コンタクトシールドと呼ばれることもあります。

この写真は、スタッフにプロテクターをつけているところです。

20110621_1.jpg

生理食塩水に濡らして、装着してもいいんですが、点眼タイプの麻酔液を垂らして、装着するほうが、初めての方にはいいかもしれません。

麻酔液を使う場合も、料金は込みです。使う麻酔薬で、アレルギーのある方は、使えませんけどね。

最近、朝起きやすいように、寝室のカーテンを少し開けて寝ているんですが(直射日光が当たらないように、足元にあたるようにしてるんですが、やはり朝室内は明るいです。)、紫外線は入っているんでしょうね。

なんかシミが増えて来てるのでは?!と思うようになってきました。

何故、気づいたかというと、上まぶたや下まぶたに、小さい薄いシミが増えてきたからです。

ホホは、そんなに変わっていません。これは、やはりライムライトを月1回あてて、シミの予備軍を早めに取っているからだと思います。

でも、骨のない、目の周り、上まぶたや下まぶたには、ライムライトはあてられません。

患者さんにする時は、ヘラで、まつ毛と眼球を保護して、できるギリギリまであてますが、自分で自分にするときは、鏡を見ながら手を反対にしてあてるので、目の際は、うまくあてられません。。

そのせいもあって、まぶたに増えている。。。。ようです。ちょっとショック。。もう、朝早めに起きられるようになったので、カーテンちゃんと閉めて寝ようかな。。(一瞬、寝る前に日焼け止めを塗ろうかと考えましたが、いくらなんでもさすがに止めました)

今までも、皮膚を引っ張って、骨の上までもっていけるところは、引っ張って、アキュチップをあててました。

でも、増えてしまって、もう、ここはプロテクターをしないと無理だな・・・というところに、何個か出てしまいました。

患者さんに当てる時も、同様に骨の上までもってきて、あててました。

小回りがきくのが、アキュチップのいいところです♪

上まぶたど真ん中のシミをお持ち方で、プロテクターして、アキュチップをされる方(今まで、別途料金をいただいてました)、そこまでしなくていいや、と様子を見られる方、いろいろでした。

でも、自分がちょっと増えてきて、「そこまでして取らなくていいか。。」とおっしゃった患者さんのことが頭をよぎって、やっぱり簡単に処置できるなら、そのほうがいいよね!、ということで、今回のセットです。

コンタクトの方は、処置中、はずしてもらわないといけません。それと、アイメイクは、しっかり落としてもらいますね。

(私は、使い捨てコンタクトレンズなので、まだ自分にしてません。予備のコンタクトがいるのと、片方コンタクト外して、プロテクターはめて、果たして、見えるのか??とちょっと心配です。時間かかりそうなので、自分にするのは、休みの日とかですね。)

今日、スタッフにはめてアキュチップをあてて、どれくらいの時間がかかるかやってみました。

なんやかやで、10分かかるかどうかでしょうか。一番かかった時間は、アキュチップをあてて、その後字やしている時間かも。

患者さんが、お気軽にやってみようと思っていただけるように、「プロテクター プラス 両まぶたのシミにアキュチップ当て放題」で、1回¥15.750です。

アキュチップが、1か所6ミリくらいの範囲で、¥3.150なので、かなりお得にしてみました。

これなら、ちょっとまぶたのシミを減らそう、と思われますか?

皮膚を引っ張って、骨の上に持って行けるところは、わざわざプロテクターをする必要はありません。

当てる範囲は、プロテクターをしないと、アキュチップを当てられない範囲です。

骨のない、まぶたには、肝斑って、出ないんですよね~。だから、アキュチップは、通常当てられるはずです。最初に、念のため、診察しますけどね。

基本、肝斑は、下に骨があって、擦りやすいところに出ます。最近は、皮膚を引っ張るマッサージが流行ってるので、すごい引っ張る方だと、まぶた周辺まで、肝斑が迫ってることもたまにありますが。

アキュチップを当てたから、すぐに1回で消えるわけではありませんが、回数を重ねると、少し薄くなります。ようは、地色の皮膚とのコントラストだと思うので、相対的に薄くなれば、もう当てなくてもいいと思います。完璧を目指さなくても。そりゃ、取れるにこしたことありませんけど。

シミも、あまり薄くなると、アジア人の肌と一体化してしまって、反応が悪くなります。

そうなると、スキンケアや美白クリームの重要性が、今まで以上に大事になりますから、頑張ってくださいね。

もちろん、まぶたのシミ取りセットをされる方も、日焼け止めを毎日塗る!こまめに塗りなおす!のは、必須事項です。

シミの治療で、日焼け止めをちゃんと塗らないと、ホントに効きませんからね~。それどころか、副作用が出て、かえってシミになったり、赤く火傷みたいになったりしますから、ホントに頑張ってくださいね!

頑張れば頑張るほど、シミは早く、安く、薄くなりますからね~!

最近、エラボトックスの患者さんも多いです。韓国のアイドル達の影響でしょうか。。

他院で、エラボトックスをされて、全然持たないんです、と言われる方が結構いらっしゃいます。

まず、エラ張りを気にする方は、ガムとスルメを噛むのを止めましょう。

ごぼうとか大根とかの根菜類は、普段通り食べてもらって全然いいんですが、ガムもスルメも、食べ無くても生きていけますよね。

ガムやスルメは、エラの筋トレになるので、止めておきましょう。

歯医者さんは、「よく噛んで」とおっしゃいます。よく噛むことで、唾液はたくさん出てくれるし(消化を助けます。口の中の、洗浄にもなります)ちょっとの食事で満足したり、脳を刺激するので、ボケ予防にもなるかも、とまで言われていて、確かに「噛む」という刺激は大切だと思います。

ですが!美容上は、良くないんですね~。特に、エラを気にしている方にとっては。

欧米では、エラが張っていると、意思の強い象徴のように言われて、大人の女性ぽくて、逆にモテたりするそうです。文化が変われば、モテる基準というのも、全然違います。

日本人や韓国人にとって、エラ張りは、どちらかというと、コンプレックスになるみたいです。

ようは、バランスだと思うんですが、欧米人の場合、目鼻口などのパーツも大きいので、エラが張っていても、バランスがいいんでしょうね。

アジア人の場合、目鼻口とも(アゴも)、小さかったりするので、エラの大きさが強調されるのかもしれません。

体中、どこの筋肉でも同じですが、鍛えれば、筋肉は大きく太くなります。エラ張りを気にするなら、エラの筋トレになる、「噛む」ということをすると、どんどん大きくなってしまいます。

スポーツで、歯を食いしばる方も、歯ぎしりする方も、筋トレになります。

なかなか、歯ぎしりは自分の意思では止められないし、歯を食いしばるのも、スポーツ中は、してしまうことも多いですよね。そんな仕方ないことは、あきらめて、出来ること(ガムやスルメをやめる)から始めましょう。

他院でエラボトを受けたのに、平気でガムやスルメを噛んでいる方が多いので、ビックリします。

患者さんが悪いのではなく、そういう注意をクリニック側が伝えない、ということにです。

で、まず、それを注意した上での、ちょっとしたコツですが、エラボトをして、最低2カ月は様子を見ます。できれば、3か月。3か月後、まだエラが少し出ていれば、そこでもう一度エラボトをするんです。

そんな感じで、3か月毎に2~3回くらい連続してやると、かなり筋トレを止めさせることができるので、その後、筋肉はだいぶ萎縮(小さく)するので、薬が切れても、かなり持つ、と言われています。

まあ、その方の、エラの筋肉の大きさや。普段どれくらい、エラの筋肉を使っているか、にもよりますから、一慨には言えませんが、連続すると、結構いいですよ、とお勧めしてます。

ただし、3か月後に、全く気にならない(エラが出てない)なら、する必要はありません。

出て来たら、すぐにやったほうがいいですけどね。スゴイ勢いで、また筋トレが始まってしまいますから。

仮に、エラの筋肉を全部手術で、取ってしまっても、側頭筋という筋肉で、噛むことはできるので、まあ、食べることはできるんですが、手術で、切り取ってしまうのは、勧めません。もう、戻せませんから。

