プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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最近、初診の患者さんで、とっても若い方が増えてきました。

10代の女の子たちです。20歳や21歳など20代前半の女の子も多いです。

私はてっきし、アンアンの美容皮膚科の特集で、みんな、美容皮膚科の存在を知って、京都では、どこがあるかを調べたのかな?と思って、皆さんに聞いてみたんですが、ほとんどの方が、「アンアン?何それ?」と特集のことはご存知なかったようでした。

「てっきり、アンアン見て、来られたんだと思ってました」というと、うちのクリニックがアンアンに載っていると勘違いされることが多いので、「載ってないですよ~」と訂正の毎日でした。

お友達にも相談できず、皆さん、自分だけで悩んで、ネットで調べてこられたようです。

10代の方だと、うちのクリニックは必ず保護者同伴です。

(予約の取りやすさから言えば、女性であるお母様とご一緒、ということになります。もし、お父様ととなると、男性がクリニック内にいらっしゃる、ということになるので、ご予約をお取りできる枠は、かなり制限されると思います。今のところ、お父様といらっしゃる方はいませんが、むか~し、勤めていたクリニックでは、父親と一緒に、という方が時々いらっしゃいました。娘のこともありますし、息子のこともありますし、その一家では、お父様がお子さんのことは管理されていらっしゃるんでしょうね。仕事の時間が融通が利くお仕事だったのかもしれません。わかりませんけどね。)

よく、他院では、未成年だと、保護者の同意書をHPからダウンロードして、サインして、もってきてください、みたいなのが、あやしいところだと主流でしょうか。

でも、そんなの、おかしいですよね。そのサイン、一体誰がしたの?ホントに親?

(むか~し、勤めていたところで、何かあって、家に問い合わせをしたら、ご両親は何も知らなくて、友達がサインをしていた、ということがあった、と聞いたことがあります。)

うちは、美容外科ではありませんから、何かしたら、もう二度と戻らない、なんて治療は、ほとんどありませんが(炭酸ガスレーザーは削りますから、跡は消えませんね。)、それでも、未成年の学生さんが自由に毎月とか出せる金額でもないでしょうし、他院のHPのいいことだけ鵜呑みにしたまま、副作用の説明をしても、聞く耳もたず、みたいな、治療さえすれば絶対良くなる!と思いこんでいる場合が、多いのも、若い方が多いです。

どうしても、希望が、期待に代わり、猛進しちゃうんでしょうね。

もっと大人になると、イヤなこともいっぱい経験して、そんなうまい話があるわけがない、と世の中わかってくるんですが、20歳前後や10代となると、なかなか難しいことも多いです。

そんな時、やはりお母さんに相談できる、というのは、大切です。

なにより、治療費をだしてくれるわけですから、友達に相談したところで、お金はどうする?となります。

また、ホントに親身になって心配してくれるのは、友達ではなく、おなかを痛めて産んでくれたお母さんだと思いますよ。

ホントにその治療が、娘にとって、いいことなのか?どうなのか?と一緒に、大人の視点から考えてくれます。

1回で、美肌とかになるわけではないので、特に若い方は、ニキビやニキビ跡が結構出ていて、治療にも回数が必要です。

冷静に一緒に判断してくれる、お母さんは、ホントにいいモノです。

先日も、誕生日が来て、20歳になったら、同伴しなくていいんでしょうか?と聞かれました。

一応、そうなります。

19歳11か月と20歳丁度と、どうこの1か月で成長したのか?理解力が大人になったのか?と聞かれたら、答えは、ノーです。

でも、どっかで、線を引かなきゃいけないわけで、どこで、同伴の線を引くか、です。

自分の力で働いていたらいいのか? 16歳でも働いている方、いらっしゃいますよね。

学生なら、ダメとか?  大学院生になると、20代後半~30代、40代とかもあり得ます。働きながら、大学に通うとかの方もいらっしゃいますし。

仕事をしている、していないでは、線が引けないわけです。

そうなると、法律で定められている20歳で、引くしかありません。

私から見たら、もう40歳を過ぎると、19歳も23歳もあまり変わりません。子供、子供してるな、と思ってしまいます。

だって、私くらいの年齢で、20歳くらいのお子さんがいらっしゃる方、いますものね。

でも、20歳で線引きます。仕方ないです。ルールとは、そういうものなので。

一応、誕生日が来て、20歳になったら、娘さん一人で来て、会計をしても、OKですが、お母さんからしたら、値段が安くなったのならともかく、知らない間に、値段が上がっていたり、治療がいくつも追加になっていたら、不快じゃないですか?

それで、良くなっている時ならまだしも、あまり変わっていない停滞期や他の原因とかがあって、効果が出にくかったり、子供からは、何の説明もない、あるいは聞いたけど、よくわからない、となると、不信感出ると思うんですよね。

特に、学生さんなら、まだまだ親に学費や生活費をだしてもらっている身分で、治療費も親任せなわけです。お母さんからしたら、良い気はしないと思います。

働いている方が、20歳になったから、というなら、もう自己責任もあるかもしれませんが、学生さんなら、まだ親御さんの擁護の下にいるわけです。

学生の間はお母様も一緒について来られるほうがいいかと思います。

なかなかお母さんが忙しくて、一緒についてきてくれない、という方、申し訳ありませんが、うちでは、診察・カウンセもしません。自費で初診料も発生しますから。

どうしても、うちに受診したい、と言われるなら、20歳過ぎるまで、待っていただくしかありません。

昔、一般の皮膚科勤務だったころ、地域によっては、小学生くらいの子供だけで受診させる親御さんがいました。さすがに小学生ですから、そういう家庭環境なんだと思います。

薬を出さないわけにもいきません。だって、言ったところで、親は絶対来ませんから、その子の皮膚はその間にもどんどんひどくなるわけです。

でも、さすがに、小学生の子供だけに、きつい薬を出すわけにはいかないので、困ったこともありました。

説明しても(その子は、頭は良かったからわかるかもしれませんが)、やはり親への説明なしで、きついのは出しちゃダメでしょう、と思います。

これは、あくまで、保険診療の話です。皮膚の健康にも影響しますし、ほっとくと、全身にも影響を及ぼす可能性があるわけです。(だから、保険が通るわけです)

でも、自費は、急いでしないと命に関わる、とかではないので、年齢に関わらず、理解されていない患者さんに、お金を巻き上げて、治療をしてはいけないわけです。

美容医療は、未成年が独りで、焦ってする治療ではありません。

おうちで、とりあえず、私のブログのスキンケアのやり方を読んで、スキンケアを頑張ってください。

とりあえずは、それで十分です。

それでもダメなら、20歳を過ぎてからか、お母様と一緒に受診してください。

待ちきれなくて、他の美容クリニックに行かれるのも、1つの方法ですが、くれぐれもあやしいところにはいかないように。

反ってひどくなったら、ショック倍増です。患者さんを食い物にするところはいっぱいありますから。

あと、間違っても、ニキビ跡とかで、エステに行っても無駄ですよ。効くものなんて、何ひとつありませんから。

これは、年齢に関わらず、エステは、リラクゼーションですので。何かを治すところではありません。