プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2019年2月
« 1月   3月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728  

最近投稿した写真

ホーム > サプリメント, 医療, 栄養・食事 > 久しぶりのオーソモレキュラー療法再開について



久しぶりのオーソモレキュラー療法再開について

#オーソモレキュラー療法 #栄養解析 #妊娠 #産後 #授乳中 #環境が変わる #働きだす #育児 #栄養欠損 #フルタイムで子育て

 

オーソモレキュラー療法をされていた患者さんが、しばらく受診されていなくて、でもその間、サプリはちょっとでも続けていた、サプリは飲んでいなかったけど、食事は自分なりに頑張っていた、(なにもしてなかった、また昔に戻ったかも、昔(お菓子三昧)よりは多少ましだけど)と、パターンはいろいろです。

 

 

できれば、久しぶりの場合、久しぶりじゃなくても体調が変わった、病気になった、病気が見つかった、環境が変わる(また働きだすとか)、妊娠した、授乳が始まった、子供の病気が見つかったり親の介護で、育児や介護が大変になった、などなど、なにか「変化」があった場合、栄養解析の採血をして、今の現状を知ることがベストではあります。

 

でも、自費の血液検査、お金がかかりますよね。

 

うちで、
栄養解析は、今は、
¥31,210(税込み)が基本です。
これに含まれるものは、血液検査86項目、溝口先生監修の解析レポート、解析結果の説明(約1時間)、解析結果の説明と今後の対策についての私の解説書付きです。

血液検査86項目の中には、いわゆる末梢血液、生化学検査、保険診療では普通は無理な項目も入っています。

それに加えて、血中ビタミンD濃度、ヘリコバクターピロリ抗体、ペプシノーゲンⅠ・Ⅱ、甲状腺ホルモン、DHEAーSが含まれます。

 

さらにオプションで追加したい方には、脂肪酸4分画、AMH、Dダイマー、ケトン体(その場で測定。すぐに結果がわかります)、遅延型食物アレルギー検査(IgG抗体)、リブレ®による血糖値のモニタリング(レンタルあり)、などです。

 

副腎疲労・重金属検査などさらに検査したい方には、さらにあります。ご希望の方はどうぞ。

でも、そこまですることは(私から勧めること)うちではめったにありません。

検査代も結構かかるし、これらを必要とする方の場合、栄養欠損の重症度合いもかなりなので、医療用サプリメントにもかなりの費用がかかるから。

 

オプションのIgG抗体も、めったに私からは調べません。ほんとのよほどの時です。これもかなり高いから。

食事指導は、どちらにしろ同じなので。

いくら言っても、食事指導を守らない人の時には、現実を見ろ!みたいに、ほら、検査でここまでひどいでしょ、というために勧めることはありますが、食事指導を守ればいいだけの話です。

(グルテンフリーとカゼインフリーと食材のローテーションです)

 

血液検査をしなくても、人間ドックや検診結果で、項目の数にもよりますが、ある程度の推測はできます。

まあ全然足りませんが。

 

詳細な問診表や患者さんの訴え、改善したいこと、困っていること、お肌の状態(化粧してても化粧ノリの感じだけでも)、体型、お食事日記、今までの経過などで、ある程度の推測もできるし、証拠になることもあります。

 

検査代をサプリや食費に回す方もおられます。

久しぶりであっても。

 

食事が一番大事なので、検査せずに、医療用サプリを診察だけで選んで飲んでもらうことはダメではないです。

 

予算内で選んで分で、改善すればそれで良いのは良いわけで、大事なのは血液検査の結果ではなく、患者さんのまずは自覚症状の改善だから。

 

ただ、予算にもよりますが、症状の改善が全然わからない場合。

食事を全然変えていない方は、かなりサプリの予算を回さないと改善はわかりません。

何度言っても変えない方で、そこまでサプリの予算を回せる余裕があるなら、血液検査で現状をまず知れ!とも思いますが、こういう方は、現状を知ったところで、信じないことも多いし、やってもやらなくても同じような結果かもしれませんが、検査した場合、少なくとも、そのサプリでは、量も種類も全然足りませんよ、ということはわかります。その食事では、全然ダメ!諸悪の根源はそこ!ということもわかります。

 

食事はそれなりに頑張っているけど、症状の改善があまりわからない、という場合。。。

 

検査していないと、サプリの量が、もうケタはずれに足りないのか、選んでいる優先順が違うのか、他の病気や病態が隠れていて、それが邪魔しているのか、などなど、原因はいろいろあります。

 

末梢血液と生化学的検査だけでは、ダメなんです。

 

昔は大丈夫だったから今も大丈夫、にはならない。

老化もしているわけですし、「昔のまま」なんて、何一つあり得ません。

 

 

症状が悪すぎたら、サプリにかける予算も見直す方も結構出てきます。

 

