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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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ここ数年、コラーゲンドリンクやアミノ酸のサプリや溶かして飲む粉のアミノ酸など、とても流行ってますね。

以前は、そんなもの、飲んだって、なんの意味もない、と言われていました。

「コラーゲンは、たんぱく質なので、サプリやドリンクで摂ることで、効率良く、栄養を摂ってる、くらいで、シワやタルミがなくなるわけではありません、ブタを食べても、ブタにならないでしょ?コラーゲンを食べても、もっと細かく分解されて吸収されて、皮膚だけではなく、全身の栄養源として使われ、吸収されなかった分は、ウンチになって出ていくだけですよ。」

私も患者さんに、ずっとそう言ってきました。

コラーゲンドリンクも、ちゃんとしたメーカーのを、続けて毎日摂ると、1か月で、軽く1万円は超えてきます。

でも、データーが取れているわけではなく、そんなのに1万円もかけるなら、ジェネシス1回でもするほうが、よほど確実ですよ、と言って来ました。

ところが、去年の抗加齢学会で、「コラーゲン摂取は、全く意味がないわけではない」という発表があり、簡単に言うと、コラーゲンを摂取することによって、コラーゲンを作るスイッチが入ることがわかったそうです。

ただ、どの先生もおっしゃるのは、出所のわかっている、ちゃんとしたモノを摂りなさい、ということでした。

ほとんどのサプリが、「海洋性」とか「マリンコラーゲン」と表記があると思いますが、これは魚のうろこが原材料だそうです。

そんなウロコ食べるんだったら、地鶏とか牛スジとかブタの角煮とか食べるほうが、おいしいし、どこで育てて、どう流通しているかわかるから、安全でいいでしょう?食事でバランスよく、摂るほうが、皮膚だけでなく、健康のためにもいいですよ、とそれ以来申し上げて来ました。

(スッポンやふかひれでもいいんですが、高価なので、日常生活、そうそう頻繁には食べられませんよね。

よく、スッポンを食べたら、翌日お肌がプルプルになる、とTVや雑誌で、言われていますが、あれは、コラーゲンが増えているわけではありません。

そんな1日でコラーゲンが増えるわけないし、体験した方もおわかりでしょうが、そのプルプルは、もっても、数日でしょう?あれは、コラーゲンじゃなくて、他の成分(ムコ多糖類とかだと思うんです。私の勝手な想像ですが。ヒアルロン酸もムコ多糖類の一種です。ねばねば・プルプルのモノは、たいてい、ムコ多糖類が豊富に入っています)のおかげで、たくさん摂取したから、皮膚や関節などに移行しているのか、増やす働きに貢献したのか、あくまで、一時的なものだと思います。

吸収されてしまえば、無くなってしまうわけです。

(以前に、どちらかの大学が、ヒアルロン酸の摂取により、皮膚内(だったと思いますが)のヒアルロン酸が増えた、という発表をされたのを見たことがあります。

もちろん、維持はしなかったはずです。ただ、摂取すること自体は、無駄ではない、ということでした。結構な量だったような気もしますが、はっきり覚えていません。)

私も、スッポンの効果を検証しようと(というとカッコイイですが、ただスッポンが食べたかっただけです)、京都の大市さんhttp://www.suppon-daiichi.com/にお邪魔しました。

スッポンと言えば、大市でしょう~。お伺いしたのは、もう3年以上前ですけど。

(私の周りに、スッポン好きがいないので、それ以来、食べてないな~。私は、好きなんですけどね。機会があれば、大市さんにまた行きたいです。風情があるんですよね~。マンガの「美味しんぼ」の載っていたのとそっくりそのままです。当たり前ですが。)

いただいた結果、おいしかったですけど、私は全然プルプルにはなりませんでした。

スッポンは、ゼラチン質が大変多く、また滋養強壮に昔から有名ですから、いろんな栄養素も入っています。アミノ酸もとても豊富です。(もちろん、コラーゲンもです)。

そういうモノを摂取することで、皮膚の角質の水分がアップするということはわかっているので、もともと、お肌に水分や栄養が足りない方がスッポンとかを食べたら、一気に栄養が入ってくるわけですから、なにか変化には気づかれるかもしれませんね。

でも、もともと肌の状態がいいと、スッポンを食べたから、20歳に戻れるわけではないので、あまり変化はわからないと思います。まして、その栄養分は吸収されたら無くなってしまいますから。

今年の「見た目のアンチエイジング研究会」で、京都府立大学大学院生命環境科学研究科応用生命科学専攻 教授の佐藤健司先生のご発表で、「コラーゲンペプチドの摂取により、皮膚の水分量の試験で、年齢の高い方の場合、効果があると言っていい、かなりの個人差・プラセボ効果(ご本人が効果があると思いこむことによって、いい影響が出ることです)がある」というのが、今までのデーターから、まとめられて、評価されました。ご自身でも実験をされ、コラーゲンペプチドを摂取することで、皮膚のいろんな細胞に作用して、痛んだ皮膚などの修復を促進させ、保湿効果も高め、その結果、骨粗鬆症の抑制、肌の状態の改善により、見た目のアンチエイジングにつながるかもしれない」という結果を出されました。(かなり簡単に、はっしょって書きましたが。)

ようは、コラーゲンを摂ることは、意味ないことないよ、という発表です。(これは、ネズミでされたデーターなので、人間での効果については、今後検討されていくそうです)

さて、そこで今回の学会なんですが、常盤薬品が阪大・名大に協力してもらい、出された発表なんです。

コラーゲンペプチドを含むドリンクを2カ月間飲んでもらって、判定されたところ、血液中のアミノ酸が増えていて、皮膚の粘弾性が増え、シワの本数が減っていた、という結果です。

写真を拝見したところ、確かにちょっとシワは減っていました。(むちゃくちゃ減っているわけではないですよ)

「コラーゲンを摂ることに、意味はある」という、結果発表でした。(20名の方で、データーを取られてます。平均年齢45.7歳です)

あとは、やはり値段だと思います。

シワがむちゃくちゃ減るわけではないので、金額によったら、光やレーザー治療をするほうが、コラーゲンを増やすのは確実です。

ただ、クリニックになかなか行けない方・光などが事情があって、照射できない方・恐い方などなど、アンチエイジングケアの一つの選択肢としては、これがホントなら、アリだと思います。

(大きな期待は、禁物ですよ。)

今まで、いろんな食品メーカー・化粧品メーカー・製薬会社なども、いい結果の出るデーターを出そうと、すごく実験をされてきたと思うんですが、なかなかちゃんとしたデーターが出なかったのが現実です。(だから、ほとんどの医者は、コラーゲンなんて、意味ない、と思っていたわけです)

ホントにいろんなメーカーから、コラーゲン関係のサプリやドリンクが出ていますが、きっと細かく分析すると、中身の成分って、全然それぞれ違うと思うんです。

食べて、それほど害のあるものはないとは信じていますが、吸収率まで考えて作られているのかは、ほとんどのあやしいメーカーではされていないでしょう。

吸収率まで測定するには、かなりのちゃんとした研究施設がいるので、普通に食べ物を加工しているだけの感覚もメーカーでは無理だと思います。

(資生堂のコラーゲンドリンクも、吸収率をよくする工夫がされていたと思います。シワが減った、みたいなデーターは今のところは、出てなかったと思いますが。)

「食品」と思って、摂取されるなら、どこのメーカーのでもいいのかもしれませんが、(ゼリー食べてるのと同じですからね。ゼラチンもコラーゲンです)、ホントに「アンチエイジング」と思って、摂取されるなら、ちゃんとした企業から出されているのを摂ってくださいね。そんなのは、それなりのお値段はするはずですから、あやしいところのは勧めません。

品質の確かなモノが、どこのメーカーなのかわからない時は、やっぱり普通に食べモノで、ご自分で調理されるのが一番安心だと思います。

ただ、コラーゲンはたんぱく質なので、たんぱく質摂取の制限を医師から言われている方は、必ず医師にご相談されてくださいね。食べ物だといいんですが、サプリはいくらもで、たくさん摂ろうと思えば摂れますから、摂りすぎによる健康被害の報告があります。

お気をつけください。

サプリはあくまで、健康補助食品であり、効果をはっきりと謳うものではありません。

ただ、データーが出たものに関しては、意味はある(全くの無駄ではない)と思いますから、お値段・手間暇など、ご自分で納得されたのなら、個人差は大きいでしょうが、やりすぎずにお試しください。

でも、コラーゲンをわざわざ飲むくらいなら、私は、もっと他のサプリを飲みますけどね。

サプリは、飲みだすと、ホントにキリがないので、何を目指されているのか、どうしていきたいのか、を考えて、選んでいかれるといいと思います。

 

ちょっと前のことなんですが、たまたま東洞院通りを、高辻も越えて下がって行っていたところ、猫の看板のお店を見つけました。

これは、ひょっとして、猫カフェ?と思い、その時は、おつかいの途中だったので、そのまま前を通っただけでした。(説明の看板はなく、猫の形の看板と「ねこうあん」という名前だけだったので)

後日、ネットで調べてみると、やはり猫カフェでした。http://www.nekouan.com/

猫カフェは、実はずっと行きたくて、クリニックのそばにないかな~?と思っていたところだったので、ドンピシャです。

先日、クリニックが終わってから、お伺いしました。(最後は、8時入室だったかな?ご確認ください。)

マンションの一室を、猫部屋にしているような感じです。

猫がたくさんいます♪

こちらで飼われている猫は、全部野良猫や捨て猫や保護された猫たちばかりで、お客さんの中で、もらっていってくださる方もいらっしゃるそうです。

人間にひどい目にあわされた猫もいて、おやつを持ってる時は、少し遠巻きによってきますが、近づくと怖がって、逃げていく猫もいます。

無邪気によってきて、おやつをねだったり、足の間でじゃれて遊ぶ子猫たちもいます。

みんないい子たちばかりなんですが、最初1時間居たんですね。その日は半袖でした。

猫をだっこしたりして、ひじ下の皮膚がむき出しのところに猫の毛がついて、しばらくするとちょっとかゆいな、と思ってました。

猫の毛が、きっと首とかにもついているから、家に帰ったら、すぐにシャワーーを浴びたほうがいいな、と思い、帰ってすぐにシャワーを浴びました。

私も猫を飼っていたこともありますし、実家には、犬も猫もいます。猫も多い時で、3~4匹

いたような気がします。

自分ちも実家も、あまり掃除は得意ではないので、家中、猫の毛とホコリだらけだったと思います。

(動物の毛は、毎日たくさん抜けますからね。特に、生え変わりの季節は、おそろしいほど、毛が抜けてます。撫でるだけで、毛だらけになります。)

ホコリとかのアレルギーはありますが、猫のアレルギーは今までなかったんです。

久しぶりに、たくさんの猫に触って、毛がたくさんついたから、汗もかいていたし、刺激したかな、くらいに思ってました。

また、しばらくして、猫カフェに行って、1時間たつ少し前に、くしゃみが出ました。

ちょうどブタクサのアレルギーーを持っているし、最近冷えてきたしな~、と思っていたら、猫番のおばあさんが、「猫アレルギー?」と聞いてこられ、「違います」と言っていたら、お客さんで猫アレルギーの方がいて、ちょうど1時間くらいすると、くしゃみが出だすそうです。

