プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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ホーム > 2019年02月28日



先日来られた患者さんが、もうかなり長い間、定期的に他院でフォト系の光治療をされていて、先日処置してから、おかしい気がする、赤みが出た、とおっしゃってました。

 

元の状態がわからないので、なんとも言えませんが、くすみが取れて、下にあった毛細血管などが見えやすくなったということもありますし、光治療でもレーザーでも、だいたいが活性酸素を発生するわけですが、その活性酸素の発生した量と自分で処理できる能力が足りなかった場合、副作用合併症などと呼ばれるものが出てきます。

その程度や治るまでの期間も人それぞれ。

たまたまということももちろんあります。

その日の体調によっても違うでしょう。

 

何が起こるのかわからないからこそ、医療、特に美容医療は、事前に防げることは可能な限り防げるようにしておきたい

 

それが、スキンケア です。

 

もちろん、栄養をちゃんと摂って、バリア機能のしっかりした元気な皮膚を作っておくことも大事ですし、活性酸素がある程度自分で除去できるからだにしておくこともとても大切です。

 

学会で、まだ食事の話までは出てきません。。。

 

皮膚科学会で、亜鉛の話がチラホラ。。それも食事ではなくて、基本、亜鉛の薬を足しましょう、という話で、難治性の皮膚炎とか、褥瘡とか、治りにくい皮膚の病態の話で、そうじゃなければ、普通の人が栄養がそんなに欠損しているなんて!!と、オーソモレキュラー療法などを知っていないと、知らないことです。。。

 

でも、スキンケアが大前提、しているのが当たり前、という感じで、そこまで時間が取られていません。

 

その結果、スキンケアの説明をちゃんとやっているほんの一握りのドクターやクリニックと、全然していないところとで分かれます。

 

口で説明されてなくても、まだ説明の紙をくれるだけ、まだマシなほうです。

(と言っても、日焼け止めをしっかり塗りましょう、程度のことが書いてあるだけですが。。)

 

口で説明もされないし、説明書くれるどころか、スキンケアの話なんて出たことない。

クリニックで取り扱いの化粧品だけは、受付やナースが熱心に勧めてくる。。。ということが多いかと思います。。

 

その患者さんもスキンケアの話もされたことないし、うちで、ダーマスコピーで皮膚も診たら、初めてみてもらった!と喜んでおられました。

 

美容皮膚科、美容外科でのレーザー治療、皮膚科や形成外科でのレーザー治療など、いわゆるレーザーを取り扱っているクリニックは、昔よりもかなり多いんですが、何軒か回っただけでは、またその回った数軒も同じようなところだったら、どこに行ってもスキンケアの話を全くされないので、そういうものかと患者さんは思ってしまいます。

 

HPにも書いてあるわけでもないし、むしろHPには、レーザーさえ当てれば、すごく良くなる、お金を払って横になっていれば、すぐに終わる、すぐに消える、綺麗になる、魔法みたいなことしか書いていなかったり、実際の診察の場でも、一向に話に出てくる気配もない。。となると、スキンケア?なにそれ?そんなのしたくないから、レーザーやってるんやん?という強者もたまに出てきます。。

 

どこのクリニックに行っても、スキンケアの話をちゃんとされれば、患者さんは、やっぱり必要なのか、となりますが、どこの医者も言わないんだから、そうなりますよね。。。

 

美容クリ二ックの業界が悪いのか、医者が悪いのか、もうよくわかりません。。

 

もうされてしまったことは仕方ないというか、されてしまった事実は変えられないので。。

高い社会勉強代と思って、あきらめましょう。

今まで、スキンケアをせずに(自己流じゃなくて)、レーザー光治療をしてきて、トラブル(火傷とか悪化など)がなかっただけ、本当にラッキーです。

 

悲嘆する必要はありません。

 

皮膚は、ちゃんと材料さえ入れてあげて、いらない攻撃を止めれば、ちゃんと新しい元気な皮膚に生まれ変わってきます。

全部が完璧に「生まれ変わる」わけではないですが。。

食事も大事ですが、皮膚を攻撃するのをまず止めないとね。

 

攻撃が済んだら、復興再建あるのみです。

どんどん良くなります。

栄養足せば、もっと早く良くなります。

 

美肌は患者さん次第だし、早く気づいて始めたもの勝ちです。