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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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化粧品が合わないのかなと思ったら

季節の変わり目は、お肌のバランスを崩す方も多いですが、アレルギー性のものは、また別として、おかしなことをせず、保湿ができていれば、しばらくしたら戻ります。

自分の肌の力で、ちゃんと季節や環境に順応していきます。

保湿を足したりしなくても、時間は余分にかかるかもしれませんが、落ち着くこともあります。

バランスの崩し方・崩している程度にもよるんでしょうけど。

女性の肌にトラブルが起こったら、見た目(皮膚炎の様子のことです)にもよりますが、真先に疑うのは、化粧品です。

化粧品という言い方がおかしければ、肌に塗るモノ全て、です。

ホントに、ホントに、何にも塗るモノを変えていなければ、化粧品以外のモノを次に疑いますが、順番は化粧品です。

化粧品かぶれは、季節の変わり目の肌荒れ・なんか調子が悪い、というのとは、全然違います。

原因を止めない限り、一時的にごまかすことはできるかもしれませんが、その後、もっとひどくなります。

おかしいな、と思ったら、その原因をすぐさま止めて様子を見るということが一番大事ですが、これが、できない方というのがいらっしゃいます。。

かぶれとか、赤みとか、痒み・痛みもなんでもそうですが、体が、「これ、イヤだから、止めてね」とサインを送っているわけです。

サインを送っているのに、止めてくれないから、「まだ気づかないわけ?!」と、どんどんサインを大きくしていくわけです。

なので、ホントに原因であるモノを止めないと、そりゃ~ひどいことになります。

化粧品のどれかが原因なわけですが、患者さん自身で止めていて、どんどん良くなって、受診された時には、かなりマシになっていた、というのは、とても喜ばしいパターンです。

一番多いかもしれません。良かった、良かった。

一部の方が、どんどんこじらしていくという、恐ろしいことに。。。

実は、こういうこじらせてしまった方のうちの半分(くらいかな?)は、ホントはどれが一番悪いのかわかっているんです。

でも、止めない!

どうしてかというと、その化粧品を使いたいから!です。

ず~っと、しかもどんどんかぶれがひどくなり、まあ、エライことになっています。特に、目の周り(上まぶたや下まぶた)は、とてもデリケートな場所ですから、茶色い、シワシワのパンダみたいになっています。

これを、皮膚科用語で、「色素沈着を伴った苔癬化」状態と言います。

目の周りの黒ずみですら、治すのはかなり大変なのに(完全に消せないことも多いです。ものすごく時間とお金をかけて、薄くしていく、というのが目標です)、この苔癬化は、果たして消えるのかな?といつも思います。

皮膚がダルダルになっているし、ごわごわだし、普通の皮膚の状態ではないので、切り取るしかないんじゃない?とまで思います。

アトピーの方の、ごわごわ茶色い皮膚って、わかりますか?

まだ、首とか肘や膝の後側なら、少々ごわごわ硬くなっていても、色素沈着が少しでも薄くなって、保湿でしっとりさせておいてあげれば、時間はかかりますが、かなり良くなることがあります。(もう、アトピーは出なくて、昔の名残に限ります)

でも、目の周りの苔癬化だけはね、多少は良くなるかもしれませんが、ホントに多少であって、う~ん。。。というレベルのような。。時間をかければ良くなるのかな。。

そもそも、目の周りに苔癬化を起こす人って、また起こしていることが多いです。

繰り返すんですね。

それが肌質の問題なのか、おかしな化粧品ばかり使って、皮膚炎を繰り返しても、また止めないのか、根本的に皮膚の触り方やスキンケアが間違っているのか、

(大体全部のことも多いです。肌質の方の場合は、スキンケアをちゃんとやろうが、ホントにホントの(なんちゃってじゃなくて)敏感肌用を使っていても、荒れる時は荒れるので、これは可哀そうで、仕方のないことで、早く再生医療が美容医療でメジャーになればいいなと思います)

ちょっとでも良くなったかな、と思っていたら、またおかしくなるので、結局いつまでたっても、良くならない、ということがとても多い気がします。

どうしてもその化粧品が使いたい場合は、女性は、見て見ぬふりをして、使い続けますね。

どうして、そんなに、その化粧品にこだわるのか、私の理解の範囲を超えます。

一生使うな!と言っているわけではないんですよ。

ただの化粧品かぶれですから、アレルギーなら、もうその成分は一生ダメ!ということもありますが、良くなるまでの間止めて、良くなったら、同じような目的のもので、肌に優しいものを探せばいいわけで、見つからないこともありますが、とりあえず、早く治すなり、悪化を止めないと、もっとエライことになるわけで。。