「そういう人がいるの~」とおっしゃっていたので、その方は、1時間くらいで、反応が表に出だすんだな~、と思って聞いていました。

その後すぐくらいから、右手(猫を触るのは、ほとんど右手です)の手の平が痒くなりだし、「あれっ?ちょっとおかしい。。。」と思っていると、赤~くなりだし、ちょっと腫れてきました。

ゲゲゲっ?!アレルギーやん?!!ものの5分もしないうちに、曲げるのもちょっとツライくらい、ギンギンに腫れだし、ヤバイっ!と思い、ちょうど帰る時間(1時間)だったので、すぐに地下鉄のトイレ(駅近です)で、手を洗ったところ、かなり腫れと痒みがおさまりました。

完全に、猫アレルギーですね。。。猫大好きなのに。。

感作されてしまいました。。。

ややこしい話になりますが、かなりおおまかに言いますと、アレルギーというのは、初めて接触したときには出ません。(アレルギーもいろんなタイプがありますが、一般的にみなさんがアレルギーと思われている話をします)

2回目以降に出ます。

初回に、体の中に入った時に、こんな敵(異物)があるんだ、と体を覚えるわけです。体が次の侵入(攻撃)に備えます。

備える準備が整えって、次の侵入があった時に、総攻撃をそれにかけます。(炎症=ひどいと、赤み・熱などが起こります)

この時に、攻撃をやりすぎてしまって、反応が過敏・過剰になるのがアレルギーです。

特に、皮膚の場合、乾燥していたり、バリア機能が破壊されていたりすると、いろんな異物がバリアを突破して、体の中に入りやすくなります。そうすると、異物の侵入は困るので、そこで攻撃が始まるわけです。

敏感肌やアトピーなどがわかりやすいかと思います。

私の場合、もう猫の毛は十分、体の中に入っていますから、準備万端だったわけです。

そこで、久しぶりに猫カフェに行って、猫を触りまくったものだから、(手も乾燥してたんでしょうね)、体が戦闘態勢に入ってしまいました。

体のいろんな反応というのは、「やめとけって!」「やめて!」っていう、体からのメッセージだと思うんです。

アレルギー反応も、最初は大したことなくても、いつも軽いから、となめてかかっていると、ある日突然(ホントに突然です)、えげつない強い反応が出ることがあります。

完全に、体から怒られてる状態ですね~。

「やめとけって、言ってるやん!まだ、言う事聞かへんなら、こうしてやる~!」という体の復讐というか、仕返しだと思うんです。

ただ、いつ、その強い反応が出るか、っていうのはわからないんですね~。

ホントに、ず~っと軽い症状しか出ないこともあるし、体調によって、強いのと弱いのが、その時々によって、バラバラに出ることもあるし、体の中は覗けません。

疲れてると、アレルギー反応は強くでやすいとは思います。

アレルギーって、防御反応のやりすぎた愛情の形みたいなものですから、「避けて!」と強く訴えているわけですね。

私の場合、1回目でちょっと反応が出ていたのに、2回目にまた行って、さらに触りまくったので、体に怒られちゃいました。

洗って、すぐに落ち着いたからよかったものの、(薬は何も使っていません)、人によったり、アレルギーの原因の種類によれば、命に関わるような、強い反応が出てしまいます。

ちょっと前に、ニュースになった「茶のしずく」の石けんもそうですね。

痒みや赤みだけなら、命に関わりませんが、これは、ショック状態になった方が出たので、大問題となりました。

おそばのアレルギーやナッツとか、食品のアレルギーって、ご本人もある程度気を付けるし、初めてアレルギーになったら、わかりやすい(診断しやすい)ことが多いので、以後気を付けることができます。

今回は、誰も(患者さんも医者も)、まさか、石けんで、ショック状態になるとは思っていないので、発見が遅れたのかもしれません。

いきなり、ショック症状を起こした方がいて、アレルギーを疑った内科の先生が、皮膚科に紹介して、発覚したんだったと聞きました。

ただこれも、原因を突き止めるのに、最初の先生は、かなり時間をかけて、何度も問診されたことでしょう。尊敬しますね。

1例、報告があると、実はこれもじゃないか?とどんどん報告が出てきて、検討されて、原因がはっきりした、というのが、今回の経緯だったはずです。

消費者センターのHPや皮膚科学会のHPにも、詳細が載っていたと思います。

今、被害者の会ができて、話合いの途中だったかと思います。(消費者センターのHPに書いてあったと思いましたが)

話がそれましたが、私の体は、もう完全に反応が出てるので、次回行くと、どんな反応がでるのかわかりませんが、かなりきつい反応が出ると予想します。

実験のつもりで行ってみたい気もするんですが、前回以上ひどいのが出ると、薬がすぐに必要かも。。(クリニックにすぐに戻ればいいんでしょうが。。)

たくさんの猫がいて(抜け毛が多いということです。もちろん、きちんと掃除されていますが、動物を飼っていらっしゃる方はご存知でしょうが、追いつきませんよね)、時間が長いと、それだけ、大量に摂取している機会を増やしているので、よけい注意が必要です。

ああ・・・。せっかく猫カフェ見つけたのに。。

猫好きな方がいらっしゃれば、私の代わりに猫カフェに行って、可愛がってあげてください。

動物を保護するのにも、お金がかかりますから、援助もかねて、覗いてみてくださいね。(去勢手術などにもお金がかかります)

一度アレルギーは発症してしまうと、減感作療法と言って、ゆっくり慣らして、アレルギーを出なくしていくとい治療もありますが、かならず減感作専門の医師の元で、指示に従ってください。

恐ろしく気が遠くなるような治療になることもありますし、いきなり摂る、というのは、症状によったら、とても危ないです。自分や医師以外に指導してもらってやるのは止めましょう。

シャレにならんくらい、強い反応が出ると、ホントにステロイドの注射とかがいる時もありますし、息ができなくなることもありますから、医療機関でないと、ホントに危ないです。

ショック状態になるくらい、強い反応が出る方は、入院の上、されることもあるくらいです。

自分に減感作するのも、かなりめんどくさいので、やらないと思いますが、猫カフェには行きたいな~、と秘かに狙ってます。

まあ、当分忙しいので、行けませんけどね。

その間に、体は忘れてくれないかしら。。?

これが忘れないんですよね~、なかなか。

落ち着いたら、体も元気で、手も乾燥してない時にリベンジです!(のつもりです。。)

 

脂肪溶解注射って、ご存知ですか?

ネーミングからして、魔法みたいに注射したら、脂肪が減って、どんどん痩せて細くなって、みたいなイメージかと思います。

そのイメージ、全くウソではありませんが、そんな都合よくにはいかないです。

脂肪を無理やり減らすには、脂肪吸引という手術が有名ですね。某格安チェーン展開クリニックで、脂肪吸引の手術後に無くなった方が3名(いや、もっとかな?)いらっしゃいます。医師が逮捕されましたね。手術が脂肪原因なのか、まだ捜査中のもあるでしょうし、原因がわからなかったのもあるでしょう。でも、マスコミが、脂肪吸引で死亡!みたいに報道するから、すっかり脂肪吸引は怖い!というイメージがついてしまいました。

もちろん、安易にやるものではありません。

ちゃんとした美容外科で、手術される分には、死ぬことはまずないと思いますが、体から無理やり脂肪を剥がしてくるわけですから、ダメージの大きなものに変わりはないです。する範囲・部位や取る量・元の体重や健康状態によっても、大きく作用されます。

でも、ちょっとここだけ部分痩せしい、とか、痛いのも恐いのも手術もイヤだ、とか会社を休まずなんとかしたい(脂肪吸引は、どこをするのかによっても違いますが、普通、1週間くらい会社は休むことが多いと思います)という場合に、美容医療で行われているのが、脂肪溶解注射です。

正確には、リポ(脂肪)メソ(薬)せラピー(治療)というのが正式名称ですが、日本では、脂肪溶解注射の名前が先行して有名になっちゃって、料金表のところに、「リポメソセラピー」と表記しても、患者さんがわかりにくいだろうな、とうちでも「脂肪溶解注射」としました。

メジャーな方法としては、薬剤(クリニックによって色々です)を、気になるところに入れて、脂肪細胞の膜を破壊して、脂肪が流れて、体が吸収して、減っていく、みたいな感じです。

薬を入れるだけですから、破壊できる脂肪量には限界があり、例えば80キロの人に注射しても、あまり意味ないかも。。60キロくらいまでの人の部分痩せや、もう少しだけ、というのはアリですが、もちろん回数も要るし、サイズ変更まで行うことはできません。回数をかけて、いつものスカートがキレイにラインが出るようになった、とかパンツに余裕が出た、みたいな感じです。

痩せにく腰(ローライズを履いた時に、乗っかる脂肪とか)や内股・二の腕・おなか・おしり・太ももの裏側などがよくする部分です。セルライトも改善することができるので(普通の脂肪吸引だと難しいです)、太ももやおしりは人気です。

会社帰りや昼休みなどに処置されることも多く、日常生活には、普通はそんなに支障はありません。

もちろん、腫れ・内出血・かゆみ・熱感・赤み・刺激感など副作用はありますが、痛み止めの飲み薬を出したことはないです。

脂肪溶解注射は、私も大好きで、自分にも昔やったことあります。おなかに結構打ちました。

タイトスカートをブラウジングせずに履きたかったんですね~。3~4回やって(かなりついていたので)、おおっ!となりましたが、その後3キロ太ったら、戻ってしまいました。

脂肪吸引ではありませんから、3キロくらいなら、すぐに戻りますね~。

それからは、もったいないので、元の3キロ前の体重になるまでは、やらないでおこうと決心してます。

(時々、誘惑に負けて、やりたいな~、ちょっと減らしたいな~、と思うことはありますが、キリないので、3キロ痩せるまで、我慢我慢と言い聞かせてます。)

そんな脂肪溶解注射好きの私でも、やらない部分があります。

それは、顔です。

顔は結構腫れます。というより、体ほど脂肪はないし、すぐに見えるところなので、腫れたり赤くなると、わかりやすいのは当たり前ですね。

脂肪溶解注射は、ごくまれに、わけわからん状態が出ることがあり(腫れは赤みが後からぶり返して、落ち着くのにすごく時間がかかるとか)、そういう意味では、顔はあまりやりたくありません。

大事な神経や血管が細かく密集していますから、思ってもいない副作用が出るかもしれません。

濃度を薄くすれば、副作用も軽くなりますが、この注射、やっぱり腫れたり赤みが出たりと、副作用というか反応が強く出ないと、効きが悪いと思います。

脂肪が流れ出たり、脂肪細胞の膜が破壊されるための炎症が起こってこその、「脂肪溶解」なので、反応が少ないと、効き悪いのかな?と予想することがあります。

クリニックによったら、顔の場合は、薬の内容を変えたり、ステロイドのホルモン剤を混ぜて、腫れを抑えるようにしているクリニックもあります。

ステロイド注射してまで、顔には打ちたくないですね、私は。

顔、特にホホは、注射だと回数が必要で、その度に腫れますから、私は、脂肪吸引の手術を勧めてます。手術だと1回で済みますからね。

昔勤務していたクリニックは、顔の脂肪溶解注射もメニューにあり、やらざるを得ない時がありました。

脂肪はどこにでもあります。無いと、骨の形が露出して、ものすっごくおかしくなるので、脂肪は絶対必要です。

脂肪の少ない方は、適応なし、ということで、そこでも断れましたが、脂肪がつき過ぎてる場合は、断れませんので、何回かやったことありますが、顔の脂肪溶解注射は、ものすごく神経を使うのでやりたくないです。