歯ぎしりや、食事で噛むのも、側頭筋をどれだけ普段使っていたのかは、エラボトをして、エラが止まってみないと、中々わかりません。

側頭筋で、歯ぎしりされている方は、エラボトしても、あまり効果がないこともあるかもしれません。

それでも、全体に歯ぎしりする力は弱くなると思いますけど。

ボトックスの効いている期間が、約3~6か月くらいと言われていて、早い方で、2か月くらいという方もたまにいらっしゃいます。

でも、薬が切れても、筋トレが始まって、また筋肉が太るまでに時間差があるため、エラボトの場合、どれだけ効いている(と、患者さんが思うのか)のかは、わかりません。どれだけ、使うのかにもよりますから。

歯ぎしりは、ボトックスが切れたら、始まるので、これはわかりやすいです。

歯ぎしりの方は、エラの大きさに関わらず、薬が切れて、歯ぎしりが始まりだすと(すぐにわかるそうです)、すぐに来られます。

ひどい歯ぎしりは、顎関節を痛めることがあるので、歯ぎしりの治療に、ボトックスを使うこともあるくらいです。

エラボトックスを受ける前のカウンセで、当たり前のようい説明してきたことが、全く聞かされていない患者さんが、多かったので、今回載せてみました。

ご存知なかった方は、一度お試しください。

消化のためには、もちろんよく噛んだほうが胃腸にも優しいです。何事もほどほどに。あまり噛まずに、飲み込むとか、噛まなくていいような食事だけにする、というのも、それは、それで良くないので。

何事もバランスです。やりすぎ・やらなさすぎも、ダメです。

根菜類も、いい栄養素がたっぷり入っているので、バランスよく食事されてくださいね。

でも、エラを気にするなら、スルメとガムは、止めておきましょう。

季節柄、ワキにボトックスをされる方が増えて来ました。

ワキの汗染みとか、いい服を着た時に、気になりますよね。

ワキにボトックスを注射すると、注射したところの汗はほとんど止まってしまって、出なくなります。

ボトックスの効果は、一般的に3~6ヶ月くらいと言われており、うまくいけば、1年に1回夏ちょっと前にボトックスを注射すると、快適に過ごすことができます。

冬でも、シルクのブラウスを着たり、カシミアのセーターやノースリーブを着る方は、年に2回、あるいは、2年に3回くらいのペースでされたりと、人それぞれです。

ただ、効くのは、エクリン腺と言って、サラサラの汗を出すほうだけになります。

エクリン腺にも、ミネラル(塩分とか)や老廃物(いろんなものの代謝したカスみたいなものです)も混じってきます。

その時の体調や、食べたもの・飲んだものなどで、汗の中に混じってくるものも、多少変わってくると思います。

エクリン腺から出る汗自体には、ほとんどニオイはありません。

ただ、出た汗が皮膚や服について、空気にさらされて、(主に老廃物が)酸化したり、バイキンがついたりして、その結果ニオイを出してきます。(いわゆる汗くさい、というヤツです)

服についてしまったら、着替えない限り、ずっと服からは、ニオイがしますけどね。

ワキボトックスをすると、服に汗がほとんどつかなくなるので、その分のニオイを抑えてくれる、というのはあります。

それに対して、「わきが」というのは、アポクリン腺という、全く別の汗の腺から出る汗です。

これには、ボトックスは効きません。だから、「わきが」治療には、なりません。

あやしい美容外科の広告で、ボトックスがわきがに効くみたいな感じで、宣伝されているのは、全くのデタラメですので、どうぞご注意ください。

「わきが」の治療は、やっぱり手術になります。保険も効きますが、手術跡(キズアト)の大きさが違いますから、自費治療も含めて、いろんなクリニックで、カウンセを受けて、相性のいい先生にしてもらうのが一番です。(必ず形成外科の先生にね。それでも、リスクは、ゼロではありませんから)

うちに来られたワキボトックス希望の患者さんには、エクリン腺・アポクリン腺の話をして、まずボトックスの目的を必ず確認します。

「汗を抑える、多汗を抑える、ということで、大丈夫ですね?」ということです。

すると、3割くらいの方が、ちょっと悩まれてから告白されるんですが、「わきがかも。。。」と。

「わきが」の方というのは、狭いカウンセ室ですから、入ってこられた瞬間にわかります。すぐに、ニオイがしてきますから。汗臭いニオイではなく、「わきが」のニオイです。全然違います。

すかさず、「わきがじゃないですよ」とお伝えするんですが(ニオイがしませんから)、「今日は、制汗剤をたくさんしてきたから」とか「今日は、まだ汗かいていないから」とおっしゃいます。

ですが!「わきが」というのは、そんなレベルではないんですね~。「わきが」でも軽めの方(それでも、「わきが」というのかは、疑問です。誰でも、多少はアポクリン腺があるので)なら、そういうこともあるかおしれませんが、本物の「わきが」をご存知ないんだと思います。(ということは、「わきが」ではありません。)

ご両親のうち、どちらかが「わきが」の場合、子供が「わきが」という場合が多いので、「ご両親のどちらか、わきがですか?」と必ずお聞きします。(「わきが」じゃない、と言っても、自分は、「わきがだ」と主張されるので)

すると、ほとんどの方が、「聞いていないので、わかりません」と言われます。

一緒に暮らしていて、「わきが」に気づかないはずがないので、わざわざ聞くことではありません。「聞いていないから、わからない」ということは、「わきが」ではない、ということです。

さらに、汗のニオイを嗅がせてもらって、診断しますが、もちろん何もニオイはしません。(「わきが」じゃないから)

時々、汗の酸化したニオイや、バイキンがついたりして出たニオイがする方がいます。汗の多い方ですね。これはワキボトックスで、ほとんど改善すると思います。

皆さん、誰にも相談できずに、ずっと思い込んで悩んでおられた方が大半です。気にし過ぎ、なんですが、一度、そうかも、と思ってしまって、そのままずっと来てしまったパターンです。

悩むくらいなら、皮膚科で相談するのが一番ですよ。

(ワキガ専門と謳ってる美容外科に行っては、いけませんよ!「わきが」じゃないのに、「あなたはひどいわきがだ!」と言って、法外な治療費を請求して手術されますから!今すぐ、手術しないと、トンデモナイ!みたいに、かなり煽られるそうです。絶対ダメですよ~!)

保険でも、「塩化アルミニウム液」を処方してくれる病院もあります(うちは、おいてませんが。多汗とわきがで、保険が効きます)。

まあ、これも、効果に個人差があったり、、かゆくなったり、かぶれたり、と使いやすい薬ではありませんが、ワキには、一度使ってみる価値、あるかな。。。?

「わきが」は、独特のニオイで、焦げたような、ちょっと言葉では表現できません。時々、買い物中や電車の中で、ニオイがして、ああ、どこかに「わきが」の人がいるんだな、と思います。

海外では、当たり前なんですけどね。

ボトックス相談の方で、ごくまれに、「わきが」の方がいらっしゃいます。根本的な治療ではありませんが、ボトックスの話と、わきが治療の手術(うちでは、してませんが)の簡単な話をして、形成外科の受診を勧めますが、みなさん、ワキボトックスをされることが多いです。

とりあえず、汗(エクリン腺の)の量を抑えて、汗くさいニオイの分は抑えて、そのうえで、制汗剤を使う、という二段構えです。

わきがの手術も、リスクがいろいろありますから、誰でも怖いですよね。

手術しなくても済むなら、誰だってしたくないです。

ボトックスをすることで、アポクリン腺から出た汗を、エクリン腺の汗で流されて広げられることはなくなるので、制汗剤も使いやすくはなると思います。

制汗剤も、市販のモノよりは、クリニック専用のモノのほうが、かなり抑えてくれるので、どうしても気になる、という方は、当院でも2種類そろえています。スティックのロールオンタイプとクリームタイプです。

市販のモノよりはお値段ちょっと高いですが、クリームタイプのモノは、わきがに対して、効果が実証されたものなので、本当におススメです。

そういうことをしても、やっぱりダメなら、手術も考えます、という方も多いです。人それぞれですね。

 

 

 

 

③過度な期待を美容医療に持っている方、というのも、向いていない方です。

エステや化粧品は効かない、でも、クリニックに行けば治るはず!みたいに極端に思いこんでいらっしゃる方もそうですが(こういう方は、わかりやすいんですけど)、多分、医療でできる範囲の、医師と患者さん側のギャップのかなり大きい方になってきます。

雑誌やテレビがかなり煽ってるのも、とても悪いんですけどね、「クリニックでは、こんなことをしている!知らないとソンです。治療を受ければ、治るんです!」みたいに、副作用も限界も言わずに、広告で使うような、非常に良く効いた写真だけ見せたり、あるいは、美容外科などの美容クリニックでも、同じように、良いことだけ、しかも簡単に受けれて、副作用なし!みたいに、HPで宣伝されるものだから、それを真に受けた方がいらっしゃると、ちょっと困ります。

うちのHPには、なるべくそういう誤解がないように、魔法ではない、ということを強調して書いたつもりですが、他院のHPだけ見て、うちのは内容を見ずに来られることがあり、「HPに書いてあった」と言われると、どこの?と思わず突っ込みたくなります。(まだ、書き足りませんかね?)

