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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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今回の皮膚科学会は、レーザーのセクションは、かなりの豪華版でホントに勉強になりました。

学会の講演とかは、基本、自分が興味のある分を聴くんですが、レーザーや美容医療の教育講演は、それぞれが2時間毎あり、もう、おしり痛いっちゅーねんっ!

直接自分と関係のないレーザーの話でも、せっかくなので、もうそのまま聴いているんですが、たまたまそのまま動くのもめんどくさくなって、立つのもはばかれるし、と聴いていた講演で、おっ!ということが聴けたりするので、やっぱり聴ける限り、でておかないと、といつも思ってしまいます。

 

うちにあるレーザー機器は、キュテラ社のXEOという機械で、うちのXEOは、タイタン・ジェネシス・ライムライト・アキュチップ・ロングパルスヤグレーザー・プロウェーブと、一通りのことができるので、たいていのことは困りません。あとは、イオン導入と炭酸ガスレーザーがあるので、私として、これは充分っちゃ~、充分なんです。

うちに、絶対欠けているレーザーというのが、ダウンタイム(テープを貼ったり、赤みやかさぶたが出たり、腫れたり、などなど、患者さんが困ることの総称です。どんなダウンタイムが出るのかは、処置の内容によって、違います)の出るレーザーです。

炭酸ガスレーザーが、うちでは唯一ダウンタイム(うちでは、テープを貼ること、処置後、少し赤みが出る、ことくらいでしょうか。あとは、色素沈着が場合によったら、残ることも。だから、患者さんにも、スキンケアをしっかり頑張ってもらいます)の出る治療ですが、そういう治療の中では、やり方にもよりますが、うちのは、そこまできつくないな、と思ってます。

(炭酸ガスレーザーは、ホクロやいぼなど、盛り上がっているものを削るレーザーです。レーザーメスのような。。レーザーが当たったところは、一瞬にして、蒸発して煙となって、無くなってしまいます。)

 

美容医療には、いろんなダウンタイムの出る機器というのがあって、学会やセミナーでもたくさん見てきましたが、今回、見ていて、心に響くレーザーがありました。

それが、エルビウムヤグレーザーです。

エルビウムも、ふくらんだものを削るレーザーと思っていただけると、わかりやすいかな。(ふくらんでいないものでも、削っていいんですが。。)

 

エルビウムは、かなり昔から発売されているレーザーで、置いているクリニックは置いています。

どんなレーザーを置くのかは、ドクターの好みですね~。何がいいとか悪いとか、美容皮膚科・形成外科を専門でやってると、好みは、結構分かれてきますね。

もちろん、用途によって、使いわけすることも多いですけど。好みも変わったりとか。

 

エルビウムは、もちろん知っていましたが、ダウンタイムが結構出るので、あまりちゃんと学会発表も聴いたことがなかったかも。。。というより、あまり発表がないのかな。。演題に取り上げられている、という記憶があまりないような。。。

 

発表では、炭酸ガスレーザーとの違い、をされていました。

これを見ると、炭酸ガスより、エルビウムですね~。

まあ、炭酸ガスの機種にもよるし、エルビウムの機種にもよるんですが、少しでも皮膚に負担なく(周囲へのダメージなく)、キレイに取れるのは、エルビウムなんだな~、と大いに納得させられる、ご発表でした。

この発表を見ただけで、ちょっと、私、このレーザー、欲しいな~、と思ってしまいました。

あてたところが、キレ~イに均一に削れて、おナスとかに、一筆書きみたいに、ビ~っとあてると、ビ~っと皮が削れているんです。むっちゃ、キレ~イ!!

ちょっとご年配の、日焼け止めを塗ってこなかった方とか、シミとイボだらけの顔になってることがありますが、それも、ビ~っと削って、キレイになります。

この紹介されていた機種は、ある程度の大きさを一度にできるので、時間も早くて済むし、大きなシミやイボを取るには、もってこい!です。

 

ここまで、聞かれると、みなさんも、やりたい!と思われるかもしれませんが、このレーザー、その分、ダウンタイムがすごいんです。。。。

 

かなり血が出ます。

→ 皮膚を削りますから。。。皮膚の真皮の血管に当たったら、ピューっ!と血がふくことがあるそうで。。。。。

健康な方であれば、必ず出血は止まりますが、血管の大きさによると、ちょっと時間がかかることがあるかも。。。早く止めるために、特殊な止血剤(貼るタイプの)を使ったり、などなど。。ひたすら、押さえるのが基本ですが。。。

(ちなみに、炭酸ガスレーザーは、全く血が出ません。削るのと同時に、止血をしているレーザーなんです。それぞれ、特徴が違うんですね~。)

 

削った大きさにもよりますが、1週間~10日間~2週間くらい、完全に創傷被覆材(キズを早く治すための、ガーゼとは違う、ゼリーみたいなものや、特殊な素材なもの)で、密閉するそうで。。。

範囲が小さくても、かなり目立ちます。。。。完全に、「何かをしたので、貼っています」とわかるものです。。。

「何したの?どうしたの?」と、聞かれること、請け合いです。

。。。。う~ん。。。

お盆休みとか、年末年始とか、お籠りできるなら、まあ、いいですが、これは、普段仕事している人には、ちょっと無理でしょう。。。土日だけでは、絶対終わりません!

 

血が出るくらいの深さまで、削るので、こうやって、ちゃんと処置後のホームケアをしないと、傷も治んないし、傷跡は、かなり汚いかと。。。。

 

発表で出されていた、処置後の経過は、学会発表に出すくらいですから、そりゃ、キレイなもんです。(跡形が全くない、ということではありません。処置した深さや大きさや、元の状態と比べて、医師として、キレイですね、という話です。)

発表されている先生も、処置後の処置が、とても大切、とおっしゃってました。

(多分、この処置を守らない方には、エルビウムj自体をされないと思います。)

 

これはね、ホントに、言われた通りに、家で、処置しないと、エライこといなりますよ、傷跡。。。。

(もちろん、ちゃんとしたクリニックは、処置前に、ちゃんと説明されるはずです。)

 

。。。すっかり忘れてました。。。ここまで削られるの。。。そりゃ、血、出るわな。。。

 

どんな処置も、長所と欠点があって、自分が何を重要と思うか、どこまでなら許せるのか、ですね~。

私は、できれば、ダウンタイムのあることはしたくないです。仕方ない時って、もちろんありますけど。。

私が、そんなだから、うちに来られる患者さんの大半が、ダウンタイムは困るから、できる範囲でしてください、という方が多いです。

 

エルビウム、もちろん、機種にもよりますし、まずは、やるドクターの腕によっても、全然違いますから、いきなり広範囲は止めておきましょう。

ひどいところだと、副作用が全然消えるどころか、汚すぎて、もうどうにかしてっ!となってしまいます。

きつい処置は、それなりのリスクがありますから、カウンセで、副作用のこととか、軽く言い過ぎたら、そのドクターは要注意です。

いくつかのクリニックを回ると、違いがわかりますよ。

最終的には、そりゃ、やってみないとわかりませんが、きつくなればきつくなるほど、ホントに大変ですからね。。

 

この発表のあった、エルビウム、いい機器ですが、当分、うちでは買わないな~。それなら、他のを買います。

そこまでの治療が、したいっ!となる時期が来ることもあるかもしれませんが、今のうちでは、あまり活躍の場がないかも。。。

お待たせいたしました。

いよいよ、デコルテ用の、エラスチダーム®の発売です。

ちょっと学会ネタをお休みしまして、「デコルタージュシステム」のご紹介です。

 

今日、届いたので、私も1セット使ってみます。

体のアンチエイジングと考えて使うと、わかりやすいと思います。

NEC_0098.JPG

 

首やデコルテ、体の他の部分でも、タイタンやジェネシス、ライムライトをあてる患者さんというのは、実は結構いらっしゃるんですが、かなりの贅沢ですよね。

普通は、顔が最優先で、体は、顔以上のコンプレックスがないと、顔を差し置いて、体に光やレーザーをあてる、という方は、あまりいらっしゃいません。

顔と同じだけ、もしくは、顔の2~3倍、お金かかりますからね。(範囲が広いから。)

顔もやって、体もやって、となると、誰でもができる費用では、ちょっとないですよね。時間もかかりますしね。

 

だから、体の場合は、やっぱりスキンケアです。

日焼け止め(塗り直しも。あるいは、洋服などで紫外線カット)、保湿、こすらない(摩擦・刺激を徹底して避ける)、というのは、顔同様、当たり前ですが、光・レーザー治療しない分、ホームケア用品が活躍します、というか、頼らざるを得ませんかね。

まあ、どこまで気にするか、ですが。。。

NEC_0099.JPG

市販の高~いアンチエイジング用の化粧品を使うくらいなら、ある程度の効果が実証されている、クリニック用の化粧品、あるいは、医薬品のほうが、同じお金を払うなら、いいに決まってます。

これ、1本54g!かなりたっぷりです。

写真の手指の大きさと比べていただけると、大きいことがわかるかと思います。

かなり伸びがいいので、どれだけの範囲に塗るか、ですが、うまくいけば、数か月もつかな。。?