(この神経の使い方は、ヒアルロン酸・レディエッセ・ボトックス以上です。脂肪溶解注射は、腫れた時の状態をある程度予想して、バランスも診て、注射しますから、ボトックスの解剖がわかっているか、とか、ヒアルロン酸のボリュームアップとは、ちょっと違います。もちろん、、ボリュームアップもボトックスもただ入れればいいというものではありませんが。)

顔の場合は、やはり腫れが一番怖いので、神経や大事な血管を必要以上に圧迫し続けたら、皮膚壊死などエライことになりますからね。

だから、顔に打つ場合は、薬の濃度を調節したり、打ち方を変えたり、経過を診たり、というのが、他の場所以上に必要です。甘くみていると、医療っていうのは、思ってもいないことが稀に起こりますからね。

打ち方を変えたり、濃度が薄くなる分、体みたいには減りませんから(顔の場合は、そこまで減らさなくてもいいんですが)、患者さんによったら、満足度というか、コストパフォーマンスは悪いな、と思うかもしれません。処置前に、ちゃんと説明を聞いていたとしても。

そういうこともあって、開業したら、顔は止めておこうと、決めてました。メリットって、勝ってるのかな~?と悩むような治療は、他のことでもそうですが、治療メニューから除外してます。

ご予約の時にも、お勧めしません、と言っても、どうしても診察・カウンセだけでも、という患者さんがいらっしゃるので、カウンセはお受けしてました(もちろん、初診料かかりますよ)。

うちのクリニックで、今までは全員の方が、説明に納得され、腫れは困るな~とか、回数がかかるのはな~、とかで、注射をあきらめたり、考え直します、となったり、むくみを取るタイタンを変わりにして、気に入ってしまう方とかいらっしゃいました。

ところが、そうやってお受けした方で、お勧めしません、と予約の時に言ったにも関わらず、やってもらえる、と思い込んで(希望的観測ですか?)来られた方がいらっしゃって、また気にされてるというホホには、全然脂肪はついてなくて、どちらにしろ、元々適応のない方です。

(これでやるのは、悪徳だと私は思います)

説明しても、どうしてもやってほしい、と一点張りで、帰ろうとされません。

お金さえ払えば、絶対やってくれると思っておられたようで。。。

申し訳ありませんが、うちはお金をいただいても、おかしなことは絶対しません。

「どうしてもやりたいんです」→「じゃあ、他でやってください。うちでは絶対しません。」

リポスタビル®で注射しているクリニックを探しておられたようで、うちしかない、みたいなことをず~っと言われます。

リポスタビルは、一番メジャーな薬なので(脂肪溶解注射では)うち以外でも扱っているところなんて、山ほどあると思うんですけどね~。それも言いましたが、あきらめはりません。

「100万もらっても、しません」とまで、言いました。(ここまで言わせるというのも、結構スゴイですよ)

(そんなクリニックと思われていたことも、ちょっとショックですが。。そういう患者さんが来ないように、HPやブログを書いてきたつもりでしたが。。まだ足りませんかね。。)

最後には、「絶対何か副作用があっても、文句も何も言わないから、やってほしい」と言われました。

(美容外科とかに、たまにこういう患者さんがいらっしゃいます。ほとんどの方は、醜形恐怖症と言って、おかしくないのに、それさえやれば人生良くなる、みたいに思い込んでいる方のことで、1種の病気です。

こういう方は、精神科での治療が必要です。カウンセだけでいけるのか、投薬も必要なのかは、わかりませんが、ひどい患者さんになると、不必要な手術や処置を繰り返して、どんどんおかしくなる、みたいな。TVでやっていた韓国の風船オバサンが、わかりやすい例ですね。

もう、思い込んでいるから、常識的な話は一切通じません。

やることだけが目的みたいに変わってますから、やるまで気が済まないし、副作用の話をどんなにしたところで、「構わないです」とおかしな目つきできっぱり言われます。

昔、形成外科の出張先で、腕の血管(うでの内側に浮いている)を抜いてくれ、と外来でごねられました。

最初に、血管の必要性を説明して、やったら体に悪い、とか遠回しに断りましたが、「やってください」としか言わないんですね~。

こりゃ、ダメだわ、と「うちではやりません。」「やってください」「やりません」の押し問答で、「うちではしません」と言ったら、「じゃあ、紹介してください。やってくれるところを教えろ」「知りません。自分で探してください」とず~と繰り返して、帰ってもらえました。

(この時も、同じフロアのとなりに何でもやる美容外科があったんですが、なんで隣に行かないかな~。そしたら、絶対やってくれるのに。。と思いました。患者さんには教えませんけどね。一応、医学的に悪い方向への道なので。紹介する、ということは、信頼して患者さんをまかせる、ということですから。適応がないものを紹介すること自体、おかしいですよね。)

こういう方は、自分には、副作用は出ないし、出ても全然大したことない、と信じてるのか全く考えていないんでしょうね。人の話すら聞いていないのかもしれません。

そんな人の話を信用する医者なんて、普通いません。

悪徳美容外科なら、何でも喜んでしてくれるでしょう。そんなおいしいカモはいませんからね。

仮に、患者さんが、誓約書みたいに、「文句は言いません」と書いたところで、医療に関しては、全くの無効です。もし、裁判になったら、素人の患者さんには、最悪の事態を想像するのは無理なので(能力的に)、どんなに懇願しても、それを止めずに、引き受けた医者が100%悪い、と判断されます。全部、やった医者の責任です。当たり前です。

普通の話が通じない方から、「何があっても文句いいません」と言われて、誰が信じますかね?

信じちゃダメでしょう~。信じるほうが悪いですよ~。

何があっても構わないって、じゃあ、顔がぐちゃぐちゃになって、一生、人前に出られなくなったら?そんなことなんて、考えていないわけで(そういう可能性もあるということです)、それでもいい、と言ったら、それはそれでおかしな話で、お金払って、ぐちゃぐちゃにするなら、ただの自傷行為、いや、自傷とは言いませんね、他人がするから。まあ、そんな自傷行為の片棒を担がされるのは、ご免です。自傷幇助?っていうんでしょうか。

最悪の事態まで考えるのが、医者の役目なんですが、全ての治療に、そこまで考えていたら、ビタミン剤すら出せなくなるので、一般的な副作用の確率とメリットとを比べて、ほとんどの医者は治療しているわけです。

ただ、自費治療となると、その敷居を医者側が上げないといけません。

何でもやればいいってわけではないので、やっていいこととダメなことがあります。

それでも、やれというなら、そういうあやしいクリニックに行ってください。

うちで、やれやれ、と無理難題を言わないでほしいです。そういうクリニックではないので。

最初から、やらない、と言っているのに、何でそうなるわけ??不思議すぎます。。

それで、もう顔の脂肪溶解注射のカウンセは取らないことにしました。

カウンセだけでいいなら、と患者さんに言うこと自体、そういう方には、期待を持たせるのかもしれません。

(脂肪溶解注射よりも、こっちの治療のほうがいいですよ、とお勧めできる場合もあるのはあるんですけどね

行って、その場で、ごねれば、なんとかなる、と狙われるのかもしれません。

それだけ悩んでいらっしゃるととらえることもできますが、もし醜形恐怖症だとすると、病気なので、外来で、説得したからとすぐに納得されるものではありません。話が通じないので、時間をかけても平行線です。

適応のない場合なのにやるなんて、医者の倫理に反することは絶対しませんし、申し訳ありませんが、そういう方には、毅然とお断りします。

カウンセしてほしい方には、診察してから断るほうがいいのかな、と思ってきましたが、私の勝手な思い込みだったようです。

断られにくるために、わざわざ時間を割かれるわけで、それはそれで患者さんにとっても、時間もお金も無駄かと。。

アゴ下の脂肪溶解注射は、顔ほどのリスクはないので(あるのはありますよ)、カウンセのみでよろしければ、お取りします。

でも、やっぱり腫れて、その間、首が無くなっちゃうこともあるので、勧めてはいません。

それでもいいから、話だけ、という方だけご予約をお取りください。

少し前に、大阪で、エステが、刺青を消すレーザーをお客さんにあてて、医師法違反で、逮捕されていましたね。売った業者と。

刺青を消す(薄く)するレーザー治療はクリニックでも、トラブルが多いです。

まず、パワーがかなりいるんですね。でないと、色素が破壊できません。

その時に、かなりの熱量が出ますから、火傷みたいに、やってる最中の痛みやその後のただれ、かさぶた・赤み・シミなどの色素沈着などなど、トラブルだらけです。

強くやればやるほど、たくさん反応してくれますが、それだけ副作用が増えるので、せっかくタトゥーの色が薄くなっても、副作用の赤みや茶色で、タトゥーと同じ形に彩れば、違うタトゥーになるだけですよね。そうはならないように、強さを決めていかないとダメなんですが、いろいろ工夫しても、多少のダメージは、絶対残ります。それだけ、きつい治療なんです。

クリニックだと、麻酔されることがほとんどだと思います。注射や塗るのや、両方やったり、ごく小さいものだと冷やすだけでいいかもしれませんが。

麻酔してもかなり痛いようです。(私はやったことがないので、わかりません。今うちでは刺青は扱っていませんが、昔施術した時の患者さんは、ほとんどの方が麻酔の注射をしても、「焼けるように痛い」とおっしゃってました。範囲の小さい方は、充分に麻酔できますが、範囲が広いと、麻酔薬も薄めて使わないと、中毒を起こすので、濃く麻酔はできないんですね。薄い時は必ず痛いようでした。)

範囲がひろくなれば、それだけ、時間もかかるので、金額も高くなります。3回や5回では、まだまだ取れませんから、お金も回数・年月もかかります。

患者さんは、強くしてほしいと、やる前にはおっしゃいますが、いざ始まると、痛みと副作用で、パワーを下げてほしいと言われることも多いです。

それだけ、強い治療になるものを、医学知識もない人が他人にあてるなんて、なんて恐ろしいでしょう。。

でも、そういうところって、ヤミ治療みたいに、クリニックより安かったりするんでしょうね~。医師免許ないから、そりゃ安いかもしれませんね~。

逆に、クりニック行ったら、もっと高いよ、と言って、法外な値段をぼったくるサロンもあるかもしれません。

(脱毛なんて、クリニックより高いエステ、たくさんありますからね。)