。。でも、止めない。

なんでですかね。

こういう方は、ホントのエライことにならないと、いくら言ってもわからないんでしょうけど、自分は大丈夫、このままで治る、みたいに、変なところだけ楽観的です。

(現実逃避と言ったほうが正しいのかも)

絶対に止めないんですよね。

カウンセ中に、黙ったまま、わかったようなふりをしていても、家に帰ったら、また使う。

誰のためだと思っているんでしょうね。

私は、全く困らないし、私の皮膚が荒れるわけでもなんでもなくて、自分自身の皮膚が取り返しのつかないことになるから、少しでも早く止めろとくどくどと言っているわけです。

こういう方の場合、カウンセ中の大半(30分以上~1時間くらい。ひどい時は、もっとです)を、その化粧品を止めさせる説得になることがあって、途中でバカらしくなってくることもあります。

なんで、ここまでして、説得せなあかんねん、って。

本人が言ってもきかないんだから、もう好きにしたらいいんちゃうん?困るのは、この人やし。。。と思いつつ、説得が続くわけですが、それだけしても、実際、家に帰って、止めているかどうかは、はなはだ疑問です。

(カウンセ終了まで、使いたいオーラ満載なので。

しかも、逆に、いかにこれが必要か、どうして自分は使ってしまったのか、今も使っているのか、という言い訳を延々と語られます。私を説得しようとされているのかもしれません。

要は、私に、「それ、使っていていいですよ。使っていても、治りますよ。良くなるから、大丈夫ですよ。」と言ってほしんだと思います。

言うわけ、ねーだろっ!!

 

女性は、言い訳好きですか。もちろん全員ではなく、女性の中のこういう人たち。

女性の中には、言い訳が好きな方が多い?気がする?

言い訳人生~♪

男性って、どうですか?

今は、男性患者さんって、ほとんど診てないし、患者さん以外で、男性と話していても、あまり言い訳人生の人って、私は見たことないですね。

昔働いていたクリニックや病院でも、同じ数くらい男性診てましたが、男性ってあまり話さない方も多いせいか、言い訳をしてまで、原因を止めないとかって、あまりいなかったですね。ゼロではなかったと思いますが、あまり記憶にないです。

あ!以前に働いていた美容クリニックで、男性患者さんで、日焼けをバンバンして真っ黒で、日焼け止めを塗る気もないけど、シミを取ってくれ、という方は、多かったです。(だから、男性のシミ治療ってやりたくない。性別に関わらず、女性でも日焼け止めをちゃんとン塗らない方は、お引き受けしませんが。)

男性のほうが、女性よりも、肌のトーンが黒い方が多いです。

(これは、ファンデーションや日焼け止め成分の入ったものを、使ってきた期間の影響が一番大きいかなと)

なので、強い治療は、とても危ないです。

でも、取りたがる。

日焼け止めを塗っていない方の場合、性別に関わらず、30代、40代と年を重ねる毎に、どんどんシミが濃くなりますから、いくら地肌が黒いといっても、シミはもっと黒いんです。さすがに気になるようで。。

そう言えば、女性の場合は、自分は塗ろうとは思ったけど、どうして塗れなかったのか、延々と言い訳をされます。

言い訳をされたところで、強い治療をやるわけでもなんでもないんですが、日焼け止めを塗っていないんだから、理由に関わらず、治療をやらないだけなんですが、同情してもらって、感情に訴えようとされるんでしょうか。仕方ないですよね、と私が治療をすると思っていらっしゃるんでしょうか。。科学もくそもないですよね、感情論でレーザーがあてられるんだったら。

男性の場合は、言い訳はされずに、「塗ります、塗ります」と、とりあえず、その場だけは、やり過ごすというか、ごまかすというか。

その時は、本気なのか、てきと~に言っておられるのかはわかりません。でも、結局、次回来られたら、塗っていないので、結果、やらない。同じです。言い訳をあまりされたことはなかったような気がします。

言い訳をしたいなら、いくらでもされたらいいですが、現実から目をそらしたって、何も解決しません。

治したいのか、治したくないのか。どっちかです。

治したいなら、イヤでもやらなきゃ仕方ないです。でないと治療も改善もないんですから。

ちょっとでも良くしたいなら、過去の言い訳をしたって、仕方ないです。

未来のために、前を向きましょう。

さっさと止めて、さっさと治して、それから、またやればいいんです。

ただし、質のいい、化粧品を使って、です。

客観的にみる、ということがとても大切なので、なかなか自分では難しいことも多いので、そのために、診察というものがあります。

客観的にみると、原因はすぐに見つかることも多いです。

 

カテゴリ:

化粧品, 医療