 

オバジ メディカル(ドラッグストアのオバジとは、全然違います。オバジ メディカルは、クリニック専用化粧品なので、成分や濃さが全く別物です。)だからなのかは、わかりませんが、何故か、ハイドロキノンの美白剤とセットです。

オバジのいいところは、やっぱり独自の浸透圧技術でしょうか。皮膚への吸収(薬剤の浸透性)が、優れてると思います。

 

体の美白も、本格的にやるとお金がかかりますから、ハイドロキノンで、なんとかできるところまでやろう、という魂胆ですね。

年齢を重ねると、顔だけでなく、全身、くすんだように、黒ずんできますからね。まあ、それだけ、紫外線を浴びたり、刺激や摩擦を受けてきた、ということです。

 

エラスチダーム®と、マロン酸を始めとした主成分は同じです。マロン酸の濃度まで同じです。

こちらのセット、写真を見ていただくと、わかりやすいかと思いますが、54gって、かなりデカイ!

そういう意味で、とてもお得だと思います。伸びもいいですし、しっとりするけど、あまりべたつき感は気になりませんでした。(私はね)

 

サイズが大きいので、首・デコルテだけでなく、たとえば、おしりや背中、おなか、脚、腕、など、体中に使っていただけます。

(さすがに、全身に塗ると、あっという間になくなるでしょうが。。)

顔に塗ってもダメではないですが、目の周りは、絶対ダメですよ。目の周り用にはできていません。

まあ、顔に塗るなら、顔は、やはり光レーザーをされたほうがいいと思います。

(効果の問題です。そりゃ、光やレーザーのほうがいいに決まってますから。)

 

ハイドロキノンを先に塗る手順ですが、ハイドロキノンは4%なので、それほどかぶれやすい、ということはないと思いますが、合う合わないは、体質ですから、絶対大丈夫とは言えません。

ハイドロキノンでかぶれたことのある方は、いくら体とはいえ、使わないほうがいいかもしれません。

体のほうが、顔よりも皮膚が厚いので、顔よりはかぶれにくいんで、顔はダメだけど、体はOK,ということも多いのは多いです。でも、首は結構皮膚がうすいですしね。

首やデコルテで、かぶれたら、おなかや腕、脚、背中など、皮膚の厚いところに使っていただくか、ですね。

 

で、その後に、もう1本のメインのクリームを重ねていただきます。

エラスチダーム®は、保湿剤ではないので、保湿剤と必ず併用しないと、目元は、ほとんど皮脂がありませんから、乾燥ジワができるかもしれません。

でも、一応このセットは、保湿剤併用ではないので、(3種類も重ねていられませんからね)、この2種類でOKです。

これで、保湿剤兼用となっています。

スネとか、冬場粉がふくくらい、乾燥する方は、冬場は、保湿剤を重ねないといけないかもしれませんが、まあ、様子を見て、お使いください。基本、要りません。

 

私も、ちょっと楽しみですが、これを使ったからといって、いきなり白くなったり、首のシワが無くなったり、とか、そんなのは、無理ですよ。

20歳とかに戻すことはできません。

元の状態がひどい方だと、エラスチダーム®でもそうですが、ビフォーアフターがわかりやすいです。

でも、元の状態がそれほどだと、ゼロに戻せるものではないので、ビフォーアフターは、わかりにくいと思います。

多分、元々の商品の対象年齢は、40代半ば以上ではないかな、と私は思ってます。

もちろん、30代~40代前半が使ってダメではないですが、その場合は、予防的といいますか、(ホントの予防にはなりませんよ)、ケアを始めたい方のためようですかね。

市販の、アンチエイジングの化粧品を使うくらいなら、ダンゼンいいと思います。

20代は、いらんでしょ~。

 

もちろん、これだけ塗っておけばOK!というものではありませんから、特に、紫外線カットは、ちゃんとしてくださいね。

紫外線の老化のほうが、絶対勝ちますからね。

特に、ハイドロキノンを塗るので、夜だけでもいいと思うんですが、朝や昼間も塗ったら、しっかり日焼け止めを塗らないと、よけいにかぶれやすくなるので、日焼け止めを塗る自信のない方は夜だけにしてください。

(ていうか、日焼け止めを塗らない方は、こんなの買ってるよりも、先に日焼け止めを塗るクセをつけてください。効くわけないですから。

あんまりにも、塗っていない方の場合は、ご購入をお断りしますので。)

お肌の状態も診せてもらって、紫外線やかぶれについての説明を必ずしますから、いきなりカウンセなしで、ご購入はお断りします。

再診中で、お考えの方は、予約の時に、追加でおっしゃっておいてくださいね。

当日、いきなり言われても、その分のお時間はお取りしていないので、枠が空いていないと、説明できませんから。

ちなみに、レーザーとか処置と同じ日であれば、カウンセ料は、無料です。

 

せっかくの新商品ですから、6月のキャンペーンに、追加しましょうか。

どんなキャンペーンがいいですかね。

思いつき次第、キャンペーンに加えますね。こうご期待!

今回の皮膚科学会のモーニングセミナーの中で、葛西先生の、上記の題目の講演がありました。

モーニングセミナーは、8時からで、プリンスホテルに泊まっているなら、いざしらず、なんで、8時からやねん!と一人突っ込んでおりました。

宝ヶ池に、8時なんて。。。普段よりも、むっちゃ早いやん。。。

 

いつもなら、モーニングセミナーは、よほどの知りたいことでないと、行きません。

でも、抄録(内容についての簡単な要旨)を読んだら、これは絶対行かねば!と思い立ちましたが、前日のギリギリまで、「やっぱり泊まったほうがよかったかな。。。」と、気に病んでおりました。

 

当日、思ったよりも、大勢が参加されていて、(他のモーニングセミナーも)ビックリです。

みんな、はや~っ!

ギリギリ会場に、8時に着きましたが、ランチョンセミナーに参加する整理券をもらったり、トイレに行ったりしてたら、もう葛西先生の講演が始まったところ!危ない、危ない。ギリギリセーフです。

 

先日の形成外科学会で、葛西先生は、肝斑やニキビ後の凹みに対しては、レーザー治療などするのは、否定的な意見をおっしゃってましたが、アンチエイジングは、仕方ないと思うとおっしゃってました。

中でも、ホクロやいぼ、脱毛というは、必ずやればよくなるんだから、もっとそこを議論したい、とおっしゃっていたのが印象的でした。

そこで、今回の、脱毛の演題です。

 

医療用の脱毛レーザーはすでに美容医療として使用されるようになって、もう15年近くが経っています。

新しい脱毛の機器も、時々発売されますが、その時に、従来のものと変わらず使えるし、効果も同じくらいですよ、という内容の学会発表はあっても、脱毛の効果を高めるための再検討、みたいな演題は、あまり出ません。

出尽くしたわけではないんでしょうが、あまり誰も脱毛に関しては、ふつうにやっていたら、ちゃんと安全に効くので、そこまで徹底してつ追及していない、という感じです。

(もちろん、知識と理論と経験は、必要ですよ。業者のいうままに、適当にやっても、いくら医療用と言っても、効きは悪いし、患者さんも、日焼けをしているとか色黒とかだと、火傷のリスクが上がります。)

 

葛西先生のところには、いろんな機種の脱毛機があり、さらに新しい機器も導入されて、肌質・毛質などによって、細かく分けておられました。

大変、勉強になりました。葛西先生、本当にありがとございます。

なんとなくそうだろうな、と感じていたことも、理論で的確に明示してくださったので、より鮮明に理解できる、といいましょうか、素晴らしい発表でした。

この部分が効きにくいのは、そういうわけだったのか、と改めて感心しました。すごいです。

難しい毛に対しても、研究されていて、いろいろと機器による効果などを検証されていました。

ここまで、脱毛にこだわっておられるクリニックは、ホントにそうないかも。。。

 

美容クリニックでも、脱毛専門、みたいになっているクリニックって、結構あります。

機械だけ、何台も入れて、ナースに適当にさせて、ドクターは、ホントにいるだけ(いないのかもしれませんね。。)診察もなし、レーザーの設定もナースまかせで、ナースだけで運営してる(これは、ホントは、違法ですけどね。)