そんなうまい話は、ありません。医師は、神様ではありませんからね~。現代医学には、もちろん限界は山ほどありますし、不老不死にはできないんです。

そういう説明をすると、わかってます、と言われるんですが、質問される内容(望んでおられる内容)は、それを不老というですよ、なんですね~。できませんって。。

他にも、よく患者さんから、「何回で効きますか?満足されますか?」と聞かれます。

お気持ちは、よ=くわかります。トータルでいくらくらい費用がかかるのか、とても大事なことですものね。

とても大切なことですが、答えは「わかりません」です。

効果が出るのは、効果の内容にもよりますが、「くすみが取れた」とか「化粧ノリが良くなった」とか、「むくみが取れた(むくみが取れた分、小顔になった)」とか、「明るくなった」とかは、直後に実感していただけることが多いです。

(効果が出てても、気づかれない方もいらっしゃいますが。期待が大きすぎると、気づかないのかもしれません。)

ですが、「シミが取れる」「薄くなる」「シワが浅くなる」などは、時間がかかります。また、1回でどれだけ効果があるのかなんて、その方の肌質によっても全然違います。今まで、どれだけ紫外線を浴びてきたのか(どれだけ、日焼け止めを塗りなおしてきたのか)、それによる老化のスピード、カウンセ後にどれだけ日焼け止めを頑張るのか、他のスキンケアをどれだけきちんとしているのか、で全然変わってきます。

また、元々の老け具合(シミの濃さやシワ・タルミの程度)によっても、違いますし、光・レーザーとの相性・薬との相性によっても、全く変わってくるわけです。

人それぞれ、満足される度合いも全く違い、ちょっと良くなった時、化粧で隠れるようになった!と喜ばれる方と、化粧で隠れる程度しか良くなっていない、と不満に思われる方、といろいろです。

仮に、同じ程度改善したとしても、その方の価値観で、満足度が変わるわけです。

満足したから、治療を一旦お休みされる方もいれば、満足してるからこそ、エステのように、ずっと定期的に続ける方もいらっしゃいます。

月々に美容に使えるお金も、人それぞれですから、ひと月にこれだけ、と決めておられる方、年にこれだけ、という方、ある程度続ける方、みなさん、違います。

そんな中で、ある人が何回した、とか、比べることではありません。比べても仕方ないと思いませんか?

だって、自分にとって、どうなのか、ということが一番大事なわけですから。

光・レーザー治療(美容医療は何でもそうですが)は、メンテナンスであり、クリニックでするスキンケアですから、終わりって、ないんですね。

どこまでお金と時間をかけられるのかはその方の価値観です。

そういう説明は、カウンセに来られた全員の方にしているつもりですし、していると自身を持って言えるんですが(足りませんかね?)、その説明の後で、「でも、平均何回ですか?」と何度も聞かれると、この方向いてないな、と思います。そういう時は、はっきりやめておいてください、と申し上げてます。

一生続けたところで、シミをゼロにしたり、毛穴やシワを無くすことはできません。1回で、どれだけシミをやっつけたのか、コラーゲンがどれだけ増えたのか、数字では見えないんです。あと、どれだけやっつければいいのか、どれだけ増やせばいいのかも、数字では出てきません。機械じゃないですからね。

以前は、ワンランク上げる(お肌を)のに、3~5回と言われています、と言っていたこともあります。

これは、学会でも一般的に言われています(ライムライトのフォト系やジェネシス・タイタンも、まあ、当てはまると思います)。

ただ、これも「ワンランク」の定義が、人それぞれ違うんですね~。3~5回終わって、私がワンランク変わった、と思っても、患者さんが思わなかったら、ウソをついたことと変わりませんよね。ウソは言い過ぎでも、患者さんからしたら、変わるって言われたのに、と不満が残るでしょう。

言われた回数よりも少なく満足したら、結果OKですが、その時点で、その方が満足されるかなんて、主観の問題までわかりません。

逆に、1~2回でも、満足されたら、私はお休みしていいと思うんです。だから、うちにはコース料金ではなく、継続お値引にしています。(他院でよくあるコースの回数は、3~6回くらいです)

ほとんどの方が、メンテナンスの話をしたら、最初は、「何回くらいしたらいいです?」と聞かれた方も、「そうですよね~」、と納得されます。

納得されたのであれば、やってみないと自分に合っているかもわかりませんし、少なくともカウンセで、私が勧めたものは、やって損がない、と思っているものなので、一度されてから、今後どれくらい続けるか、その時その時で考えたらいかがですか?とアドバイスして、ほとんどの方が、一度試されます。

定期的にしばらく続ける方、来れる時だけしにくる方(2~6か月に1回くらいのペースで)、さまざまです。

老化はずっと続きますから、無理ない範囲で、様子を見ながら、メンテしたらいいと思うんですが、「平均を教えてください」と言われても、無理なものは無理なんです。

ニキビ跡の凹みとかで、進行形ではないものに、治療もダウンタイムの出るような強い治療なら、目安1~2回、というのは、良心的なクリニックでも言われると思います。

ただ、そういう治療でも、全く平らにはできません。何もなかった皮膚に戻すことはできません。目立たせなくできることはあっても。

でも、シミ・シワ・タルミ・毛穴など、全て現在進行形です。老化の変化は止まりません。治療して良くなる速さと、老化の速さ、どちらが勝つのか、またお休みした時に、老化のスピードがどうなっているのかなんて、わかりません。だからメンテなんですけどね。

まともなクリニックで、回数をはっきり言われることはないと思いますよ。されたとして、ホントの一般的な話(「ワンランク」の変化)でしょう。○○回されて満足している方が多いですよ、と言われて、それを真に受けたところで、その方がそうだ、という保証はありませんから。

回数にこだわると、あやしいクリニックにひっかかるだけだと思います。

あやしいところほど、おいしいことだけ言って、コースで買わせて、コースが終わるころに、「あなたは、反応が悪いから、もう1コース要りますね」とかなんとか言われて、またお金を巻き上げられるだけです。

それでもいいのなら構いませんが、うちはそういうことはしません。

業者さんの、広告に載るような、うまくいった写真を見たところで(回数にこだわる方のほとんどが、写真を見たがります。特に、写真の治療回数ですね)、憧れとか、私も頑張るぞ!というイメージトレーニングにはなると思いますが、写真の回数は、そのモニターの方がそうだったのであって、他の方がそうなる保証はありません。それだけ、うまくいったから、広告に使われるわけです。(購買意欲という作戦ですね)

特に、白人の写真は、全然アジア人と肌質が違うので、回数はホントに当てになりません。

(クリニックによったら、ビフォーアフターの写真で、修整しているところもありますから、写真に頼りすぎると、騙されるもとです。コースを消化した時点で、「この方は、うまくいったんですけど」とか言われるだけです。)

回数を言ってくれないとできない、という方には、私はホントに勧めません。医療を理解しておられないからです。散々、お金と時間をかけて、最後に不満が残るだけでは?