ニュースになっていない分も含めれればわかりませんが、ニュースだけでも、以前よりはちょっとずつ取り締まりが増えてきてる印象です。

エステ業界で働いておられる方は、ご存知ないかもしれませんが、他人の体に、針を刺す、電気で焼く、レーザーや光をあてる、と言ったことの大半が違法です。

ちなみに、アートメイクも医師法違法です。

お客さんは、警察に訴えたら、すぐに警察は動きます。違法ですから。

昔からよくあることですが、エステの違法広告や違法行為。。でも、多すぎて、取り締まるにもキリがない状態で、被害者が出ない限り、黙認されているのかな、と思ってました。

エステの脱毛で、火傷したとか、被害者が出て、警察に被害届を出したら、警察が動いて逮捕する、というのは、以前からも時々ニュースで報道されていました。

ところが、ここ数年、被害者が出ていなくても、エステの機器(恐らくパワーの強いものだと思いますが)を販売しただけで、逮捕された業者が出てきたり、その機器を取り扱って営業していたサロン側にも逮捕者が出たり、と何もなくても警察も動くようになったんだな、と思いました。

消費者庁との関係とかはわかりませんが、危ないことをしているエステは山ほどあるので、警察にももっと頑張ってほしいところです。

ホクロやシミを電気みたいなので焼いているエステもあって、あんなのガンだったら、どうするん?!と思います。初期の小さすぎるモノは、専門の皮膚科医でも診察だけではわかりません。疑いすらしない場合もあると思います。

でも、そのままにしておいたり、何か刺激が加わったりして、変化してくると、ちょっとおかしいな、ということで、検査を勧められるはずです。

ごくたまに、整形外科や外科で、ただのホクロだと思っていた、と簡単な手術をしてしまって、実は、悪性黒色腫(ホクロのガンです)で、皮膚科に急遽紹介があることもあります。

再発してくるので、おかしいな、とすぐに他科の先生でも気付かれるわけです。

医師でも、気づかないかもしれないガンに、素人の方が気付くというのは、普通無理でしょう。

(そういう意味でも、皮膚科・形成外科でもない美容外科で、ホクロを取ってもらう、というのも勧めません。)

一般の方が、おかしいな、と思って皮膚科に受診されて、診てもらって、早期発見できれば、ものすごく運が良かった、というくらい、難しいと思います。

まして、エステは、取らないとお金にならないわけですから、そんなこと考えていませんよね。

エステに行って、おかしいと思って(説明されたことも、内容も営業も全て)、うちに来られる患者さんて、結構多いんですが、そういう方のお話を聞いているだけで、よくぞご無事に帰って来れましたね、何事もなくてラッキーでしたね、と喜びを分かち合います。

逮捕されると、エステの人のコメントは、必ず、「医師法違反とは知らなかった。業者から大丈夫と言われていた」とあります。

どこの業界でも同じですが、悪い業者なんて、いっぱいいます。もちろん、医療界にも。

売ることしか、自分の売上のことしか考えていない、いい加減な業者もいっぱいいますから、近づかないないか、どうしても取引するなら、利用することはあっても、飲み込まれないようにしないといけませんよね。

エステで、マッサージとか器械を使われずに、施術する分は全く違法ではありませんが、エステにお勤めで、何か器械を使った施術をさせられているのであれば、ちゃんと調べたほうがいいですよ、違法でないかどうか。

きっと、店長や先輩に聞いたところで、違法とは言われないと思います。(言ったら、スゴイサロンですけどね。わかってて、させているという)

店長や先輩も、医療行為ではないと信じ切っている場合も多々あります。

医療機器でも、調子の悪い時って、あると思うんです。動いているけど、パワーが安定していないとか、急に、パワーが上がるとか、メーカーによっても色々です。

(うちのキュテラのXEOは、絶対大丈夫!と言っておきましょう。少なくとも私はそう信じてます。

この機械は、かなりお利口で、調子が悪いと、立ち上がらないんです。そう、電源入れても、動かないんです。動いている限り、正常に作動している、ということだそうです。業者さんのメンテナンスも、アフターケアもきっちりしてますし、(もちろん高額なメンテ費用もお支払いしてます)今、販売されている、光・レーザー機器メーカーの中で、ダントツぴか一のメンテ充実だと思いますので、ご安心ください。)

質の劣る医療機器でも、機械による事故や副作用ってあるのに、エステの器械って、安全基準とか正確に作動しているのかとか、誰が確認しているといんでしょう。

エステに勤めてて、自分はそんなに強くしないから関係ないと思っていらしても、器械の不安定さのせいで、火傷が起これば(お客さんが警察に行けば)、当事者になってしまいます。

必ず、ご自分で、調べて確認されてから、施術にあたってくださいね。

今後の流れからいくと、エステへの取り締まりは、きつくなっていくと思います。

エステのトラブルが、後を絶たないからだと思います。消費者センターの相談事例は、どなたでも閲覧できるようになっていますから、どうぞご確認ください。下記は、美容に関するトラブルです。

http://www.kokusen.go.jp/jirei/j-top_biyou.html

 

不況になって、エステで、脱毛・痩身なんて意味がない、という認識が広がってきて、昔みたいにエステも儲からなくなってきたんです。そうなると、やはりおかしなことに手を出す業者や、ひどい営業をする店が増えてきて、大変です。火傷やキズ跡の被害って、後を絶ちません。

このブログでも、エステはリラクゼーションだけにしておいてください、と何度も警告していますが、まだご存知ない方で、あやしい広告は毎日のように出てるし、もし引っかかってしまったら、社会勉強と思って、あきらめすしかないですよ。安さを売りにしているところに、のっかってしまって、わけわからん営業をかけられたら、自分で戦うしかありません。下手すると、帰してもらえませんからね~。

服を着替えるようなお試しは、要注意です。裸のまま、営業されるかもしれません。

わめいて、訴えてやる!くらいの言い換えしができないと、敵も手ごわいです。

(まあ、あちらも相手を見てますから、この人ならいけそう!と狙ってきます。)

でも、ホントに純な方を騙して、脅して、みたいな悪徳商法的なのは、やっぱり許せません!

広告にしたって、わかっていたら、こんなのおかしい!となりますけど、ご存知ない方で、「あ~、そうなんだ。」という方もいらっしゃいますから、やっぱり騙すほうが一番悪いですよね。

とにかく、おかしかったら、消費者センターに言いましょう!昔よりも、ちょっと消費者庁、頑張ってるぽいので。

京都の市バスにも、消費者センターに相談しましょう、の宣伝ありますよね。

うちに来られた患者さんが、よく、「こんなことなら、早く来ればよかった。」とおっしゃいます。

やっぱり、美容皮膚科に初めて受診するのに、勇気が要ったそうです。

(ちなみに、美容外科には、絶対行きたくない!という方が、半分くらいです。もうちょっと多いかな。。?)

エステって、やっぱりそんなに安心ですかね?

私は、実態を知っているので、また限界も知っていますから、自分の顔を、よくあんなところに任せるな!と思います。何を顔にあててるの?心配じゃないの?何かあったら、どうするの?と思います。

(マッサージで、火傷とかはしませんが、マッサージは、私は基本勧めていません。

自分がエステに行っても、顔はめったに触ってもらいません。旅行先で、エステを受ける時、体のセットが顔込みしかない、とかいう特別な時しか、顔は触らせません。だって、恐いですよ!

ちゃんとしたところじゃないと、むちゃくちゃに触りますからね~。擦られて、キメが荒れたり、赤みが出たり、肝斑になったら、とか思うと、そんなに何かメリットがあるわけではないので、ホントにいりませんね~。リラクゼーションは、体だけで十分です。)

どうしたら、エステで治そうと思うんじゃなく、もっと皮膚科に相談に行こうと思ってもらえるでしょう?

そんなに敷居が高いんでしょうか。。。そのほうがよほど安全なのにね。

エステで、シミやシワ・タルミ・ホクロなどを相談する限り、こういったトラブルは無くなりませんね。

とりあえず、美容皮膚科で相談する・いくつかのクリニックを回って話を聞いてみる、というのが一番なんですけどねえ。

(でも、クリニックでも怪しいところ、いっぱいありますから、そういうウワサが先行すると、やっぱり偏見持ちますよね。)

ちゃんとしたエステもあるのに、いっしょくたにされると、困っておられることと思います。

リラクゼーションに特化しているエステは、とてもいいと思います。コースやチケットを買わせないところっていうのも大事です。(合うかどうかなんて、やらないとわかりませんからね。)

1回ずつ払いのところで、体のマッサージや、温める系をされるなら、とってもいいと思います。

 

視聴率のためか、インパクトのあることを言ったもん勝ち!の世界が繰り広げられている「ホンマでっか?!TV」です。娯楽番組として、見る分には、構わないんですが。。

私も、池田先生や武田先生・植木先生とか大好きです。

武田先生は、時々暴走されますけどね。。

でも、昨日の金子さんはひどかったので、ここで一言申し上げておきます。

金子さんの言う、抜け毛予防なんて、絶対信じないでくださいね。デタラメですから。

そもそも、あの方は、お買いもののお得情報とかを発信されている方で、科学者でも何でもありませんよね。 素人ならではの言い切りですね。せめて、知り合いの医者から聞いた、くらいのこと言われたらいいと思いますが、きっと教えてもらったのも、医師ではないのかもしれませんね。

(バストのカップが大きいと貯金率が高い、とか、ご自分で取材(?)して、わけわからんデーター(と呼んでいいんでしょうか。。)を、TVで言われたりしてますが、どうやってそのデーターを集めたのかもわからないのは、データーとは言いませんから、ホントに信じちゃダメですよ。家電の買い方とか、そういうあまり害のないことは、一つの考えとして、参考にされたらいいと思いますけど。)

昨日、抜け毛の話で、いきなり乱入されて、「髪の毛は、1日55本抜ける。秋には、100本抜ける」「脂を取るのに、2回シャンプーしろ」とか、「家電量販店で、マッサージ機(頭の)を買え」とか、

どっかからお金もらってるの?と突っ込みたくなりました。

この「55本」という中途半端な数字が、一見信憑性のあるような気がされるかもしれませんが、 人間の体のことが、そんな単純にキレイな数字で済むわけありません。別に100本抜けたって、異常ではないですよ~。

人間の頭髪には、約10万本あると言われていますから、「100本」抜けたって、どうってことありません。あそこまで、不安にさせるなら、10万本あるって、先に言わないと、煽るだけですよね。

10万円持っていて、100円使ったところで、全体として、そんなに金額変わりませんよね(確かに、99.900円では、10万円のものは買えませんけど。)

毎日毎日100円使っていたら、いつかはなくなりますけど(1000日で、無くなります。約3年ですか

)、その間に、新しく、いくらかまた貯金しますよね。

髪の毛もそれと同じです。

1日200本抜けたって、新しい毛がドンドン生えているなら、何も問題ありません。

何か理由があって、いきなり抜けたとしても、理由が無くなれば、また2~3か月で、だいぶ元通りになるはずです。

皮膚科の教科書によっても、若干の違いはありますが、50~100本くらいは、1日に抜けると言われています。150本まで書いてある教科書も、探せばあるかも。。200本は抜け過ぎかな、毎日続くと、さすがに。普通の倍以上になってきますから。

でも、誰も真剣に数えないですよね?知らない間に抜けてるのもありますから、全部数えるのは、普通の生活では無理です。

教科書に載せる場合は、そういう昔ちゃんと集められたデーターを元に書かれていたり、計算で出したり、などです。

確かに、この晩夏・初秋から抜け毛が目立つ気は、多少どなたでもされると思います。

(動物でも、夏毛から冬毛に変わるのに、抜けますね。生え変わるというか。)

人間の場合、冬毛になるわけではありませんが、夏の間、冷たいモノを摂りすぎたりして、血行が頭の先まで回りにくくなり、抜けやすい、というのはあると思います。朝晩、冷えますしね~。

抜け毛が多い気がして、少し気をつけて、冬くらいには気にならなくなって、春を迎え、元に戻ったと喜んで、、夏になって、また忘れて、冷たいモノをたくさん取る、みたいなサイクルになっていませんか?