そういうクリニックは、脱毛の機械は、結構揃ってることがありますが、毛質や肌質にこだわって、機器の選定までやっているクリニックはありません。

患者さんのほうが、ネットで調べて、いいか悪いか別にして、機器を指名してくることがあり、それなら、指名料(機器の)を別途いただきます、というクリニックもあります。

ようは、空いてるほうで、やる、ということです。

選定までしていたら、うまく予約が埋まらないので、お金儲け主義のクリニックは、そんなことはしてくれません。

(そういうところは、安かったりしますけど。。)

 

普通のクリニックで、脱毛の機器だけ、何台もそろえている、というところは、少数派で、ドクターがかなりこだわっているとか、機械好きのドクターとか、前のが古くなったけど、まだ使えるし、せっかくだから新しいのは、別の機種にしよう、とかいう場合でしょうか。。

どれを使っても、医療用であれば、普通にちゃんと効きます。

ただ、細~い毛とか、産毛とか、金髪とかは、かなり難しく、場所によっても、回数がかかりすぎるとか、毛の種類によっては、リスク(火傷とかの)が大きすぎるから、もうこれ以上は、難しいです、とお断りしたり、と済ませてしまうことが多いです。

でも、たいていの方は、これで別に困りません。

それでも、かなり毛は減るし、またより細くなるので、わざわざお金を払ってまで、やるのか?となると、もういいや、と患者さんのほうが満足されてることのほうが多いです。

 

たま~に、ホントの全身無毛状態を希望される方がいて、産毛すら許せないわけです。

そうなってくると、たいていのクリニックは、まあ、断りますね。多分無理ですよ、と。除毛や一時的な脱毛はできますが、完全な脱毛となると、リスクも伴うし、限界があります、ふつうの場合。

それにチャレンジされているのが、葛西先生なのでしょうか。

信念を持って、されていらっしゃるので、他院では難しいとされた毛を、徹底脱毛されたい方は、一度ご相談に行くのもいいかもしれません。

でも、他力本願は、何であってもダメなので、そこで指示された、日常生活で守ること(紫外線カットとか)は、守らないと、受けさせてもらえないと思います。レーザーの機器の選定や設定は、お任せしないといけませんけどね。

 

もちろん、うちのプロウェーブも、いい光脱毛機だとは思いますが、限界は必ずあります。

色黒で産毛となると、一番難しい(危ない)パターンなので、紫外線カットをされない方は、全く効きません。パワーも上げませんから、よけいに効きません。

 

(脱毛に行って、ナースに、パワーを上げろ、上げろ、としつこく言うのはやめましょうね。

ちゃんとしたクリニックだと、ドクターの診察があって、許可が出ることあるでしょうが、許可が出ないことも多いです。

テスト照射をしている時間まで取っていないクリニックもありますから、パワーを上げすぎたときに、火傷のトラブルがものすごく多いです。特に、ナースだけでやっているところは、ものすごい火傷のトラブルが多いです。

ホントの危険性もわかっていないナースだと、患者さんがうるさいから、言われるままに、パワーをあげて、火傷させるという。。。

火傷して、困るのは、貴女です。

そりゃ、何も考えずに、パワーを上げたナースや、そんなナースを野放しにしているクリニックが一番悪いんですが、火傷させられたら、自分が一番嫌じゃないですか。

治るのにも時間がかかることがありますし、色黒の方だと、水玉みたいに色が抜けてしまうことがあります。

時間がたてば、戻るとは言われていますが、どれだけ時間が経てば、戻るのか、なんとも言えないと思います。

足や腕が水玉みたいに色が抜けていたら、その季節は、ちょっと露出できませんよね。)

 

エステ脱毛のことも、お話されていて、やはり違法性の話になりました。

エステで、火傷させられた場合、警察はすぐに動きます。医師でもナースでもないですからね、エステは。

だから、エステは、火傷させないように、効かない強さで、10回も20回も、やっていくんですよね~。

何度も言いますが、エステで、除毛すること自体は、問題ないと思いますが、脱毛はダメです。

脱毛すること自体、毛根を含め、周囲の組織を破壊する行為ですから、医師、あるいは、医師の指導の元に、ナースが行うのは、問題ないんですが。。

もし、エステで火傷させられたら皮膚科や形成外科に行って、診断書を書いて、警察に行かせるように、とおっしゃってました。

私も、全くの同感です。

クリニックよりも高い値段を取って、わけわからんことをして、火傷させて、火傷しなくても、全然効きもしないのを延々とあてて、お金だけ巻き上げて、とホントに悪循環です。

何回もあてられれば、あてられるほど、火傷のリスクが上がるだけですからね。

ちゃんと、「ただの除毛で、効きませんよ」と言って、安い値段で、あててるなら、まあ、それもありでしょうが。。。

(それでは、儲からないから、どこのエステも、そんなことは言いませんけどね。いくら安いからと言っても、いまどきクリニックのほうが、よっぽど安く脱毛はできます。しかも、安全に。)

 

これを読んでるエステ関係者方、お客さんに、光とかあてて、クリニックのマネをしたり、わけわからん電気で、シミやホクロを焼くのは止めておきましょう。

そんなタチの悪いお医者さんごっこは、ダメでしょう~。

何かあって、警察に行かれたら、終わりですよ。

今のうちに、止めてください。お願いします。

被害者を出さないために。

少なくとも、うちに来た患者さんで、エステで火傷した、と言われたら、(診断がついた場合は)即診断書を書きますから、ご注意ください。

エステは、リラクゼーションに、徹してほしいものです。

 

 

 

 

先週末は、宝ヶ池の国際会館で開催された、皮膚科学会に行ってました。

金曜日は、ランチョンセミナーだけ参加して、またクリニックに戻ってきて、土曜日は、レーザーのセクションからずっと最後までいっぱなしですので、午後からは予約制限をさせていただきました。

予約をお断りした患者さんには、申し訳なかったです。

でも、その分、新しい情報などたくさん仕入れてきましたから、期待してください。

 

皮膚科学会は、美容に関しては、「美容皮膚科学会」という別の学会を専門に作ったので、皮膚科学会で大きく美容が取り上げられることはありません。

でも、、レーザーのセクションとか、美容に関することもちょっとは取り上げないと、時代のニーズと、ドクターたちの要望に応えられないし、「美容」という分野でなくても、「自費治療なら、それの治療ができる」という、病気にも役立つ情報があるので、そういう講演も必要なわけです。

(たとえば、爪水虫に、ジェネシスをあてれば、よくなるとか。もちろん自費です。うちでは、やってませんけどね。飲み薬が飲めない方や、保険の治療いろいろやったけど、効きにくい方が適応となります。)

 

今回は、一般のドクターの発表は、全てポスター展示で、講演があるのは、学会でも著名な先生方ばかりの、教育講演です。

どれも、充実した内容です。素晴らしいっ!

わざわざ、形成外科のドクターにまでご講演をお願いされた演題もありましたから、かなりの力の入れようです。

とてもタメになりました。

全く美容皮膚科をご存知ないドクターにもわかりやすいように、講演されますから、総論的な話も多かったのも事実ですが、ちょこっと新しい内容を追加されたり、と復習にもなりますし、新しいことも教えていただけるし、とさすが皮膚科学会!と改めて思いました。

その前が、美容外科学会だったので、両極端で、かなり笑けます。

あまり学術的でない講演がほとんどの学会と、かたや皮膚科学会が、ほとんどが、病理学的検査(皮膚の一部を切り取って、顕微鏡で、何が起こっているのか、調べる検査です。)の結果をもとに、発表されたりしてます。

この病理検査は、やっぱり大学病院とかでないと、なかなかできません。

(しかも、皮膚科学会は、発表で病理がないと、ぼろくそに言われることがありますからね。おエライ先生の発表は別にして。)

でも、皮膚科医からすると、この病理を見せられると、なるほど、と納得できてしまうわけです。

完全な証拠ですからね。

 

タメになった内容は、おいおいブログに載せていきます。

(まだ、先日の美容外科学科でタメになったことも載せていませんが。。。)

 

レーザーのセクションで、肝斑のレーザートーニングの演題があり、もちろん有名な、ちゃんとした先生の発表ですが、またしても葛西形成外科の葛西先生より、「肝斑は保存的治療で。何もしてはいけない。」という、ご意見がありました。

他にも、「ニキビ跡の凹みは、ムダだから(元に戻るから)治療はするな。」という意見です。

(詳しいことは、またブログで書きますね。)

 

前回の形成外科学会での、葛西先生が、どうしてこんなことを言うのか、聞いていたドクターは、ある程度わかっておられると思いますが、

(それは、悪徳美容クリニックとかで、お金だけ巻き上げられて、肝斑が悪化している患者さんというのが、むちゃくちゃ多いので、だれでもかれでも、トーニングとするな!と反対意見を言っていく!とおっしゃってくださっているわけです。

