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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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美容外科クリニックの集団訴訟

今日も患者さんがおっしゃってましたが、某美容外科クリニックで、糸を使ったフェイスリフトの手術で、集団訴訟が起こっているそうですね。

訴訟の争点は、手術の副作用が合併症など事前に説明がなかった、また効果に関して、誇張しすぎた(術前に言われたほどの効果がなかった)、等々。。。

ちゃんと説明していても、患者さんが、術後に、「聞いていません」ということは、どこのクリニックでも時々ありますが、集団訴訟とは。。。

いやはや。。。

真偽のほどは当事者でないとわからないし、これから裁判ではっきりしていくんでしょうけど。。

一般的な話をしますと、格安大手チェーン店的クリニックの場合、あんまり副作用とか言ったら、患者さんやりませんからね、言っていなかったり、言っていても軽~くしか言っていないこともあるのかもしれませんね。

(実際、言っていないことも多いでしょう。そういうトラブルのセカンドオピニオン受診って、結構来られますから。患者さんからの一方的な話なので、向こう側の意見はなしの状態で聞くわけです。

言った言わないというのは、真偽のほどは調べないとわかりませんが、同じクリニックばかり、患者さんが来られると、やっぱりそうなのかな(言っていないな)と思ってしまいますね。)

格安チェーン店の場合、そもそも、広告に載っている手術代がおかしい。。

この手術代金が、広告でいくらになっていたのか知りませんが、なんでもそうですが、モノには相場というのものがあるわけで。。。明らかにおかしい値段って、やっぱりおかしいでしょ。。。

例えば、シャネルのバッグが、1980円とかで売っていたら、誰だって偽物って思うでしょ?

「本物って言われたし、本物だと思って買ったのに!」と怒ったら、信じて買う方もダメでしょ、って思いませんか?

そりゃ、一番悪いのは、「本物」って言って、売ったほうですけどね。

悪い人って、世の中にいっぱいいるんだから。。

シャネルが1980円だったら偽物ってわかるよ!という方でも、どうして、美容医療だと、疑わないんでしょうね~。

相場がわからなかった、って、ネットで検索したら、いくらでも他のクリニックのサイトが見られるんですから、すぐに値段がおかしいってわかりますよね。

これが人間の不思議なところで、誰だって、心の弱っている時とかのちょっとした隙間に、するっと入ってこられたり、あるいは、安いお金でキレイに若返れるんじゃない?!と欲望にかられた瞬間にかすめ取られるというか、世の中には、悪い人が大勢いてですね、自分が儲けるためなら、人を騙して悪いことをしても平気な人というのがいるものです。

全部が全部悪い人ばっかりってことはないかもしれませんが、悪い人が、立場的にも精神的にも強かったら、自分がそういう精神状態の時に接触すると、やられちゃうんじゃないですかね。。

なので、あやしいところには、近寄らない!というのが、一番正解ですっ!!

どこが怪しいのかは、これまた難しいですかね?

全然怪しく見えないの(例えば、学会で有名とか)に、行って見たら、ムチャクチャ怪しかった!というところであれば、これは防ぎようがないですが、多くの方が、「これは怪しいだろう」と思うポイントって、結構共通点多いと思うんですけど。。

光・レーザー治療よりも、リスクが上がるのが、手術です。

特に、顔は、服で隠せませんから、毎日鏡で簡単に見えるところだし、また他人からもすぐに見られるところです。

そういうところが、何かなったら、すごく困るでしょう。

悪い人はたくさんいるんですから、自分で自分の身を守るしかないわけで、顔に手術するなら、もうちょっと慎重になりましょう。

(今回の原告側の患者さん方は、もうすごく身に染みてわかっていらっしゃると思います。

裁判に勝ったとしても、お金を返してもらったり、慰謝料もらったところで、顔の傷も心の傷も癒えないのではないでしょうか。傷跡は消せませんしね。。。)

糸を入れた手術が、7年前くらいだったか、すごく流行った時がありました。

アプトスとかワプトスとか、名前がよくフリーペーパー紙に載っていましたね。

今は、いろいろ名前が変わったり、クリニックオリジナルの名前になっていたり、手術方法も使う糸の種類も様々です。

昔流行った時もそうですが、「切らないフェイスリフト」というのが宣伝文句で、患者さんは、「顔に糸を入れるだけだから」となぜか納得するという。。

顔に糸を入れるって、そんなに、みなさん抵抗ってないんですかね?

私自身、医者でも、かなり抵抗ありますよ。美容医療をやっていて、糸を入れる手術は見たこともありますし、セミナーが学会でも症例写真とか山ほど見ていて、特殊な手術だとは思いませんが、それでも、私はやりたくないです。

そこまでするなら、「切る」ほうの、フェイスリフトをやります。

「メスで切る」などという言葉にとても敏感な日本人。

「糸」なら、「切らない」のなら、いいのか。。?

。。。どして。。?