毛には、周期と言って、成長している時と、退行と言って、まあ成長が終わって、老年期みたいな感じでしょうか。その後は、休止期と言って、完全にお休みしゃってます。その次に、また成長期が始まって生まれ変わって、と繰り返していくわけです。

人間の頭髪の場合、成長期は2~6年と言われています。休止期が3~4か月。また、毛周期の割合いが約85~95%、休止期が10%前後とされています。

成長期の比率も、季節によって違うと言われていて、春に高く、秋に低いそうです。

(メディカルレビュー社 「スキンケア最前線」 編集 宮地良樹 から抜粋いたしました)

だから、誰でも秋には、抜け毛や薄毛が気になるのは、当たり前なんです。

そういうのを聞いても、恐くて、ブラッシングできない方、たまにいらっしゃいます。

ブラッシングしようとしまいと、抜ける毛は抜けるんです。

例えば、指で、ちょっとひっぱっただけで、何の抵抗もなく何本も抜けるなら、皮膚科に診察に行きましょう。

ドラマで、毒をもられた人が、髪の毛触ったら、ゴソっと抜けるシーンとかありますよね。そんなんみたいに束で抜けるなら、早く皮膚科にいったほうがいいです。他の病気も隠れている場合もありますから。

体が信号を送っているわけです。気づいて!って。

でも、シャンプーしたら抜けるのは、誰でもあります。束で抜けない限り、大丈夫です。

ブラッシングしないで、何日も過ごして、もつれちゃったら、それこそ引っかかって、抜けちゃいますし、ブラッシングもしてあげないと、ツヤ無くなっちゃいませんか?

お手入れは、普段通り、しましょう。

ブラッシングで、摩擦が気になる方は、椿オイルを塗ってから、ブラシをあてると、櫛通りが良くなります。(適量ですよ。つけすぎは、ベタベタになりますよ~)

ドライヤーも恐がってされない方がいらっしゃいますが、ちゃんと乾かさないと、自然乾燥する時に、水分が蒸発するときに、頭の皮膚から熱を奪ってしまうんです(気化熱と言います)。

そうすると、ますます血行が悪くなります。

頭、冷やさないためにも、ドライヤーでちゃんと乾かしましょう。

金子さんが、シャンプー2度洗い、言ってましたけど、全く要りません。

それよりは、洗剤の成分の刺激のほうが私は恐いです。

その前に、オイルマッサージや毛染めでもしたなら、2回洗えばいいですが、普段は全く要りません。

薄毛の原因は、前にも書きましたが、皮脂ではないので、頭の脂を取っても、毛が生えるのには関係ありません。ただの、都市伝説と、化粧品メーカーが脂取りシャンプーを売りたいからだ思います。

(皮脂が酸化すると、ニオイの原因になりますから、ニオイが気になる方で、本当に脂っぽいのであれば、そういうシャンプーを使われればいいですが、それでも2度洗う必要はありません。

脂も取り過ぎると、地肌が乾燥して、傷んで、痒くなったり、赤くなったり、トラブルが増えるだけです。

血行を良くするのにも、頭の皮膚のマッサージは、ある程度大事ですが、自分の指で、充分です。

シャンプーする時に、一緒に地肌を指の腹で、動かしてやればそれでいいです。

私は、ロゲイン塗る時も少し軽くマッサージをします(というより、地肌が凝り固まっていないか、確認してる感じでしょうか)。

むか~し、薄毛を気にしてる男性用の育毛剤で、なんかブラシで頭をたたく、という商品がありました。

10年以上も前だったと思います。商品名も忘れました。

血行が悪いから、刺激して、血行を良くしよう、というコンセプトは間違っていないんですが、みなさん、コンプレックスと、一刻も早く生えてきてほしい!というので、血が出るまで、たたき続けられ、頭がカサブタだらけで、皮膚科に来られたりされました。そしたら、炎症がひどいので、その炎症で、皮膚も毛根やられちゃって、毛もカサブタと一緒に抜けちゃってました。何をしてるんだか。。。とりあえず、皮膚、落ち着かせないと。。。

そういう商品って、買わせるのが目的なので、やればやるほどいい!みたいに、結構煽ってることが多いです。煽ってなくても、やりすぎ注意とか、注意事項の書き方が不親切なことも多いです。

消費者センターの取り締まりをもっとちゃんとしてほしいです。

頭のマッサージ機、ハンディタイプのヤツでしょうか。広告で見たような気がします。

パナソニックとかのなら、悪いモノではないでしょうが、器械だと疲れにくので、みなさん、延々やっちゃうんですよね~、TV見ながらとか。何時間でも。。

説明書を読まずにされる方は、特に要注意です。

必ず説明書は、よく読んでください。

それ以外のやり方は、されませんように。

でも、わざわざ高いお金を払って、買ってやったからと言って、毛が生えてくるわけでなし、自分の指で充分です。力を入れ過ぎる、ということも、あまりないでしょうし。

そんなお金があるなら、育毛治療の薬(あくまで、薬ですよ!サロンとかではなくて。クリニックの薬や専用サプリのほうが、よほど効くというデーターが出てます)にかけるほうが、効率的だと思うんですけどね~。

何でも、やりすぎはダメですけどね。あと、医療ではないので、期待してはいけません。

(家電や化粧品のどこにも、「効く」って表示ないと思うんですけど。もしあれば、消費者センターに相談してください。ホントかどうか。)

金子さんは、化粧品会社と家電メーカーから、お金もらって、さりげなく宣伝する、というお仕事でもされているんでしょうか。思わず、そう思っちゃいました。あまりにも、唐突だし、畑違いの分野で、言い切るわけですから、不自然ですね~。お買い得情報なんかで、言い切るのは、いつもされてますけどね。

(業界では、よくあることです。モデルさん愛用の化粧品ご紹介コーナーでは、裏でスポンサー契約していたり、これ使ってます、と言ってください、みたいに。使ってなくてもね。女優さんとかのCMになると、スポンサーはわかりやすいですけどね。TVのCMとかでなければ、見抜くのは、中々むずかしい。。)

薄毛治療とかワキガとか、アトピーとか、水虫とか、他人には相談しにくくて、ご本人のコンプレックスが強いようなことって、業者の格好の餌食にされますから、ご注意を。

こんな放送があるたびに、わけわからん育毛サロンなんかに行かれませんように、とお祈りしてしまいます。

ホントに、マスコミは、流したら流しっ放しですね~。後って、責任取ってくれないですよね~。

自分の身は、自分で守らないと!

あやしいところ(何十万もふっかけること自体、かなりおかしいです。)に行く前に、一般の皮膚科でいいので、まず行って、ご相談ください。

もう夏休みが終わりますね。と言っても、大人には関係ありませんが、夏が終わろうとしてますね。

やはりお盆を過ぎたあたりから、朝晩、初秋の風を感じるようになりました。

虫の音も心地よいです。

やはり、9月と言えば、この真夏のダメージを早く回復させるというのが、第一目標ですね。

夏の間、日焼け止めを頑張った方でも、シミの予備軍は、準備万端に整っているはずです。

夏の間も、日焼け止めを塗りながら、ライムライトなどのフォトを頑張っていた方は、かなり予備軍は減っているとは思いますが(少しでも貯めないことって、結構大切です)、それでも、冬よりもお肌のダメージは、紫外線のダメージはあるはず。。(ちょっとお出かけしたりしまうものね)

そこで、9月のキャンペーンのテーマは、ダメージ回復です。

ホームケアとして、ナビジョンのトラネキサム酸で、紫外線による炎症を抑えて、美白・保湿もしっかりしていただければ、と思います。

また、冷房や紫外線の影響で、お肌が乾燥して、乾燥ジワが増えるんですよね。

その分の目元のケアをご用意しました。

夏の間、目元のシワは、汗や皮脂でよれたファンデがシワに入り込んだりしませんでしたか?大丈夫でしたか?

大丈夫だった方も、涼しい日が増えてくると、目元の小ジワが増えてくる時期ですね。

目元のホームケアのダントツは、エラスチダームだと思っていますが、ナビジョンのHAフィルパッチも、結構おもしろいんです。

なんと言っても、ヒアルロン酸が皮膚に直接刺さって、解けていきますから、翌朝にはふっくらしてるんです。即効性はあります。シンデレラ効果って、ヤツです。持続力は残念ながらありません。。

ヒアルロン酸ですからね。自分のコラーゲンが増えているわけではないので。。

ただ、ここぞ!という時や、過酷な環境が続いて、お肌が死んでいる時に、ちょっとすると楽しいですよ。とりあえず、救ってくれることと思います。

そこで、今回知っていただくために、キャンペーンに盛り込みました。

RTマスクは、レチノール商品のマスクなので、これはこれで、ちょっとスゴイんです。医薬部外品です。レチノール特有の刺激感は、ほとんどないとは思いますが(私は感じませんでした)、100%誰も感じないというわけではないと思います。

レチノールって、ちょっと怖いけど使ってみたいという方には、ナビジョンのレチノールは、入門編としては、とてもいい商品だと思います。保湿成分もたっぷりで、まぶたにも、もちろん貼っていただけます。

最初から現品を買うと、5枚入りで、¥8.400しますから、お試しができるように、HAフィルパッチとセットにしてみました。

この機会に、色々お試しください。

お肌だけでなく、体もお疲れが溜まっているのでは?ということで、効率よく栄養を点滴で入れることをご提案します。

でも、その日だけ、濃いのを取っても、体のケアは毎日のことですから、おうちでもケアが続けていけるように、お好きなビタミン剤を3種類セットで1か月プレゼントです。

もうすでに、いろいろお飲みの方もいらっしゃるので、中身はこちらで決めるのではなく、選んでいただくことにしました。もちろん、ご相談にのります。

選んでいただける種類は、

ビタミンC・ビタミンB・ビタミンE・アリナミン・ビオチン(ビタミンH)・コエンザイムQ10(ビタミンQ)・ビタミンB12です。

亜鉛をご希望の方は、2種類分としてカウントします。

この中からお選びください。

小顔特集

今回の「クロワッサン」という雑誌に、小顔特集が組まれてますね。

小顔になるために、何をするかというと、よくあるパターンですが、マッサージと顔の筋肉を動かすトレーニングです。(いわゆる顔筋体操とか顔筋トレーニングというヤツでしょうか)

もうバカらしいので、中身もちゃんと読んでいません。パラパラ~とだけめくっただけです。

またこういう特集は、雑誌でもTVでもそうですが、必ずビフォーアフターの写真の顔の向きが違うことがほとんどです。

ビフォーにわざとひどい写真を使うとか。。

微妙に上を向いたり、下を向いていたり、斜めを向いたりとごまかし、TVなんかだとアフターを一瞬映して、しかも光あてまくりで、ぼかしたりして、「わ~、全然違う~」「すご~い」とかスタジオの誰かが言う、というお決まりです。

マッサージをすれば、特に今流行っている無茶苦茶力を入れたり、リンパをゴリゴリ押して、痛いくらいやれば、大抵どんな顔でもリンパが流れてむくみは一時的に取れるでしょう。

むくみって言っても、病気のむくみじゃないですよ。

朝と夕方~夜で、顔の大きさやタルミ具合が違うとか、フェイスラインが違うとか、誰にでもある1日の顔の変化で、疲れている時・お酒を飲んだ次の日・寝る前にお水を飲みすぎた日・うつぶせで寝て、まぶたが腫れぼったいなどなど、ほんと~に誰にでもある、ちょっとしたことです。

これ全部、むくみなんですね~。

マッサージでむくみをマシにした経験、皆さんの中にもたくさんいらっしゃるんじゃないですか?