実際、いい加減なクリニックでされて、悪化している患者さんというのを、私も山ほど診ますから、葛西先生のおっしゃってることは、とてもよくわかります。

信念を持って、そのドクターがちゃんとやっているなら、いいと思いますが、ロクな説明もせず、ナースまかせで、患者さんの診察もせずに、お金だけ巻き上げて、スキンケア(特に日焼け止めの重要性)の説明もせずに、ホントに適当にやっているクリニックというのが、跡を絶ちません。

業者の説明(ちょっと誇大広告)を、そのまま真に受けて、儲かりそうだから、という理由だけで、いろいろなレーザーを導入しているクリニックが多くて、そういう大した勉強もせずに、安易に手を出す医者が多いので、反対意見を言って、甘く見るな!とおっしゃってくださっているのです。)

今回の学会では、そこまでは詳しく言われなかったので、ちょっと気分を害された先生もいらっしゃったようで。。。

 

葛西先生が、おっしゃるには、このレーザートーニング、いろんなクリニックが、安易に初めてから、肝斑の悪化が急激に、爆発的に増えてる、と。

確かに、そうだと思います。

うちにも、そういう患者さんがいっぱい来られます。

ちゃんとしたクリニックに行っても、プレトリートメント中に、続かなくて、自分からドロップアウトした方は、まあ、仕方ないですが、いい加減なクリニックは、ホントにロクな説明もなしで、むっちゃ、適当~です。ビックリします。

 

こういう葛西先生みたいなドクターは、絶対必要ですね。

(もちろん、葛西先生は、ちゃんとされているドクターまで否定されてるわけではありません。)

葛西先生の、ご発表をいくつか聴きましたが、こだわり方がすごいです。そこまで、心配してもらえる、葛西先生の患者さんは、幸せですね~。

(葛西先生と、考え方が一致しないと、ダメですけどね。)

 

肝斑のレーザートーニングを私は、今のところ、やるつもりはありません。

この先生なら、ちゃんとされているだろうな、というクリニックも、数はムチャクチャ少ないですが、あることはあります。

(圧倒的に、あかんリニックが多いですけどね。。)

でも、うちでもそうですが、ちゃんとしたところは、患者さんが、自分でもちゃんとスキンケアができてるかどうか、というのを診てます。

ちゃんとできない方は、うちだとお断りしますし、トーニングであれば、プレトリートメントが数か月できない方には、たぶんやらないはずです。

そうやって、できない人とできる人を、ふるいにかけてるわけです。

 

なんでもそうですが、他力本願の人は、何をしても、お金と時間をかけただけの結果はでません。

自分で努力しないと。

今回の学会でも言われていましたが、やはりスキンケアありき、なんです。大前提です。

それができないのに、手を出す、まともなドクターは、まあ、いないと思いますよ。

もちろん、美容医療は、神様でも魔法でもないので、限界を説明したうえで、どこまでするのかは患者さん次第なので、限界を理解していない方にも、治療はしません。

それは、どこに行っても、同じだと思います。

いいことだけ言うクリニックは、山ほどありますが、それを信じたら、エライ目に遭うのは、そんな甘い言葉を信じた、貴女です。

リスクの全くない、効くもの、なんて、あるはずないんですよね~。

 

 

正式な名称は知りませんが、ご存知ですか?

高須クリニックの脂肪吸引で、ミケランジェロの彫刻のように、形を整えて吸引してくれて、あたかも腹筋が割れているかのように見えるんです。

取った脂肪は、胸に入れて、大胸筋を厚く見せる(胸板を厚く見せるような)ように、脂肪を移植するそうな。。

 

高須クリニックの高須克弥先生と言えば、日本で一番有名な美容外科医と言っても言い過ぎではないでしょう。

コマーシャルもバンバンされてますし、TVの露出も多いですよね。

言いも悪くも、欧米で始まっている美容医療を、いち早く日本に入れようと、日本の美容外科に多大な貢献をされた方であることは、間違いないでしょう。

高須先生が導入して、他のドクターは、おそるおそるまねるとか、自分もやってみようと思えるとか、結果がどうあれ、美容外科自体の発展に影響を与えている方だと思います。

 

美容外科学会とかだと、他のドクターの発表についての質問でも、必ず発言されます。(と思います。私が聞いた分は、全部質問、というか、それに対してのご自分の意見をおっしゃってました。)

今回の美容外科学会で、ぜひ聞いてみたい、という発表は、そうなくて、企業主催のセミナーで、岩城先生のリデンシティーの発表があり、それは聴かなくては!と思いましたが、他は、ちょこちょこで、土曜日の分は、聴いてみたいものもありましたが、クリニックを休んでまで聴かんでも、という感じです。

せっかく参加したし、手術も聴いておこうかと、と一般の演題もいくつか聴きましたが、興味も持てず、途中、銀座の三越へ。

そのまま帰ってもよかったんですが、午後の遅い目から、高須先生の、「顔の若返り術」の講演と、「脂肪吸引の変遷」という、講演があります。

自分がどうやって手術をしているのか、ということを解説しながら、お話してくださるわけです。

私には、関係のない話ですが、確かに高須先生は、お話がおもしろくて、患者さんが引き込まれるのもわかります。カリスマ性ってやつでしょうか?

 

せっかくの日曜日、東京まで来て学会に参加しているんだから、これは聴いておこうと、三越から帰ってきました。。

。。そしたら、まだ時間になっていないのに、もう高須先生は、講演を始めていて、予定を繰り上げたのね。。。

まあ、いいや、と聴いていたんですが、疲れもたまっていたのか、すっかり寝てしまいました。。。フェイスリフトの手術シーンをバンバン解説されていたんですが。。

顔の話が終わった時点で、もう5時です。

もう、帰ろうかな、どうしようかな、でもせっかくだし、脂肪吸引の話を聴くべき。でも、もう5時だよ、5時15分くらいまでいようかな、グランスタ(東京駅のエキナカ)も行くのに~、と思っている間に、脂肪吸引の講演が始まってしまいました。

 

海外から、初めて日本に、脂肪吸引の手術を紹介して、やった時のエピソードとか、おっしゃってました。

インチキとかかなり言われて、そうののしった先生方が、今では、脂肪吸引の大家みたいに言われている、ようなことをおっしゃってました。

 

そして、ミケランジェロ脂肪吸引の手術風景が、動画で紹介され、(もちろん、ご自身の体が実験台です。)胸に脂肪注入もしているし、かなり痛かったそうで。。。

「これは、リバウンドを絶対しません。脂肪を取ったおなかは、どんどん痩せていき、脂肪を入れた胸は、どんどん大きくなります。」と、ホントかウソかはわかりませんが、そうおっしゃってました。

(ちなみに、この手術、先日TVでも紹介されていたんですってね。私は、その番組を見ていませんが、手術代金、1千万円だそうで。。。)

 

「今は、もっとすごいですよ。」と言われた後に、服を脱ぎだし、上半身裸に!

確かに、もっとすごくなってました。

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ヴェリテクリニックの福田先生が、携帯で写真を撮り出し、そしたら、みんな、わ~っと撮り出し、ついでに、私も写真を撮らせていただきました。

「触っていいですよ~。」とおっしゃって、触ってる方も大勢いました。

(ちなみに、私は触ってません。

TVでもされていた時は、触ったら、やっぱり脂肪だから、筋肉みたいに硬くはなく、ぷよぷよだそうです。)

 

高須先生の、サービスぶりは、すごいですね~。お茶目ですね~。

 

この写真を撮り終わって、途中でしたが、帰りました。

 

美容外科学会は、学会というよりも、ちょっとお祭りですかね。

それなりに、楽しめましたけど。。

さっき、家族と一緒に観ていて、私が、DAIGOさんだと思っていた俳優さんは、DAIGOさんではなくて、三浦翔平さんという、俳優さんだったんですね。。。

全然気づきませんでした。。。

ずっとDAIGOさんだと信じ切ってました。。。

「全然顔違うやん。」と言われ、調べてみると、違いました。。。

 

DAIGOさんって、こんな顔と違いましたっけ。。。?