効果に対しても、絶対的なものを求める方がいて、少しでも改善するならやってみる、という方と、絶対良くなると言われないなら、しない、という方。後者の方も、美容医療には向いていません。

100%良くなる、なんて有り得ません。

それを求める方は、不幸ですけれど。何も進みませんからね。悪くなる(老化は進みますから)ことはあっても、ほっておいて良くなるわけありません。

ちょっとでも改善したら、印象って、全然違うと思いますけどね。でも、そんなものでは気が済まない、という方にも、私は勧めません。どこまで行っても、不満だらけなので。

なんでもそうですが、プラスに考えないと、実は、良くならないんですよね~。

(ちょっとでも良くなるなら、といって、治療を始めた前向きな方は、ビックリするくらい良く効くことがあります。これはその方は、かなりいろいろ努力されてるんだと思いますが)

最近、効果を、イエスかノーか、みたいに、期待される方、回数にこだわる方が多いので、書かせていただきました。

(回数や結果にこだわる割に、そういう方に多いのが、日焼け止めはちゃんと塗らない(塗りなおさない)、スキンケアは守らない、などなど。。どこまで行っても、他力本願です。。謎です。どうして、自分から効果を悪くするようなことしますかね。。お金かかるだけなんですけど。。)

クリニック(医師)が変われば、考え方も変わるので、私の考え方が理解できない方は、そういうクリニックを探されてください。

強い治療(ダウンタイムの出る治療)は、比較的回数の目安は、わりとはっきりしていると思います(絶対では、もちろんありませんが)。うちには、強い治療というのは、ほとんどありませんので。

その際にも、きちんと治療の限界は聞かれて、後悔のないように、されてくださいね。

 

②過度な心配性の方の場合です。

どなたでも、美容医療を初めて受けられる時、あるいは、初めてする処置(他のことはしたことがあっても)、あるいは、以前に嫌な経験があり、同じようなことをまたする時など、怖かったり、心配なのは当たり前ですね。

心配なことはカウンセ時に医師に確認したり、ご自分でも色々調べてみたり(ネットの情報も、信じていいものと、振り回されるだけのものもあるので、これはちょっと注意が必要ですが)、あるいはいくつかのクリニックで、同じ話を聞いてみる、というのおススメです。

初めて受診したところでも、医師の話が信用できそうで、全てに納得はいったのであれば、後は受けてみるしかありませんけどね。あまり、ウマすぎる話(副作用が全然ないとか、数回で効果が出るとか、いいことだけ言われるとか)は、ちょっと考えられたほうがいいですけど。。

過度な心配性の方は、何度も(2回とかではありません)同じカウンセを聞きに来られます。カウンセ内容を疑っておられるんだと思うんですが。。。そこの医師の話が、ホントかウソかは別としても、何度聞いても納得がいかないなら(というより、信用されていないんでしょうね)、止めておかれたらいいと思うんですけどね。

普通の心配性の方で、カウンセ2回くらいでしょうか。2回目は、ほとんどもう一度確認されるくらいと、前回の後に調べてみて、新たに聞きたいことが出てきて、それを確認する、といった具合です。

その後、処置されたり、予約を取られたり、やはりもう少し考えられることもあります。人それぞれです。

過度な心配性の方は、カウンセ時の質問が、普通の方と違います。

見当はずれなことも多く、医学的な話というよりは、常識的な話で、どう答えていいのか、わからないときがあります。

日本語の問題なのか・・・?いや、そんなはずないし。。。言ったはる意味がわからない。。。みたいなこともあります。

ちょっと具体例を思い出せませんが。

一番多い質問は、「絶対大丈夫ですか?」とよく聞かれます。(副作用の説明もした後です)

人間のすることに、「絶対」はありません。医師は万能じゃないし、普通に起こりえる副作用と、ごく稀な副作用と、予想外の副作用と、どれも確率としたら、かなり低いとは思いますが(必ず出る副作用は、必ず説明があるはずなので)、起こる時は起こります。

それは、患者さんの体調によるのかもしれないし、日焼け止めが足らなかったのかもしれないし、たまたま機械の調子が悪かったのか、ちょっと強くしたのが結果強すぎたのか、原因は様々だし、どれがとわからないこともあります。医師・スタッフ・患者さんが、みんなして気をつけていたつもりでも、たまたま起こる副作用というのは、必ずいつかどこかで、起こりえます。

うちでは、万が一、なにか副作用が出た場合、もちろん連絡と受診はしていただきますが、その症状に合わせた薬・処置を、治るまで無料でさせていただきます。

普段から気をつけているのは当たり前ですが、副作用が、100%避けられない以上、もし出てしまった時にきちんと対応させていただくしか、他にやりようがありません。

良心的なところは、どこもそうだと思います。

「絶対大丈夫です」なんて、返事できませんから。

例えば、イオン導入で、火傷の可能性って、理論上ゼロではありません。でも、イオン導入で火傷なんて、私自身見たことありません。ただ、エステとかでは、火傷がバンバン起こっているみたいです。クリニックでも、ナースやスタッフの不注意から火傷をさせてしまうこともあるみたいです。

開業前に、どこのイオン導入器を買うかで、いろいろなメーカーの方にお話しを聞いていました。

そこの器械は、エステでもよく使われるもので(医療用より安いです)、でも、使い方が、その導入の仕方は、ちょっとな~、と思ったので、「こういう風に使いたいんですけど」と言ったところ、火傷が頻繁にエステなどで起こっているので、こちらの指示通りに使わないなら、一切のメーカー保障はしません、という契約書にサインを求められました。びっくりです!たかが、イオン導入で!どんな、スゴイ治療やねん!って、ツッコッミ入れたくなります。

医療用とエステでも使う器械の違いですかね~。

医療用では、まずそういう契約書はありません。

正しく使うのは、医療上、当たり前で、もしそれで何かあった場合、医療機器メーカーーもちゃんと調べられます。その上で、医師の使い方が悪いのは、やはり医師の責任です。

たいていの自費治療は、医師の責任ですけどね。厚生労働省が認可していないことが、ほとんどなので。買う段階からして、医師個人の責任ですから。

そこのイオン導入器は、買うのを止めました。ちゃっちい上に、そんな気の悪いこと言われるなら、いらないや、と思い、ちょっと高いですけど、医療用でも使うメーカーのにしました。

話がそれましたが、たかがイオン導入でも、施設が変われば、火傷が起こっているわけです。「絶対大丈夫」なんて、有り得ないんですね。

まあ、これは、よほど特殊な場合を除いて、強くしたほうが効くと思って、患者さん(お客さん)にビリビリ痛いのを我慢させて(あるいはワザと)、どんどん強くして火傷させたのかな、と思います。

契約書を書かされるくらいですから、特殊な場合は、そんな多くはないはずなので、する側の不注意というか、勉強不足ですけどね。わかっていたら、避けられた副作用です。

 副作用の頻度として、「普通は問題ないですよ」ということは、うちも、どこのクリニックも言えると思いますが、「絶対」なんて、無理ですね~。

(心配性の方(普通の方でも)が、大事な用事の直前に、初めてのことや注射系は、私は勧めていません。何かあっても、対処できる時間もある時を勧めています)

「絶対、ガンになりませんか?」と聞いてこられる方も時々いらっしゃいます。

今まで光・レーザー治療(RFも含めて)・注入系で、ガンの報告はありません(TCAピーリングは、かなり前に、発がんの可能性が報告ありましたけどね。報告の後、私は一切患者さんにTCAピーリングはしてません)。

でも未来は、わかりません。

医学が進歩したら、新しいデータが出てきて、今までやっていた治療でも、やらないほうがいい、となる治療が出てくるかもしれません。

今の段階では、報告はないが、未来永劫保障はできない状態です。

美容外科の手術は除いて、機械系・注入系の処置など、まだ始まって、100年も経っていませんから、歴史としては浅いですよね。この10年20年の間に、美容医療は、目まぐるしく進歩しました(医療全体ですが)。経過がまだまだ追いつきません。

当院にある治療は、すべて自分にもやっている治療です(ヒアルロン酸・レディエッセ®は、やってませんね~。自分で自分にできないためです。)。光・レーザー系は、全て定期的にやっていますから、これでガンになったら、私は結構困りますけど。。。

どんな説明を聞かれても疑心暗鬼の方は別として、過度の心配性なだけ、という方は、恐らくホントはやりたいけど、勇気と決心がつかないから、医師に、「絶対大丈夫」と言わせて、確約の証拠が欲しい、みたいな感じなのかな、と時々思います。