糸によるフェイスリフト手術を簡単に言いますと、糸を、顔の皮膚の下の脂肪の中(浅い・深いはそれぞれあります)に通して、ひっかけると言いますか、法令線やフェイスラインのたるんでいる部分を、糸でひっかけたり、ひっぱたりして、場所を移動させるんです。

昔は、法令線のたるみを、頬っぺたの上のほうに持ってきて、頬を膨らます、アプトスというのがありました。

以前勤めたいたところでは、外科もやっていたんですが(私じゃなくてね)、30代前半の患者さんが、出来上がった術後の顔を見て、仰天され、知り合いから、「江川卓みたいと笑われたから、糸を抜いてほしい」と言ってこられ、糸を抜いてましたね。

手術代はどうなったのかは知りません。

年配の方で、頬がふっくらして嬉しい!と喜んでおられた方もいらっしゃいました。

法令線のタルミを耳の上のほうに引っ張る手術もありましたが、口元~耳の上までって、結構な距離なんです。

その時は、引っ張って、目じりも少々上がって、かなり不自然でも、すぐに戻ります。

重力に勝てないんです。

引っ張り過ぎたら、脂肪のかけているところがちぎれますしね。

重すぎても切れますしね。

で、この場合、引っ張った先のところはピンと張っていいかもしれませんが、根本の手繰り寄せたところは、ムギュっと皮膚が余っているわけです。

キンチャクの袋の入り口と同じです。

切らない以上、タルミを取った分、どこかにそれをもってこないといけないんです。

そのしわ寄せがきつければきついほど、タルミは取れますが、片方はシワシワムギュムギュです。

シワシワがイヤなら、そこまで引っ張ったらいけないので、まんべんなく、シワを分散させるとなると、タルミは思ったほど取れません。

だって、切っていないんだもの。

糸を入れるとは言っても、麻酔の注射はするし、(どこまで麻酔するかは、ドクターの考え方にもよりますが)、糸は通すわけで、糸を通すのに、針はいるわけで、針だけではダメだったり、ストローみたいな空洞のある針じゃないとダメだったり、やり方もいろいろですが、顔に針(たぶん長い)を通す以上、血は出るわけで、内出血ゼロ!という広告を信じていたら、どえらいことになりますよ。

(たまたま内出血が少な目、ということはあり得ますし、超一流のドクターであれば、その辺は最大限配慮されますから、かなりゼロになるように努力されていると思います。)

切らない、とは言っても手術は手術ですから、多少の腫れと内出血、痛みはゼロではありません。

また、浅いところに入ったり、ひっぱり過ぎたりなど、いろいろ重なるんでしょうけど、変なところに、えくぼみたいに、凹みが出たり。。。引き連れたり。。。左右非対称だったり。。

そんなものに、高いお金を払うなんて。。。(おそらく、光・レーザー治療よりも高いかなと。。)

それだったら、タイタンでいいんじゃない。。?と私は思うし、私はタイタンを選びますね~。

初診・再診の患者さんからも、糸のフェイスリフトのこと、たまに聞かれますが、(ちょっと興味があったり、やってみたかったりされる方混ざっているので)、そういう時、必ず、超一流の先生だったら、選択肢のひとつじゃないですか、とお答えしています。

ただし、超一流ですよ!

学会でも有名とか。糸のフェイスリフトの手術でね。

その辺の美容クリニックで適当~に入れるのは?と聞かれたら、止めておいたら?と勧めています。

昔、頬にたくさんの糸を入れている患者さんの頬に、ヒアルロン酸を入れなきゃいけないことがあって、おそらく片頬に、5~10本くらい。(何人かいらっしゃいました)

そこまで来ると、注射の針を入れたら、どこ刺しても糸にあたって、うまく入りませんし、ヒアルロン酸入れても、うまく膨らみません。

糸でがんじがらめになっているんですね~。

あ~あ~。。。

ここまで糸が入っちゃうとね。。

「溶ける糸」って言っても、そんなすぐに溶けませんよ。

超一流のドクターなら、メリット・デメリットの両方をちゃんと説明してくれるでしょうし、そもそも貴女の顔の悩みにとって、それが一番いい方法なのか、ということも含めて、アドバイスをしてくれると思います。

いろいろ工夫されているでしょうし、どれぐらいもつのか、期待通りでいいのか、効果の限界はどんなものか、などなど、ちゃんと説明してくれると思います。

逆に、そういう説明もなかったら、とりあえず止めたほうがいいです。

「糸入れたいんです」「ああ、そうですか、わかりました」とは、ならないはず。

糸が一番良かったなら、それはいいんですが。。。

(一番、というのは、あり得ないです。

糸が悪いんじゃなくて、何をどうしたいのか、で、いくつか選択肢があるはずです。)

超一流の先生がされた結果と、私のタイタンが同じだけの効果を出せるのか、と言われると、そこはなんともわかりません。

糸がいいこともあるでしょう。

その辺は、患者さんの価値観や肌の状態によっても、ベストな治療というのは、刻一刻と変わります。

でも、とりあえず簡単に、というのであれば、やっぱり光・レーザー系がおススメです。

ちなみに、こういう糸のフェイスリフトの手術と、以前に書いた「金の糸」手術は、全z年違うものなので、ご了承ください。

カテゴリ:

医療