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    柴 亜伊子
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田中先生が美STに!

先日発売の美STに、クリニカタナカの田中洋平先生が取材を受けておられました。

日焼け止めの特集のところで、ドクターエビーゼの日焼け止めと一緒に、近赤外線も皮膚を老化させるので、カットしたほうがいいということが少し載っていました。

まだご覧になっておられない方は、本屋さんで、どうぞご覧ください。

近赤外線研究者の第一人者と言ってもいい田中先生に、取材をしたのはいいと思いますが、取り上げ方が、ほんのわずかなコメントのみで、全然ダメですね~。

ちゃんと田中先生で、バーンっ!と1~2ページくらい、近赤外線について特集しないと!

化粧品メインの雑誌は、(おそらく)全ての化粧品会社がスポンサーですから(ケンカして、もめていない限り)、ドクターエビーゼのことばかり取り上げていたら、他の会社からクレームが出ますからね、まあ、取り上げられないんでしょうけど。。

特に、近赤外線をちゃんとカットしてくれるのは、ドクターエビーゼの一人勝ちだと思うので、まあ、大々的には書けませんよね~。仕方ないです。

前回の号では、「塗らない日焼け止め」特集をして、読者に、これをしたら塗っているのと同じ効果が出るかのような記事を載せておいて、今回は、日焼け止め特集で、塗れ!塗れ!とは。。。

180度全く考え方の記事を載せるのには、あきれてしまいますが。。。

塗れなかった場合や塗れない方が、何かできることがあるか、と、もうちょっと科学的に記事にできないんですかね。できないんでしょうね。仕方ないですよね。

さて、日焼け止めの話が出たついでに、うちの患者さんの日焼け止めの話をしておきます。

初診や再診でも、肌の調子がホントに悪い時や炎症(赤みなど)のひどい時に、日焼け止めは塗るようには言っていません。

日焼け止めは、やはり保湿剤よりも添加物が多く、ある程度肌が健康なので、塗れるわけです。

健康でない時に、添加物の多い(どんなものであっても)日焼け止めは、かえって刺激になるかもしれないし、肌の炎症を悪化させる可能性もあるので、肌の炎症の度合によっても内容は変えていますが、基本止めてもらっています。

肌が元気になってから、使う、というのをお勧めしています。

なので、その間は、なるべくアウトドアはせず、日に当たらないように過ごすしか方法がありません。

四条通り歩いているだけで、太陽光にあたるわけですから。

帽子・日傘も下や横から入ってくるとは言え、しないよりはマシですから、外に出ないといけないならしていただいています。

外もなるべく日陰に入るようにしてもらいます。

それで十分ではありませんが、日焼け止めも塗れないけど、外に出ないといけないなら、そうするより仕方ありません。

日に当たった分、赤みの炎症のある皮膚は、色素沈着も起こしやすいですが、家の中にお籠りで暮らしていける方ばかりではないので、全部が落ちついてから、もしできてしまったシミや黒ズミはその後で、治療をするしかありません。

絶対消して、元通りにできるか?と言われると、約束はできませんが、その時にできることをするしかありません。

無理して、日焼け止めを塗ったところで、皮膚炎を悪化させて長引かせたら、何をしているのか本末転倒です。

我慢も時には必要です。

最悪の事態を脱したら、状態によって、使えそうな日焼け止めからお勧めしています。

それを使って大丈夫かどうかは、実際に使ってもらって、様子を見ないと、それはわかりません。

まあ、どこかで始めないといけませんしね。

あと、ニキビ肌の方や本当の脂症の方の場合、日焼け止めを塗り直しして、ブツブツができた経験があったりする方もいて、塗り直しが怖い方もいらっしゃいます。

脂症くらいだったら、それほど問題はないんですが、ニキビの方は、ニキビが新しく増える、というのは、ものすごいイヤなことですよね。

うちに来られる初診の方の半分(ブログを見ていないとか、実践していないとか)は、ものすごく間違ったスキンケアをされていることが多くて、そのせいで、ニキビを悪化させている方が圧倒的多数です。

ニキビ用の薬を何にも使わなくても、スキンケアでいらんことをしなくなっただけで、ニキビが出なくなった、ということもあります。

(要は、肌が、「やめて~!」とSOSを出していただけなんですよね。今やっていることの中に、おかしなことがあるよ、ということに気づいてあげないと。)