ちょっと心配性の方にでも、「普通は大丈夫ですよ」ということはあっても、「絶対大丈夫です」とは言いません。

ですから、過度の心配性の方にも、「絶対大丈夫です」とは言いません。

唯一例外があるとしたら、何か病気で手術や大変な処置をしないといけなくなって、手術前にとても不安で、でもやらないと命にかかわる、という状況で、医師やスタッフが、「絶対大丈夫」と勇気づけてくれることはあると思います。(リスクがあったとしても)

美容医療は、命にかかわりません。もしかすると、何かしたことで、反って、前よりもひどくなるかもしれない。確率はかなり低かったとしても、ゼロではないので、説明を聞いて、ご理解の上、ご自身の意思で、していただかないと、ダメなんです。もちろん、ご自分の意思でやります、という同意書をいただきます。

美容医療でなくても、何にでも「絶対大丈夫」なんてことはありませんから、飛行機でも車でも、事故ってありますよね。事故に合わなくても、突然病気にもなります。そんな確率って考えて生きてられませんよね。

でも、美容医療は、やらなくてもいいことなので、「絶対」を要求される方は、向いてません。

うちでは、治療をお断りしたり、おススメしていません。

心配性な方とは別に、「光やレーザーをあてて、やめたら、そのせいで、よけいにおかしくなるとか、よけいに老けるとかないですか?」「やり続けないといけないんですよね?」と聞かれる方が時々いらっしゃいます。

ネットかなにかでウワサされているんでしょうか。

そんな事実はありません。

そもそも、強制ではないので、やり続ける義務はありません。

光・レーザー治療そのものの効果を勘違いされておられるんだと思いますが、老化を遅くしているだけで、何もしなければ老化は進むだけです。

何か治療をすることで、シミを減らしたり、コラーゲンを増やしたり、老化と少しでも逆行するようにしているだけです。してあげることで、プラスになってるわけなので、やめたところで、その方の本来の老化の波に、また乗るだけです。

結局、メンテナンスやスキンケアと同じなので、終わりって、ないんですね~。

どこまで、お金と時間をかけてあげるのかは、その方の価値観次第です。

何回やるのか、という問題も含めて、それは次回に。

→続く

向いていない方のほうに重点をおいて、お話しますね。

向いている方というのは、なんでもそうですが、前向きなポジティブな方なので、あまり問題になることはありません(ただ、副作用とか1回にかかる治療費とかはきちんと聞かれてくださいね。)

この業界で、一般的に言われている「向いていない方」というのが、

①エステみたいに軽く考えていて、全然説明を聞かない方

②過度な心配性の方

③過度な期待を美容治療に持っている方

というのがあります。

まず、①の場合、

エステでも、「フォトなんとか」とか、わけわからんことをやったり、宣伝したせいで、フォトとか光をあてるのはエステだと思っている方が、ごくまれにいらっしゃいます。

エステの光は、何かホントにわかりません。医療機器では、もちろんありません。(エステの人は、医師ではないので、医療機器は買えません)

(安全基準とかもないと思っておかれるほうがいいと私は思います。エステで、光をあててもらって、火傷もせずに効いたら、ホントにラッキーくらいに思っておきましょう。火傷しなかっただけでも、儲けものです。。)

ですが、クリニックでやっているのは、医療です。

効果がある、ということは、リスクもある、ということです。病院でもらう薬ですら、副作用って、あるわけですから。副作用がないのに、効くものって、ありません。ただ、副作用の程度や頻度は、モノによって、全然ちがいますけどね。

美容皮膚科でする治療は手術と違って、そこまで大変な副作用やリスクがあるものではありませんが、やはり、フォトとか、日焼け止めがきちんと塗っていない方に、強く当てたら、火傷します。

ほとんどの、光・レーザー・RFなどの治療は、熱を込めていく治療になるので、こもりすぎたら、火傷するわけです。クリニック側も、どんなに気をつけても、防ぎきれるものではないので、確率は低くても、ある程度の効果が期待できるものには、リスクがあるので、説明は聞いていただかないといけません。

難しい話はわからないから、という方でも、最低限のリスクや、守っていただく注意事項は、聞いてもらわないと、当院では行いません。また、お伝えする義務があります。まあ、うちでは、そういう方は、めったにいらっしゃいませんが。

ホントに話を聞かない方は、リスクだけでなく、早く効かすために、おうちでしてほしいスキンケアの話とかも聞かれないので、そういう方は、仮にされたとしても、効果が悪いので、お勧めしません。

医師に丸投げというか、やりさえすれば、それで良くなるんでしょ、なんでもいいから早くさっさとして、みたいな感じの方は、まあ、「おまかせ」と似てるようで、似てないんですが、前者の方は、思いこんでおられることが、あまりにホントの効果とかけなはれていることがあるので、ビックリすることになってしまうんですね。お互い不幸ですよね。

「おまかせ」の方の場合は、おうちでしていただかないといけないことは、必ず守ってくださるので、こちらも安心して、治療ができます。こういう計画で行かれますか?という確認はもちろんしていただくのですが、無理ない範囲で任せていただけるので、こちらとしても安心です。

何に効くのか、どんな感じで効いてくるのか、リスクはどうか、などなど、最低限のことは、自分のことだから、ちゃんと聞きましょう。せっかくお金を払うわけですから。

 でも、そういう方相手に、適当なことを言って、治療をしているクリニックもあると思います。

クリニック自体も、治療を軽く考えていて、お金をもらえるなら、患者さんがしたいことは何でもするし、その方が興味ないことでも、治療のいい面だけ強調して、追加でどんどんさせてしまうクリニックです。

そこのクリニックと、患者さんの利害関係が一致していて、大した副作用が起こらなければ、患者さんが納得されているなら、アリですが、きっとホントは要らないモノに、たくさんお金を使わされていると思いますよ。

そのためにも、ご自分で、説明はちゃんと聞かれたほうがいいです。

あと、ご自分も結構調べられていて、素人の方にしては、かなりの知識を持ったおられる方の中にも、あまり説明を聞かれない方がいらっしゃいます。

ただ、こちらとしては、どこまでわかっておられるのかもわかりませんし、調べると言っても、医師の知識レベルまでは、普通無理かと思います。勘違いされていることも多々あります。特に、ネットの間違った情報を鵜呑みにされていることがあり、一通り、説明は聞いていただかないといけません。

クリニックによっても、一つの治療に対しての考え方も違いますからね。もちろん、同じ機械でも、設定はホントに全然違います。(効果も変わる、ということです)

そこの治療を受ける以上、そこの考え方に従わないと、説明された効果は出ません。

そういう意味では、ご自分で、いろいろ設定に(おもに強さですが)、希望を言われる方がいらっしゃいます。

いろいろな設定が選べる中で、患者さんに選んでいただいて、その設定をする、ということはありますが、強さに関しては、聞けません。

強過ぎたら、火傷するからです。

「前のところでは、MAXでしてもらっていた」。そう、おっしゃる患者さん、時々いらっしゃいます。

言われる方のほとんどが、オーロラ®(フォトRF)をされていた方ですね~。

でも、MAXって、なんでしょう?本当でしょうか?