DAIGOって、演技もちゃんとできるんだ、と勝手に納得してました。

 

もうね、最近のTVに出ている、若い子の顔をね、区別つかなくなってきたような。。。

年ですか。。。

 

AKBのメンバーも、あんまり区別つかないし。。。

 

ところで、小顔にする方法ですが、確かに、アゴの骨を削れば、顔は小さくなりますが。。。。いきなり、骨切りしなくても。。。しかも手術代が、400万以上だなんて。。。

美容外科だから。。。?(このクリニックは、東京でも3本の指に入るくらい、一流のクリニックという設定なので、お値段も、かなり一流という設定なんでしょうか。。)

 

患者さんがどう考えるか、ドクターがどう考えるか、によっても、全く意見は違ってきますが、いきなり手術しなくても、とりあえず、エラボトックスで、様子を見たらいいと思うんですけどね。。。

とりあえず、注射して、様子見るだけでいいし、必ず元に戻るので、そういう意味では安全です。

そりゃ、元に戻りますから、エラを小さくしておこうと、維持するなら、定期的に注射が必要ですから、お金はかかりますが、そうたいした副作用はないので(手術に比べると)、元に戻せる、というのは、とてもホントはいいことです。

 

手術で、アゴの骨を削ると、もう元には戻せません。

人工骨とかを入れて、手術をして、なんとか元に近い状態にしてくれる美容外科クリニックもありますが、えらいお金がかかることです。

 

もちろん、最初から、ちゃんとしたクリニックで、手術してもらえば、結果に満足されると思いますが、ちゃんとしないクリ一句でされると、ほんっとに、おかしな顔になります。

 

昔、アゴの骨切りをして、元に戻してほしい、という患者さんを診たことがありますが、アゴの角が完全になくなっていて、どこから顔で、どこから首なのか、もう全然わからなくなっていて、すっごい間延びした顔、っていうんですかね。

前から見ても変だし、横から見たら、顔と首がつながいっているように見えて、なめくじやカタツムリとか、蛇とかと同じで、顔と首の境目がないんです。

めちゃくちゃ、編です。

少々、アゴが張っていても、アゴの角はないとね、絶対おかしな顔なんです。

 

ちゃんとしたクリニックでは、当たり前ですが、そういうこともわかっていて、全体のバランスを見て、手術でどこまでできるのか、できない場合は、ちゃんと説明があると思うし、できる場合は、もちろん計算して手術されますから、そういうことは起こらないと思います。

 

ただ、アゴの骨を切る、というのは、もちろん全身麻酔ですし、術中の出血と、術後の腫れ(痛みも)は、半端ないと思いますよ。

「骨を切る」というのは、そういうことです。

ちゃんとしたクリニックでは、もちろんアフターケアもちゃんとしていると思いますが、ちょこっと二重にするとかと、リスクのわけが違いますから、くれぐれも簡単に考えませんように。。。

ちゃんとしたクリニックでは、手術代も、かなりの値段してきますから、気軽にはできないようになっていますけどね。。。

だからと言って、格安クリニックでやると、ホントにエライことになることがありますから、ご注意ください。

手術代のケタが違う、とか、普通に考えて、何かを省かれていないと、おかしいでしょ?

高いから、絶対、いい手術とも言えませんが、安すぎた場合、ちゃんとやっているクリニックと、全く同じ質であるわけがないと思います。ボランティアではないですからね。。

なにか、値段を下げられる理由がないと。

 

エラボトックスをしたからと言っても、骨を小さくしているわけでなく、エラの筋肉を細くしているだけですから、骨による輪郭を変えることはできません。

でも、エラの筋肉が発達していて、筋肉が太い方は、エラボトックスをするだけで、ホントに少し輪郭が変わります。

まず、それで、どこまで自分が納得できるのか、様子を見たらいいと思うんですけどね。。

 

それでも、まだ気になるなら、脂肪が付きすぎているなら(あくまでも、付き過ぎてるなら、です)、脂肪吸引を、

それでもダメなら、骨切りと考える、という順番でいいと思います。

 

やっぱり手術は最終手段で、普通は元に戻せませんから。

 

エラが気になる、という方で、脂肪吸引が有効、という方は、あまりいないかな。。。

顔の脂肪吸引の適応のある方は、「小顔」にしたい、と言って来られる方の中には、いらっしゃいますが、「エラがきになる」と言って来られる方の中には、、かなり少ないかも。。。

顔の脂肪が気になる方の場合、小顔に、というよりも、最初から、顔の脂肪吸引希望として、来られるので、あまりこちらから、脂肪吸引をバンバン勧める、というのは、かなり少ないかも。。。

 

そりゃ、最後は、骨の問題だけが残ってきますから、骨を切らないと、顔のサイズは変わらない、ということになるかもしれませんが。。。

顔の縦のサイズは、変えられませんから、横だけにあんまり、目が行き過ぎると、悪徳美容外科の餌食になりますからね。気を付けましょう。

 

なんでもそうですが、多くのクリニックが勧めないような手術を、そこだけが引き受ける、というのは、まあ、ありえないでしょう。

よほど、そこが、手術で超有名なクリニックなら、別として。

世間一般の人からは、知られてなくても、知る人ぞ知る、手術のうまいドクターというのは、いるかもしれませんが、それでも、リスク自体は大きいので、安直なことだけ説明されて、手術をやってしまうのは、やめておいてくださいね。

 

あんまりやり過ぎると、ホントに全体のバランスを壊しますから、まずはエラのボトックスです。

適応があった場合、ほとんどの方が、とりあえず気が済むと思いますよ。ここまでできるんだ、と納得できると思います。

注射なりの、細かい副作用は、もちろんありますが、手術ほどの副作用はないので、そういう意味では、お手軽だし、時間もさほどかかりません。

 

その程度で、納得するのが、私は一番いいと思います。

骨切りを絶対しないといけない気持ち、わかるな~、と思った患者さんには、今まで会ったことはないので、(自分から相談して来られた方の中で。)手術は、やはり勧めません。

いきなり、手術を勧めたこともありません。

美容外科は、手術をするのが仕事ですから、手術をしないと、お金ももらえないわけで。。

適応からはずれないのであれば、普通に、手術で話は勧めていかれると思います。

話を聞いたら、普通にやりたくなると思うので、(あちらも、させることのプロですから。)、話だけ聞きにいくなら、まずは、エラボトしてから、考えてみては?

今週の「クレオパトラな女たち」、ご覧になられましたか?

 

毎回、最初の出だしは、ちょっと変わった患者さん、あるいは困る患者さんから、始まるんですかね。

今週は、タトゥーでしたね。今、大阪で話題の。

ドラマでは、タトゥーを今すぐに消せ!という、あまり理解のよくない患者さんという設定でした。

レーザーでは時間がかかりすぎるから、すぐに消せ!、ということで、峰先生が、「じゃあ、皮膚移植をしましょう。血液検査をします。」と、皮膚移植の、なんの説明もなく、なんで、いきなり血液検査やねんっ!と突っ込まなくては!!

血液検査なんか待っていられないとごねる患者さんに、看護師さんが値段を言って、びびらせて追い返す、というシーンでした。

まあ、美容外科ではよくある話でしょうか。。

 

値段でビビらせる前に、副作用とかのリスクを話して、そんな簡単なことではないんですよ、と追い返すのが、正統派です。というか、当たり前なんですが。。。

毎回、このドラマは、副作用をあまり言われないので、そこはちょっと困りますね。

 

手首を切って、自殺を図ったアオちゃん(ナースです)に、「この傷、治して」と言われて、「抜糸が済んだら、皮膚移植しようか?」と、いとも簡単に、峰先生は言いますが、皮膚移植しても、また違う傷跡になるだけで、何事もなかったようには、全くなりません。

刺青やリストカットのところを切り取って、自分の体の、違うところの皮膚を切り取ってきたのを、そこに貼るわけですが、仮に、四角く切り取ったら、四角い傷跡のなります。

 

また、どんな薄さの皮膚を移植するかで、見た目も変わってくるんですが、提供してもらう皮膚を切り取ったところも、傷跡になるわけなので、その辺の兼ね合いが難しいところです。

提供する場所は、人目に付くところではダメなので、背中やおしりを使うことが多いです。

(大きな火傷で、皮膚移植をする、となると、背中・おしり以外に、頭やおなかも使われますが、全身の火傷だと、使える場所がないこともあるんです。)

この移植される皮膚は、薄ければ薄いほど、移植後の見た目は、かなり汚いです。

まず、縮みます。そして、茶色く色素沈着します。

いかにも、「貼りました!」と移植したことが、だれから見てもわかります。

 

じゃあ、分厚くしましょう。分厚い場合、縫い合わせるつなぎ目くらいしか、うまくいけば、傷跡はめだたないことがあります。

ところが、分厚く切り取られた側からしたら、汚い傷跡になるわけです。

人によったら、ケロイドみたいに、赤く盛り上がったようになって、かゆくなったり、「そこから取りました!」とわかるわけです。

これは、薄く取っても、ある程度、わかります。

かなり目立たない人もいらっしゃいますが、そうなかなかうまくはいかないんです。

 