純粋なニキビの方もいますが、どちらにしろ、変なことをたくさんして、肌も炎症を起こして、おかしくなっていますからね、まずは、スキンケアで、健康な肌にして、日焼け止めはそれから、です。

どんなにいい日焼け止めでも、肌が弱っている時に塗っても、ブツブツが出るかもしれないし、痒くなるかもしれないし、健康な時に塗るのとは違う反応が出る可能性があります。

所詮、化粧品というのは、健康は肌の人が塗るように開発されているモノなんです。

「健康」の幅は、かなり広いのは広いので、クリニック用の化粧品などは、ある程度対応できることもありますが、完璧ではもちろんありません。

使えない時は使えないんです。使ったら、いけない時というのももちろんあります。

肌は生きていますからね~。

肌を健康にしてあげている間に、自分に合う、品質のいい日焼け止めを探す、というのを、いつもお勧めしています。

見つけるのに、時間のかかる人は、結構かかりますからね。

お肌が健康になったら、すぐに日焼け止めが塗れるように、スタンばっておくわけです。

元気に戻すのと、全部同時進行でいくわけです。

そしたら、シミの光治療をしたいとなっても、スムーズに行けます。

初診から、いきなりシミ治療でバンバンいけるというのは、健康でないとまず無理ですし、日焼け止めが塗れる状態の肌でないと、なかなか難しいと思います。

健康であって、ご本人にやる気がちゃんとあれば、バンバンとまではいかなくても、普通にやるのはできますけれど。

肌の調子がいい、というか、「健康」である、というのは、実はとてもありがたいことです。

体の調子が悪い時に、肌だけ綺麗で健康、というのはできません。

肌も体の一部ですから、特に、胃腸が荒れていると、栄養がうまく吸収もできないし、肌にまで栄養が回って来ません。

肝臓や腎臓がやれると、解毒作用もうまくいかないし、特に肝臓はいろいろな栄養も作り出してくれるところなので、とても重要です。

心臓も肺も、もちろん脳も、臓器の病気のある方は、あせらず、できることからしましょう。

体が元気になったら、自然と肌も戻ってきますから。

長期にかかる病気だったら、内臓に負担をかけないような、スキンケアだけやりましょう。

(詳しいスキンケアは、個別に診察しないと、一般論で書けるものではありません。)

今、うちで取り扱っている日焼け止めが9種類だったと思います。

肌が健康な方であれば、どれを選ぶのかは、その方の好みです。

いつ塗るのか、汗はどれくらいかくのか、紫外線吸収剤はあってもいいのか、色つきがいいのか、などなど。

それで絞りこんだ後は、塗り心地の好みですね。

毎日おそらく塗るわけですから、自分のイヤな塗り心地のモノを買っても仕方ないでしょ。

初診の方で、たまに、パウダールームで日焼け止めを試し塗りされることもなく、化粧も全部終わってから、受付カウンターで、「どれを買えばいいですか?」と聞いてこられる方がいます。

試したかどうか聞くと、全く試さず、ファンデを塗っていて、なんで。。?と思います。

(パウダールームの案内時に、日焼け止めの説明は全て行って、試していただくよう、申し上げているんですが。。)

試せないモノは仕方ありませんが、試せるなら、絶対に試して買いましょう。

自分のことなんですから。

その方の塗り心地がどれが好きかまで、そこまでの世話は焼きません。大人ですからね。

好みがあるからこそ、これだけの種類を取り揃えているわけで、環境やTPOに合わせて、自分で選ぶ気もない人は、美容医療は止めておきましょう。

他力本願でうまくいくものなんて、ほとんどありませんから。お金巻き上げられて終わりですよ。

日焼け止めなんて、塗ってみたら、塗り心地がそれぞれ全然違うんですから、試して、と言っているんですから、とりあえず試せ、と思いますけど。考えたって、使って見ないとわかんないですから。

その場で合う、と思って買っても、実際使ってみて、2週間くらい様子を見ないと、本当に自分に合うかはわかりません。

2週間試せるテスターをくれることはまずないので、買うしか方法はありませんが、塗ってみて、院内にいる短時間お間に、かゆみや何か違和感が出てくるなら、それは、ちょっと買うのを一旦止めたほうがいいです。たまたまかもしれませんが、違和感が出たものは、止めてもらっています。

まれですが、そういうこともあります。

誰でもいける万能のモノは、存在しませんから、ちゃんと自分で選びましょう。

カテゴリ:

スキンケア, 化粧品