もちろん、確認されたわけではありません。

オーロラ®は、フォトフェイシャル®やうちのライムライト®みたいに、色の治療専門の機械ではないと、私は思ってます。設定が、そこまで細かくできないと思うんです。

それに、ライムライト®以外は、白人メインに考えられて開発されていますから、その機械でホントのMAXであてると、私達アジア人は、絶対火傷すると思います。

推測するに、恐らく、クリニック(もしくは担当ナース)が、もうどうしようも(良く)できないので、言い訳に、「MAXなんです」と言ってるんじゃないのかな、と思ってます。

勝手な私の推測ですが。。。他院で、そう言われて、うちで治療を始められた方の経過を診ていて、いつもそう思います。

ライムライト®も含めたシミ治療って、万能ではありませんし、全て絶対取りきれるわけではありませんが、まだまだ反応するけどな~、ということがあまりに多いです。

たまたまでしょうか。。

反応しないからと言って、強さを上げたところで、反応しやすくなるわけではありません。反応することもありますが、シミの質によって、光の種類そのものを変えないといけない時もあるので、その場合は、私はそう言います。MAXとは、言わないわけです。

MAXと言えば、患者さんがあきらめてくれる、みたいな感じがして、私は好きな言葉ではありません。(正直に、これがうちの限界です、と言えばいいのに、と思いますが)

そういうことをずっと言われてきた患者さんは、必ず、強くしてください、MAXにしてください、と言われるので、正直困ります。

一から説明して、わかってもらえればいいんですが、聞く耳を持たない方、仕方ありません。治療をお断りするか、うちのやり方で治療することに納得していただくか、どちらかです。

治療をする場合、患者さん自身の体であっても、ご本人がかまわないから、そうしてください、とお願いされても、最終責任は、治療をした医師にあります。患者さんではないんですね。

だから、治療する医師側は、自分の責任においてするので、自分の納得のいくやり方しかしません。

なにかあったら、困りますからね。責任持てませんよね。謝ろうが、お金を返そうが、火傷なり副作用が一瞬で消えるわけではありませんから。起こってからでは、遅いんですね。

医師のやり方が、患者さんの希望される設定(強さ?)と違って、ご自分のやりたいようにされたいのであれば、ご自分で機械を買って、ご自分の責任でするしかないんです。

今まで、いろいろ受けてきて、自分はわかってるから説明はいりません、という方も、うちでは、説明を聞かれない限り、治療はお断りしております。

→続く

 

 

 

 

注入剤で、今の一番人気はレディエッセ®ですね~。

レディエッセがお高いのとで、ヒアルロン酸をご希望される方も多いかと思っていましたが、やはりレディエッセ®をされる方のほうが、圧倒的に多いです。

レディエッセ®は、おでこや眉間・目の周りには使えませんが、法令線から口元にかけてのラインや、フェイスライン・ゴルゴライン(ホホの真ん中にできる”ハ”の字のくぼみ)や鼻・アゴ・手の甲の骨ばった分など、従来のヒアルロン酸よりも優秀なことがあります。

特に、鼻は、ヒアルロン酸で入れ過ぎると、ブヨブヨのおかしな鼻筋になってしまいます。

(そんな人、見たことないですか?若い子に多いんですが、欲張って高くしようと入れ過ぎて、皮膚が上には伸びなくて、横に広がって、目のそばでまで、鼻の付け根になってる子。太~い鼻筋です。

一部の若い子の間で、太い鼻筋が流行ってるようで、そうためには、鼻の低いアジア人は、たくさんいれないとダメなんですが、ヒアルロン酸は、鼻への入れ過ぎは、ホントに変です。

それに比べて、レディエッセ®だと、広がったりせずに、しっかりと形作ってくれるのがおススメです。

入れすぎなければ、ヒアルロン酸でも全然いいんですけどね。

でも、ヒアルロン酸は、水を吸収する働きがあるので、やはり少しブヨブヨというか水っぽいゼリーが入っているように感じる場合があります。

法令線やゴルゴラインなどに入れると、水を吸収して少し膨らむので、逆に喜ばれる患者さんもいらっしゃるくらいなので、鼻大量に入れる以外は、最初のお試しに、ヒアルロン酸は、お手軽に、というのではおススメです。

注入系のいいところは、必ず元に戻るところで、もし入れ過ぎたりとか、自分のイメージと違っても、吸収して無くなっちゃいますかr、安心・安全です。

レディエッセ®を初めて検討されている方で、もし入れて気にいらなかったら、中々吸収しないと困るので、ヒアルロン酸にしようかな、と悩まれる方がごくたまにいらっしゃいます。

(ヒアルロン酸なんて、マッサージしてたら、すぐ無くなっちゃうことありますからね~)

考え方は、人それぞれです。

レディエッセ®の最大の特徴は、持ちの良さ(吸収にスゴク時間がかかります)です。

短くても半年は、普通残ってます。通常、1年くらい(うまくいけば1年半くらい)もつといわれてますし、実際そうだと私も思います。

長所は同時に、見方を変えれば、欠点にもなりえますからね。

それでも、その悩まれた方も、結局レディエッセ®にされました。

やはりレディエッセ®も人気のため、今うちでも追加発注をかけてます。

そこで、韓国製ボツリヌストキシンの時と同じで、もうレディエッセ®に切り替えちゃおう!と思いつき、そこで、今回の価格改定です。

在庫一掃セールというわけではありませんが、うちは注入剤メインのクリニックではありませんから、そんなにいろんな種類もいらないな、と改めて思いました。

うちで入れているヒアルロン酸も、スウェーデンのレスチレンという、ヒアルロン酸の中では、トップブランドになります。だから、おかしなモノではありませんけど、パーレーン®とサブQ®は、無くなり次第、レディエッセ®に切り替えます。

レスチレン®を入れるようなところは、レディエッセの適応がないため、これは継続して、取り扱います。

レスチレン®まで、値下げしなくても良かったんですが、他とのバランスと、それだけしないというのもややこしいかと思って、もう一緒に値下げしました。

(今後、気が変わったら、どうするかまでは、お約束できませんが)

いわゆるヒアルロン酸って、どんな感じ?と思って、気になっていた方には、かなりお得なので、いいかもしれません。

当院は、1本買取制なので、余った分は、顔の中の、適応のあるところには、どこにでも注入できます。

例えば、法令線と鼻・アゴとか。どう使われるかは、ご自由です。(ただし、適応の範囲内です)

よく他院で、ヒアルロン酸のメーカーや商品名も言わずに、○○年も持つ!とか宣伝しているのがありますが、必ず商品名など確認してから、入れられるほうが絶対いいですよ。

ヒアルロン酸も入っているけど、実は、吸収しないアレルギーの出るヤツ、とかいう場合もあるので、必ずご確認を!

吸収しないモノは、絶対入れたら、いけません。もう取り出せません。手術とか、顔中キズだらけにしても、全部取り出すのは、無理かもしれません。

アレルギー反応が出たら、ホントに悲惨です。(TVでありましたよね。韓国の風船オバさん。。)

うちでは(というか、まともなクリニックでは)、吸収しないモノが入っているところに、レディエッセ®・ヒアルロン酸両方とも絶対入れません。混ぜません。

何を入れたかわからない方は、全てお断りしています。

それだけ、吸収しないモノを入れると、トラブルが多いわけです。

ちなみに、ヒアルロン酸を入れて、半年以内の場合も、お断りすることがあります。もう吸収して、無くなっているかな、と診察で判断したら、レディエッセ®を入れることもありますが、断ることのほうが多いです。

お電話で、他院でいついつ、こんなの入れました、と言っていただければ、受診されても多分入れませんよ、とお教えできますが、言わない方には、診察時に説明することになります。

どんなに遠方から来られても、残ってると判断したら、入れませんので、ご了承ください。

注入系は、患者さんからしたら、一見簡単そうに思えますが(だから、プチ整形と呼ばれるのもあるんでしょうが)、これも医療なので、必ずルール(適応の是非)は守っていただきます。

アレルギーって、実は年中あったりするんです。

スギやヒノキが有名なだけで、これらのアレルギーの方の人口が多いというだけで、実はいろいろあるんですね~。

アレルギーになる物質が空気中に舞っているからといって、全ての方にアレルギー反応が出るわけではなく、出る方・出ない方・今まで出なかったのに、突然アレルギーになった方などいろいろです。

一つでアレルギーが出たからと言って、何にでもアレルギーになるわけでもなく、ごくまれに、過敏にたくさんに反応する方もいらっしゃいますが。

例えば、薬のアレルギーであれば、本来なら、それと同じ薬、あるいは構造の良く似た薬だけを気をつけてやればいいんですが、多剤アレルギーの方がいらっしゃって、ホントにいろんな薬(全然似てない薬で)で反応が出てしまう方がいらっしゃいます。

ただ、学会報告になるくらいですので、そういう方はホントに極めてまれなので、そうなったらどうしよう、とご心配される必要はありません。

薬のアレルギーだけは、どの薬と、診断をつけてもらうにこしたことありませんが、無理な場合もあると思います。無理な時は、「その時に飲んでいたのは(点滴・注射されたのは)、○○○という薬です」と言えるように、されておいてください。

なんの薬かわからないと、病気になって病院に行った時に、薬を出してもらえなかったり、あるいは似たような薬を出されてアレルギーが出たり、ということになりかねません。

自分の身は、自分で守らないとね。

ところで、私はブタクサという草にアレルギーがあります(スギにもありますが)。

ブタクサというのは、その辺の原っぱや土手によく生えている雑草です。

スギほどひどくなく、時々目がかゆくなったり、くしゃみが出たり、と軽いモノです。薬を飲んだり、目薬を刺すのは、時々くらいの程度です。

主に、時期としては、夏~初秋かな?