溜まっているリンパを流したら、そりゃスッキリします。

足もむくんで、ブーツが入らない時に、マッサージで履けるようになりますものね。

でも、そのむくみ取れたの、どれくらい持ちました?

せいぜい2~3時間、持って半日くらいじゃないですか?

だから、マッサージを勧める方々は、毎日やるように(ひどい方で、朝晩1日2回やれと)指導されます。

あのマッサージ、流行ってから、肝斑の方、急増しました。

また、みなさん、毎日のように、おもちを引っ張るように、伸ばされるので、シワ・タルミがひどくなった方も急増しました。

それで、おかしいな。。どんどんひどくなる。。?と思って、受診されるわけです。

受診された日から、一切のマッサージは、止めていただいています。

マッサージをどうしても続けたい、という方は、うちでの治療はお断りしてます。

根本的にやっちゃいけないことを止めない限り、いくらお金をかけて治療しても、良くなるわけありませんからね。お金だけいただいて、マッサージを黙認するようなことはしていません。

マッサージしたから、シミやシワ・タルミが治るわけでもないのに、たかが数時間のむくみ取りのために行って、その結果、肝斑・シミ・シワ・たるみをひどくしてたら、何してるん?って思います。

メイクアックアーティストの方が、女優さんやモデルさんにマッサージしたりするのは、もうすぐに撮影が待っているからです。

むくんだ、どず黒い顔して、撮影はできません。マッサージして、むくみも取って、顔をパンパンたたいて、ピンク色にさせて、メイクをのせていくんです。目的が違います。その場さえよければ、いいんですよ。

一度伸ばして引っ張った皮膚は、おもちと一緒で、縮みませんよ~。

1回やったくらいで、いきなり弛むわけではないですが、こういう「美顔法」(悪顔法じゃない?)って、やればやるほどいいって、思い込まれる方がすごく多いでので、みなさん、毎日ようにせっせっとされます。ひどい方で、毎日2時間とかされていて、あちゃ~、とか思います。。

あおるだけあおるマスコミが一番悪いんですけどね。いい放っしのマスコミを信じるのは、もうそろそろ止めないといけないですね。

(NHKの「ためしてガッテン!」の美肌特集は、ちゃんとしてました。今まで、一度もおかしなこと言ってる、と思ったことはありません。

その中で、よく言われるのは、とにかく顔を触るな、ということです。いらんことしないように、と。)

今年の抗加齢医学会で、皮膚に何らかの刺激を与えてやると、老化予防になる、という発表がありました。コラーゲンを増やしてくれるんだったか、減るのを阻止するんだったか、ちょっと忘れましたが、可能性があるというデーターを示されてました。

ただ、その時もおっしゃっていたのは、どういう方向に、どんな力をいれたらいいのか、それはわかりません、ということです。(マッサージからしたら、一番重要な部分です)

これが解明されるまで、私は、一切のマッサージを患者さんに止めるように言ってます。被害のほうが大きいからです。どんなマッサージされてるのか、ホントに人それぞれで、えげつないのから、まあそれくらいなら、ということもあります。

でも、たまたまその日が、あまり害のないことをされただけで、今後も含めて普段はどうなのか、それだけ時間かけても思っていらっしゃる期待通りになんて、ならないわけですから、最初から止めて、その時間を睡眠時間や他の用事にあてるほうが、私は、肉体的にも精神的にもいいと思います。

体(顔以外)のマッサージは、女性は冷え症が多いので、これはドンドンされたらいいと思います。(ただし、こするのはダメです。シミになりますよ。)従来通り、リンパの流れに沿って、心臓付近に戻ってくるような方向で、マッサージしてあげればいいんです。

ところが、顔の筋肉は複雑です。しかも、顔だけは、表情筋と言って、皮膚と筋肉が繋がっているんです。一体化して、動くわけです。

こんなことは医師であれば、誰でも知っています。

だから、筋トレみたいに、筋肉を動かせば、皮膚も一緒に動くんです。片方だけなんて、あり得ません。

顔の皮膚が動けばどうなるか?。。そう、シワが増えるんです。動けば動くほど、皮膚は折りたたまれますから、シワが増えます。

顔の筋肉がしっかりしてるにこしたことありませんが、筋肉だけ鍛えるなんて、できないんですよ。

だから、シワが嫌な方は、わざわざ筋肉を動かす体操なんて、やったら、これ逆効果なんです。

(ためしてガッテン!でも、やってましたけど)

だって、シワが嫌な方には、ボトックス注射って言って、筋肉の動きを止める注射やりますからね。

こんな医学では常識的なことなのに、逆のことが平気で雑誌やTVに載って、どんどん逆のことをさせるという。。恐ろしい。。次から次へと、新しい悪顔法を言う人を、よくあれだけ見つけてくるな、と思います。

医師以外の人は、医学知識がないので、体の筋トレやマッサージと同じように単純に考える人が多いんでしょう。その中でも、言い切る、とか、変なことする、とかインパクトのある強烈なことをすると、マスコミからお呼びがかかるんでしょうね~。視聴者の方々もエンターテイメントとして、刺激が欲しいんでしょうね。エンターテイメントとわかって、「真似しないでください」とまだテロップが流れたらいいんですが、「個人差があります」としか流れませんからね。。マスコミの姿勢を疑います。

サービス業の方が、自然な笑顔をするのに、顔の筋トレをするとか、アゴの筋肉を鍛えて、噛む力をしっかりさせるとか、シワ・タルミとは、全く目的が違うんです。

その雑誌やTVで勧めているのは、誰ですか?皮膚科医ですか?歯科医ですか?印象を評論する方ですか?何のために?

そこが大切なわけです。マスコミは、グチャ混ぜにして、何でもいい!みたいにしますよね。

以前、林真理子さんがエッセイに書いてありましたが、「クロワッサン」という雑誌は、一切の美容医療は掲載しないそうです。推奨しないということだそうで、化粧品やマッサージなど、自分の力(?)で、キレイに年を経っていくのを応援するという感じでしょうか。。

食べ物や暮らしついても、エコや添加物のなるべくない生活で、というのを推奨されているようなので、美容についても同様の考え方なのかもしれません。

確かに、添加物まみれの食品って、取り過ぎは絶対健康に良くないし、節電や節水というも大切なことです。物は大切にしないとね。

でも、化粧品て、どうなんでしょう。「クロワッサン」の特集で、化粧品の添加物の問題が取りざたされるわけではありません。

各社の今期いちおし!の化粧品が、誇大広告すれすれで、紹介されます。

その化粧品の効果が素晴らしいかのように。。雑誌を読んだ方に、あたかも効くかのような錯覚を起こさせる記事は、いいんでしょうか。

化粧品なんて、限界があるのは当たり前で

少なくとも、メーカー側は、薬事法を気にしてますから(当たり前ですが)、商品のパッケージには、本当のことしか書いてありません。パッケージ通りの化粧品紹介なら、構わないんですが、たいてい違いますよね。ライターさんが、もう少し誇張して書いてますよね。(個人の感想です、と言い逃れするつもりです。パッケージなんて、大したこと書いてませんから。雑誌て、スゴイ化粧品のように、取り扱われていても、一度パッケージを見てください。どこにも雑誌で書いてあったような効果はどこにも書いていないはずです。

パッケージに書いていない、ということは、それはウソだということです。メーカーは、もともとそんなこと一言も言ってないんですよ。

雑誌やTVからしたら、全部スポンサーですから、いいように、報道されます。)

化粧品ですから(本来、化粧品は、効果・効能をうたってはいけません。効かないので。医薬部外品は、ある程度、言ってもいいんですけどね)、もともとの目的は、治すとか改善する、ではないんです。

そういう限界を正しく伝えて、ここからは医療でないと無理ですよ、と読者に教えることのほうが自然だし、あやしくなさそうに見せかけておいて、実は一番あやしくないですか?

そういう情報を載せるなら、正しく医療監修を受けてほしいです。

おかしな期待を読者に抱かせる、というのはどうかと思います。

医療は載せないくせに、化粧品でもレチノール系は載っていたり、とか、基準がよくわからないな~。

例えば「美ストーリー」みたいに、美容医療行け行けガンガンではなく、また美容医療があたかも魔法のように煽るんではなく、副作用や費用のこと、ダウンタイムや回数のことなど、ちゃんとメリット・デメリットを伝えれば、読者は納得すると思うんですけどね。

うちに来られる患者さんの大半がおっしゃるのは、「他院のHPは、いいことばかり書いてあって、あやしかったから、おかしいと思って、こちらに来ました」ということです。

誰でも、事実を正しく知りたいと思うんですよね。その上で、自分で、化粧品とかでいいのか、美容医療するのか、選びたいはず。それは、「クロワッサン」の読者も同じではないんでしょうかね。私も、毎回読んでるわけではありませんが、自然を装ったと不自然さを、時々感じますね。

「正しく美容医療を報道する」。そういう位置づけの雑誌があってもいいと思うんですよ、クロワッサンには、そういうのを目指してほしいな~。よそでやらないような医療の真実を。誇張するんじゃなくて。

 

さて、小顔治療ですが、はっきり言って、ホントに小顔になりたかったら、うちであれば、タイタンとエラボトックスです。

それでももっと!という方で、積極的におススメしているわけではありませんが、美容医療として、アゴにレディエッセを入れて、アゴの形をスッと整え、視覚に訴える形です。これで、顔の形の印象が変わり、小顔に見えるというわけです。錯覚をおこさせるんですね。

いつもTVでしずちゃんの顔を見るたびに、エステ行って、マッサージなんてしてないで、エラボトしたらいいのに、と勝手に思ってます。

まあ、エラボトは、エラの張っていない方には、あまり効果はありません。

ちょっとは細くなるとは思いますが、普通のエラの大きさでは、エラが劇的には変わりません。したがって、顔の輪郭もそんなに、「小顔!」というほどの印象はないと思います。

