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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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目の下のクマ①

久しぶりに医療のお話です。

目の下のクマのご相談って、結構あります。年齢を問わず、気にされている方が大変多いと思います。

さて、「クマ」って、何でしょう?「クマ」の医学的な定義(こういう状態をクマという、みたいな。ニキビは尋常性?瘡という正式な医学用語があるみたいな感じです。)があるわけではありません。

患者さんが、何を、どんな状態を「クマ」と呼んでいるのかは、本当に人それぞれなんですね~。おおまかにわけても、いくつか種類があって、それぞれ治療法が違います。その状態にあった治療法をしないと、いくら「これがクマの治療です」と言われても、当てはまっていないと、全く効きません。患者さんが、自分の状態がどれにあてはまるのかわからないというのは、当たり前のことですが、診る側の医者が、わかっていないというのは、致命的だと私は思います。

その方のお肌の状態や、どういう時にひどくなるのか、またご本人がどういう時は一番気になるのか、などなど詳しくお聞きする問診と診察の両方が必ず必要となります。ですから、お電話では、答えられないんですね~。治療法が変われば、1回の料金も変わってきますし、また、同じ治療でも肌質や骨格によって、全く効果の出具合も変わります。その上、光・レーザー治療となると、反応の個人差もありますから、メンテナンスでちょっとずつ良くしていく、みたいに考えれたほうがいいです。

一度良くなったから(クマが消えたから)、一生出ないものではありませんし、また完全にクマを消すことは無理と思われたほうがいいです。クマの種類によっては、手術をお勧めすることもありますが、手術しても、完全には消せないと思いますよ。かなり良くなる方も、もちろんどの治療でもいらっしゃいますが、回数も時間も、スキンケアと思って(実際スキンケアなんですが)気長に、気軽にお考えください。クマは、一度気になると、鏡でじーっと見てしまいます。人間って、アップで、じーっと1箇所を見ていると、結構変なものかも・・と思ってしまいます。アップで見ると、何でもひどく見えてしまうことは多いです。ですから、拡大鏡などで見るのは、普段は絶対止めましょう。自己嫌悪から抜け出せなくなります。クマばっかり見てると、そこばっかり気になってしまうので、基本気にしないというのがいいんですが、そんなわけにもいかないとは思うんですが・・・、やはり気にしないようにする、というのが一番です。何故かというと、気になると触っちゃうんですよね~。ひっぱったり、こすったり、カバーファンデをさらに塗り込んだり(カバーファンデはしてもいいんですが、力入れて塗るのはいけません!)

鏡を見たら、「気にしない!」と声に出して、自分に言い聞かせる!とても大切です。それを踏まえた上で、ご自分にあてはまりそうなクマの治療をできる範囲から実践されてみてはいかがでしょう。

クマの話は、かなり長くなるので、何回かに分けてお話していきますね。

とりあえず、今回はここまで。続く

カテゴリ:

医療