プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2010年12月
« 11月   1月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

最近投稿した写真

ホーム > 医療 > 目の下のクマ③



目の下のクマ③

さて次は、②色グマと呼ばれているモノです。

目の周りが、茶色く色素沈着して、パンダみたいになっている方です。目の下だけのこともありますし、目の周り全体のこともあります。(目の周り全体にできるのは、ブラジルに多いそうで、あちらには、専門用語があるそうです。忘れましたが・・。そうなると、クマの概念とは、ちょっと違いますけどね。)

このクマは、色がついてしまっているので、シミと同じです。寝たからと言って、消えません。血行のせいではありませんから。ご自分では、わかりにくい時もあると思いますので、診察をオススメします。

子供の頃から、ずっと茶色いと言う方は、今はちょっと別の話ですが、大半の方がこすったり、マッサージをしたりとかが原因で、シミになってしまったことが多いです。「こすっていません」という方がいらっしゃいますが、その方のお化粧の仕方を診ると、間違いなくこすっていたり、アレルギーとかあって痒くて掻いていたことが多かったという方も出ることがあります。また、お化粧を塗る時もこすらずに塗るというのは大切ですが、落とす時が、皆さん、すっごい力でゴシゴシされます。そりゃ~シミにもなります。アイメイクをしっかりされる方は、必ず目元専用のリムーバーをコットンにたっぷり(目に入らない程度に)取って、しばらくまぶたに貼って置く感じで、溶かして落とすような感覚です。ここでも絶対こすらいない!(ビオデルマのサンシビオシリーズのクレンジングウォーターは、わりと使い易いです。)

「そんなめんどくさいことしたくない!」という方、濃いアイメイクはしないほうがいいと思いますが、そんなわけにもいかない方、こすって落とすくらいなら、普通の洗顔で落ちない分は、もう放っておくほうが私はまだマシだと思っています。もちろん、お化粧は落とすにこしたことはないですが、こすって落とすくらいなら、むしろ取らないほうがマシと私は常々思っています。取れなくても、そのうち、取れます。取れる前にまたたくさん塗るという方は、やはりあきらめて、きちんと取りましょう。(100円均一とかあまりにも安すぎる化粧品は絶対落としましょう!というか使わないほうがいいと思います。)とにかく、こすらない!もちろん、日焼け止めも大切です。

出来てしまった色グマを完全に消すことはできません。目の周りに塗ってもいい美白剤もご用意はしてますが、あくまでお家でするケアです。何もしないよりは、毎日ご自宅でできますし、かなりマシですが、光やレーザーほど色をやっつけるほどの効果はありません。もちろん、これも刷り込んではいけません!ス~と伸ばすか、指先でトントンとやさし~く塗るかです。

最終的には、光やレーザーを併せて使います。当院では、ライムライトやアキュチップです。

目の周りは、眼球を守らないといけないので、光やレーザーをあてて薄くするのにも限界があります。

眼球を保護するカバーみたいなのは、当院でも扱っていますが、まつ毛の生え際には、まつ毛に影響が出るので、当院ではしません。また、まぶたはとてもデリケートなので、そんなに強いパワーでは当てられないんですね~。こんなところ、火傷したら、エライことですから。

マイルドに、慎重に照射していきますから、もちろん時間も回数もかかります。回数をかけて、薄くしていく感じで、完全に取る!までは思われないほうがいいと思います。少しでも薄くして、お化粧をしやすくする、疲れて見えなくさせる程度と思ってください。

洗顔したり、化粧品をつけたりしますから、刺激を全くゼロにすることは、基本できないと思います。ちょっとした刺激で、すぐシミになりやすい方というのがいらっしゃって、こういう方は、目の周りもすぐに色が付きやすいことがあります。こういう方の治療は、本当にお金も時間もかかり、また何かの刺激でまた再発しやすいこともあり、患者さんご本人が一番大変だと思います。でも、何もしないよりはマシだと思います。何もしなかったら、どんどん濃くなるだけですから。

色グマを化粧品やエステで、なんとかするというのは、絶対無理ですから、早めに専門のクリニックにご相談するのがいいと思います。大抵、エステや化粧品のカウンターでは、マッサージをススめられ、マッサージクリームかカバーファンデを買わされますから。(気になっている時に、カバーファンデとかはいいと思いますが、根本的な解決にならないのと、塗る時落とす時にこすらないように。塗る落とすという作業で、目の周りをいじる回数が増えることは、あまり良くないな~と思います。)  続く

 

カテゴリ:

医療