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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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日本語のわからない方は治療できません

先日から、外国人の方の飛び込みや問い合わせが続いています。

なにか、つながりのある方々なんでしょうか。。。

当院は、日本語でしか説明はしません。同意書も説明書もしかりです。

なぜかというと、私が日本語しか話せないからです。

最初は、飛び込み(予約なしで、いきなり来院)で来られて、アジア人の女性(中国人か台湾人か韓国人か、どこの方かはわかりません。顔は日本人と変わらなかったそうです)だったそうです。

「ココハ、キュウケイジョデスカ?」と言われたそうです。

スタッフも意味がわからなかったそうで、「休憩所ではありません。クリニックです。」と言って対応したそうで、帰っていかれたんですが、しばらくして、電話をしてこられたようで(恐らく、声の感じで同じ方)、予約?診察希望なんですが、どうも傷跡を診てほしい、らしいです。

でも、日本語がかみ合わず、(コミュニケーションが取れず)、当院は、日本語ができない方は、美容医療は全てお断りしていますから、お断りしたそうです。

数日して、外国人(カタコトの日本語だったそうです)で、赤ら顔?を診てほしい、と電話があり、日本語のイントネーションが流暢でなくても、日本語ばっちり!という方はいらっしゃいますから、しばらく予約を取るための確認事項を聞いていると、なんか話がかみ合わない。。。やっぱり日本語わかってないよね。。

「失礼ですけれど、日本語はわかっていらっしゃいますか?」

「ダイジョーブ、ダイジョーブ」

「診察カウンセリングも、全て日本語ですし、問診票・同意書も、全て日本語で、理解されていないと、希望されても治療はお断わりしていますよ。」

「ダイジョーブ、ダイジョーブ」

「その場合、初診料の5250円は、お返しもしませんよ。」

「5250エン?」

「そうです。初診料は5250円です。」と言うと、

後ろで、英語で、5250円は、自分の国のお金でいくらくらいなのか?というのを誰かに聞いている声がして、その後で、

「ダイジョーブ、ツウヤク ツレテイクカラ。」

当院は、通訳は一切認めていません。

だって、うちが雇った通訳じゃありませんからね。

正しく、訳しているなんて、保障は全くありませんし、それに、イザ処置、となって、処置室には、ご本人以外、入れません。

(レーザー室には、医療者と患者さんのみ、です。そういう決まりです。目にレーザーが入ったら危ないので、患者さんはゴーグルなどで、目を保護してじっとしたままですし、第三者は入れません。

レーザーを扱う医療では、常識です。当院も同じです。)

レーザーをあてながら、細かく、どんな感じか聞いていくのに、微妙な感じなど、私も聞き出せないし、患者さんも表現できません。

そうなると、とても危ないです。我慢したら、火傷のリスクが上がります。

ご本人が日本語をちゃんとわからないので、お断りしました。

またしばらくして、飛び込みがあったそうですが、黒人(性格には、黒人かどうかまで人種はわかりませんが、黒人並みに肌の色が黒かったそうです。)の女性が来られて、処置希望だそうで、完全予約制の上、ちなみに、なんの処置がされたいのか聞くと、脱毛だったそうです。。。

(スタッフが、うちでは無理、とお断りしました。)

光・レーザー脱毛をご存知の方であれば、この吉本的なオチがわかりますよね。

そうです。

黒人の方(あるいは、相当の肌の色の黒い方)は、茶色に反応する光・レーザーは、一切できません。

火傷して、大変なことになったり、反って、水玉みたいに色が抜けてしまったり、とえげつない副作用が出ますから、できないんです。

(世界中の、光・レーザー脱毛機を使っても、できません。全種類の機種、とまでは言いませんが、あてれても、かなり反応が悪く、いわゆる完全脱毛までいくのかな。。。普通の医療用光・レーザー脱毛機の場合、あてたらダメな、適応なし、にあたります。)

茶色に反応する光は、毛にだけ反応しませんから、肌色にも反応します。

アジア人(黄色人種)でも、色黒で、さらに日焼けしていたら、いくら、うちのプロウェーブ(キュテラ社の医療用光脱毛機。色白~色黒、太い毛~細い毛まで、従来の機種に比べると、対応がある程度可能。)でも、私はお断りすることがあります。

一番下のパワーまで下げても、ビックリする反応が出ることがあり、これ以上下げられない、となると、日焼けが冷めるのを待って、その間に、紫外線カットを徹底してもらったら、肌色がトーンアップしてできるようになります。(時間かかりますけどね。)

でも、有色人種の濃い方は、無理ですね~。昨日今日の日焼けで黒くなったわけではないので。

黒人並みの肌色であれば、脱毛をされたいなら、(ラジオ波)を使った脱毛機(光・レーザー系ではなく)しか使えないはずです。(除毛じゃなくて。)

昔、RFの脱毛機が販売されてましたけど、今でも売っているでしょうか。。。美肌にもなる!とか、メーカーは言ってましたけど、全然脱毛にならないから、そんなに売れることもなかったような。。

導入するクリニックが圧倒的に少なかったですね。。というか、私の知る限り、ほとんどない。。

何台も、脱毛レーザーを持っていて(いろんな機種を)、さらに違うのが欲しい!とかいう脱毛専門の特殊なクリニックとかなら、ひょっとしたら、置いてあるかもしれません。

普通のクリニックは、理論上、「効く」とちゃんと証明されている機種を買いますよ。脱毛だけに、そんな何台も買いませんから。

京都で、RFの脱毛機が入っているクリニック、知りませんね~。

うちの診察・カウンセリングというのは、とても時間が長いです。

他院で受けたことのある方は、ビックリされることがあります。

(そういう話はいいから(聞きたくない・聞いてもわからない、というか、わかろうとしない)、さっさとやってください、という方は、全て治療をお断りしています。治療する側として、説明義務がもちろんあるのと、理解もしようとされない方に、美容医療は絶対うちではやりません。)

