プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2014年7月
« 6月   8月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

最近投稿した写真

ホーム > 医療 > 自費のニキビ治療



自費のニキビ治療

当院のニキビ治療は、全て自費です。

何故かというと、保険で使える薬だけを使っているわけではなくで、保険が通っていない薬も使うので、保険と自費を混ぜることは混合診療と言って、禁止されています。

今、政府が混合診療を勧める方向で検討されているようですが、癌とか難病とか一部の重病で、しかも限られた医療機関にだけ認められるとかになるんじゃないでしょうか。

ニキビで混合診療OK!とはならないと思いますよ。

さて、じゃあどんなことをするのか、ですが、ニキビ跡もある場合は、レーザー治療も併用です。

ニキビ跡の赤みや凹みは、飲み薬や塗り薬では、そうそう治らないからです。

ニキビ跡もニキビもバンバン出ている場合は、両方の治療を同時進行するか、まずするなら、ニキビ治療からです。

うちのニキビ治療は、ニキビの状態にもよりますし、肌質やいつも出ているのか、生理前にひどくなるのか、などなど、ケースバイケースです。

ただ、どの治療をするにしても、いつから、どんな感じで出てきたたのか、普段の生活はどうしているのか、などなど、細かく聞きます。

普段の生活の中で、やったらダメなこと、やったほうがいいこと、日常生活でニキビを悪化させることと良くすることを説明します。

それに加えて、薬の説明になるので、かなり時間がかかります。

保険の薬だけでやってくれ、という方もいるかもしれませんが、美容の他の治療と同じで、一番大事なのは、ニキビであっても、スキンケアだと思っていますから、その説明を時間かけてするのに、保険でやったら、うちは潰れてしまいます。

保険の薬だけ欲しいのであれば、普通の皮膚科に行けば、どこでもくれます。わざわざうちに来なくてもいいわけです。

また、保険の薬で良くなる人は、それでいいわけで、うちに来なくていいんです。

保険では使えない薬も使って、説明もする以上、保険では無理なんですね~。

メインで使うのは、漢方薬、塗り薬各種、医療用サプリメント、クリニック専用化粧品などの中から、これがいいなと思うのを、まずは使ってもらって、様子を診ます。

保険で出されている薬もごくたまに使うことがありますが、その場合は、もちろん自費です。

レーザーをしない場合は、まあ、薬代のみになりますが、うまくいけば、合う漢方と、塗り薬ちょっと使う、って感じです。

はっきり言って、時間を取った割に、あんまり儲かるものではありません。

でも、ニキビって、やっぱり若い子に多いし、予算も自費となると、それほどあるわけでなし、薬代を高くするわけにはいかないし、早く良くなってほしい、という親心みたいなものでしょうか。。

初診料は、¥10.800いただきますが、次回、薬の処方だったら、再診料は、¥1.080だし(全く別のことを相談したいとか、そういう場合は、違いますよ。)、それに薬代です。

良くなってくると、薬も減らしていけるし、かなり持ちます。

合うのがみつかった場合は、維持費に、それほどはかからないと思うんですけど。。

もちろん、合うのがなかなか見つからない場合もあるし、落ち着いていたのが、ぶり返すこともあります。

薬も大事ですけど、日常生活、食べるモノもとても大事です。

野菜ばっかり、というのもダメですよ。野菜は大事ですが、野菜だけでは、栄養は全然足りませんからね。

先日、ニキビ・ニキビ跡・赤ら顔(痒みもあったそうです)で悩んで、うちで治療された方がおっしゃってくださったんですが、保険治療もいろいろされてきて、全然良くならなくて、それでうちで自費治療をされたら(ジェネシスやサプリや塗り薬など)、痒みも落ち着いて、良くなったから、自費治療をしてよかった、とおっしゃってくださいました。

保険では限界があるのが、両方したからよくわかる、と。

日本の保険診療というのは、素晴らしいシステムなんですが(悪用する人がいるから、破綻の危機ですが)、なんでもかんでも、好きなことができるわけではありません。

保険診療の目的は、まず、病気を治すこと、生命の危機を救うこと、生命の危機を回避すること、です。

ニキビのバイ菌が、体中に回ってしまわないように、抗生物質はもちろん保険が通るし、いろいろ新しい(って、もう発売されて長いですが)薬も追加されて、以前のことを思えば、かなりニキビ治療は、保険の範囲内で、従来は一切認められていなかった予防まで(予防することで、ひどいニキビ跡になるのを、ある程度防ぐことができます。その結果、見た目のことを考えた治療が)、以前よりは、できるようになったわけです。

どこまでの予防ができるのか、合うのか合わないのか、副作用の問題は、ちょっと置いておきます。

若い人の場合、化粧をしても隠せないニキビとニキビ跡の赤みや凹み。

(凹み治療は、本格的にやろうと思ったら、結構なお金とリスクがかかりますが)

もし、すっごく悩んでいて、お金もちょっとだけ余裕があるのであれば、やっぱり早い目に治療を始めたほうがいいと思います。

ひどいニキビ跡になる前に。

ひどくなると、時間がたっても消えないことも多いし、またそれを治す(改善程度と思ったほうがいいです。完全に消すのは、不可能とはいいませんが、ニキビの程度によったら、結構大変です)のに、すっごいお金と時間がかかります。

市販のニキビのおかしな薬(?化粧品?)で良くなったら、それはそれでラッキーですが、肌大丈夫ですか?ガサガサになったり、赤くなったり、痒みひどくなったりしていませんか?

そんなひどい状態になったわりに、ニキビ、そこまで良くなっています?

良くなっているだったらいいですが。。

そこまでことをするなら、ちゃんとしたクリニックで、治療をするほうが、多分効くし、副作用も少ないかも。。

副作用がもっと大きいこともありますが、その分、効くんだと思います。

(治療費は、市販品よりはかかるでしょうけど、その分、一番気にしている見た目にとっては、最善だと思います。)

若い時って、気になるから、余計に化粧で隠そうとして、でも、若いし、そんないい化粧品は買えないし(また、なかなか売っていませんしね)、何を使っていいのかわからないし、友達にも言えず、ネットで検索するしかなく、ネットのSEO対策で上位にランキングされているモノにとびついちゃったり、それで余計に肌ボロボロになったり、全てが悪循環にはまっているなら、一度専門のクリニックに、ホントに早めに行きましょう。

ニキビは、50歳になっても出ます。

60代のニキビは、まだ診たことがないですが。。

ニキビを、医療の力で、全く出なくさせることは無理ですが(体質が変わって、出なくなることはあります)、出ること自体が悪いわけではありません。

出ても、早く、跡形もなく、治ってくれればそれでいいんです。

うまく付き合っていく、という感じです。

肌が少しでも綺麗になるなら、少しでも早めのほうがいいでしょう。

どこまで良くしたいのか、どれくらいの予算でするのか、どこまでするのか、個人差があるでしょうけど、とりあえず、どんなモノがあるのか、「知る」って大事です。

お早目に、受診してください。

カテゴリ:

医療