火傷や事故は、傷跡とか美容とか言っていられません。

まずは、命が助からないと。

火傷して、皮膚がなくなってしまうと、そこからばい菌がどんどん入ってきたり、体の栄養が逃げて行ったり、とえらいことになるわけです。

だから、重症の火傷は、皮膚しか焼けなくても、死んでしまうことがあるわけなんです。

 

美容で、「皮膚移植」をする場合

刺青やリストカットなどの、過去を、知られたくないから、別の傷跡にして、ごまかすわけです。

火傷で手術された後、あるいは、事故やけがで、手術された後なの、とウソをついていくわけです。(正直に、刺青を取った後です、と、言う人もいるかもしれませんが)

その人がウソをつくことで、人生、変えていけるなら、それもそれでありです。

でも、傷跡は、一生残って消えません。

 

だから、軽々しく、「皮膚移植」なんて、いうことじゃないんですよ。

そういうの、全部説明したうえで、患者さんに選んでもらわないと。そうまでしても、手術したいのかどうか、です。

全くの、元の状態には、戻せませんからね。刺青もリストカットも。

 

ちなみに、手首を切っても、自殺はできません。

ただの自傷行為で終わります。

そういう人は、手首のところ、傷跡だらけで、そんな人が救急病院に行っても、傷跡をキレイに縫ってあげよう、なんて、どの医者も思いませんから、新人の、いい練習台(縫うことの)にされて終わりですよ。

手首を切るのは、止めましょう。

他の人も、リストカットのたくさんの傷跡を見たら、ドン引きでしょう。

手首は見えますからね。止めておきましょう。

(どうやったら、死ねるかなんて、教えませんけどね。)

先日に続き、エステのトラブルの話題です。

 

やっぱり、患者さんの、エステでのトラブルが絶えないんですよね。

エステでやっている、わけわからん光をあてる処置(治療ではないので、なんと呼んでいいのかわかりませんが。。)、エステの機器を作っている会社というのは、医療機器とは全然違う会社がほとんどで、以前にエステで、逮捕された脱毛機は、なんと中国製だったそうで。。。

中国製って。。。服じゃないんだから。。

今、美容医療の業界で、主流になっている医療機器メーカーは、全部海外のものと言ってもいいくらい、日本製というのがほとんどありません。

アメリカ、イタリア、イスラエルなどなど、韓国製も増えましたかね。

(医療機器で、中国製は、私は、さすがに聞いたことがありません。。。美容医療で、中国は、日本以上に、後進国ですからね。)

 

日本の企業が頑張ってつくっても、厚生労働省が全然認めてくれないので、時代から取り残されてしまうわけです。美容医療自体、ほとんど認められていませんからね。

アメリカやヨーロッパで、すでに使用され、FDAとかで認可された後になって、日本にやっと入ってくるんでしょうか。

どれくらいの早さで、日本に入ってきているのかは知りませんが、まあ、うちでは、最新式(発売すぐとかの)の医療機器を入れることはないので直接は関係ないわけです。

白人とアジア人(特に、日本人)とでは、全然肌の質も、治療・副作用の考え方も全然違うので、同じ設定でやったら、エライことになりますし、効果があったとしても、日本人には受け入れられず、ヒットしない、ということも多々あります。

それでも、ちゃんとした医学的なデーターは、どの医療機器メーカーも、出していて、(結果や信憑性は、ピンキリではありますが)、少なくとも、最低限度の安全性は、確認されているわけです。

それを、どう使っていくのかは、買った医者次第で、その医者の全責任において、設定をし、治療を行っていくわけです。

 

でも、エステの機械は、もちろん、そんなことはされていません。

だって、もともとが、医療機器ではないわけですから、そこまで、チェックも厳しくないでしょうし、「効果」を謳うものではない、ということで、表向き(裏向きは、どうなっているのか、わかりませんが。。)は販売されているんですかね。

でも、ある程度の「効果」が出ないと、お客さんからクレームになったりしますから、強くはできるようになっていて、そのエステの勝手な判断で(あるいは、業者から、裏ワザを教えてもらって)、どんどん強くして、火傷だらけになるという、恐ろしい悪循環のサイクルができるわけです。

 

エステにしろ、クリニックにしろ、患者さんからしたら、適当に光あててるだけの、簡単な作業やん、と思われている方がいらっしゃるかもしれません。

そりゃ、あてるだけなら、単純な作業です。

(それでも、これは、やる人の性格が出るので、クリニックでも、いい加減なナースがやると、隙間だらけで、さぼって、あてられたり、(これは、よく揉める原因です。人によって、結果が違うわけですから。)あてることに伴う、他のちょっとした、所作が雑だったり、と、されてる方からしたら、差があることには、お気づきでしょう。)

でもね、一番大事なのは、危険性がわかってやっているのか、どうしたら、どうなるのか、ある程度の原理がわかってやっているのか、だから、設定はこうする、ということまで、わかってやってるのか、ということです。

「効果が出る」ということは、それだけのパワーがあるわけで、やみくもに、強くしたらいい、というものではありません。

凶器なんですよ、使う人によったら。

 

亀岡の未成年の、無免許運転もそうですね。

今の法律では、あの場合、無免許だから、という理由で、起訴しても、公判が戦えない、という検察の判断なのでしょうか。

どんなにひどい事件でも、現状の法律で裁かれるので、無理なんですかね。法律を、無免許に対して、もっと厳しく改正しない限り。

車の運転なんて、ちゃんと免許を持って、普通に乗っておられる方からしたら、当たり前の、どうってことのない、動作ですよね。

でも、運転の仕方で、完全に凶器になって、人を殺してしまえるわけです。

 

エステの光で、殺されることはないと思いますが、エステの機械でも、パワーを上げれば、(効果が出る程度なら)、十分凶器になるわけです。

しかも、火傷や何かあっても、薬も使えないのに、です。

 

じゃあ、医師免許があれば、何をしてもいいのか、となるんですが、今の法律では、何をしてもいいんでしょう。

ただ、普通の医者は、自分で責任の取れることしかやりません。

専門じゃない科のことまで、深入りはしないし、自分の力以上のことを、患者さんが希望する場合、専門のドクターを受診するように、勧めます。

普通なら、ね。

「医者は、患者さんにとって、いいことしかしない」という、性善説で、今の法律ができてるようで、いい人ばかりなら、問題ないんですが。。

医者の中にも、もちろん、普通じゃないヤツもたくさんいて、レーザーで患者さんが火傷したといっても、処置どころか、薬すら処方せず、放っておく医者もいますし、救命処置もできないくせに、大量の麻酔薬を使って、脂肪吸引や豊胸術をやって、患者さんを死なせてしまう、バカ医者もいます。

(バカだから、麻酔科医にきてもらうとか、そんな大きな手術はやらない、という選択肢は、ないわけです。)

きつい薬をバンバン出して(何の説明もなく)、その副作用で、患者さんが苦しんでいても、気づかない医者もいます。

手術やレーザーだけが凶器になるわけではなく、検査で使う機器も薬も、医者だけが使えるものというのは、ホントに凶器になります。

(エステでなく、クリニックなら、どこでも安心、というわけでは、ないんですよね。)

 

エステの取締りとはまた別の話で、こういう医者も、なんとかしないといけないわけですが、資格がある分、表には出てこなかったり、保険診療ではない、美容医療の場合、厚生労働省も、なかなか立ち入れないわけです。

そういう意味では、医者って、「医師免許」という、国家資格に、かなり守られていることって、多いんでしょうね。

 

エステの場合、国家資格でもなんでもないですからね。

ほんの、ごくわずかな、一握りの方たちを除いて、エステって、素人の集団だと私は思ってます。

この人はエステのプロだな~、と思えたエステティシャンに、私は、今までの人生で、そう出会ってません。

「親切」なエステティシャンと、「プロのエステティシャン」は、また別物です。

そりゃ、バンバン、エステに通ってるわけではありませんが、仕事柄、エステティシャンの人と知り合う機会も多いです。

話していても、医学的なことと、全然エステで学ばれたことが、ホントに真逆だったりすることが多いです。

これは、エステの学校にも、問題があるんですかね。。?たまたま、その方々の知識と経験によるんですかね。。?

 

ちなみに、今までで受けてよかったエステは、タイのプーケットのバニヤンツリースパのスパと、香港のペニンシュラホテルの、ESPAのスパです。

他の国のスパや、国内でも、まあよかった、というのはありますが、この二つは、別格でした。ぜひ、また受けたいものです。

(お値段も、別格ですが。。。)

 

エステや整体で、マッサージを受けて、かえって、筋肉痛みたいな、モミ返しみたいな、痛みを、翌日や翌々日に感じたことはないですか?

