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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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不妊治療の実際③

不妊治療連続シリーズ第3弾です。

 

この患者さん、妊娠前には糖質制限はわりとできていて、お肉ばっかり食べてらしたので、魚も食べなきゃダメですよ~というくらい、お肉を召し上がってらっしゃって、宗田先生の「ケトン体は人類を救う」も読んでもらっていたので、糖質が妊娠によくないことも動物性タンパク質がたくさんいることもわかっていらっしゃる方です。

 

この入院の前後だったか、ちょっと飲んでいたサプリも止めさせられたり(市販の合成のサプリは止めてくださいよ、そんな添加物だらけで吸収も全然しないような質の悪いのは、私も全部止めてもらっています)、栄養も赤ちゃんに奪われて一気に減ったりもしたし、血腫のせいで出血もかなりあったようで、ショックもあり、食事もままならなくなり。。鉄とビタミンBが一気に減ると、うつっぽくなってしまうことがとても多いです。。

この方も少しそうなったようで。。

 

いや、最初の入院の時に、メールで連絡が来たんだったかな、それで絨毛膜下血腫で入院されていることを知って、甲状腺ホルモンの値は、退院されて受診されたときに診せていただいたから、入院中の値がまさかそんなことになっているとは思いもよらなかったような。。

 

確か入院中のメールのやり取りで、

入院中の食事が炭水化物ばかりで困ります(宗田先生の本を読んでらしたので、ごはんだらけの食事に驚かれませんでした。)、なので病院の食事を食べずに、プロテインビスケットを食べています、というメールが来たことがあって、プロテインビスケットは確かにタンパク質が摂れていいですが、他の栄養素入っていませんから、やはり食事が大事なわけで、でもご家族の方が忙しくて差し入れができない(お惣菜とか)から食べるものがないようなメールでした。

 

ビスケットを買われてた量は、とても少なく、それを食つなぐほどの量もお持ちではないので、この妊娠に大事な時に、栄養はない、カロリーもないとなると、これはかなり危ないので、病院食もカロリーが足りないなら食べるように指示して(他に食べるものがないようなので)、缶詰とか日持ちするものを差し入れしてもらうようにお願いしました。

(この時期はあまり食事はうまくいかなかったようです。。)

 

そのあとだったか、つわりが来たせいだったのか(つわりも栄養不足が原因)、いろいろ重なって、糖質中心の食生活になってしまって、動物性タンパク質が食べられない(食べる気がしない)、食事をあまりしないからサプリもあまり飲まない、糖質単品の食事になったりと悪循環にはまってしまわれ、なんとか食事の工夫をしてサプリを続けるよう言っていた矢先、妊娠性高血圧になり、とうとう血圧降下剤が婦人科より処方されてしまいました。。。

これは、赤ちゃんにもとても悪いようです。。

 

妊娠性高血圧は、私は産婦人科ではないので専門的なことはわかりませんが、いろいろ原因はあると思いますが、食事制限はされていらっしゃらないので、私にできることは、糖質中心の食生活がどちらにしろ影響もしていると考え、糖質を減らすように指示しました。その分、タンパク質・脂質で栄養だけでなく、カロリーも摂らないといけませんから、食べれなかった時が困るわけですが。。

食事がどこまでうまく変えられたのかは確認できていませんが。。

 

そしてとうとう血圧が今出している内服ではコントロールできないくらい高くなってしまって、緊急入院になったとメールがきました。。。

→続く

 

カテゴリ:

医療, 栄養・食事