例えば、エクステやネイルにかけてた分を回すとか。

本格的に、パンやお菓子、外食に回る予算を削るとか。

タバコやお酒もそうです。

食費は、自炊のほうが圧倒的に安くなります。

(栄養を摂れる食事の場合ですよ。コンビニで、1日菓子パン3個のほうが安いやん?!とか言っているような、圏外の話ではないですよ。)

 

妊娠中に、スキンケアやお肌のことで相談に来られた患者さんがいらっしゃって、本当はニキビ跡が気になっておられたんですが、妊娠中はレーザーなどの処置ができないから、スキンケアでできることはやろうと思ってこられました。

 

妊娠前の検診結果から、これ、糖尿病の診断がついていないだけで、食後に採血したら、これ、糖尿病の診断がつきますよ、という方でした。

他の数値もひどいものでした。

糖質制限クリニックに数年通っておられて、ご自身は糖質制限できてるつもりでしたが、低糖質グラノーラが朝食とか、お昼はサンドイッチのみとか、タンパク質も良質の油もとても少なく、食事の糖質が占める割合は、7割、8割以上だったと思います。

(そのクリニックでは、食事指導は一切なしで、説明書1枚配れただけだそうです。1回もチェックもされていません。)

 

食事の見直しは、すごく大変でした。

糖質を減らすのはすぐに成功されたんですが、いかんせん、タンパク質と良質の油が足りない。野菜もですが。。

とにかく食べている量が少なすぎ。。

まして妊娠中ですから、もっと必要です。

そして、フルタイムで妊娠中も働いておられました!!

 

女性で一番大変な方って、フルタイムで働きながら、妊娠・子育てしている方です。

私にはマネできませんね、絶対に。

いつも多くの患者さんがされているのを見て、よくやっておられるな~と思います。

なので、その分、皆さん、栄養欠損ひどいのですが。。。

 

食事をかなり頑張られて、かと言って、胃腸の負担をかけてもダメだし、サプリもそれなりに足しながら、無事出産されました。

 

もうちょっとしたら、お仕事フルタイムで復帰されます。

 

今も授乳中で育児大変ですが、ずっと気になっていたお肌の相談の続きと、栄養体調のことで再診されました。

サプリは頑張って、ずっと続けておられます。

妊娠・出産と大きな栄養欠損が伴うことを成し遂げられたわりに、お肌もそう荒れることなく(ほとんどの方が栄養赤ちゃんに持っていかれるので、お肌は多少荒れます。肌にまで栄養回ってこないんです)、また、お肌のことが気になるくらい、精神的余裕もあるくらい、元気なわけです。

育児疲れもはたから見てても、そう感じません。やつれた感がないです。

予算のこともあって、栄養解析はされていません。

 

ただ、もうちょっとしたらフルタイムで仕事復帰です。

環境がガラッと変わります。

赤ちゃん預けての仕事です。

フルタイムはほんとに大変です。お一人目のお子さんです。いくら家族のバックアップがあったとしても、お母さんは大変です。

 

なので、職場復帰前には、栄養状態確認しておいたほうがいいですよ、とお伝えしました。

次回されます。

 

働きだしたら、疲れるだろうから、その時じゃダメですか?と聞かれました。

ダメではないんですが、フルタイムで元気にトラブルなく、育児に家事に仕事に自分のことも、とできるために、先に万全の態勢にしておいたほうがベストです。

 

一気に栄養が減ると、疲れすぎてしまって、いきなりうつっぽくなって、もう受診どころか仕事にも育児・家事にも支障が出る方もおられます。

そこまでいかなくても、とてつもなく疲れすぎるとか。。。

 

同じ検査して現状確認なら、出産授乳で、絶対に栄養減ってますからね、ほんとは、産後どれだけ減ったのかも診たほうがいいんですが、予算のこともありますからね。

 

女性が少しでも楽に、妊娠・出産・授乳・育児・家事・仕事と、したいことがいつでもできるようになればいいと思います。

体調で選択肢が狭まるのではなく、好きに選べる状態、よりどりみどり、というのが理想ですね。

オーソモレキュラー療法はそのためのバックアップになるし、予防というか、備えあれば憂いなし、です。対策が事前に立てられます。

 

サプリにあまり予算を割かない場合、検査してもしなくても、選ぶサプリの種類や量は同じ、ということもあります。

予算が少ないと、選択肢が限られてしまうので、もう組み合わせがほぼ決まってしまうことも。

数パターンくらいしかないので。。

 

だからこそ、食事の重要性が増します。

その場合、血液検査の栄養解析の結果が、栄養欠損の動かぬ証拠となるので(笑)、食事を頑張る原動力になればと思います。

まだまだ足りないという自覚ですね。。

昔よりは食べてるから、昔よりはましだから、とそこで満足して、全然タンパク質と良質の油を増やさない女性はとても多いし、食事にまつわる勘違いは、1回や数回、食事指導や診察に入ったからって、全部直せません。

自覚してもらうのに時間がかかります。

 

検査するにしろ、しないにしろ、診察と食事のチェックが必ず必要です。

 

 

 

 

 

カテゴリ:

サプリメント, 医療, 栄養・食事