プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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大変人気のレディエッセですが、他院で以前にヒアルロン酸などされたことのある方のご来院が増えています。

診察させていただいて、前入れたのがもう吸収されて無くなっているなと思う場合はレディエッセを入れても構わないのですが、残っていると判断した場合は、半年空けて頂いています。半年経っていても、残っている場合は、もちろん注入しないことも、あります。

純粋なヒアルロン酸であっても、レディエッセも体にとっては、安全ではありますが、異物には変わりありません。異物が残っているところにさらに異物を入れるというのは、オススメしておりません。

絶対100%吸収されて無くなっているか、というのは、注入部位を切り取って顕微鏡で調べないとわかりませんが、触診で明らかにあるということは、結構な量がまだ残っているということです。

また、クリニックによっても、ヒアルロン酸といっても、メーカーもいろいろで、それぞれヒアルロン酸の形状というか、特徴が違います。また、同じメーカーであっても、ヒアルロン酸の粒の大きさにより、何種類もあります。また、どこに入れたのか、どの深さに入れられたのかによっても、吸収のスピードは、その時々で全く違ってきます。注入後に気にして触る方やマッサージする方などは、血行が良くなって、吸収が早い場合もあります。この部位に入れるなら、この深さと学会でもメーカーとしても決まっている深さというものがありますが、時々ビックリするような深さ(浅すぎるんです)に入っていることがあります。もちろん浅く入れる種類もあるんですが、深く入れるものを浅く入っていて、それも大量に、となると、中々落ち着いてくれません。それまで当院での処置も行いません。

どれだけ吸収されて残っているのか、その状態で、さらに他のものを追加して入れていいのかというのは、診察して触ってみないと一切わからないんです。

電話でお聞きして、「止めておいてください、多分しませんから」とお断りするのは簡単ですが、診察してもいないのに、言い切るなんてことはしていません。受付が詳細をお聞きして判断するというのも不可能です。(注入剤にアレルギーのある方は別ですが、そういう方でも、カウンセと診察だけでもいいとご希望された場合は、もちろんご予約をお取りしております。)注入希望でお電話をされる方の場合、診察をしたらできる可能性はあるわけですから、診察・カウンセのご予約はそのままお取りしています。ただ、診察によって、ご希望されても適応がないと処置はできない旨、お電話の時に全員の方に受付が申し上げております。それをご了承していただけない方のご予約は、申し訳ありませんがお電話時にお断りしております。絶対に入れますとは、お約束できないわけです(どの治療でも、そうですが)。

一般の方が考える適応(希望)と医師から診た適応は、全然違います。そのために診察がいるわけですが。やっても害のない処置であれば、適応がなくても、「やってみたいから」とご希望されれば、することはあります。ですが、デメリットのほうが大きいと判断した場合は、処置は行いません。

前回でも申し上げましたが、他院では、希望されれば(お金をもらえるわけですから)何でも、どんな状態でも、デメリットの説明もせずに入れてくれるところもあります。ですが、安全第一の当院では、行わないことをご了承ください。

また、注入の診察・カウンセだけでも、洗顔をして、お化粧を落としていただきます。化粧の下に、湿疹や傷跡・ニキビ跡などが皮膚に問題がないかを診察します。もしあると、注入を延期したり、うまくボリュームを出せないかもしれないことをお知らせするためです。

また、ヒアルロン酸と聞かれていても、クリニックによっては、吸収しない混ぜ物の入ったヒアルロン酸(とは、本当は言わないんですが)を注射されていることもあり、前医で何を入れられたのかわからない場合は、注入をお断りすることもあります。

アクアミド®などの非吸収性のものの場合、当院では何年経とうと、ヒアルロン酸・レディエッセの注入は一切お断りしております。非吸収性のものは、すぐに出なくても、アレルギー反応やいろいろな副作用が出る場合があり、他のものを追加してしまうと、何が原因かわからなくなってしまうのです。

他院で何を注入されたのか種類をご存知ない方も結構いらっしゃって、ビックリするのですが、医師がちゃんと伝えてないのか、知らせられたけど忘れてしまったのかはわかりませんが、皆さん恐いもの知らずだな~と思うことがあります。美容外科などで、かなり悪質のところもありますのに、信頼してされたのだとは思いますが、顔に何かわからないものを入れられるのって恐いと思うんですが・・。

「信頼しているクリニックなので、大丈夫です」とおっしゃる方の多いんですが、アクアミド®などの非吸収性のものも、ごく初期には、安全と言われ、もてはやされた時期があります。もし、そういう時期に入れておられれば、担当医師も「安全」と言っている可能性があります。この時点ではそれは事実で、もちろん騙されたわけではないんです(副作用というのは、後からわかりますから。。。)

悪質なところだと、吸収しない注入剤なのに「ヒアルロン酸」としか聞かされていない方もいらっしゃって、種類をお聞きして、「それ、違いますよ。吸収しませんよ。」ということも多々あります。

はっきり要って、”非吸収のヒアルロン酸(ヒアルロン酸ではないんですが)”とか言われた場合、その場で注入するのは絶対止めて、ちゃんと名前を聞いて、調べてからやりましょう。非吸収性のものは、一度入れてしまうとどうもできません。最悪、切り取って取り出すしかないんです。

何を入れたのか忘れてしまった方は、やってもらったクリニックに問い合わせて聞いてみましょう。良心的なクリニックであれば、きちんと教えてくれるはずです。(悪質なところはウソもつきますが。。)

個人情報になるので、電話では無理でも、受診したら必ず教えてくれると思いますよ。電話でも大丈夫なところもあるでしょうし、まずはご確認ください。

病気に対しての保険診療ではありませんから、異物を体内に入れる場合は、御自分の身は御自分で守らないと!おかしなものを入れる医者が一番悪いんですが、どこのクリニックがおかしいかなんてわかりませんよね。私もわかりません。だから、せめてメーカーと種類くらいは聞いておきましょう。

ちなみに、当院のヒアルロン酸は、スウェーデンのQ-MED社のレスチレン®です。混ぜ物なしの純粋ヒアルロン酸です。トップブランドのものになります。今の科学では安心していただいてよいものです。

レディエッセ®は、もちろん正規代理店から輸入している安全なものです。(正規代理店を通さずに輸入しているクリニックは、大変怪しいです。そういうところには、副作用報告とか最新の情報や注意事項がいきません。そういうところでは、有り得ないトラブルが続出しているそうです。ご注意ください。)

残っている注入剤が全く同じ種類であっても、すでに入りすぎていて、これ以上入れると見た目おかしい・皮膚が壊死する可能性が高いという場合も、当院ではお断りしております。それもご了承ください。