痛いことをされると、筋肉に力が入りますから、そこを無理やり、また揉まれる(筋肉をつぶされることもあるでしょう)わけですから、モミ返しが来るんでしょうね。

ひどいところだと、「凝ってますね~」と言って、首とかの、腫れてるリンパ腺を、ぐりぐりつぶされたり、と、ひどいもんです。

なんの機械を使ってもいないのに、被害も出ていて。。。

最近、痛いマッサージが流行ってるのか(TVで、取り上げたりするから)、いろんなところが、わけもわからずマネして、消費者センターに、被害が届けられてます。

(詳細は、国民生活センターの苦情のページを見てください。エステや美容医療のトラブルの事例が載っています)

わかわからんとやるなら、マッサージも、凶器になるんですよ。強けりゃいいって、もんじゃないですからね。

 

イオン導入もそうです。

エステティシャンというのは、なんで、あんなに、ぐいぐい力で押しつけて、導入しますかね?

それなら、男性に押してもらえ!という話です。

イオン導入なんて、電気の力で、奥に浸透させますから、力なんて、全くいらないんです。薬剤で濡れて、接触さえしていればいいんです。ある程度、しっかりと接触することは大事ですが、ぐいぐい押すのとは、わけが違います。

それを、ぐいぐい押すから、こすって、こすって、顔中、また肝斑になるわけです。

力も入れて、さらに、電気の出力も上げていくから、エステのイオン導入は、火傷するんですよ。

私からしたら、なんで、イオン導入で、火傷するのか、全くわかりません。

もちろん、火傷のリスクはゼロではありませんが、機械が壊れるとか、患者さんが痛いのを黙っていたとか、予想もできないことで、火傷することはあるかもしれません。

でも、普通は、火傷しないでしょう。

 

もうね、光とか、そういう問題でもないんですよね。

 

エステの、わけわからん、ピーリング剤もそうです。これも、トラブル、多いです。

またこれも、エステでは、強けりゃいい、と、バカの一つ覚えみたいに、強くしたりして、えらいことになっているところがあります。

ピーリングのトラブルは、美容クリニックでもそうですけどね。

誰でもピーリングしてもいい、いつでもしてもいい、というわけではないので、ピーリングする前に、私は、ドクターがちゃんと診察するべきだと思います。クリニックの本格的な、ピーリングであれば。

弱いピーリングでも、私は、いつでもやっていい、とは思いませんけどね。ひどくなっている方のほうが多いので。

いわゆる、やりすぎですね。だれか、止めろよ~、という心境です。

儲け主義に走れば、エステであろうが、クリニックであろうが、タチが悪いことには変わりなし。

きつい薬が使える分、クリニックのほうが、ある意味、もっとタチが悪いのかもしれませんが、そのドクターの信念でやっているなら(診察もして)、考え方の違い、で済んでしまうですよね。

クリニック選びも、とっても大変ですね。

 

エステ選びも大変ですが、エステは、リラクゼーションですから、何か効果を期待するのは、止めましょう。

「安い値段で、キレイになれたら。。!」
(実際のエステは、全然安くもないんですが。。。)

そんな、人間の欲を、あちらに見透かされると、利用されて、ポイッ!です。

利用されるのではなく、自分でうまく、エステを利用しないと。リフレッシュとして。

 

ちなみに、エステに行っても、木村拓哉さんにはなれませんので。

キムタクになりたかったら、整形するしかないですよ。

 

 

最近、ビタミンDって、どうなんですか?と数人の患者さんに聞かれました。

TVかなんかで、やりましたかね。

 

ビタミンDは、去年にあった、いくつかの学会や研究会でも、(一部の)ガン予防やアンチエイジングに効果あり、との発表があり、どのビタミン剤もそうですが、体にはいいと思います。

ただ、ビタミンDの過剰摂取は、ダメですけれどね。

取りすぎても、吸収されずに、おしっことかで出てしまうビタミンと、ずっと体の中に蓄積していくものと、種類によって違いますからね。

なんでも、どんどん取れば、いい、というものではないです。

 

確かにいいんですが、こういうビタミン剤にしろ、サプリにしろ、どこまで飲むか、なんですね。

 

うちで取扱いのある、医療用サプリは、何かしら、ある程度の効果が実証されているものだけを、取り扱っています。なんでもかんでも、取り扱ったら、飲むにしたって、キリないですからね。

 

学会で、発表を聴いた時に、私はまだいいや、と思ったのが、正直な気持ちです。

今ね、これ以上、もうサプリを増やしたくないというか。。。

今、飲んでるだけでも、まず、アスタリール®(アスタキサンチン)、ラエンネック®(プラセンタ)、パントガール®(育毛サプリ)、ビタミンB群 ビタミンB12 ビタミンC ビタミンE ビオチン(ビタミンH) コエンザイムQ10  亜鉛 アリナミン です。たまに、EPAも飲みます。

その日の体調によっても、飲む量や、めんどくさい時は、飲まないのもあったり、日によって違いますが、まあ、結構な量です。種類も。

ここに、さらに、ビタミンDを足すのは、今は、めんどくさいし、まだいいや~、っていう感じです。

 

飲みたい方は、もちろん飲まれたらいいですが、私が飲んでるサプリに比べて、そこまでビタミンDだけが、特別に優れているわけではないので、サプリを飲む時に、大切なことは、サプリに、何を求めているのか、です。

たくさんある中から、いくつか選んでいくわけですから、どれかひとつ、と思っていらっしゃる場合、多くの中から、いきなりビタミンDを選ばれると、????とは思いますけど。。。

 

女性は、閉経後、骨がもろくなります。骨粗鬆症という病気になりやすくなるわけです。

日本の女性の平均閉経年齢が、50歳と言われているそうで、私は去年の人間ドッグで、骨量を測ってもらいましたが、正常でした。

閉経したら、あるいは、骨量が減ってきたら、私は飲もうかな、と思ってます。

もちろん、患者さんで、閉経後、気になる、という方が何人か出てこられたら、入荷を考えますが、閉経後骨粗鬆症は、ちゃんと保険が通りますから、美容クリニックで、自費でサプリを購入しなくても、ちゃんと病院で(診断されれば)もらえます。

閉経後、あるいは、骨のもろさや量が気になる方は、病院で調べてもらって、異常があれば、病院で薬として、もらってください。それが一番です。

 

若い方の場合、総合ビタミン剤とかで取られてもいいと思いますが、サプリはあくまで健康補助食品なので、例え医療用のビタミン剤を摂ったとしても、それだけで、体の栄養がすべて賄えるわけではありません。

基本は、普段の食事です。バランスよく、まんべんなく、食べる、ということです。そのうえで、摂りにくい成分を、サプリにちょこっと助けてもらう、というスタンスでないと、飲んだサプリ全部が吸収しているわけではないですから、サプリに頼りすぎる方が、たまにいらっしゃいますが、あくまで薬ではないので、(薬くらい効果があったとしても)、そういう考え方は、私は危険だと思います。

なので、サプリに、過大な期待を持ちすぎている方の場合は、処方をお断りすることもありますが。まあ、そんな害のあるサプリは置いていませんから、どうしても買う!というなら、止めはしませんが、過大な期待に応えるものでは全くありませんが、いいんですね?と念を押します。それでもいいなら、出します、というスタンスです。

サプリって、あくまで、補助ですからね。

これだけ飲んだら済む、というものではないのです。他力本願で済むものなんて、世の中、ほとんどありませんから。

 

 

またまた、今年も逮捕されるエステが出ましたね~。

各都道府県で、別々に警察が動かれてるので、どれくらいの期間で、見せしめ逮捕ようにされてるのかわかりませんが、以前よりニュースになるのが増えましたね。

実は、違法行為をしている危ないエステなんて、山のようにあって、全部逮捕していたら、キリがないんでしょう。

被害者が出たら、動く警察がほとんどです。

エステで火傷させられたら、とりあえず警察に相談に行くのもいいと思います。(先に、ちゃんと皮膚科で火傷を治しましょうね。)

 

数年前でしたか、被害者が出てないのに、機器を販売した会社と、買ったエステの両方が逮捕されたことがあって、被害者が出てなくても、逮捕が出る状況です。

火傷させなくても、他人に、「脱毛行為」自体が、医師法違反なわけです。

「脱毛」なんて、毛根(実際には、毛根だけではないですが)を破壊する行為は、医師にだけ許されてるわけです。

エステティシャンなんて、一般の素人の方と同じですからね、そんな破壊行為を誰でも彼でもやったらアカンわけです。

いくつも裁判になって、(もちろん刑事裁判ですから)、もちろんエステが負けてます。

いわゆる「脱毛行為」(除毛や抜毛ではなく)は、医療行為である、との判例がすでにいくつもあるわけです。

 