先日、朝の通勤中に、まぶたがかゆくなり、少し掻いてしまいました。その後、2・3回電車の中で、掻いてしまい、「こんなしてたら、腫れるわ~、いかん。いかん。」と思い、ぐっと我慢してました。

そのうち、まばたきすると、なんか目に違和感があります。なにかが邪魔してるような。。

もしかして、もう腫れてたりして。。と思って、鏡をみると!ボッコ~っと、上まぶたの内側に、ビー玉でも入れたのか、というくらい腫れてます!ビックリです!

ブタクサにしたら、早いな~、と思い、のんきに考えてましたが、これは、朝一の患者さん、ビックリするわな。。と、駅でトイレも我慢して、早速クリニックへ。

最後の手段、ステロイドをまぶたに塗りました。

なんとか、朝一の診察までに、腫れが引いて、ちょっと寝不足ですk?くらいにはなりました。

セーフです。。

あ~、ビックリした。でも、ブタクサにしろ、花粉のアレルギーで、数回ちょこっとこすったからって、そんな普通はそこまで腫れません。

おかしいな~、と思って、ふと気付きましたが、その日の朝、少し時間があったので、アイシャドウを塗りました。

私は、あまりアイメイクをしません。どっか出かける時(それでも、しないことあります)と、普段は時間が余ったら、というくらいです。

アイメイクと言っても、アイシャドウをブラシで、サッとヒトハケするくらいで、アイラインは、めったにしません(タヌキみたいになるんですよね~)。余裕があれば、マスカラをするくらいでしょうか。。

そんなんだから、アイメイク用品って、全然無くなりません。たま~に、新しいのが欲しくなって、買うこともありますが、大体使う色調が決まってるので、それが無くなるまでは買わない、みたいになってました。

その日の朝に塗ったのは、もしかすると、10年以上は余裕で過ぎているアイシャドウです。。。

腐ったりはしてないんですが、パウダーなので、見た目は幸い変わっていません。。。でも、もうアウトでうよね。。

これかな・・・?

とりあえず、そのアイシャドウは、もうさすがに捨てます。その後は、目の周りは、最低限の保湿だけで、アイクリームとか何も塗らないようにして、刺激をしないようにしました。

それ以来、痒くなることはありません。

ブタクサではないでしょう。。。

今朝、駅で待っている時に、暑くて、汗が出てきたら、しばらくして、顔全体が痒くなりました。。

またもやブタクサ?!(違うって!!)と思いましたが、毎日使っている日焼け止めか、汗か。。

しばらくしたら、おさまりました。おさまらなければ、クリニックで即効洗顔しなきゃ、と思っていたので。

女性の顔に、なにか赤み・痒み・ぶつぶつなど出た場合、(症状にもよりますが)、一番に疑うのは、化粧品です。化粧品によるかぶれです。かぶれまで、ひどくなくても、合っていない、ということになります。

アレルギーの場合、顔だけ、ということは少なく、いろんなアレルギーがありますが、顔と周り、あるいは全身、あるいは、他の症状も。。みたいに、何かやはりアレルギーを疑わせる、見た目と経過があります。だから、問診が大切なんですけどね。

全然アレルギーぽくなくても、アレルギーということも、もちろんあり、血液検査をする方法もありますが、検査にひっかかったから、今回の原因がそれだ!という証拠にはなりません。

また、アレルギー陽性のモノでも、全然症状に出ない方もいらっしゃいますし、アレルギー陰性でもものすごく症状出る方もいらっしゃいます。

血液検査では、アレルギーと言っても、代表的なのを調べているだけで、目安にしかすぎません。

化粧品でかゆくなる場合、化粧品そのものが合っていない(いつも使っていたものでも、変性しちゃった、あるいは、肌質が変わった、ということもあり得ます)、というのが一番多いんですが、それを塗る時の、ブラシやパフが刺激になって、痒くなる、ということもあります。

ブラシやパフは、清潔なモノを使うだけでなく、チクチクとイヤ~な感じがするものは止めておきましょう。スルスル~と摩擦なく、伸ばせられるモノ、不快感のないモノを使ってくださいね。

夏とかの暑い日に多いんですが、汗で痒くなることがあります。アトピーの方で、自分の汗そのものに、アレルギー反応が出る方もいらっしゃるくらいです。アレルギーじゃなくても、体調によって出る汗の成分も、ちょっと変わりますから、ベタベタしてかゆくなる、ということもあります。

パッチテストと言って、化粧品とかを皮膚に貼って調べる検査があります(うちでは、してません)が、患者さんがこの化粧品が絶対怪しい!と言われても、全然反応が出ないことがあります。

実は、汗だったり、塗り方(ブラシの刺激とか)だったり、汗・化粧品・紫外線をいくつも重なって、たまたま反応が出た、ということも、まれにあります。

お肌ガ、乾燥しちゃって、敏感になっていて、なんにでも痒くなりやすい、ということもあるんですが、

顔の場合は、まず全部化粧品を止めれるにこしたことありません。症状が軽い場合、疑わしいモノ以外は使い続けて、かゆみを落ち着かせるって、ありですが、ひどい方は、言ったんやっぱり全部止めないと、反って、長引かせて、ひどくなるだけです。

化粧品って、薬じゃないですからね~。要らない成分、いっぱい入ってます。お肌が元気な時は、大丈夫なんですけどね。

顔に何か出たら、ひどくならないうちに、皮膚科に受診されることをおススメします。2・3日で、どんどん良くなっているなら、受診の必要ありませんが、どんどん悪くなっているなら、化粧品を止めるにしろ、ステロイドのホルモン剤は、とりあえず必要だと思います。

 

いきなり初対面で、パッとお肌の状態を診ただけで、これがいい!とわかるわけではありません。

自費治療の場合は、当院で取り扱っている治療が、光・レーザー・注入・ピーリングなどと限られてきますし、当院にある治療・ない治療も含めて、一般的なお話と、それぞれの長所と短所を申し上げています。すごくいい治療と私が思うものであっても、その方に治療の相性として、本当に合っているかどうかは、やってみないとわからないんです。(ご本人が、効果と値段に満足されているか、という別の問題も、自費の場合はあります)

それぞれ、値段も通う間隔も効果も違いますからね。

合っているかどうか、わからないのに、いきなりコースで申し込むというのは、止めておかれたほうがよく、もちろん当院では、コース料金はありません(その代り、継続お値引きシステムというので、割引きさせていただいております)。

まあ、自費治療に、うちに来られる方のほとんどが、手術とか大きく変えるとか、副作用がすごい、というような治療は困る、という方が大半で、皆さん、結構調べてから受診される方も多く、私も顔負けの知識をお持ちの方・するどいツッコミをされる方、様々です。

光・レーザー治療の場合は、早くキレイにする方法は、患者さんの普段されるスキンケアにかかってますので、私が手助けできることは、ほんの微々たることになります。

うちの治療の中でも、どれから始めたらいいかわからない、という方には、一番気になっていることからされたらどうですか?とご提案しています。それでも、決められなくて、「私の肌の、どこを良くするのが、一番いいと思いますか?」と聞かれて、こちらのほうがいいと思いますよ、と率直に申し上げて、それを治療される方と、「それは気にしてません」と言われる方と。様々です。 

気にしているモノからされたら、いいと思います。

まあ、肝斑があると、いきなり強い治療を濃いシミの部分にはしませんけれど。

それに比べて、保険の治療は違います。

保険の場合、皮膚科で治療というと、薬くらいしかありません(当院には、液体窒素も手術も行なっていません)。

薬を決める前に、まずは診断が大事なんですが、パッと診て、わかるモノというのは、ほんの一部の病気です。(水虫ですら、診断をつけるのに顕微鏡検査が必要ですから)