まあ、エラのところを触って、少し出る方はやってもいいと思います。

エラが張っていない方の場合は、タイタンで引き締めです。

タイタンは、メインは、シワ・タルミ・毛穴の開き・ニキビ跡の凹みなどの治療に使う光治療ですが、うちのタイタンは、むくみは即座に取れます。まあ、むくみを取ったところで、そりゃまたむくみます。

でも、繰り返しているうちに、むくみに負けないお肌になってします。タイタンの力で、皮膚が引き締まってきますから。

あんまり若い方に、タイタンはやりませんが、タルミはないけど、どうしてもむくみが気になる、という方は、一度当院のタイタンをお試しください。それで、あまり変わらない、というのであれば、(アゴの形もキレイなのであれば)、残念ながら、貴女の顔は、元々小顔なんだと思います。もうそれ以上の小顔は無理かもしれません。

わかわからんマッサージや化粧品やりまくって、お肌を傷める前に、ちゃんとした美容皮膚科で相談しましょう。(いきなりやらなくていいですから)

それから、ゆっくり考えて、選択したらいいと思います。

美容皮膚科も、いいことしか言わないクリニックは、要注意です。

お気をつけください。

今、皮膚科のニキビの保険診療のメジャーな薬は、やはりディフェリンゲルになると思います。

基本、この薬は、ニキビのところだけでなく、予防のためにも、広げて、あるいは全体に塗る薬です。

そこに、化膿止めのダラシンTゲルやダラシンローションなどを足すか、あるいは他のモノを追加して使うのか、いろいろ医師によって、好みが分かれるところでしょう。

この、ディフェリンゲル、確かに、今までの日本の保険診療にはなかった類の薬になるので、ある意味、保険診療の救世主です。すごく簡単に言うと、ピーリング剤になるんです。今まで、ニキビにケミカルピーリングをするのは、全て自費で、保険は一切通りません。また、ピーリングと保険の薬を同時に処方・処置をすることは、混合診療と言って、禁じられています。

そのピーリング剤みたいなのが、保険で処方できるとなって、今、一番新しい薬です(と言っても、認可がおりて発売されたのは、もう2年くらい前でしたっけ?)

この薬の合う方にとっては、とてもいいと思います。ニキビもそんなにひどくなくて、そこだけちょっと塗ったら、早目に治るとか、全体に塗らなくてもいい方ですね。

ただ、合わないと結構ツライものがあります。

私は、この薬を保険で出す場合、顔中に塗るとか、ニキビの周りも含めて広めに塗るとかは、絶対させません。ニキビのあるところだけ、ちょんと1日1回夜に塗ってもらうだけです。

予防ではなく、出来てしまったニキビを、早目に治す、という目的で使います。

全体に塗りたい、あるいは、予防のために使いたい、という方には、保険は止めて、自費のケミカルピーリング(主に、サリチル酸マクロゴール)か、クリニック専用化粧品のうちの、ピーリング石けんなど、ニキビケア用化粧品の中から、その方の肌に合わせたモノを使ってもらってます)を勧めています。

その方が、副作用が少ないからです。

個人差はありますが、このディフェリンゲル、トレチノインとか、レチノール系と同じで、まず、赤むけするんですね。カサカサに乾燥して、人によったら、かなりヒリヒリします。日焼けした後みたいに、表面の皮がポロポロ向ける方もいます。まあ、当たり前と言えば当たり前の反応なんですが、副作用って、ヤツですね。ある程度効いてもらおうと思ったら、この副作用は我慢しないといけません。

そこまで代謝を良くしたら、さすがに毛穴も詰まらないし、皮脂も抑えられて、確かにニキビの方にはいいんです。

ディフェリンゲルが合わない方というのは、この副作用が我慢できない方です。

副作用の程度も人それぞれで、全体に塗っても軽めの方もいれば、少ししか塗っていないのに、結構ひどく出る方、ホントに色々です。

この副作用、ほとんどは2週間以内には出て来ます。それに対して、効果は、3か月かかると思っておくほうがいいんですね。ちょっとずつニキビは減って行きますが、副作用の強い方だと、劇的に効いているならまだしも、ゆっくりしか効果が出なかったら、誰だって、イヤになります。

ディフェリンを出す医師が、出す前に、ちゃんと乾燥や赤むけ・刺激感を伝えていればいいんですが、よそで出された大半の患者さんが、何も聞いていない、と言われます。

医師は説明したけど、患者さんが忘れたのか、ホントに説明されていないのかわかりませんが、「聞いていない」と答える方(初めてしりました、と)があまりに多いので、説明していない医師も多いんだろうな、と思います。

研究会とかでは、赤むけとかの話は必ず患者さんに説明して、保湿剤も出して、患者さんを励まして頑張って3カ月使わせましょう(薬を使ってほしいからではなく、治したいから)、みたいな説明がありますが、女心や思春期の心をわかってないな、と思います。

ただでさえ、ニキビを気にしているのに、そこにまた、顔中真っ赤っかになって、皮がめくれて来たら、誰だってイヤになります。(一時的には、元よりひどいこともあるかも)

そしたら、ディフェリンゲル止めとこう、となります。当然です。ガンバレ!と励ましたところで、その子は、そんな真っ赤な顔で、生活できないんです。

保険で使える薬の中で、なんとかしようとするから、必ず無理が出ます。元々保険で、キレイに治すとか、予防する、というのは、適応外ですから、そういうふうには、薬は作られていないんです。

バイキンを殺す、炎症(赤み)を抑える、というのが、保険薬の目的です。

ディフェリンゲルの3か月が目安、という話ですが、例えば、この3カ月我慢したら、何年もニキビから解放される、というのであれば、選択肢の一つですが、3か月我慢しても、しばらく使い続けましょう、となります。止めると、また、毛穴が詰まってくるからです。いつ止めればいいの?となります。いつまで我慢するの?。。。です。

自費で、サリチル酸マクロゴールピーリングをした場合、通常赤みは出ません。たま~に、他院でされた方で、、乾燥肌とかバリア機能が弱いのにして、赤みが出た、ということはあります。それでも、せいぜい数日~1週間でしょう。

適応のない方に、されていることもすごい多いです。

サリチル酸マクロゴールで、1週間も、赤みが出たら、その方にピーリングしたこと自体がおかしかった可能性もあります。ただ、反応させて、洗顔して洗い流してもらう時に、すごく擦って洗っちゃうと、赤むけする可能性はあります。これは、洗顔の仕方が根本的に間違っている場合です。

むちゃくちゃに擦って洗っている方、結構います。クセなので、中々治りません。こういう方は、ピーリングしちゃダメですけどね。薬の反応中は、赤みも刺激も何もなかったのに、洗顔後、真っ赤っかにヒリヒリし出す方が、たまにいらっしゃいます。擦っているんですね~。角質はほとんど無くなっていますから、それを擦ったら、エラいことになるでしょう。。。

その後、長めに冷やして、それでも炎症がひどければ、炎症を抑える薬を塗ったり、家でも塗ってもらうように、お渡ししています。

クリニックでするピーリングの場合、医師なり、看護師なりがチェックしています(していないクリニックもありますが)。するにしても、通常は月1回くらいですから、普段家で困ることは、ちゃんと正しくピーリングとスキンケアをされた場合、普通ないです。

うちでは、ピーリング後、半日は、ファンデーションはススメていませんが、日常生活に支障はほとんどありません。(予約されても、当日のお肌が乾燥していたり、適応がないと、ピーリングは中止します。いつ、誰でもやっていい、というものではありません。)

ところが、ディフェリンゲルや市販されているニキビ用の化粧品とかの場合、誰もチェックしていません。本人次第です。間違った使い方をしていても、次にクリニックに来るまで、あるいは本人から訴えがあるまでは、止められないんです。

先日も、ディフェリンゲルを目の周りに、1か月くらい塗っていて、乾燥ジワが増えた、という方がいらっしゃいました。

もちろん、ディフェリンゲルは、目の周りは塗ってはいけません。

患者さんによると、医師から、そういった説明はなかったそうです。

だからと言って、そんなきついのを目の周りに塗る?と思われるかもしれませんが、思い込んだ患者さんというのは、結構「えっ?!」ということをよくされます。かなりの人数の方が良くないことを平気でご自分の肌にされます。

(ご本人は、その時は、思い込んでいるので、何が正しいのか、もうわからなくなってます。また、それで良くなる、と思い込んでいるため、長く続けてしまいます。かなり、おかしくなって、アレっ?と気付かれるのが、早目だといいんですが。。。)

私は、使い方を間違えたら、エラいことになるような薬や化粧品を、患者さんに渡したくはないんですね。

元よりひどくなったら、治すのに大変です。

一時、プロアクティブのやりすぎで、アトピーみたいに真っ赤っかのガサガサのバリア機能が破壊されているのに、ニキビ相談、という若い方がすごく多かったです。

今は、だいぶ減ったし、そこまでひどいのを放置している方も減りました。

(普通は、ひどくなった時点で、止めるんですけどね。止めたら、またニキビがひどくなるんじゃないかと思って、恐くて止められないんです、特に若い子たちは。)

使い方を間違えなければ、結構いいモノも、とんでもないモノに変わってしまいます。

そういう可能性のあるモノは、自分で制御できない方(特に、若い子たち)に、持たせる、というのは、私は、止めてほしい派です。

ひどくなったら、元に戻すのに、お金も時間もよけいかかりますから。患者さんも大変です。

ひどいニキビならともかく、軽めのニキビ?みたいなモノでも、きつい治療(化粧品)を使って、かえって、悪化させて、というのもかなり多くて、そんな無理して、ピーリング系しなくても、と思います。

光・レーザー治療なら、ニキビ跡の治療も同時でに出来るから、軽めのニキビにはもってこいです。

ピーリングができない乾燥肌の方にも、肌荒れをしている方にも、特に、ジェネシスはバンバンあてていきます。お肌を元気に回復させながら、小さなトラブルを抑えてくれる感じです。イオン導入の追加をお勧めすることもあります。

(軽めの場合、ニキビではなく、毛穴の炎症で、ニキビというより、むしろ湿疹の薬のほうが効く場合や、乾燥して代謝が悪くなって、ブツブツが出てる、という場合もあるので、ニキビ=ピーリングではありません。)

自費で、サプリや塗り薬・クリニック用の化粧品を足したり、とその方がどこまでキレイになりたいのか、どこまで目指すのかでも変わりますが、予算の範囲の中で、いろいろ試されたら一番の美肌への近道です。

ニキビが治ったとしても、ニキビ跡がまだ残ってますから、キレイにニキビを治したい方・安全に日常生活に支障なく、ニキビの予防をされたい方は、保険だけでは無理だと私は思います。

そのために、美容皮膚科という、皮膚科とは別の科があるわけですから。

市販のモノでも、いろいろ試すこと自体は、ダメとは思いませんが、(試さないと、「効かない」、とか「やってはいけない」ということも、わかりませんもんね)必ず出所のわかっているモノを使いましょう。

(万が一の時に、ちゃんと文句を言える相手(会社)かどうか。用法用量も必ず守ること!)