その長い説明を、例えば英語で、母国語のように訳して話すなんて、私にはできません。

スキンケアの指導なども、微妙~な話もしますのに、そんなの、英語でなんていうのか、私は知りません。

英語以外で、さらに話せ、って無理でしょう~。

他院では、英語なり、中国語・ハングル語など、旅先英会話みたいな本をちょっと見て、簡単に説明して、お金とりあえずもらって、やっちゃう、というのが大半でしょう。

それって、詐欺と似たり寄ったりだし、実際、韓国やタイなどに行って手術や処置を受けてくる医療ツアーなど、言葉の問題に、かなり深刻な被害(副作用がちゃんと説明されていない・そこまでひどい副作用とは思わなかった、などなど)が多発しているというのに、うちで、同じことを外国の人にやって、どうする!と言う感じです。

また、言葉の問題だけでなく、文化の違いがありますから、日本人が困ること・喜ぶことと、日本人以外のそれとは、全然違うことがあります。

(美容医療については、日本人の考え方は世界でも特殊と思ってください。

まず、ダウンタイム(副作用などで、人前に出にくくなること。かさぶたやテープやガーゼを貼ったり、内出血や赤みが続いたり、など我慢することがでることです)がイヤ、手術など劇的に変わるのはイヤ、人に絶対ばれたくない、ちょっとだけ、人知れず変わりたい、などなど。。

日本以外は、やるなら、劇的に変えないと意味がない、キレイになるためになら、ダウンタイムも仕方ない、キレイになったら、皆に自慢する(ちゃんと手術で、とかレーザーで、とか言う)、あそこでやった、と自慢する、などなど。。全くの日本人と逆だそうです。)

その方の文化まで理解して、望んでおられることをやるのは、私には無理です。

日本語が話せて、漢字も読めて、日本人と話しているのとなんら変わらない外国人の方も大勢いらしゃいます。

イントネーションが少々おかしくても、そんなの、日本人の英語も似たようなもんですから、意味さえわかれば、なんら問題ありません。

ディープスペクターさんとか、ボビーさん(日本語できないフリされてますけど、ペラペラだそうですね。TVでドッキリしていたのを見ただけなので、真実は知りませんけど。漢字も読めるんじゃyないのかな。。?)とか。

もちろん、当院にも、外国籍で、日本語ペラペラで、治療を受けておられる方もいらっしゃいます。

国籍が何個かお持ちの方とか。日本人ではない方も。

国籍や人種の問題ではありません。

日本語で、私と話ができるかどうか。コミュニケーションが取れるかどうか、問診票や同意書・説明書を読んで意味がわかるかどうか、が争点です。

だから、生粋の日本人でも、帰国子女(今でも言います?)で、日本語がわからない方は、日本人でもダメです。

日本人かどうかが問題じゃないから。

帰国子女とかではなさそうなんですが、(確率からいって、の話ですが)、日本語が全然かみ合わない方が、たま~にいらっしゃいます。

予約の電話で、まず、何を言いたいのかわからない方、あるいは、こちらの質問の意味が分からない方。。。

こうなってくると、話が進みませんから、予約は申し訳ないですが、取っていません。お断りしています。

予約時に、「なんかちょっと、変かも。。でも、緊張されていただけかもしれないし。。」とスタッフが言った方は、来られたら、やっぱり変で。。。

まず、問診票の意味がわからなかったり。。。(メンドクサイから白紙、とか言うのでなく、白紙なので、再度受付が書くようにお願いすると、は?みたいな、誰も聞かないようなことを聞かれて、困ったりします。)

問診票はなにもひっかからなかったんですが、(嘘かもしれませんが)、話が進むうちに、どんどん、話はそれていって、お互い意味がわからない、という状態です。

考え方が違う、というのとは、また違って。。。考え方が違うだけなら、一応議論の余地があるというか。。。

まず、根本的に、日本語の意味が、違う、というのか、ホントの別の次元から来たのかな、という人が、たま~にいらっしゃいます。

具体的なことは、今思いつきませんが、コミュニケーションが取れない方は、こちらの常識とかけ離れていることも多く、まあ、治療してもうまくいきませんね。

スキンケアとか言っても、自分で違約されて、真逆のことを勝手にしたりされますから、治療は、そういう方は、全てお断りしています。

あとで、絶対もめますからね~。

私の説明がまだ足りないのか、仕方が悪いのか、両方なのか、もちろん可能性はあるんですが、大半の方がわかりやすかったです!とおっしゃって下さる中で、一人全然違う、というのは、こちらもすぐにわかります。

だって、質問の内容自体が、根本的におかしいんです。

「素人だから」「知らなかったから」と言い訳されますが、大半の患者さんが素人なわけで、それでも、皆さんの質問って、大体似たようなことで、ああ、そこでやっぱり引っかかるんだな、というある程度決まっているわけです。

日本語のわからない方は、もうどう説明していいんだか、というこちらが返答に困るような(素人の人からしても、当たり前すぎて。。。極端な話で説明すると、「頭はどうして、頭というんですか?ここは首じゃないんですか?」みたいな質問です、わかりやすく言うと。

敬語を交えて話をすると、敬語のわからない若者、なんて、まだかわいいほうです。

敬語を使うのを止めたらいいわけですから。

やぱり説明は、全部じゃなくても、最低限、ある程度は理解していないと、ダメですよね~。

少なくとも、私は、理解していない方に、同じ質の医療を提供できる自信がないので、お断りしていますので、ご了承ください。

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医療