湿疹・かぶれ・赤くなる・ぶつぶつなどが繰り返し、また長期にわたって、出ている場合、慢性湿疹とか、慢性皮膚炎と保険病名をつけてしまえば、それまでですが、そういう繰り返して起こる場合、なにか原因があることがあります。

原因のわからない病気というのも大半ですが(突然なる、たまたまなる、というものです。そこまで医学は解明されていません)、原因がわからなくても、これをしたら、必ず悪化する、ということがみえてくることがあります。

そしたら、それを取り除いてやれば、少なくともいい状態を少しでも長く保つことが可能だと思います。そうするには、患者さんから、経過を詳しく教えていただくということが必要です。

いつからどんな症状だったのか、どこに出たのか、いつ病院に行って、どんな薬をもらったのか、その後どう変わったのか、などの経過です。

他院を受診したけど治らない、とよく当院を受診されることがあります。その病気を知っているかどうかの差で、パッと診て、その薬全然違うよ、ということがたまにあります。

でも、そういうことは、ホントにたまにです

また、他院を受診した時と、当院に来られた時と、全然症状が違う、ということもよくあり、その場合、薬が全然違ってくるのも当たり前です。

「前の薬が全然効かない」と言われても、その薬が何かわからなければ、同じような薬(全く同じモノだったり、見た目が違っても成分が同じだったり)を出す可能性もあります。

(皮膚科医同士、そんなに大きく薬は変わらないということです。ステロイドの強さが、考え方によって変わることは多いですが)

当院は、大きな病院や皮膚科メインでされているところみたいに、いろんな薬の見本があるわけではないので、キャップの色だけ言われても、全くわかりません。

合わなかった薬もわからない、経過も憶えていない、となると、こちらは対症療法するしかありません。

対症療法というのは、痛いなら、痛み止めを出す、バイキンがついているなら、化膿止めを出す、赤くて炎症があるなら、炎症止め(おもにステロイド)を出す、といったような、出ている症状をとりあえず抑える、ということです。

まあ、ほとんどの病気(皮膚科でなくても)が、現代医学であれば、根治治療というのは、ほとんどないので、対症療法になりますが。

対症療法で、とりあえず様子を診て、出した薬の反応と、その後悪化したら、その経過と、と一から診ていくことになるので、ものすごく時間がかかります。

かぶれとか虫さされは、すぐに普通治りますが、慢性の病気の場合、一度発症すると、一生付き合っていく病気もあるので、対症療法の延長みたいにはなることも多いです。その場合は、副作用がなるべく出ないように、うまく病気とつきあっていくしかありません。

皮膚科の病院を変える際には、残っているなら、必ず今まで使っていた薬を持っていきましょう。そのほうが無駄になりません。また、慢性でずっと治らないのであれば、日記みたいに、ご自分で経過をつけておくというのも、一つの方法です。調子良い時は要りませんが、悪化した時の状況や日時がわかるにこしたことありません。

私に限らず、これは他の医師でも、経過がわからないと仕方ない、と思っていると思いますよ。

保険診療も自費もそうですが、医師・病院や薬は、万能ではないので、患者さんの協力が、早く良くする方法です。

他力本願で良くなる病気・症状(全部おまかせみたいな)なんて、ごくごく一部ですから、自分のことは、自分もちゃんと考えて、ケアしてあげる、気をつけてあげるというのが、本当は一番大切です。

 

体も細い毛も顔のうぶ毛もそうですが、あまり細くなると、完全脱毛は、無理と思われるほうがいいです。

白人みたいに、肌が真っ白で、毛だけが黒々としていたら、細い毛でもある程度可能かもしれませんが、私たちアジア人は、肌に絶対に色素がありますから、あまり細い毛だと、皮膚の色と同化してしまって、光やレーザーを当てても、素通りしてしまい、光は毛に吸収されません。また、吸収されるにしても、毛自体が細いので、吸収される量も少なく、毛の破壊にまでパワーが及ばないことが多いです。

確かに、うちの脱毛に使っているプロウェーブは、従来のアレキサンドライトやダイオードに比べると、色白~色黒、細い毛~太い毛まで、これ1台で対応できる機種ではありますが、魔法ではありませんので、なんにでも、どんな毛にも、肌質にも対応できるものではありません。

他院で、ずっと脱毛していて、反応が悪い場合、光の種類を変えてみる、特にうちのようなプロウェーブに変えてみる、というのは、確かにおススメの方法ですが、どこまで効くかはやってみないとわかりません。

効いたとしても、完全脱毛できるかどうかも、経過を診ないと、わかりません。

HPの脱毛のところにも書いていますが、一度お試しされるのはいいと思いますが、絶対完全脱毛できますよ、とお約束できるものではありません。

また、細い毛で、なおかつ、色黒あるいは日焼け止めを全然塗っていない(1日1回しか塗っていないのは塗ってるうちには入りません。塗っていないよりマシ、というレベルと思ってください。地下のフロアや、全く自然光の入らないところで、日中を過ごされているなら、日焼け止めはいりませんが、そんな方はかなりの少数派だと思います。普通のオフィスやおうちで過ごす方は、1回では全然足りません)場合、

私は、絶対パワーは上げません。皮膚には、シミの予備軍だらけなので、全部反応して熱がかなりこもります。火傷のリスクが上がりますから。

そんな状態で、完全脱毛を狙うというのは、無理でしょう。

早く、きちんと脱毛したいなら、まずご本人が頑張らないと。

HPにも書いてますが、私は、美容皮膚科の治療の結果は、9割は患者さんの普段のケアのおかげだと思います。他力本願はいけません。そんな都合のいいモノはありません。

細い毛でも、プロウェーブで反応している間は、プロウェーブをされたらいいと思いますが、ライムライトやジェネシスをご紹介することもあります。あまり細い毛だと、どうせ完全脱毛は無理なので、光の種類を変えて、標準となる深さなども変えて反応を見る、という方法です。

ジェネシスは、日焼け止めをちゃんと塗っていないから火傷をする、ということはありませんが、ライムライトとプロウェーブは、日焼け止めが効果に影響します。

ただ、ジェネシスは、茶色によく効くわけではありませんので、やはりどこかでライムライトやプロウェーブに変更しないと、どっかで頭打ちが来ます。

どのレベルを目指すのか、どこで維持したいかは、その方次第です。価値観は皆さん違いますから。

基本、顔のうぶ毛は、お手入れなので、よりもっと細くして、生えるスピードもさらに遅くして、良い状態を保ってあげる、というのが、光・レーザー治療で目指すところです。

顔の場合は、みなさん、他にその治療が何に効くのかで選ばれて、うぶ毛に関しては、気になったら、予約を取る、という方がほとんどです。

お金を出すのは、患者さんなので、こちらから強制することはありません。

脱毛を次にするタイミングは、体の場合、1か月半~2か月が一つの目安とされていますが(毛周期より)気になった頃にどうぞ、というのが私のスタンスです。まあ、1か月くらいは空けていただきますが、体の場合、プロウェーブだと、結構効くので(普通の太さの場合)、2か月以上空ける方がうちでは多いです。

細い毛・顔のうぶ毛の場合、1~2週間は、やっつけた毛のカスが、皮膚にひっかかっていることがあるので、2週間以上は空けてもらいますが、それでも、みなさん、1か月以上空けられますね~。

ただ、シミや毛穴などの美肌治療で処置されている方は、ひと月1回されていますので、うぶ毛が気にならなくなった、と言われます。まさに、メンテナンスです。

これさえすれば、絶対大丈夫!とか、一生いけるモノなんて、存在しません。他院で、いいことばっかり書いてある広告を見かけます。しかも、簡単に、すぐ!みたいな。

そんなことはない、とはいいませんが、それが当てはまる方は、ほんの一握りです。たまたま副作用が出なかっただけの可能性もあります。危ない、危ない。。。

うちのHPを見て来られたら、他院が言うみたいに簡単なわけではないんだな、ということをわかっておられる方が来られる、と思っていましたが、時々、過大な魔法みたいに思ってこられる方がいらっしゃるので、HPの書き方が、まだ足らないのかな、と思ってしまいます。かなり厳しく、美容皮膚科の幻想を打ち砕くように事実を書いたつもりなんですが。。。足りませんかね。。