それで、おかしいな、と思ったら、すぐにやめること。(お金がもったいない、とか、言っちゃいけません。合っていないモノを使い続けると、もっとお金のかかることになるだけです)

業者が、「好転反応」とかわけわからないことを言って、我慢して使ってください、と言われたら、すぐに皮膚科に行きましょう。

(ちなみに、「好転反応」なんて、医学用語はありません。エステや怪しい化粧品業界で、勝手に良いように聞こえるように、生み出した言葉です。皮膚科医から診れば、ただのかぶれです。そのまま使っていたら、とんでもないです。ただちに止めてください。)

ヒアルロン酸がご好評につき、今まであったQ-MED社のレスチレンがほぼ在庫が無くなろうとしており、ボリュームアップに使う分は、以前にもお知らせしておりましたが、レディエッセ®に変わります。

でも、シワには、レディエッセ®は入れれませんから、やはりヒアルロン酸になるんですね。

(SubQ®がまだ少しだけ在庫ありますが、時間の問題です。

ヒアルロン酸でボリュームアップをお考えの方は、お早目に。早いモノ勝ちです。

初診の方で、お取り置きはできません。適応があるかどうか、わからないからです。

以前に、ヒアルロン酸をされた方であれば、お取り置きができるか、お電話にてお問い合わせください。

適応がない場合も、もちろんあります。

レスチレン®も、少し残っていますが、場所や程度によったら、ボリュームアップに使えないこともありませんが、吸収が早い場所やあまりボリュームアップできないこともありますから、診察しないとわかりません。通常は、ボリュームアップでは、おススメはしていません。)

ヒアルロン酸製剤は、ホントにいろいろあります。

トップ3が、レスチレン・ジュビダーム・テオシアルです。

それぞれ、似ているようで、ちょっとずつ違うんですね~。

他のメーカーもありますが、安心・安全となると、この3つのメーカーは、まず間違いないと思います。

レスチレンの在庫がある間は、もちろんレスチレンを使いますが、在庫が減ってきて、テオシアルの評判を聞いていて(最近、採用されているクリニックも増えましたね)、まあ、実際使ってみないと、、ホントのところはわかりませんし、自分にとって、使いやすい好みというのもありますから、やっぱり使わないとわからないんですが、シワ用に仕入れてみました。

正式HP:http://teosyal-jp.com/index.html

もちろん、うちの仕入れた分は、全て麻酔入りです。

このテオシアル、なんか持ちが良さそうです。安全性が第一ですが、次は、持ちの良さでしょうか。

軟らか過ぎるヒアルロン酸は、ボリュームアップにはあまり使いたくないんですが、それはレディエッセを使うので、シワ用であれば、軟らかさは問題ではありません。むしろ、軟らかいほうが、いいかもしれません。

ファーストラインは、かなり細かいスッと針で書いたような小ジワ用で、グローバルアクションは、もう少しはっきりし小ジワ用と思っていただければ、とりあえずはいいかな。

グローバルアクションは、唇に入れてもありです。

アヒル口に一度してみたい!という方、まあ、アリです。

ただ、唇は、敏感なところなので、痛みは他よりも敏感です。あまりパンパンにたくさん入れるのも、私は勧めません。いきなりたくさん入れると、血行も悪くなります。

あと、唇は、血管が皮膚よりも多いですから、吸収は皮膚より早いです。レスチレンを入れていた時は、早い人で、1か月持たないこともありました。

たくさん入れると、ヒアルロン酸は、寒天みたいなものなので、唇の触った感じが、少し変わることもあるかと。。。この唇の柔らかさは、ちょっと硬くなるかもしれませんね。。。見た目は、ふっくらしても、やっぱり本物とは違うんですね。おっぱいの豊胸と同じです。本物には負けてしまいます。

涙袋を作るのも、あまりおススメはしません。

目の周りは、血管のとても多いところで、他の場所よりも、内出血の確立は高いです。また、出血しても、目の際なので、圧迫して出血を抑えるのが難しいです。防ぎきれないことも、もちろんあります。

あと、目の際は、皮膚が一番薄いところなので、ボコボコになりやすいことがあります。

修正しても、修正しにくかったり、また、内出血の可能性が増やすだけにもなります。

うまくキレイに入ったとして、またこれ入れすぎると、ゼリーっぽくなって(少し灰色に透けて見えることがあります。メイクしたら、そんなにわかりませんが。)、結構おかしいです。

アイドルの子でも、時々いますね。

やはり、涙袋も、本物には敵いません。

何事もほどほどに。。。

以前にも、少しブログに書いた五味先生のこと、覚えていらっしゃいますか?
「におい専門」で、最近時々TVに出ておられますね。
むか~しから、「におい専門」でご高名な先生でいらっしゃいます。

今回、私は初めて、五味先生の本を読んでみました。
「気になる口臭・体臭・加齢臭」という本です。

今年の6月に発行されたようです。

発行されたのを知って、本屋さんではなく、ネットで買いました。
マイナー(失礼)な本かもしれないので、確実に欲しい方は、お近くの本屋さんで注文されるか、ネットがいいかもしれません。

この本は、医療関係者ではなく、一般の方を対象に書かれていて、とてもわかりやすいです。
においのことだけでなく、多汗症のことも触れておられます。

診断の指標や、一般的な治療法を書いてある本は、結構あると思いますが、五味先生のこの本には、日常、みなさんが、ニオイが気になるなら、ちょっとしたほうがいい工夫とかも書いてあり、病院に行くのがちょっと怖い、といか、気後れする、と悩んでおられる場合、ちょっと試してみるのもいいかもしれません。

一人で悩んでるくらいなら、早く皮膚科や形成外科に相談・診察に行くほうがいいんですが、保険診療だけでは限界がありますから、自費診療もされているクリニックに行ったほうがいいかもしれません。
ニオイの問題は、非常にデリケートですから、外科中心のクリニックに行って、手術を勧められても、
実は必要ないのにされそうになっていることもありますから、もし手術ということになったら、絶対即決せずに、何軒かクリニック(必ず手術をやっていない皮膚科をまぜてくださいね)を回りましょね。
クリニックのいいようにされないためにも。
(あまりに高額な医療費は、その場で一旦断って、考えますと言って、帰りましょうね。相場を調べてからでも、遅くありませんから。)

話が飛びましたが、この五味先生の御本、結構目からうろこの部分もあり、わかっていたこともたくさんありましたが、違った面からアプローチされており、「ああ、そうか!」と改めて役立つことがたくさんありました。

五味先生、ありがとうございます。

ある程度の体質は、仕方ありませんが、一番気を付けるのは、代謝と酸化ですね。
また、食生活などで、ニオイの元になるもの(特に、お肉ですね)を控える、ということも大切です。

まあ、全く肉を食うな、というわけではないでしょうが、欧米人と同じで、を肉をたくさん食べてると、体臭は、ちょっと濃くなるようです。
お肉もほどほどに。(健康の面から言えば、赤みで!霜降りは、おいしいですが、少量をたまにね。体には、動物性の脂の取りすぎは、メタボになりやすく、ダメです。)

本の内容を詳しくは書きませんが、こういう実践に役立つことが書いてある本というのは、大変ありがたいですね。
私なりに、いろいろ工夫して、早速患者さんにもおすすめしたいことなど、たくさんあります。

最近、口臭や体臭で、バラの香りですか、ダマスカスローズとか。。大昔から、バラでいい香りを!みたいな、コマーシャル多いですよね。良く雑誌の最後のほうのページとかに、怪しく載ってましたね。

バラで消臭効果は無理です。そんなことを証明したデーターはありません。

バラのいい香りがしたら、いいのにな~、という願望ですね。

先日も、DHCのCMを見て、TVでCMまでするのか、とちょっとびっくりしましたが、小さくしたのほうに、「消臭効果ではなく、マスキング(隠してしまう、みたいな意味です)効果を狙ったものです」みたいな文言が書いてありました。(消臭ではない、と言っているわけです。小さく。。。)
みなさんも、よ~くCM見てくださいね。

まだ、DHCは、ちゃんと表示されるだけマシですが(消費者の観点から言えば、当たりまえなんですげ。ややこしい表現は誇大広告にあたるので、消費者庁から、指導が入るはずなんですが。。)、雑誌のあやしい会社は、そんな表示もほとんど見当たらないことがあります。

はっきり言って、バラの油のカプセルを飲んでも、ダメですよ。
五味先生もおっしゃってますが、消臭をせずに、ニオイに香料を足すと、エラいニオイに変わったりするので、勧めておられません。
まずは、しっかり消臭・防臭です。その上で、香りを楽しむなら、いいんじゃないでしょうか。

ニオイに関して、飲むサプリなどをお探しの方は、富士科学工業のアスタリール®をおススメします。
これは、私の知る限り、今一番強力な抗酸化剤です。
実際、加齢臭に対しての効果があったデーターもちゃんと出ています。
ニオイだけでなく、美容と健康のためにも、大変おススメのモノです。

また、肌から皮脂が多いと、酸化が進んで、ニオイを出すことがありますが、アスタキサンチンの塗る美容液のアスタリズム®は、皮脂のバランスを整えてくれる働きがあります。
1石2鳥ですね。(皮脂を抑えるのではなく、バランスを取るんだと思います。だから、乾燥肌の方が塗っても、乾燥するわけではないですよ。)
私は、昔からスゴイ脂性なんですが、年々ゆっくり脂が減ってきてました。
ここ最近、なんか脂が減ったかな。。年なのか。。と密に思ってましたが、アスタリズム®を使って、ほぼ1年、皮脂を抑えてくれてるのは、これのおかげかも、と前日ふっと思いました。
使っていなかったらそうか、ということと比べることができませんから、アスタリズム®のおかげ、という証拠はありませんが、そう考えると納得がいきました。
(脂のために塗っているのではなく、アンチエイジングで塗っているんですけどね)

ビタミンCの6000倍の抗酸化力のある、富士化学工業のアスタキンサンチン製材、侮れません。恐るべし!こんなところにも関係してくるなんて。

(富士フィルムのアスタリフト®は、全くの別物で、会社も全然関係ありません。富士フィルムのには、ここまでの効果もデーターもありませんから、お間違えないように。)

保険診療で、ニオイを抑えるとなると、塩化アルミニウム液しかなく、これはニオイではなく、汗の腺をつぶして、量を減らすような感じです。やりすぎたり、人によっては、かぶれますから、使いづらいこともあります。また、完全ではないんですね~。(そこまでは効きません。)手足には、ほとんど効きません。

置いてあるクリニックも、最近では減りましたね~。自家調合になるので、PL法という法律の問題が絡んでくるためもあると思います。

商品として、ドラッグストアで置いてあるところもたまにありますが、これもかなり少ないです。

市販のもので、10%です(クリニックのは、普通20%かと思いますが、クリニックによって、違うとお思います)。効きは、クリニックに比べたら、そんな良くないです。当たり前ですね。

自費診療は、いろいろ選択肢が広がりますから、ホントに悩んでいるくらいなら、診察・相談をおススメします。

最近は、市販も色々出てますが、お店によって、ホントにバラバラなので、うまく使い分けできると一番お手軽ですが、探してられないという方は、やはりクリニックが便利で確実です。

(まずは、診察で。間違っても、手術をいきなり申し込まれないように)