(ちなみに、看護師さんが医師の診察・指示において、「脱毛行為」を患者さんにするのは、OKです。違法ではありません。

でも、医師の診察なく、看護師だけで勝手にやってるとか、医師のいない日にやってるとか、これは完全な医師法違反行為です。クリニックでも、あやしいところはあやしいし、医療脱毛だと、結構な出力を出せますから、そんなクリニックでやっちゃって、トラブルが多いことも事実です。

格安クリニック・悪徳クリニック(しかも全然安くない!)で、脱毛にいってても、医師の診察が全然ないなら、(これは脱毛以外の、医療機器レーザー全てそうですが)、医師法違反です。

そんなクリニックと関わって、ロクなことはないので、関わるのは止めておきましょう。

結構多いんだな、これが。老舗でも、有名クリニックでも、医師が全然診察しないで、いろんなことをやってるクリニックがあるので、びっくりします。)

 

ネットで、「エステ 脱毛 逮捕」とかで検索をかけるだけで、山ほどヒットします。

今日の分も、過去の分も。

(お金の返金で揉めたら、消費者センターへ必ず相談してくださいね。

でも、今回の件で、より返金はスムーズになると思いますけど。)

 

エステの脱毛の宣伝って、はっきり言って誇大広告で、「一時的な脱毛」なんて、宣伝してる店、ないですよね。「永久脱毛」「完全保障」とか、濁して書かれていても、お客さんには、「永久脱毛」と同じニュアンスで宣伝していたり、来院したら、エステティシャンの口から、過大な効果を言われて、信じて契約する、という。。(また、この契約、べらぼうな値段を取られるわけです。。)

 

一般の方が思っている「脱毛」「永久脱毛」、これは、かなり毛根やそれ以外のところにもですが、ダメージを与えないと、また毛は再生してきて、生えてきます。

完全に破壊するのは、医療行為なわけです。

だって、「破壊」するんですよ!

ホントに「破壊」されたら、もう再生はしません。恐ろしい話です。

どの時点で、完全に破壊されたのかどうかは、経過を見ないと、もちろんわかりませんけどね。皮膚、めくるわけにもいきませんから。

細胞が残っていたら、元気に復活したら、毛は生えてくるわけです。

 

エステでやっていいのは、そこまでの破壊行為でなく、ちょこっとダメージを与えます、という程度です。

だから、「除毛」なわけです。

運が良くて、火傷もせずに、減毛したら、かなりラッキーでしょう。

 

先日も、エステから、医療脱毛に変更された患者さんと話をしていたんですが、

(3年エステに、多大な金額を払って、毛が減るどころか、一向に減らず、3年間ずっと剃っていたからか、エステのわけわからん光が刺激になったのか、3年前よりも、濃くなってしまったそうで。。。でも、気づいてよかったです。これ以上の被害に遭わずに済みました。)

エステの「除毛」行為ですけどね。

ちゃんと、まあ安い値段で、「効くような、強さではしませんので、脱毛ではなく、除毛ですよ。」と説明してくれて、お金を取るなら、別に私はいいと思うんですよ。ウソではないですし、たかが「除毛」ですからね。

そんな強いパワーをあててるわけでなし。。それなら、トラブルも、普通はないでしょう。。

(ところが、効かないようなパワーのクセに、トラブルが多いんだな。。なんででしょう。。って、やっぱりムチャクチャだからだと思います。起こるべくして、起こる、って感じでしょう。)

 

でもね、そんなことを言って、「光脱毛」しているエステは、ないわけです。(もう、「脱毛」ということ自体がおかしいと思うんですが。)

エステも、ある程度の高額を出して、機械買ってますからね。元は取らんとダメなわけで、過剰な営業もやるわけですよ。この時代に、まだ買うのも、どうかと思いますが。。まあ、効かない程度でする分には、自由ですからね。

(行ったことのある方は、ご存知でしょう。ちゃんとしたエステは、ハンドテクニックメインで、あんまり光は、置いていませんからね。)

 

今回、「ドクタータカハシ」でしたか、エステの名前。

エステの名前が、なんで、「ドクター」やねんっ!大阪なのに、誰も突っ込みいれなかったんですかね~。

(全国展開のようで。。京都にもあるんですね。初めて知りました。さっき、見たら、四条寺町でうちの近所なんですね~。びっくりです。)

まあ、クリニックや病院で、「ドクター○○」なんて名前にしてるところありませんからね。。

たいてい、「ドクター」と頭文字につけてる場合、ドクターは全然関係なかったりして、イメージだけで売ろうとする、あやしさ満点です。

消費者法が変わって、消費者にややこしいから、そういう名前はつけたらいけない、となったはずですが、その法律ができる前に、つけてしまった分は、改名まではしなくていい、となっていたと思います。

(開業で、クリニック名を決める時に、ちょっと調べました。

クリニック名でも、「ホワイトニング○○クリニック」とか「アンチエイジング」とか入れたらダメなわけです。「専門センター」もダメだったっけ?大丈夫だったっけ?

エステや化粧品にどれだけ適応があるのかは知りませんが、反って、あやしさ満点になるだけだと思うんですけどね。。ドクターが本当にやっているなら、わざわざ、「ドクター」と誇張しませんからね。。。)

 

この、「ドクタータカハシ」のHP、初めてチラッと見ましたが、あやしさ満点でした。

エステで、光をあててるところというのは、みんな、こんなHPなんですか?

私も、体のアロマオイルマッサージに行くことがあるので、そういう時に、ネットで探しますが、あやしいところのは、最初から見ないので、ちゃんと見たことないんですが、う~ん。。。知らない人は、これ、信じちゃうんですかね。。世の中、ウソだらけですから、何がウソでホントかって、判断するのにも、いろいろ見るのって、大事だと思うんです。

そうすると、いいことばっかり書いてある、とか、あやしさ満点なのが、見えてくると思うんですが。。。自分の身は自分で守らないとね。

 

この「高橋医師」が言うには、「こちらの光脱毛機は、そこまで破壊していないから、違法じゃない」ということを、TVのインタビューにも答えてましたし、HPにも書いてました。

。。。ってことは、「効かない」し、「脱毛」じゃない、ということです。

破壊せずに、効くわけ、ないだろう。どういう理屈で効いているのか、それが知りたい。

そのくせ、HPには、むちゃくちゃ効くようなことが書いてあって、「永久保証」でしたか、なんかすごいこと書いてました。

「永久」ですって!「永久」!!

 

しかも、価格表を見ると、うちのほうが安かった。。。(一部、うちのほうが高いのもありましたが。。)

格安クリニックは別として、今の脱毛って、エステのほうが実は高いですよ。あの安い広告は、おびきよせるエサですからね。捕まったら、エライことになります。

これだけ、情報があふれていても、脱毛、エステに行っちゃうんですかね。。不思議です。。

 

「警察と考え方が違うから」みたいなコメントを出されてましたが、この人の弁護、学会の一体、どちらの先生がしてくれるんですかね。

まともな皮膚科医・形成外科医は、弁護しないでしょう~。どう反論されるんですかね。これ、弁護したら、学会で、もう相手にされませんね。。

学会に所属していない、あやしい先生がつくんでしょうか。

それとも、自分が医師だから、自分で医学的に反論するのかな。。

検察は、学会の著名な先生を絶対証人として呼んで、医学的に反論していかれるでしょう。

(だから、今までのエステの裁判は、負けてるんだと思いますが。そりゃ、エステ、負けますよ。当たり前です。)

 

ニュースで、1年で24人被害者がいた、という報道があり、これは梅田店のみの話です。

「24人」を少ない、と思われた方、これ、むちゃくちゃ多いです。

直接クレームがあって、店内に記載の事実があったのが、調べたところ、(報道に発表があった分では)24人、ということだと思うので、実際は、クレームになっていないだけで、泣き寝入りも方も大勢いると思います。

クリニックでする脱毛は、確かに副作用として、火傷はありますが、ちゃんとやっていれば、1年に一人いるかどうか、じゃないでしょうか。

(あやしいところは、もっと多いと思います。確認しながらやれば、火傷の確率は、かなら下げられるわけです。それでも、どうしようもない時、というのは、もちろんありますが。)

全国だと、もっと多いと思いますよ。全国展開なんですよね、このエステ。

 

もっとどんどん取り締りがきつくなって逮捕されるエステが増えて、ニュースになれば、エステのこういうのって、危ないんだ~、と認識してくれる方が増えると、被害に遭われる方も減るので、どんどん取り締ってほしいですね。